俺の考えた三輪彩子

鎖国探偵,2009,『俺の考えた三輪彩子』.
http://f.hatena.ne.jp/sakoku/
http://www.pixiv.net/member.php?id=99083
http://twitter.com/sakotan

鎖国探偵」だとなにかしっくりとこず、頻繁に「さこつたんてい」にしそうになる。zineoffのイベント日にも鎖骨と口に出しそうになった。鎖骨探偵ではない鎖国探偵
表題の三輪彩子とは、いわゆるインスタレーションをやったりしている現代美術作家で、ポストポッパーズ構成員。同じくポストポッパーズの梅沢和木も登場する。他にも僕の知らない内輪ネタが収録されている。
立ち聞きした三輪と誰かの会話では「鎖国探偵が勝手に考えた私」と言っていた気がする。
全体的に雑で女の子がかわいい。ストレスが溜まっている感じとガスを抜く感じと立派な人柄が伝わってくる10ページの本。

■西日暮里のop.00302企画「ブックオフ、ジンオフ」で7/24まで販売中。売り切れていても見本を閲覧できる。
http://op00302.blogspot.com/
http://yuuu.bufsiz.jp/BOOKOFFZINEOFF/

変哲の本

変哲,2009,『(タイトル不明)』.

主としてマンガやアニメに登場する女性たちのドローイング(模写)。具体的には、ナウシカ、アスカ、綾波レイ、ひばりくんぽい男性、どっかで見たことある感じの女性キャラクター、どの作品を参照したのかもうわかんなくなってるキャラクターなどだ。
見所はページデザイン。
手に取ってから10秒くらい“変哲=考え中”じゃないのかなと思った。

■西日暮里のop.00302企画「ブックオフ、ジンオフ」で7/24まで販売中。しかし、もう売り切れたと思う。店に見本あり。
http://op00302.blogspot.com/
http://yuuu.bufsiz.jp/BOOKOFFZINEOFF/

おにたいじ

sukechan,2009,『おにたいじ』.
http://suke.oops.jp/
http://bontakobo.blogspot.com/2009/07/bookoffzineoff-op00302-zine-zine.html

全ページ絵付きの小説。絵と文が重ねられ多少読みにくい。しかし、これはあえて文字が識別し難い部分を作ることで読むスピードをコントロールする仕掛けのようにも思える。
sukechanは「この作品のテキストと絵には直接の関係はない」と言う。例えば、喫茶店で小説を読むとする。そのとき店内で流れているBGMと読んでいる本との間に必然的な関係はない。しかし、偶然聴こえている音楽も、その読書体験になんらかの影響を与えているはずである。今回の絵はそういうBGMのようなものとして描かれているそうだ。
文章は10ページで書き終えられているが、絵は31ページまで続く。響き続ける余韻までが作品化されているということだろう。

*sukechanさんが『おにたいじ』やzine一般について書いています。
http://bontakobo.blogspot.com/2009/07/zine-ver1.html


■西日暮里のop.00302企画「ブックオフ、ジンオフ」で7/24まで販売中。売り切れていても見本を閲覧できる。
http://op00302.blogspot.com/
http://yuuu.bufsiz.jp/BOOKOFFZINEOFF/