毎日社説 社説:原爆症裁判 幅広い救済に新・新基準が要る - 毎日jp(毎日新聞)

 ちなみに。
『台湾人元兵士「被爆した」 広島市の相談所に手紙届く(1994. 05. 15)』

 太平洋戦争中、旧日本陸軍に志願した元台湾人兵士が、広島市被爆、台湾で被爆者検診を受けていることが十四日、元兵士から広島市の原爆被害者相談所に届いた手紙などでわかった。当時、同市内には台湾人軍人・軍属も多くいたと見られるが、被爆実態はほとんどわかっておらず、軍人被爆者の証言は初めて。同相談所は「一刻も早い調査、救援が必要」としている。
 元兵士は台湾・高雄市在住の無職葉澤民さん(70)。昭和十八年、明治大学で学ぶため来日。二十年六月、広島市宇品町(現南区宇品東)の陸軍船舶練習部に配属され、八月六日に爆心地から南約四キロの兵舎で被爆した。
 翌年、台湾に帰って公務員になり六十五歳で退職。昨年十一月、地元新聞に台湾人被爆者の証言を求める記事が掲載されたことから、日本で健康診断を受けようと相談所に手紙を送った。
 宇品町での被爆は原爆医療法で被爆者と見なされ、同練習部に在籍した事実が証明されれば、被爆者健康手帳の交付に道が開ける。葉さんは、日本名「葉山民雄」の軍歴証明書を持っているものの、手帳交付には複数の証人が必要という。
 これまで台湾人女性一人が手帳を交付されているが、軍人の取得はない。