琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

古畑任三郎FINAL 第2夜「フェアな殺人者」

http://wwwz.fujitv.co.jp/furuhata/story_2ya.html

今日のはちょっと辛かった…いや、見込み捜査にもほどがあるし…
もちろん、凡百のドラマよりは遥かに…と言いたいけど…
イチローが出演してくれたことで、かえって「古畑」としてはやりにくい面も大きかったのだろうし、そういう意味では「規定演技としてはいい仕事」なのかもしれないけど。

以下ネタバレ感想。

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古畑任三郎FINAL 第1夜

クリスティの『カーテン』あるいはクイーンの『Yの悲劇』かよ!と思いつつ、けっこうハマって観てしまいました。やっぱり「古畑」面白いなあ。

カーテン (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

カーテン (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2)

Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2)

以下ネタバレ感想。

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<付記>

古畑任三郎」シリーズの続編が作られなかった理由として、「三谷幸喜が飽きた」とか、「田村正和があまりに古畑イメージでみられることを嫌がっている」とか、「三谷幸喜と西村雅彦の不仲」とかが語られていたわけですが(2004年のスペシャルの本編には、西村雅彦は出てなかったし)、今回は西村雅彦の今泉も普通に出演しているので、結局のところ真相はよくわかりません。西村雅彦も田村正和もワガママ言えるほど今は売れなくなってしまっているからなのか、これで最後だから出ることにしたのか、それとも、もともとそんな軋轢など存在していなかったのか…?

執筆前夜

執筆前夜―女性作家10人が語る、プロの仕事の舞台裏。 (ラセ)

執筆前夜―女性作家10人が語る、プロの仕事の舞台裏。 (ラセ)

お正月は頑張って本を読もうということで、『容疑者Xの献身』とか『ベルカ、吠えないのか?』とかを準備していたのですが、結局読み終えたのはこの本だけでした。女性作家10人への作家になったきっかけや仕事のしかた、創作への取り組みかたなどについてのインタビューなのですが、彼女たちがみんな「普通の生活」の重要性を語っていたのが印象的でした。「特別な人間」だから書けるのではなくて、「普通の人間」にだって、書けることというのはたくさんあるのだなあ、と。いやまあ、傍からみれば、「普通」じゃなかったりする人もいるわけですが。
この本の中で、10人目の鷺沢萠さんの回には、ちょっとした「仕掛け」があって、僕はそれを後で知って驚いたのですが、鷺沢さんは、本当に自分という存在や文章を書くという事に対して真摯な人だったのだなあ、と思いました。何かを「創ろう」と考えている人には、一読をオススメします(正直、1500円はちょっと高いけど)。

ありがとう。

ありがとう。 (角川文庫)

ありがとう。 (角川文庫)

鷺沢萠さんのエッセイ集。いつか紹介しようと思っていたのですが、この機会に。2005年に僕が読んだエッセイ集のなかではベスト1でした。ただ、かなり「重い」内容が多いので、読みすすめるのにはけっこう時間がかかったのですが、本当に考えさせられることばかりです。

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