言わずと知れた、クロカンレースタイヤ。
非常に柔らかく、クルマのスタッドレスタイヤのような複雑形状のイボを持つのでよく悪路に形状がなじんでいく。バンク方向もイボ充実。
普通のタイヤやスリックだとツツーーっといってしまうスポットも、
このタイヤなら滑りながらもこらえてくれる。ズッズッ…とスロースリップなので迷いながら判断する暇が生まれる。
むろん、べっこう飴状の完璧にカチカチになった路面ではこらえない。こうなったらあとはスパイクタイヤかキャタピラーしかない。靴にスパイク下駄つけたほうが手っ取り早い。
オートバイでも自転車でも共通だが、
雪中走行では、座面を低くして、両足が余裕で接地できるようにして、悪条件においてはタイヤより足でグリップするようにする。
(自転車はサドルを下げ、オートバイはリアショックのプリロードやアブソーバーを落とすなどする)
自転車の場合も、氷路にさしかかったらせめて片足は投げ出して備える。片足だともう片足はペダル踏んで駆動できる。
長靴は釣り用、プロックスのハーフ・ウェダーブーツ。(フルサイズは川釣りで使ってる胸まで覆うヤツ)
これはふつうの長靴より内装も高級な作りで裸足で履いても足の皮がむけず、釣具店で売ってるスパイク下駄を履かせれば無敵。やはり長時間はき続け移動を繰り返す釣り用ならでは。
ウェダーなのでヒザまで水面が来ても大丈夫。
単なる氷結路になってきたら、チヨダ靴店のバイオフィッターのハイカットでもいいかな、簡易スパイク付いてるし内装が暖かい。
【フィッシングブーツ】プロックス:ウェーダーブーツ ハイブリッドソール PX954 Lサイズ アッ... | (PROX)ウェダーブーツ ラジアル底 M |
そしてとにかく、普段のようには飛ばさないこと。ゆっくりが確実。
そんなわけで…さっそく降雪翌日の林道へ。走行テスト。
・積雪5cmぐらいの勾配8%ぐらいまで余裕
・それ以上の勾配でもどうにかセミ・スリップさせながら登れる
(スリックのような完全スリップでは無い、テールスライド・ターンのような制御下のスリップ)
改めて駆動系仕様を明記。
SR XCT48-32-22T
Shimano 6s 14-34T
少なくとも、ママチャリタイヤやセミスリックタイヤでは滑ってしまって登れない環境だ。押して登るしか無い。
画像でわかるように、タイオガComp3なら足は付かず漕いで登れる。3月ぐらいまではオンロードよりもこっちの方が楽しめそう。(幹線道路は路肩が雪置き場に…)
ダウンヒルもVブレーキが強力なのでヘアピンですら余裕。さすがに速度は出さないけどね。
似たようなタイヤがあれば、原付スクーターでも登坂できるんだろうね。ただ登坂中に登れず停止してしまうと重い車体が下り側へズリ落ちていくけど止めようが無いんだよな…
かといって止めるために倒してしまうと今度は起こしようが無いというw
スポークはゆるく張ってるので、リジッドモデルだけどショック吸収性能は上々。悪路のヒルクライム向き。
反面、あまり高速で地面に打ち付けるような走りはできないけど。ダウンヒルは速度控えめに。