楽園の条件

蒼穹のファフナーSPですが、良かったです。正しく青臭いので胸に迫るものがあった。もうね、戦争ですよ、戦争。戦争がなければもう人間は楽園を夢見ることができないんですよ。楽園は脅かされなければならないんですよ。現代的ですね。TVシリーズを知ってるから主役二人の悲劇が犠牲になってしまってるのがもったいない。間違っても誰かの犠牲の上に成り立つ楽園にいることを許容してはいけない。これは島の人間の立場で見ちゃダメ、俺らはLプランの参加者。脚本はどうも島の人間寄りなのでそこはやはり冲方丁だなと。感情だけが楽園の風景を見せるのは00年代っぽい。それにしても同化現象が萌えます。結晶世界のオマージュかしらん。最後は女の子が結晶になって、男の子はメッセージ残して自爆、あざといぜ。犬もあざといぜ。

http://d.hatena.ne.jp/USA3/20051229
オタクサークルの頂点に君臨するエリート集団、新月お茶の会ラノベベスト10(2004年版)これは俺のような低能ドキュソでは想像もつかない読みを通過したランクなのだろうか。ラノベ系サイトからもラ板大賞からも離れてる感じだ。ライトノベルのポテンシャルを知ろうとするなら未読作品は特攻すべきかな。

D.Gray-man 7 (ジャンプコミックス)

D.Gray-man 7 (ジャンプコミックス)

地味に同時代性を感じてるのは俺だけのD.Gray-manです。90年代のオタ文化の洗礼を受けまくりながらセカイ系に行かなかった派の漫画。ハガレンがその一派の総帥、あるいはTYPE-MOONも。ゴシックっぽいセンスを影響を受けたモノの中から搾り出してる感じで好きです。リナリー萌えだけで読んでいるわけでは断じてない。でもリナリーのキャラはいい感じでヒロイン像を示してる気がします。男社会にいる女の子のポジションとして。アレンが死んだら悲しむのはリナリー、それを強調するのは基本。正しくヒーローとヒロイン。ハガレンもそうだけどエヴァ以降でビルディングスロマンにロマンを求めるのに女の作家が多いのはなんででしょ。とりあえずアレンとリナリーの再会は死ぬほど萌えそうなので楽しみです。