『ウェブを進化させる人たち』13
伊藤譲一氏。
おおっ、この章で始めてちゃんと知っている人だー! って、氏のプロフィールをあんまりちゃんと存じていなかったのですが、タフツ大学でコンピュータ・サイエンスを専攻、シカゴ大学で物理学を専攻してたんですね。転入ってことは修士でなくて学士かな? いずれにしても、わりと楽しい時期に楽しい大学に行っていたんですねー。
肩書きナシ。この心意気がまた、伊藤氏らしいです。
前は○バ○コ氏を大プッシュしていたりして「何言ってんだこの人!」とか思ったことはあったのですが、書くものとかすごい的を得ているし、最近はノイズが入らなくなったのかいろいろ落ち着いてきて、いい感じになってきたなあ、と思っています。伊藤氏もオトナになった、というわけですね、いい意味で! 日本のインターネット黎明期に、確かに手を動かして汗かいていた人なので、やっぱり氏の言う事には経験とか歴史が伴っており、納得のいくものが多いです。はい、尊敬しています。
続きを読む『ウェブを進化させる人たち』12
湯川 物販の最も強いセールスポイントは、モノを販売する力だと一般的には思われていますが、実はたくさんあるバックエンドの仕事が重要なんですよね。そのバックエンドの部分を別の会社が受け持てば、ECサイトの皆さんは本来の強みであるフロントエンド、つまりモノを売るというところに専念できる。そういうバックエンドのサービスを提供する業者がでてきたということですね。
村松 そうですね。こうしたお店を作るのは簡単になりました。以前は月に5万円程度必要でしたが、今は300円くらいで作れます。それはそれでいいのですが、その先に見えないバックエンドのハードルがあるので、そのソリューションを手がけることにビジネスチャンスがあるとおもっています。…
(p.108)
村松氏がドロップシッピングに注目しているのはさすがと思いました。
続きを読む『ウェブを進化させる人たち』9
続きを読む湯川 …かつて言われていたのは、シリコンバレーのベンチャーキャピタルは早い時点でお金を投入してくる。逆に、日本のベンチャーキャピタルは銀行資本系の会社が多いから安全志向で、ある程度事業の成否がはっきり見えてこないと参入してこない。ベンチャービジネスにとって一番お金が欲しい時に日本では誰も助けてくれない。
(p.75)
『ウェブを進化させる人たち』8
Part 2 は「IT戦略家が潮流を読む」という章立て。
自分はそーゆーことを勉強したはずなんだけど、今普段最も付き合いのない人たちかつ日本のことなので、その視点はそれぞれ興味深いものがありました。
総じて理解できたことは、日本とアメリカのベンチャーキャピタルの違いです。湯川氏は90年代にシリコンバレーを中心に活動していらした方なので、その違いを踏まえつつこれらの人々と話をしていて、日本とアメリカの対比がよくわかって勉強になりました。
グローバル・キャピタル・パートナーズ小林雅氏
この本を読むまで、グローバル・キャピタル・パートナーズという会社のことも小林氏のことも全く存じあげておりませんでした。Podcastでも興味のなかったからスルーしていたな。こういうのを無理矢理読む機会を得るところも、書籍のいいところ。