小人閑居

2017-03-20

美顔ローラー

美顔ローラーというものがほしいと思っていた。ジムで時々宣伝をしていて、ジムのサウナに入ると中でコロコロしている人たちがいて、気持ちよさそうで。

でも、高い。

微弱電流とかゲルマニウムとか、効果についてはかなり眉唾物のものにあんな値段はだせないなーと思っていた。なので、安いプラスチックのものを買ってみたんだけど、確かに摘み上げ揉む感じが気持ちいい。本物ならもっとこの摘み加減とかがいいのかな、と思っていた。

でも、高いったらありゃしない。

コラーゲンだって吸収されるときはアミノ酸に分解されているわけだし、ああいう美容ものはたいてい嘘だし。

でも、あのローラーは気持ちよさそうだなと思っていた。そして、なによりも。銀色に輝く金属の質感が美しい。でも、まあ、高いしいらんわ。と、思っていた。

年末にKが高校生の時に作ってほとんど使っていなかったカードに結構ポイントがたまっていると話していた。どんな景品があるのか見てみようって話しになったら、景品の中にあの美顔ローラーがあった。

思わず変な声が出た。はひゃんとか。

Kは笑いながら、こんなもんがそんなにほしかったんか、と景品を申し込んでくれた。eiがそんなにほしかったんだったら、高校生の頃のKもきっと喜んでポイントを使うだろう、と。

それが、ホワイトデーに届いた。

まず、小顔効果はどうでもよろしい。てか、小顔とかって骨格で決まってんだからあんなローラーでゴロゴロしたって駄目っしょ。小皺が伸びるかどうかも知らん。ほうれい線は正式名称は鼻唇溝。これは左右差があると顔面神経の麻痺を疑うわけだが、これを伸ばすとかもどうでもよろしい。時間と重力はみんなに平等。

でも、気持ちいい。ほんとに気持ちいい。顔をコロコロすると案外顔の筋肉って凝ってるんだ、と実感ができる。そして、肩や首をコロコロすると、ものすごく揉まれる。揉みしだかれる。なんというか、本当に気持ちがいい…。下手なツボ押しやマッサージ器なんかよりずっとずっと気持ちがいい。ちょうど中山式では上手にマッサージできないところがいい感じに揉まれる。

高校生の頃のKから素敵な贈り物をもらった今年のホワイトデーでした。

そういうわけで、仲山式快癒器、ストレッチポール、美顔ローラーがわたしの3種の快楽神器に決定いたしました。

春近し

串カツを食べて、いい気持になって、少し暖かくなってきた夜、Kと二人で歩いて帰ってきた。

帰り道、猫を4匹も見かけた。いつもは1匹いるかいないかくらいなのに。

春が近くて猫たちも蠢くなにかを感じているんだろう。そのせいか、最近、うちのおかめも夜にうるさい。

もう、21歳になったのにね。しかも、去勢されてるのに。

2017-02-07

いま、ほっとしていること

就職が決まって、思った以上に安堵している自分がいる。理由はいろいろあると思う。

内定をもらえなかった場合、理由の如何によらずなんとなく拒否された感がありどうしても傷ついてしまうだろう。就職活動を始めることさえしていなくて、周りの人が決めていっていて取り残された感があったけれど、ようやく自分もみんなと同じ船に乗れたという安心感。就職先が結構いいところですでにいろいろとプロジェクトがわたしを中心に動き出しているという優越感。就職先がちょっとかっこいいところで自分の虚飾が満たされる感。

自分の中にあるつまらない諸々の感情が満たされているんだろう。なんとつまらない感情の塊の矮小な人間なんだろう、って思うけれど、それで自己否定が入って落ち込むような若さはもうない。そうだね、わたしはそういうちっこい人間ですよ〜おほほ、と余裕ぶっこけるくらいの年の功は重ねた感がある。いーじゃん、人間なんてそんな崇高なもんではないんだし。崇高な精神が崇高なものを生むわけじゃなし。今夜は飲もうよ、ほらほら。

大事なことは、下品な発言に対して過度の反応をして自分は博愛主義者だ的な行動や発言をしないことだな、と最近のニュースを見て思う。「俺はあいつじゃない」ということを強調しすぎると、二元論的に世の中を見てしまう。貧困な類型に自分を押し込めていってしまう。そういうのって自分で自分の首を絞めることにしかならないしね。

