キングギドラとゴジラの ハグ


2008年3月1日(土)放送、第127回「ちりとてちん」。
第22週目「聞かぬは 一生の箸」の最終回は
う〜ん。


結局ですね。B子の実家では、
後足で砂かけるように 去ってったと
悪人扱いされてた 秀臣さん(川平慈英)でしたが。
若狭塗り箸の伝統は、職人の育成だけでは あかん。
それを普及するもんがおらんと すたれてしまうと、
若狭塗箸製作所を 大きくしたのでした。


また。
正太郎ちゃん(米倉斉加年)と小梅ちゃん(江波杏子)は、
そーんなことは、一切合切(いっさいがっさい)、先刻承知。
いつまでも怒ってたのは、
我が子同様に 可愛がっていた秀臣さんが、
他人みたいに 振るまっていたから。


こうして20年もの恩讐は、天空かなたに。
めでたし めでたし
なのですが。
う〜ん。


ちょっと 理に走りすぎてます。
塗り箸職人断念のプロセスは、まだしも、
長い間の確執が、ね。
優等生がこしらえた 台本のようで。


ただ。ただ、ですね。
やっぱ ちゃんと魅せてくれたのは、女優のちから。
そう、江波杏子さん。


いったいこんな濃い顔2人、
日本海にいてるのか、と思わせる
川平慈英とのコンビにて、
スゴい抱擁をみせてくれまして。
宿敵キングギドラと ゴジラが ハグしてるみたいな
シュールな 感動を呼び起こさせてくれました。
なんちゅったって、このセリフ


「ほやからこそ、許せんのや」


この「許せんのや」。
江波さんのゆうた通り、正確に音をしるしますと、
「でゅる ぢぇんの どゃぁ」。
このワンシーン、ワンフレーズだけで、
「ちょっと できすぎた展開」などという疑義は、
吹きとんじゃったのであります。


来週23週目は、「終わりよければ 滑ってよし」。
舞台は、再び大阪に。
テーマ落語では、ねじりハチマキの若狭(貫地谷しほり)が、
「そういう奴や、お前は」とタンカ切ってましたけど。
う〜ん。
なんだろう。
セリフだけですと、「天狗さばき」にありますが、
大家さんが 言うはずですから、
ちゃいますねぇ。
おっと。「ひとり酒盛」かな。


明日、日曜日には、
公式HPにて、たぶん紹介されるでしょから、
そちらを。