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elm200 の日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2010-04-21

英語は人類最後の世界共通語になるだろう


インターネットは実質的に知的活動の国境を撤去した。中国のような厳しいネット統制のある国でさえ、99 % の情報は国境を越えて自由に行き来している。

日本人のあなたが日本語でブログを書けば世界中の人たちがそれを読むことができる。・・・読者が日本語さえ理解できれば。

つまり言語だけが最後の障壁となっているのだ。日本人たちがどんなに高度な議論を日本語で行っても、日本人以外の人たちに注目されることはほとんどないだろう。日本語で言論活動をするかぎり、国境のないインターネットの中で、門を閉ざし鎖国しているようなものだ。

それが私には滑稽でもあり悲しくも思える。もちろん、この事情は日本語に限らず、すべてのマイナー言語での議論に当てはまるが。

現在母国語としての話者が一番多いのは、中国語北京語)である。次は英語。

しかし話者が多いだけでは世界中の人たちに使われる言語にはならない。その言語が世界中に普及するか否かについては、その言語を話す人たちの経済力・政治力軍事力が大きな影響を与える。何よりも、その言語を話す人々が世界の人々の尊敬を集めるだけの価値の高い言論活動を行っているか、という要素が大きい。つまり科学・文学・芸術などの点に世界の人々に貢献しているか、という点である。

そう考えると、中国語の言論空間で世界的普遍性をもつ議論は当分(おそらく永遠に)行われないだろう。

その点、英語は、世界中のあらゆる人種・民族・宗教を信じる人たちによって使われている。英語の文献はこの多様な人たちの発言を直接記録していくのだ。

英米人は、ルールを作ることに圧倒的な能力を有している。それは彼らの文化的伝統に根ざしている。だからこそ、世界機関はほぼすべての英米の主導で作られた。現在も会計原則等の国際基準を作っている。

世界的普遍性をもつ議論はこれから先も永遠に英語で行われていくだろう。この議論の輪に加われるか、加われないか・・・。この差がこれからどんどん拡大していく。

世界の片隅でしゃべったことが追加的コストゼロで全世界に伝わる技術基盤が確立した今日にあって、世界の人たちに知られるべき価値のある議論が、マイナーな言語で発話されているがゆえに認知されないというのは、途方もない損失であるように思えてならない。

次の、あるいは次の次の世代には、世界に広める価値のある言論活動を行える人たちは、母国語と並んで、世界共通語(おそらくは英語)で同等以上の表現できる能力を備えていて欲しい。

人類最後の世界共通語としての英語


大人な言い方をすれば「とりあえず英語は当分は事実上の世界共通語でしょう。しかしそのあと他の言語がその地位を引き継ぐかもしれません」ということになるのだろう。

しかし私は偏見と独断が大好きなのであえて言おう。「英語は人類最後の共通語である」と。

古代から、ギリシャ語ラテン語・古代中国語等々、ある地域の学問や通商のために使われる地域的共通語は数多く栄え、廃れていった。

これらの地域共通語は、広大な領域とはいえ、あくまでの地球の一部をカバーしたのみであった。

だが、英語は現在、地球上のすべての地域をカバーする共通語になっている。これは歴史上存在したどんな共通語とも異なる特徴である。そしてこの特徴はインターネットの登場により、不可逆的なものとなった。

私は英語が決して嫌いではないが、単に好きともいえず、かなり複雑な気持ちを持っていることだけは、最後に書き添えておく。ただし、英語を受け容れることに関して、もう選択の余地がなくなっていることだけは、わかってほしい。

(今回のエントリは私のつぶやきから再構成しました)

追記


この前も書いたがEnglish as a Global Languageに英語がどのようにして現在の地位を築いたのかについて詳細な解説がある。それを見ると世界共通語の条件がどのようなものであるか理解しやすいだろう。

参考エントリ:
英語は誰の所有物か? - Rails で行こう!

