アルメニア・フィルム・セレクション

アテネ・フランセ文化センター 15:30 約130名 オトコ5:オンナ5


 楽しみにしていた、などと言いながら因果な商売のせいで、
初日に駆けつけられなかった「アルメニア・フィルム・セレクション」。
山手線も止まるくらいの雷だし、そもそもお盆で東京圏の人口減少してるし、客入りは大丈夫なのかと、不安にウキウキしながらアテネ・フランセ文化センターへ。
すると企画代表者いわく、「次の回お客さん入り切れなくなりそうなんで、どうやってお詫びするか考えているんですよ」。


 セルゲイ・パラジャーノフ監督『ざくろの色』は、先週の黒沢清特集に続き、老朽化したアテネ・フランセの床が2週連続で抜け落ちるほどの盛況だったとか。
お見事! マイリマシタ。


 私が見たのはハルチュン・ハチャトゥリャン監督『ドキュメンタリスト』。
床は抜け落ちなかったものの、ほぼ満席で、普段あまりアテネでは見かけない客層。若い人たちも結構いらしたが、年齢層はやや高め。
 作品には思わずブラボー! と手を叩きたくなるショットもあり良かったです。
ただひとつだけ文句を言わせてもらいましょう。先に行われた「HOSONO THEATER」についてもコミです。


 パンフレット、です。両者ともに製本されているところがキチンとしてて気に食わない(見栄なんかにカネかけんな!)のだが、まあそこはよろしい。何でプロの評論家ごときに頁を明け渡すんですか? 私はもっとあなたたちの声が聴きたかった。全てがあなたたちの言葉で記されているパンフレットならば私は10倍の五千円でも喜んで支払いました。あなたたちの主催団体名はそれぞれ「HOSONO THEATER」実行委員会に、「アルメニア・フィルム・セレクション」実行委員会と言いますね。ちっとはアタマ使えや! 実行委員会なんて電通とかフジテレビとか丸紅といったクサレ企業が寄り集まって責任の所在をウヤムヤにするための呼称でしょう? そんなもん真似してどうすんの。それに二回目以降の上映会はどうするの? ずっとずっとアルメニアと細野やり続けるのか? あなたたちの名には責任感と継続性と思考と愛が欠如している。無難な選択なんて見せてくれるな聴かせてくれるな。自主映画についてもそうだけど、初発の者に求められるのは商業作品・上映に近いソツのなさ、ではなくギラギラした野心のはず。いったい講師陣は何を教えて来たのだろう。それから、おっとっと、ひとつだけの約束でしたね。それではこれにて強制終了。


 ともかくお疲れさまでした。あなたたちのこれからの活動を大いに楽しみにしています。第3期上映講座も無事終了ということで、拙アンテナイレブン席も譲って戴きましょう。さてお次の方は…、

346万5千円を抱いて死ね!

 ドキュメンタリー上映団体C+さん。こちらニュー・シネマ・ワークショップの方なんですがHPデザインといい、企画タイトルといい、団体名といい、映画美学校(ウチも含めた)とは違ってオシャレだなと、ため息もみっつくらい出ますが、それはどうでもよろしい。注目して戴きたいのは座席数。550ってアンタ、基本1作品2回上映なんで、ひと作品に千百人かよ。40席の映画美学校B1第二試写室だったら回転所要27.5日、約一ヶ月のロングランでねーか! 当日チケット900円だから毎回満席だったら、〆て346万5千円也! ヤバイ、こうしちゃおられん、とりあえずテキーラでも呷るか、という気分に否応なくさせてくれるニクイ奴! ところで9月2日、映画美学校映画祭で私はこの上映会に行けないので、どなたか入場者レポートお願いします。

初めっから「村さ来」かよ。

 さて8月19日、ウチの上映会ですね。数では勝ち目ないし、ギラギラ系も暑いんで今回は封印します。どうしようかなと考えたんだけど、会場の小ささを逆に生かして観客と出品者(監督)、主催者の敷居を思いっきり下げてみようと思います。フレンドリーな居酒屋の雰囲気で。嫌がる方もいらっしゃるでしょうが今回はこれで行かせてもらいます。


 という訳で制作者・監督にどんどん質問して下さい。トークは4監督の間で交わされるのではなく、観客の皆さんと監督の間で交して戴くことにします。
また今回は残念ながら行けないという方、制作者に質問があったら下記までメール下さい。私が責任を持って預かり監督にお聞きし、後日回答を返信します。この場合当日会場で発表する可能性があることをご了承下さい。それではよろしくお願いいたします。