だ〜れだ?

こんにちは。 はなです。


犬も毛布をかける季節



そして、そのまま歩きだす季節




それはともかく、いきなりですがクイズです(最近、多いパターン)



これ、だ〜れだ?



続いて、これも、だ〜れだ?



おしまいは、この方、だ〜れだ?




あのね、いくらワンコだからって、唐突にそんなこと聞かれてもと

困惑されたあなたに向けて、有無を言わせずヒントです。


「桃園」



場所は中国内陸部、四川省省都である成都


すでにピンと来た方もいらっしゃるのでは?

成都と言えばこれも有名ですよ。


陳麻婆豆腐店」



日本の方に大人気の麻婆豆腐発祥の店ですね。


ほ〜ら、いかにも辛そう!



で・・・成都と言うと、大昔(3世紀頃)

蜀・呉・魏の三国時代には、蜀の国の首都でもあったわけです。


ここまで来れば、もうおわかりでしょうか。

中国三国時代の歴史をあくまでもスペクタクル風味に味付けした読み物

三国志演義」の中で物語の序盤、主要登場人物である

劉備関羽張飛の三人が義兄弟の契りを結んだのがここ「桃園」であり

その場面こそかの有名な(らしい)「桃園の誓い」と言うエピソードなんだとか。


そうなれば、上の三つの像はまぎれもなくそのお三方で

上から順番に、関羽張飛劉備、と言うことになるのです。


だから、それがどうしたの?

ここは老犬ブログなんじゃないの? とか

歴史には興味ないんですけど、とか、呆れ顔のあなた

どうぞ、安心なさってくださいね。

この地を訪れ、写真をバシバシ撮って来た張本人であるお父さんに

emihana が聞きました。

「ねぇ、この人たち、誰だか知ってるの?」

「知らない」

「じゃ、この桃園って、なんで有名なの?」

「え・・・」

自ら写真を撮って来たお父さんは答えましたよ。

「桃?」


それでこそ、我がお父さんです。なんとなくほっとした私でした。



それはさておき、成都は古くから発達を遂げた都市だけあって

色々と面白いものがたくさんあるようです。





古い町並みを再現した「古錦里」



お土産物屋さんがずらっと。



四川伝統の「変面」のお面がいっぱい



「変面」はよくテレビなどでも紹介されますが、顔に付けたお面が

手も使わず、瞬時にくるくる入れ替わる一種のイリュージョンで

上手な変面は10センチのところで目を凝らしても

どうやって変わるのか本当にわからないんですって。


元来「変面」は「川劇」と言われる四川の伝統的な歌劇の中で

登場するパフォーマンスでその技術の秘密は奇術のタネ同様

決して部外者に漏らしてはいけないものなのだとか。



お父さんも観に行ったみたいですよ。




まずは前座の「茶芸」から。



そしていよいよ真打登場。



動画じゃなくて申し訳ないのですが


踊りのような動作を続けながら、いつ変わったかわからない早業で

お土産のお面のような顔が次々と入れ替わるのです。

このお面は歌舞伎の隈取のようにそれぞれのキャラクターを表す

独特の化粧を写しているもので、面そのものは伸縮性のある布で

できているらしいですが、詳細は不明です。


とにかく中国大陸を訪れる機会があったら、ぜひ一度ご覧になってください。

広州やほかの都市でも、観る場所があると思います。



そうそう、古錦里の一角に、こんな屋台があったんですって。


中国の飴細工屋さん。



なんだかスケールの大きさを感じる出来栄えですよね。



そんなこんなで、日が暮れて


夜の成都でお父さんが出会ったのは


真っ赤ッか〜の鍋!



何が入っていたか、どんな味だったか、ただひたすら「痛い」「熱い」

それ以外の記憶は吹っ飛んでしまった人生最辛鍋だったそうです。



次回も大陸のお話が続きます。




おまけ:大陸の麺にはコシと言う概念がないらしい