ぜんまい侍ぜんまい侍 2010/04/22 10:15 英語が永続的に国際語であり続けるとは思いません。国際語としての条件として説かれるものの多くは英語の特徴を並べているだけです。英語を勉強した人は英語の有用性を強く感じ、英語礼賛となりかちです。しかしそれは現在の英語の位置づけを表しているだけで、その位置づけが長く続くかどうかどは別問題です。たまたま19世紀の覇権国と20世紀の覇権国が英語を母国語としていたので現在の状況があるだけです。
語学は習得に時間がかかり記憶力の負荷も大きい。それだけに普通の人にとって、第二外国語を学ぶということは容易ではありません。必然的に第一外国語が広まります。しかし時間と労力をかけて後天的に学習する外国語は自然には継承されませんから、母国語とする国の発信力が弱まれば次第に第一外国語の地位を取って代わられるでしょう。積極的に負担をかけて学ばなければいけない外国語は残存性、継承性が弱いのです。

sin2180sin2180 2010/04/22 10:48 果たして人類は世界言語を持つまでに至るでしょうか?
人間社会は早晩縮小傾向に入るのではないかと思います。

コントミンミンコントミンミン 2010/04/22 10:56 言いたいことはわかるけど、なんだかあいまいもことしてるなあ。

>ただし、英語を受け容れることに関して、もう選択の余地がなくなっていることだけは、わかってほしい。

で、受け入れるとして、それを具体的にどういう方法や様態で受け容れるかが問題になっているんじゃないでしょうか?
「第二公用語として」と言っても結局どういうレベルなのかは、その時の環境や場所によるでしょう。elm200さんが目指しているのは、単にパブリックスペースで使用される言語という意味なのか、それとも家庭内での団欒でも英語が使用されるべきと考えているのか。

ついでに言うと、(異論はあるでしょうけれど)思考の基盤になっているものは言語であり、非言語的コミュニケーションも含めた伝統的に継承される社会的規範と定義される文化とは、究極的にはその文化圏内で使用される言語によって成立されるものでしょう。
仮に英語が日本人の日常生活に用いられる公用語となった場合、それは日本人とか日本文化といったものが完全に放逐(というか消滅)される事態を招くんてじゃないでしょうか?
グローバル競争を勝ち抜いて繁栄を手にする手段として英語を導入するがその結果私たち日本人が心のよりどころとする文化的背景を完全に失ってしまうじゃないでしょうか?大多数の日本人がそういう状況を選択するでしょうかね。

ついでにいうと、仮に第二公用語に英語を導入したとすると、最終的には日本語話者と英語話者の間で社会的闘争が起こるんじゃないでしょうか?言語に起因する壁というのは、ブログ主も指摘するように非常に大きなもので学習能力の大幅な向上でもない限り、ダブルスピーカーは困難で、いっせいに国内全体に英語を普及させることができないかぎりどこがでズレが生じ、結局は国内に分裂を生むことになってしまうのでは。

elm200elm200 2010/04/22 12:41 >英語が永続的に国際語であり続けるとは思いません。国際語としての条件として説かれるものの多くは英語の特徴を並べているだけです。

世界共通語の定義を、異なる背景を持つ人たちのコミュニケーションのため、国際的な活動の中で、人類にとってとくに重要だと思われるもの(科学・文芸・政治・経済・法律等)において主に使用される言語、と定義することにしましょう。こう考えたとき、英語がごく自然に未来においても世界共通語の第一候補であることに疑問はあまりないと思います。もし英語以外の言語が取って代わるとしたらどの言語でしょうか。

あくまでも現時点の世界情勢を見ると、唯一わずかな可能性があるのは中国語かもしれません。ただし、もし将来において中国語が世界共通語になっている場合、次のようなことが起こっていると思います。

1. 中国経済の繁栄(一人あたり GDP 30,000 ドル以上)
2. 中国の民主化とそれに伴い(たとえば今日のシリコンバレーにおけるような)創造的な活動の世界的拠点になっている。
3. 中国軍の世界的展開と巨大な軍事的プレゼンス。
4. 中国政府が中国語の正書法としてピンイン(アルファベットによる発音表記)を採用し、漢字表記を廃止している。
5. 世界の多くの国際機関が本部を中国に移転している。少なくとも国連・世界銀行・IMF のうち2つ以上。

中国語が世界共通語になるあたって、有利な材料は、その話者の多さです。現時点で世界最大ですから。しかしこれだけでは世界共通語の「国際的な科学・文芸・政治・経済・法律に関わる活動ににおいて主に使用される言語」という定義を満たすに十分ではありません。

watanabe8760watanabe8760 2010/04/22 14:18 英語をガチで勉強している人間にとっては心安らぐ話でした。

sin2180sin2180 2010/04/22 15:20 中国ではホワイトカラーは殆どといっていいほど英語能力が高いですよ。
それが格差の理由となっている側面があります。
しかしそれに起因する社会的な闘争と言うのは表面的には見られないですね。
闘争の原因は格差の理由付けにあるではなく、格差そのものにあるのではないでしょうか。
それにしても中国語が世界言語になるなんてありえないでしょ。文字で書くことが大好きな人々が何千年にも渡ってこれでもかと言うほどこねくり回して来た非常にマニアックな代物ですから。

chraurachraura 2010/04/22 16:07 英語に比べると、フランス語とかドイツ語とかルールが多くてめんどくさくて嫌です
エスペラント語なら…とか思って調べてみたら、やっぱり英語よりめんどくさいし

