ついに『魍魎の匣』製作発表! 関くんの配役がっ!

おお!ついに来ましたか。しかしまさか関くんが永瀬から椎名桔平に変わるとは思わなかった。
『魍魎の匣』製作発表記者会見
他の配役はそのまま。新たな出演者は黒木瞳(柚木陽子役)、宮藤官九郎柄本明
肝心の久保竣公と柚木加奈子は誰がやるのー!?



追記:
↓こちらの記事によると永瀬くんは体調不良による降板らしい。
堤真一主演で京極堂続編!永瀬は降板


上海ロケで思い出したけど、確かに上海は大正・昭和初期の銀座・有楽町っぽい建物が残ってたわ。


『鉄コン筋クリート』を観た(@シネコン)

原作は連載時に読んだり読まなかったりでもうほとんど内容覚えてない状態で観てきました。20代前半の若い男女が多かったかな。


映画の詳細は以前の日記を参照。


中盤までは1章2章とつけたくなる構成。そのたびに視点がブレて中心がどこなのかわかりづらい。オチがオチなだけに、彼らを見守る周りの大人たちの視点で観ても物足りないし、シロ・クロのこどもたち視点で観ても物足りない。つーかこんなオチだったのか。原作、最後まで読んでなかったわ。いまどきこのオチはさすがにちょっと受け入れられん・・・と思って買い置きしておいた原作読み返してみると、こっちはクロに寄り添ってクロを中心に話が進むのであのオチでも全然受け入れられる。映画はあのオチのくせにクロの内面描写が薄いんだ。原作にはものすごく忠実なんだけど、ちょっとした取捨選択の違いで原作の悪い面が目立ってしまった感じ。町の再開発とか周囲のおっさんたちの背景とか原作以上に入れ込んであったけど、群像ものと見せかけて最後はクロの物語に収束して終わるというのは詐欺(苦笑)。しかもそのクロの心理描写が足りないから、「結局町はどうしたのよ?あんだけオレの町だー!て喚いておきながらほったらかし?」って感じで物足りなさが残る。クロを削って他の人を描き込むなら、それに併せたオリジナルのひと工夫がないと。原作だとクロと町の一体感がものすごく高いのに映画はそうじゃなかった。クロ(だけに限ったことじゃないけど)と町の関係がよく見えず、「オレの町だ!」とキレられても何がどうオレの町なのかがいっこうに見えてこない。最初は町を中心に全ての人が存在してる群像劇として見せたいのかと思ったけど、そういうオチではないし、町を全面に押し出してるわりに「宝町」という町の顔自体はよく見えない。登場人物の町への想い、情感の伝え方もいまひとつで、せっかく良いロケーション使ってるのに風景で情感伝えるシーンもほとんどないという・・・スンマセン、ここらへんは単なる個人的趣味です(でもネズミが木村にアレされるシーンとかもっといけたんじゃないの?)。それと、マンガは台詞が文字で出てくるけど映画はそうじゃないから台詞だけじゃダメなんだな。「音」だけでは聞き流されてしまう。それを見越して「画」できちんと補強してあげることも大切。絵が似てるだけに(キャラクターデザインは同じ人なんだっけ?)、止めよう止めようと思っても無意識に『マインドゲーム』と比べてしまう。スタッフ同じなのになあ。原作への思い入れが強すぎるのも問題か(たしか『マインド〜』のときも『鉄コン』同様当初は4℃の森本晃司さんが監督するはずだったのに「スタッフ全員好きすぎて客観視できないから」という理由で「ああ面白いマンガがあるもんだなあ」程度に思ってた湯浅監督にバトンタッチしたんじゃなかったっけ。で、渡された湯浅さんは「原作をそのままなぞっても面白くないし、一回自分の中に入れて読書感想文的に気持ちのいいものだけ出して作ってみた」とか言ってたはず。ソースはここのリンク先インタビューのどれかを参照)。


映像は、2Dの平面性を維持したまま3Dと混然一体となってるため、思わぬ所で絵が飛び出しくる快感というか、まるで“飛び出す絵本”を見てるかのような映像感覚が得られたのは楽しかった。『立喰師列伝』のパタパタ紙人形(ペーパーサート)といい、奥行きのある平面映像って妙な快感汁が出る。ここらへんはCG出身である監督の持ち味がよく出てるんだろうね。クロとシロが街中を縦横無尽に駆けめぐる様子は4℃の真骨頂でやはり何度も見返してみたくなるし、そんな中でのアクションシーンや心象風景の数々(クライマックスのイタチとのやりとりやシロの見てる世界)、宝町のロケーションはかなり好きなのでDVDは買うと思う。つーか、もう1回見に行きたいなあ。やっぱりこの映像は大画面で体感しなきゃダメですよ。




-追記-
あ、そういえば「invitation 1月号」の松本大洋インタビューがなかなかに面白かった。特にここのくだり。

ぼくがあれ描いてたことは25,26才の頃だから、やっぱり今読むと感覚的に若いんですよね。(中略)でもマイクはずっとあそこに居続けてる訳でしょ。僕はあそこから12年も歳を取って、すっかりオヤジになって、今では時代劇とか描いてるけどマイクは会うたびにずっと『鉄コン』の話ばかりするわけですよ、当たり前ですけど。(中略)そんな長い時間ずっと『鉄コン』とつきあってこなければならなかったというのは本当に大変だと思いますね。あいつだって、もう38才とか39才でしょ。まだマイクそこにいるのかって。

オッサンの視点が原作より増えてるのはやはりマイクがオッサンになった証拠だと思うんだけど、それでもそれに併せてラストをいじれなかったっていうのは、若い時に読んだ最初の感覚をそのまま残したいというか、譲れないこだわりなのかもしれないね。


正月に録画したCX『不思議な国のアリス』を見始めたのだが・・・

わーい!ゆうこりんの紙人形だー!と喜んだのもつかの間、こわーい(怯)。水野先生の斜め後ろにいるあの人はナニ!? コワイ、コワイ、、、もうこれ以上見たくないです(涙目)。ああ、でもこれでようやく昨年撮ったCX『ニンゲンBOX』がDVDに焼ける。1枚120分入るから一緒に保存できる番組を探してたんだよね。待ってた甲斐がありました。我ながらステキなDVDができたと思う。


軍艦島、来春より一般公開

観光客誘致へ軍艦島発進(@asahi.com)


 海底炭鉱で栄えた長崎市端島軍艦島)で、市が07年度から桟橋や遊歩道の整備を始める。明治期の貴重な産業遺産として注目を集めている同島への上陸を可能にし、観光地として売り出そうという狙いだ。市は07年度予算案に関連経費を盛り込む方針。


 計画では、島の南東部にある既存の桟橋を船舶が接岸できるように改修。岸壁近くには数百メートルの遊歩道も設ける。


 廃虚となっている高層住宅群については、「風化の過程を見せる」として、当面補修などはしない予定。建物周辺は、がれきなどの崩落の危険があることから立ち入りを規制し、遊歩道も約50メートル離れた場所に整備する。予算は数億円に上る見込み。

個人的には反対。止まってた時間が動き出しちゃうよ。神隠しでもおきればいいのに。


ちなみに一般人は立ち入れないとされている軍艦島だが、本気で行きたい!と思ってる人はちゃんと行っている。このままでいいと思う。
http://niigata.cool.ne.jp/okazi/gunkan/gunkan.html



NHKさん、久しぶりに『深く潜れ〜八犬伝2001〜』の再放送希望!