皐月の十一: 沖縄旅行1日目

●5月某日: 
7:00 起床

9:00 家を出る。車と地下鉄を乗り継ぎ…と書くとひと苦労のようだが、9:30には空港着。福岡空港ってほんとに街のすぐ近くにあります。

10:10 テイクオフ。の予定だったが、実際に離陸したのは10:35ごろ。滑走路が混みあっていたらしい。サク1歳10ヶ月の初フライト。離陸のための滑走に入ると、体に伝わるゴゴゴーッという地響きに「?! ?! ?!」という顔をしていた。安定飛行を続けるジャンボ機は震動も少なく、なっかなか寝ない。あの手この手で気を引くが、狭い膝の上にも徐々に飽きて、降りる歩くと言いだす。うん、気持ちはわかる。わかるんだけどね…と途方にくれた直後、なぜかスコンと寝た。

ちなみに最後に乗ったのはサクを妊娠する前だった私にとっては2年半以上ぶりのフライト。ちょっとコーフンした。空の近さ、雲の上を飛んでいる感覚、久しぶり。

11:55 那覇空港着。12:40 レンタカーにて出発。途中、マックスバリューに寄って、オリオンビールとかオリオンビールとか久米仙(泡盛)とかオリオンビール糖質ゼロとかスルメ足とかオリオ(以下略  とか買う。ついでに、サクのスポロン(子ども向け乳飲料)とかゼリーとかパンとかも買う。

14:15 恩納村「なかむらそば」にて昼ごはん。沖縄そばと、じゅーしー(炊き込みご飯)。自家製麺と鰹のきいたスープでとってもおいしい。サクもモリモリ。安住さんやらウルフルズやらホリエモンやら有名人のサインがいっぱい。

15:00 チェックイン。前回、夫と沖縄に行ったときは「(比較的)子どもが少ないらしいから」という理由もあってブセナテラスを選んだが、今回は「(比較的)子どもが多いらしいから」という理由で万座ビーチリゾートを選んだ。人生にはいろんな局面が訪れるな。

ブセナよりはちょっと安いので(といっても、わたくしたちにとってはそうしょっちゅう行けるようなお値段ではありませんが)、その分、より大衆的な感じではあるけど、じゅうぶん快適。リゾートホテル大好き! 部屋は、白とベージュが基調でナチュラルテイストのブセナとはまた違った雰囲気で、ANAがやってるだけあって(?)白を基調に青、水色で色をつけているのがさわやか。そう広くはないけど、せせこましい感じはない(小市民だから?)。アメニティはないに等しく、この辺、女子ウケは悪そう。たぶん全室オーシャンビュー? 9階まで吹き抜けになっているロビーといい、開放感あります。サクは、吹き抜けをゆきかう2基のカプセル型エレベーターをいたく気に入り、部屋を出るや常に「たかい、たかいねー」と指さして釘付けだった。

ホテル内をぐるりと散歩。シーズンイン一歩前、て感じのホテルは、すいている。かといって人がいない、と感じるわけではなく、もーこれぐらいでちょーどいいです、という感じ。夏休み時期はイモ洗い状態なんだろうな。もちろん値段は軽く3−4割増しであろう。でも子どもが就学したらその時期に行くしかないもんね。おお、おそろしい…

ビーチやホテルはさすがに寂しい感。この季節の客は水に入ることをメインに来てはないってことね。しかし私たちはビンボくさくても断固およーぐ! 

ということで水着に着替えてビーチへ、16:00。ちなみにビーチまでは徒歩5分ほどかかる。ホテル入り口からはシャトルバスも運行。すいているのでほとんど待たずにさくさく運んでくれる。

1歳ぐらいの時に糸島の海辺を散歩して以来だから、ほぼ海デビューといってよいサク。意外にも怖がる様子はまったくない。巨大な砂場と巨大な水たまり、つまり巨大な遊び場という感覚か? 波打ち際までギリギリ近付いて、寄せる波に砂浜の石を投げ入れるテスト×30回くらい。実際に波打ち際に足を踏み出すまでには10分以上かかり、その先までは決して進もうとしない。おそれる本能ははたらいているらしい。てか、水、冷たいな! 私たちも膝下まで浸かって「きょ、今日はこれぐらいにしといてやろう」と〆る。

17:50 いったんホテルを出る。まだ、お高いホテル内のレストランを満喫できる状態じゃありませんのでね。ということで近所のダイニングへ。やはりサクは30分ほどすると席を離れて徐々にテリトリーを広げていく。人のいないテラス席に移動すると、「あそぶの? あそんでいいってこと?」と喜色満面でテラスを行ったり来たり、のぼったり降りたり。「やっぱ1時間が限度だな」と言いながら撤収。

でも、(時間が早いからほかのお客さんは1組+帰り際にもう1組だけだったし)、お店の人は優しかった。ごはんは、海葡萄、もずくの天ぷらと、モンゴーイカのオイル煮、豆腐チャンプル、ヒメダイのサクサクボール。オリオンビール泡盛。1時間でも飲むもんは飲みます。

19:30 シャトルバスには乗らず、酔いさましがてらぷらぷらと歩いて帰る。その間に空の群青が濃くなり闇が広がっていった。当然ながら福岡よりも日暮れがもっと遅いのよね。帰宿後、入浴して2次会。部屋を1歩出ると、アロマでも焚いてるのか、ホテル全体なんかいい匂いがするんだわ。「氷とってくる」とか言いながらチョイチョイその匂いを味わいに出る。ロビーの1階でバイオリンの生演奏をやっているのが、吹き抜けなので聞こえる&見える。座って聞いている人たちもけっこういる。