英語って、まれに見る習得が簡単な言語なんではないでしょうか
そういう意味でも英語は公用語として強いと思います
出来てない自分が言うのも何なんですが

日本語みたいな微妙なニュアンスは伝わりづらいだろうけど、
他文化同士ならむしろそのほうがいいです
よね
どうせなら発音をスペル通り(でもOKという事)にしてくれて
アクセントを重要視しないで、母音の数を減らしてくれればもっと楽 かも

mkzmkz 2010/04/22 16:58 英語は必須で、今後とも世界言語として広まるということは火を見るより明らかだと思いますが、こういったelm200さんの意見に反対する人の考えはよくわかりませんね...
少々話がずれるかもしれませんが、外国・外国語に対する態度として人々は2つのタイプに分かれるようです。
1つめは、「差異」に目がいくタイプ。こんなところが日本と違うし微妙なニュアンスが伝わらない...ということにこだわり、結局閉じこもるタイプ。
2つ目は、「普遍」的部分に目がいくタイプ。言語は違っても、ほぼ意思は伝わるし根本的な所は同じだな、と本質的部分でコミュニケートしようとするタイプ。
例えば、日本語と韓国語なんて私に言わせれば、99%同一言語なのですが、それでもすごく違うとい人がけっこう多いですね。言語は結局はみな同じだ、といったことを確か著名な言語学者が言っていましたね。

通りすがり通りすがり 2010/04/22 19:34 そこまでの確信と理由を皆に公開するなら、覚悟を決めてこのblogも英語にしては、、。

と 2010/04/22 21:07 英語は、インターネットのシステム全体を通して、
永遠に共通語ですよ。

mind_0mind_0 2010/04/22 21:20 中国語は元々世界共通語だったんですよ。
古代中国は想像以上に雑多な民族で構成されていたそうです。彼らが何千年もかけて、異民族同士でも意思疎通するために、時制、性による言葉の変化などをそぎ落として出来たもので、表意文字のお陰で数百年前の文章でも意味が通じるという便利な言葉です。
だから、共通語として中国語はお勧めです。

暑がり屋暑がり屋 2010/04/22 23:23 半年ほど前からずっと共感を持って読ませていただいてきましたが、本日初めて書き込ませていただきます。
なんか否定的なコメントが多いようですが、私はとても共感を覚えます。日本の陥っている種々の問題の根底には、日本人の英語駆使能力の低さがあるような気がしてなりません。それをマスクするためにいろいろな方がいろいろな場でいろいろなことを言いますけれど、もしも日本人が全体としてシンガポール人並の英語駆使能力を有していたら、ここまで閉塞的な状況に陥ることはなかっただろうなと、実際に住んでみてそう感じます。
(勝手に自分のブログで紹介させていただきました。もしも差し支えがあるようでしたらご指摘ください)

ゴマゴマ 2010/04/23 15:43 日本の英語教育は、単なる詐欺だと思います。果汁3%に薄めたオレンジジュースのようなものでしょう。今では、100%のフルーツジュースはどこにでも売っているでしょう。

日本語による英文法の解説で、ディスカッションやアカデミックな論文の書き方すら教えない日本の英語教育は、ジャンク!日本の貧弱な、学校英語教育は、日本の若者を海外に流出させるのを防ぐ、という鎖国政策です。

TKTK 2010/04/28 18:09 英語は少なくとも次の世代までは確実に世界共通語であると思います。
現段階で、日本で暮らす一般庶民に特別、英語力が必要だとは思いません。(国際舞台に出る機会のある大臣や国際企業のリーダーぐらいは通訳なしで会議できるぐらいの英語力があってもいいと思いますが)

ちなみに英語を第二公用語にするのは日本では無理だと思います。
100%の日本人は不自由無く日本語ができるし、教育や公文章を英語化するには膨大な時間と労力がかかります。移民を大量に受け入れ、他民族国家になるつもりなら別ですが、移民アレルギーの日本ではそれもあり得ないでしょう。

実用の英語力を付けるなら、英語圏に留学するか、転職するのがいいでしょう。それも3〜6年ぐらい。海外転職するなら日系ではなく外資系かローカル企業がおすすめです。

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