Hatena::ブログ(Diary)

メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20071130(Fri)

[]Call of Duty 4: Modern Warfare (Windows) Call of Duty 4: Modern Warfare (Windows)を含むブックマーク Call of Duty 4: Modern Warfare (Windows)のブックマークコメント

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未クリアゲームがどんどん増えてる現状だというのに、またもやゲームを買ってしまった心の弱いオレである。お母さんゴメンナサイ。今回のゲームは『Call of Duty 4: Modern Warfare』、PC版。例によってFPSで御座います。これまでの『Call of Duty』シリーズは第二時世界大戦におけるヨーロッパ戦線を史実に忠実に再現したゲームだったが、この『4』では近未来世界を舞台に、アメリカを憎むロシアの超国家主義者と、それと手を組んだアラブ人テロリストとの戦いという設定だ。ゲームは短いエピソード形式を取り、ロシア・中東を中心とした世界のあらゆる地域で戦闘を繰り広げ、さらにエピソード毎に主人公が変わる、というような作りになっている。この辺は、新作で近未来戦を描いた人気FPSゴーストリコン・シリーズと差別化を図る意味合いがあったのかもしれない。確かにプレイ当初はGRと似通ったゲームを想像していたが、プレイしてみるとやはり感触が全く違う。弾丸飛び交う混戦状態の戦場で、異様なテンションの戦いが行われている、といった点ではやはり今までのCoDらしいな、と思った。

この『CoD4』でまず度肝を抜かれたのは非常に映画的な演出である。導入部になるミッションでは嵐の夜ヘリで敵の乗り込む貨物船に潜入し銃撃戦を行う事になるが、大きく揺れる船体、巨大な波飛沫が砕け散る甲板、ミッション終了後は沈没してゆく貨物船から脱出し帰還ヘリに飛び乗るまでの一連の演出は実にドラマチックなのである。さらにタイトルバックでは、中東のどことも知れぬ国で拉致監禁されていた登場人物が、車に乗せられどこかへと街を進んでゆくが、その荒れ果てた街の道々では銃撃戦、戦闘訓練、禍々しく空を駆る戦闘ヘリ、捕虜の銃殺刑などが目に飛び込んできて、いやおうなしにこの世界のきな臭く不穏に満ちた空気を嗅がされる事になる。そして最後にはなんと、拉致されていた登場人物は銃口を向けられ、処刑されるのだ。そしてそこから、この『CoD4』が始まるのである。

そして何よりグラフィックの進化が凄まじい。結局、オレはPCゲームの話をするとそればっかりなんだが(なにしろそれが好きだからPCゲームをやっていると言ってもいいぐらいだ)、今回も非常に高いクオリティのグラフィックを見せ付けてくれる。特に目を惹くのは人物の表現で、顔の皺の細かい部分、喋る時の口の表情までが実にリアルに再現されている。描写される世界全体は色彩設計が実にビビッドであり、夜の闇の濃いダークブルーや、昼間のサンドイエローを基調とした発色がとても美しい。闇の中を空に向けて放たれる迫撃砲の眩い軌跡や、爆撃され燃え盛る家並みの炎、砂煙立ち朧に霞む風景などのエフェクトも臨場感たっぷりに表現されている。ミッション冒頭ではGoogleMap状の3D化された世界地図が表示され、戦場になる場所へとぐんぐんズームアップしてゆき、ワイヤーフレームで描写された目標物までへと到達するとプレイ可能なゲーム画面へと変化するという、実にサイバーな雰囲気溢れる作りだ。そして近未来戦という事で使用される武器も強い火力と破壊力を持ったものになり、戦闘はどこまでも激しい弾幕と爆炎に満ち満ちるのだ。

このように非常に高い完成度を誇るFPSゲーム『CoD4』であるが、…クリアは一体いつになるんだオレ!?

Call of Duty 4: Modern Warfare Trailer(映画じゃなくてマジ ゲームの映像です!凄いんだってば。)

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Call of Duty 4 Gameplay (Demo)(弾幕物凄すぎてチビりそうなステージだった…。暗視ゴーグルと踊るレーザーサイトがカッコイイ。)

