gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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「ラノベを読んでも読解力は身につかない」について持論展開する人たち - Togetterまとめ

ラノベというカテゴリが、どれぐらい「あいまい」で「ふわっとした」括りなのか知ってたら、そんな暴論は吐けませんな。
タイトルの様な意見に一理でもあると感じている人は、そもそも「議論前に、前提を明確に設定する事すら出来ない、議論出来ない人」でFA。
閑話休題(それはさておき)
文章読解力とか正しい日本語を身に着ける為に、可能な限り「正しい日本語で書かれた文章」を読む事は大切だと思う。
その文章が、ラノベだろうがSFだろうが純文学だろうが哲学だろうが歴史小説だろうが小説家になろう作品だろうが、関係ない。
きちんと編集が仕事してて、「正しい日本語で書かれた文章」の本なら、何でも学習効果がある。*1
逆に、多忙を理由に校正もロクにしてないような、ゴミ編集の手から放たれる有象無象な文字の羅列は、読めば読むほどに日本語が乱れ、正しい語彙力を育成するどころか、間違った表現、間違った用法、間違った日本語を脳内にビルドアップしてしまう。
ライトノベルが悪なのではない。
間違った日本語で書かれた本を、売れるからと言って垂れ流す編集者と出版社が一番の悪なのだ。
…あ、なんか話がそれた。
余談だが、小説家になろう作品の上位100位内はほぼ全部、最低一度は目を通しているけれど、日本語としておかしな表現や表記、誤用、慣用表現の間違いなどが少なく、日本語テキストとして問題が少ない文章が書けているのは体感で1割も無いし、書籍化された大半は、そのおかしな日本語のまま書籍化されている。*2
正直、中学生以下ぐらいの子供が、タダだからと「なろう小説」ばかり読んでいたら、日本語の語彙力は壊滅するんじゃないか、とすら思う。
しかし、小説家になろう作品もラノベもそうだけど、文章から場面を想起し、文章で描写された物語を楽しむ、そうした事を「楽しい」と感じるきっかけとして、読者人口の増加の一助となるなら、それはそれで意味がある事だと思っている。
小学生から、いきなり小難しい純文学を楽しめ、と言う方が無茶なのだ。
最初は平易な文章から、段階を経て、難解な文章まで楽しめるようになる。
そうした、長い長い小説坂を上る最初の一歩として、ライトノベルでも、小説家になろう作品でも良いと考えている。
結論は…
ラノベを読んでも読解力は身につかない」、そんな妄言を本気で信じているからおまえば馬鹿なのだぁぁぁぁぁ(by東方不敗)
余談の余談。
個人的に、ライトノベルの上位に純文学とかその他ジャンルがある、なんて事は微塵も思って居なかったりする。
文章表現の難易度が上がるだけで、「面白いか面白くないか」は個人個人の感性に関わる部分だから、有名作品だから無条件に面白いとは思わないし、無名作品だからと言って、有名作品に劣るとも思わない。
だから、一生ライトノベルしか読まない、としても、それはそれで良いんじゃないかと思う。
まあ、人気が出る作品は、相応に理由があって評価されているのだから、大体は面白いんだけど。
ただ、個人的にハマるか否かは、結局は個人の好みに強く依存する。
ぶっちゃけ、ハリポタより電撃文庫のシフトシリーズの方がローファンタジーとしては好みだった。
なんで続きが出ないの!?マジ、続刊希望!!うえおセンセー生きてたら返事してー!!!(無茶言うな)

*1:ただし効率よく身に着けたいなら、そもそも読書と言うやり方が間違いではある。効率よい学習は、やはり勉強でしか身につかない物だから。娯楽半分の読書は勉強ではない

*2:もちろん、そうした表記や誤用がなろうの定型となっている一面もあり、読みやすさや天丼として、わざとそういう表現で書いている作品もある。…純粋に、作者の日本語力がヤバイ作品も少なくはないが