『トニー滝谷』まもなく公開(1/29〜4/8まで)

第57回ロカルノ国際映画祭でトリプル受賞*1を果たした市川準監督の新作『トニー滝谷』の上映がいよいよ今週末から始まる。原作は村上春樹の同名短編小説*2。とにかく劇場で流れてる予告編(こちら)は「これに優る宣伝は無いだろ」ってぐらいすこぶる良い仕上がりなんだけど、本編はどうなっていますやら。宮沢りえちゃんはサンタフェ以来の可愛さじゃない?(高野文子とかのマンガに出てきそう) ちなみに本作のラストは、監督が村上春樹と何度もファックスでやりとりして、原作とは別のラストを作り上げたそうです。

『トニー滝谷』 1/29(土)〜4/8(金)まで


【監督・脚本】市川準【撮影】広川泰士【音楽】坂本龍一
【出演】イッセー尾形/宮沢りえ/篠原孝文/四方堂亘/水木薫/草野徹/谷田川さほ/小山田サユリ/山本浩司/塩谷恵子/猫田直/山崎彩央/塩山みさこ/木野花
【ナレーション】西島秀俊
75min/2004年
□上映館:テアトル新宿(〜3/18まで)/ユーロスペース(〜4/8まで)


【STORY】その男の名はトニー滝谷イッセー尾形)。早くに母を亡くし孤独な幼少期をおくったトニーだが、ひとりでいることを特に寂しいと思ったことはなかった。そんな彼がひとりの女性(宮沢りえ)と出会い、恋に落ちる。「なんていえばいいのか、、、服を着るために生まれてきたような人なんだ」。トニー滝谷の人生の孤独な時期は終了し、最愛の人との幸せな生活が訪れる。しかし、ある日突然、彼女は死んでしまった。部屋ひとつ分のたくさんの服を残して。。。
「妻が居なくなったことになれるための時間が欲しいんです」。トニーはアルバイトにきた女性(宮沢りえ・二役)に、ある頼みごとをする。「亡くした妻の服が、家に沢山残っているんです。…それをここで働くあいだ、制服のかわりにあなたに着てほしい」。残された服たちは、まるで彼女のために作られたみたいに、ピッタリだった……。


1/29(土)は両劇場で初日舞台挨拶あり。テアトル新宿は11:00の回上映後、ユーロスペースは14:00の回上映前。ゲストは市川準監督、イッセー尾形宮沢りえを予定。尚、ユーロスペースはこれに西島秀俊も加わる予定。実は西島くん、この日10:55からシネ・アミューズで行なわれる「雨よりせつなく」の舞台挨拶にも行くので、テアトル新宿の方には行かれないのだと思われます。(追記:記者会見&初日舞台挨拶の模様1



また、一週遅れの2/5(土)より、『トニー滝谷』のメイキング晴れた家も同じくテアトル新宿にてレイトショー公開される。併せてどうぞ。

『「トニー滝谷」メイキング 晴れた家』 2/5(土)〜3/4(金)まで


【構成・編集・撮影】村松正浩【音楽】侘美秀俊
【出演】市川準/イッセー尾形/宮沢りえ
【ナレーション】山本浩司
72min/DV/2004年
□上映館:テアトル新宿(21:00〜レイトショー)


村上春樹独特の世界観を構築するため、横浜市の空き地に組まれた特設セットでほとんどのシーンが撮影された映画『トニー滝谷』。これは、2週間にわたるロケーション・セット撮影に密着し、市川監督と主演2人のやりとりや、駆け回るスタッフの様子などを収めたメイキング・ドキュメンタリーである。”


『晴れた家』専用サイト   
村松正浩監督公式ブログ  


こちらの料金は1500円。『トニー滝谷』の半券を提示すると更に300円割引されるそうなんで、両方観る予定の方は捨てずに財布にでも入れといてくださいね。尚、2/5(土)は初日舞台挨拶あり。ゲストは村松正浩監督、山本浩司を予定。


【関連記事】
完成披露試写会舞台挨拶(2004/10/13)
イッセー尾形インタビュー


*1:審査員特別賞、国際批評家連盟賞、ヤング審査員賞

*2:村上春樹著「トニー滝谷」(文藝春秋社刊『レキシントンの幽霊』所収)