さあ、いまから過去を作ろう!
世界史に残る偉大な人たちがいます。
なかでも、仏教の始祖である仏陀と、キリスト教の始祖イエス・キリストは、同じような言葉を残しています。
仏陀は次のように言いました。
過去を追うな。未来を願うな。
過去はすでに捨てられた。
未来はまだやってこない。
ただ今日なすべきことを熱心になせ
そしてイエスはこう言いました。
あすのことを思いわずらうな。
あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。
一日の苦労は、その日一日だけで十分である。
『幸福論』を書いた哲学者アランもこういっています。
われわれは、現在だけを耐え忍べばよい。
過去にも未来にも苦しむ必要はない。
過去はもう存在しないし、未来はまだ存在していないのだから。
すべての言葉は、「いまを生きなさい」といっているのです。
人は皆、過去を悔やみ、未来に不安を感じて生きています。
ところがそれらのものはアランがいうように、過去はもう存在しないし、未来もまだ存在していないものなのです。
存在しないものに、悩んでも仕方ないのかも知れませんね。
でも、未来はやがて【いま】になり、その【いま】も、一瞬にして【過去】になります。
あなたがいまこの【いま】という文字を読んだ次の瞬間には、その時は【過去】になってしまって、もう二度と取り返せず【いまの過去】は、どんどんと遠く離れていってしまうんです。
【いま】っていう瞬間は、それほど貴重なものなんです。
そして【未来】のことは、誰にもわかりません。
関東や東北の人は、数年前に大地震を体験しましたが、その瞬間まで誰も大地震が起こることなどわかりませんでした。
同じように、わたしたちの【未来】は、誰にもわかりません。
だからこそ不安なのでしょうけど、誰にもわからないのですから、ジタバタしても仕方ありません。
それでも不安なら、「備えあれば憂いなし」のことわざの通り、まさかのための用心や、ある程度の準備だけしておいて、後のことは天にお任せするしかありません。
【過去】については、私たちの考え方次第で、やがて違った解釈ができるようになるかも知れません。もしそうなったら、そのとき私たちは【過去】を変えることができた・・・ ということになるのかも知れませんね・
【いま】も【未来】も、すぐに過去になるのですから、私たちは生きている間中ずっと【過去】を生産していることになります。
そうだとすれば、さあ、【いま】から、よりよい【過去】を作りましょう。
【いま】も【未来】も【過去】になるのですから。
FHN放送局
巨椋修(おぐらおさむ)拝
第3回 生きぞこないなう! テーマ『正義論 あなたの正義に気をつけろ!』
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巨椋修(おぐらおさむ)は陽明門護身拳法という護身術&総合格闘技の師範をやっています。
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