富士川下り に 俳句のプレゼント

●今日から7月、富士川下りの復活も、順調にスタートしたようである。HPによれば、先日はフランスの観光客が乗ってくれたと報じられ、昨日は、俳人・幸風氏が訪れて、そのひと時を1句に詠じてくれたという。

○五月雨や 艫と舳先の 意気一つ   幸風

○万緑や 鳶舞ふ川の 舟下り     幸風

富士川に復活した舟下りの景を見事に表現している。多くの人々に見守られ、応援されて、この大企画が成功することを願う。

鹿島神宮の第66代大宮司鹿島則孝は、明治18年に伊勢神宮を拠点として、京都・大和の旅をしている。その折、大堰川や高瀧村の筏を見て、その様子を描いている。

「早川に筏を下す図 筏師一名は半に立ちて、岩の角に棹を突き立て、筏を左右に漕ぎまはし、一名は舳先に立ちて、櫂を以て舵を取り、下す也」

○五月雨や 艫と舳先の 意気一つ   幸風

富士川下り


■幸風氏 の短冊

鹿島則孝の描く筏 (『桜斎随筆』巻34)