氾濫越流

世間では台風によって、川が氾濫だ、土砂ダムが越流だ、交通網はマヒしてしまって大混乱だという事になっていましたが、
入ってくるニュースで驚きは、早速、インテル・ミラノの監督ジャン・ピエロ・ガスペリーニがクビになったというお話。(まだノバーラとの試合を見てないってのに)
そして、明くる日に、なんと、ついに、あの、ティンクルマン、クラウディオ・ラニエリさんがインテルの監督になってしまいました。これはとっても大事なのであります。

彼が監督として有名になったのがフィオレンティーナ時代で、その功績を買われてスペインはバレンシアの監督に就任。ただ、1999年に上層部とモメてアトレチコ・マドリードの監督に就任。
アトレチコでは、ヘスス・ヒル会長が大金をつぎ込んだ故に見事に選手が揃っていて優勝争いに加わると思われたチームを降格させて、解任。
ジャンルカ・ヴィアリの後任としてチェルシーの監督となり、それなりに続いていた矢先に、ロマン・アブラモビッチオーナーがチームを買収、オーナーの好むスター選手が集まった中で、タイトルを一つも取れなかったので、解任。
このシーズンの有名な失敗采配が、チャンピオンズの準決勝のASモナコ戦の1stレグ、ジコスが一発退場すると何故かバックラインを削ってベロンを投入、4バックしかやらないクラブの規律がむちゃくちゃになってしまって2失点して敗戦という謎采配。
再びバレンシアの監督に就任。イタリア人のコッラーディディ・バイオモレッティを獲得しイタリア化したチームを作ったけれど、リーグも不調、スペイン王者として臨んだチャンピオンズリーグではグループリーグ敗退、uefa杯に回るといきなりワルター・ゼンガ率いるステアウア・ブカレストに負ける始末で、解任。
このシーズンの有名な失敗采配は、グループリーグ最終節、勝ったらノックアウトラウンド進出の大事な大事なメスタージャでのブレーメン戦で、後半に3枚交代(しかもその試合で非常に良かったアイマールまで下げる)を敢行、ディ・バイオの惜しいシュートもあったけれど、後半終了間際にバルデスに2失点を喰らい敗北。
そんな解任の代名詞といえる状態で、フラフラしていたラニエリさんに、降格寸前虫の息のパルマからお声が掛かると、チームを立て直してパルマは残留、手腕は再び認められることに。
で、声をかけたのがあろうことか、名門のユベエントスと。3年契約もしちゃいました。1年目は組織を構築して3位という好成績を残したものの、2年目は見事に失速。そしてシーズン終了を以て解任。
次に就任したのがルチアーノ・スパレテッィが開幕直後に退団してしまったASローマ。途中就任だとしっかりと組織を作って余計なことをしないので、公式戦20戦無敗、リーグ24戦無敗というクラブ記録を作るもリーグは2位、コパも2位と最後の結果は見事に出ないのも毎度のこと。そして翌年は一転して苦戦をして途中解任。
そして、今回のインテル就任なのであります。多分、1年目は良いだろう、問題は2年目以降だ。契約は2年契約という情報が来ているので、そこのところを注目する以外に見ることはない。