そこでだ(脈絡なく話題を戻す)。自分が今、なんでこんなにほっとしているのかをよく考えると、そのほっとした気持ちの一番の源泉は、履歴書を1通書くだけで就職活動が済んだことだと気が付いた。これから10社に応募しないといけないとなったら、きっと就職をあきらめていた。もう、絶対、そう。自筆の履歴書、嫌い。

二元論はいけないと思うけど、履歴書に関してだけはきっぱりと二元論で、自筆=クソ・無能・意味のない権威主義、印刷=スーパーグッド・有能・言論の自由、だ。

などと乱暴な議論をしてしまうくらいに、履歴書作成が一通で済んでほっとしている。

2017-02-04

バスに乗って

4月からの仕事そのほかもほぼ目途が付いて、あとは臥竜点睛となるイベントが一つのみ。それも、よほどのことがない限り大丈夫だろう、と思う。

4月からの諸々に備えて、土曜日の早朝からあちらこちらを回った。時間があったので、途中の移動にバスを使った。電車で行った方がずっと早いけれど、わたしはバスが好きなのだ。地下鉄では町の風景が見えないし、電車では風景が過ぎるのが早すぎるし。バスは楽しい。橋を渡ったり、線路の下をくぐったり、どこかの大学の入試の受験生をたくさん乗せて降ろして、教会の前を過ぎ、結婚式で有名はホテルの前を抜け。

都心から少しだけ外れた町には、細い小さい古いビルが多い。ベゴニアの鉢植えが歩道にはみ出していたり、外壁にひびが入っていたり、何年も乗ってないさびた自転車が引き戸の玄関の前に倒れていたり。小さい二階建ての家を改造したホットサンドの専門店。1階は売店とキッチンのみ、急な階段を上がった2階には10席くらいのお店で、おいしそう。でも、わざわざ食べには行かないかな〜。日本酒の専門店があって、日本酒アイスなんておいしそうだな〜。でも、やっぱりわざわざ食べには行かないな〜。

しかし、小さいビル的なものがぎゅっと詰まって立っているけど、その隙間の20僂もったいないかも。どうせなら長屋にすれば、土地ももう少し活用できるかな…。どうせ古いんだから全部つぶしてきれいに更地にして。そうすれば上空も活用できるしな。

その瞬間、なんか、地上げ屋の思考がわかったような気がした。

でも、やっぱり個人的には非効率的でも、古い街並みを保存する方が好きかな。

どんな瞬間に未知のものへの理解が下りてくるかわかったもんじゃないな、と思いつつ帰宅した。

2017-01-27

管理社会

理由がなければ、基本的に家から出ない。友達はいないから遊びに誘うことも誘われることもない。買い物はネットや宅配でほぼ済ませることができる。人に会わなくとも苦痛ではない。Kさえいればよろしい。

そんな感じで、ここしばらくは家から全くと言っていいくらい出ていない。最後の試験の前にふらふらと外出して風邪とかもらうのも嫌だし。どうせ、4月からは就職して毎日仕事になるんだしー。

なので、一日、こたつに座ってぬくぬくしながら勉強をしている。

家の中では、家事をしたりしてまあまあ動いているけれど、そういうときってスマホをわざわざ持ち歩いたりはしないので、ついにスマホのヘルスケアデータのアクティビティーで4日連続一歩も歩いていないという認定を受けてしまった。

「座っている時間を短くしましょう。もっと体を動かしたり運動したりしましょう」

最近のスマホ、うるさい。

2017-01-26

最後の追い込み

一条ゆかりの「プライド」でマレーネは「風邪もひかない。おなかも痛くならない。事故にも気を付ける。人がくれたものは食べない」とコンクールに挑む心得を話しつつ、サンドイッチをぱくついていた。そして、「だから奇跡は起こらない」とライバルの史緒を牽制していた。

わたしはコンクールに出るわけではないので、誰かがわたしを蹴落とそうとするわけではないけれど、やはり、試験の前はいろいろと注意をしたほうがいいだろう。その日のためにこの2年間、ひたすら勉強してきたんだから。

風邪もひかない。

おなかも痛くならない。

事故にも気を付ける。

生ものと貝は食べない。

そして、わたしにも奇跡はいらない。もうひたすら自分の知識を確かなものにしていくことだけ。知識の断片を集めていくと、初めは訳が分からないモザイク模様しか見えてこないけれど、一定の量を蓄積するときれいな3次元の地図が出来上がる。もうできている。その中をナビゲートしていく練習を重ねるだけだ。そして、長時間、その知識の集積の中をナビゲートする体力をつける。


そして、いろいろ終了したら、温かい海辺でお寿司食べるんだ。