鶴舞公園

午後、少し歩きましょうということになり、飯田街道を歩いて鶴舞公園まで。腰痛は思ったほどではなかったが、途中で腹痛に見舞われて苦しんだ。公園では奇しくもコスプレの催しが行われていたらしく、アニメの(?)コスチュームをまとった赤や黄色の髪の毛の若者たちがあちこちにたむろして、写真を撮っていた。高校生ぐらいの年齢の女子が多いように思ったが、こちらよりも少し若いぐらいのおやじもいた。噴水まで行くと、そのそばにある木立の裏の方から、スピーカーを通した歌声が聞こえてくるので、何だろうと思って行ってみると、ステージがあり、アイドルグループが踊りながら歌を歌っていた。おそらくコスプレの催しとは関係がないのだろうが、どこかで繋がっているのかもしれない。高校生もしくは大学生風の男子たちがステージのすぐ下で声援を送っていた。キャンディーズやピンクレディの頃とあまり変わらないのだろう。その背後にはベンチが並んでいて、父兄かと思われるような人たちが座ってステージを見ていたが、よく見ると、将棋(たぶん)を指している中年・老人の皆さんもいる。いつもここで対局を楽しんでいるのだろう。老人は耳が遠いのでアイドルたちの歌も苦にならないのかもしれない。あるいは、アイドルたちの歌を BGM 代わりにしているのかもしれない、と勝手な想像をする。見物を終えて、公園内にある公会堂に入る。ちらりと見えた大ホールの中では、コスプレの皆さんがステージの上で写真撮影にいそしんでいた。こちらは階段を下りて地下1階へ。公会堂で行われたロックコンサートのパンフレットやポスターの展示を見る。いろいろな人たちがここでコンサートをしていることがわかった。学生の時に、クラプトンやジョニ・ミッチェルのコンサートは東京で見たが、それが巡回して名古屋にも来たのだなということもわかり、感慨深かった。中学生の時に名古屋まで来てポール・サイモンのコンサートを見たが、パンフレットもチラシも陳列されていないので、別の会場だったのだろう。こちらと同年齢かちょっと下らしい女性3人組がいて、思い出話に花を咲かせている。きっと若い頃にいっしょにコンサートを見に来たのだろう。ここは古い施設でぱっとしない。ほかの会場をどうして使わないのだろうと思ったりするが、名古屋のロック・コンサートの老舗会場だからということで、ずっと使われてきたのかもしれない。見ると、最近もジェフ・ベックがコンサートをやっている。展示を見終え、また公園内を歩いて、図書館の地下へ移動。「すがきや」で遅めのランチ(ラーメン)をとる。例のフォーク付きスプーンがついている。麺を食べるにはよいが、スープを飲むのには適さず。帰りはやはり腰が痛くなってきたので、地下鉄で帰宅。花粉のせいか、くしゃみが止まらない。

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公会堂。昭和モダンの建物ということか。てっぺんの二つのアーチ部分など、ドイツ表現派もしくはユーゲントシュティルのスタイルが窺えるのだとか。