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FuetaroFuetaro 2007/11/30 12:40 むーん、CoD4かっこいいですなぁ。ほんと一昔前の映画のCGぐらいの映像をリアルタイム生成でやってるんだからすげえよなぁ。XBOXで出たらやってみたいっす。しかし何故テロリストがデザートイーグル!?(笑)

globalheadglobalhead 2007/11/30 12:50 かっこいいですよCoD4!でも四方八方から銃撃されるという今までのFPSでは考えられなかった恐怖の弾幕ぶりに「戦場マジこええ…」とビビりまくりです。部隊の仲間のカバーがないと即死です。逆に仲間に任せて隠れてばかりいます。ちゃんとゲームしろオレ。XBOX360版出たらデモとか見てみるといいかも。

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20071129(Thu)

[]最近読んだコミックなどなど 最近読んだコミックなどなどを含むブックマーク 最近読んだコミックなどなどのブックマークコメント

■オオシマさんちのもうひとつの猫日記/大島弓子

オオシマさんちのもうひとつの猫日記

オオシマさんちのもうひとつの猫日記

漫画家大島弓子が飼い猫たちと過ごす日々を描いたコミック『グーグーだって猫である』に登場する猫たちを作者自ら撮影し、その写真に短い物語を付けて作られた猫写真集。大島の数篇の日記もあり。あのコミックの猫たちの現実の姿を見られるという意味ではファンには嬉しい贈り物となるだろう。ただ読んでみて思ったが、日常的な写真とそれに付けられた短いキャプション、日記、という形式って、今インターネットのブログを覗けばそれこそ掃いて棄てるほどあり、おまけにその中にはアマチュアながらレベルの高い写真作品もUPされていて、それらをただで見られることを考えると、この薄くて小さな判型で価格が1890円という写真集はちょっとお高いんじゃないかな。当然ファン以外には意味の無い写真でもあるわけだし。今度『グーグーだって猫である』が映画化されるけど、案外出版社がそれにあて込んで作ったもののような気がするなあ。



■累(かさね)巻之弐/田邊 剛

累 巻之弐 (BEAM COMIX)

累 巻之弐 (BEAM COMIX)

日本の三大怪談噺の一つ、『真景累ヶ淵』をコミカライズしたもの。これは第2巻になるが、んんん?これで完結ってことでいいの?物語は、呪われた過去、闇に葬られた殺人、非業の死、おぞましい疾病、そしてそれに女の嫉妬と怨念が絡み合い、どこまでも暗くドロドロと語られてゆく。この救いようの無い陰惨さって昔の怪談の特徴だけど、それは今と違って家父長制度で個人の自由が無かったり、身分が違ったり、性別で下に扱われたりする部分の抑圧の重さが相当あるからなんだろうなあ。同じ物語を現代に移し変えてもここまで暗く嫌らしい話にならないような気がするな。それと第1巻でも思ったが、田邊 剛の絵はやはり素晴らしく表現力がある。壁に映る影がこんなに怖いマンガは初めてかもしれない。行灯から洩れた薄暗い光の醸し出す、室内や人の表情の陰影も実に巧みに書き込まれ、この陰惨な話をなお一層暗く冷え冷えとしたものに仕上げている。



ベルセルク(32)/三浦建太郎

ベルセルク 32 (ジェッツコミックス)

ベルセルク 32 (ジェッツコミックス)

32巻出た。(以下ネタバレあり)入道雲のように巨大怪獣化したクシャーン帝国のバケモノ大帝とガッツ、ゾッドとの決戦から始まるが、いやこれどう収拾付けるんだ?と思っていたのに案外あっさりと弱点を見つけ出し決着をつけてしまう。このバケモノ大帝、続くグリフィスとのタイマン勝負でもやはり腰砕けで、なんだよ!あんだけ物々しく登場したのにこのありさまかよ!とちょっと拍子抜け。まあクシャーン帝国を映画『300』の如く蹴散らす鷹の団の活躍も見られたからいいか。それにしても無敵なヤツ同士という設定で戦わせるのって大変だよな。物語はこの巻で一応の一区切りが突いたみたいだから、次回からどんな展開に持っていくか楽しみです。次は来年の春ごろか…。

[]最近聴いたCD (その2) 最近聴いたCD (その2)を含むブックマーク 最近聴いたCD (その2)のブックマークコメント

■Concept 1 96:VR / Richie Hawtin

Concept 1

Concept 1

Richie Hawtin、過去の作品のリマスター・リイシューですが、ギリギリまで音数を削り、音楽というよりももはやひとつの音響となって響くその音の緊張感は鬼気迫るものがあります。まさにテクノ・ミュージックの極北、Richie Hawtinらしい孤高の音ということができるでしょう。



■I Love Techno 2007 / Dave Clarke

I LOVE TECHNO 2007

I LOVE TECHNO 2007

ヨーロッパ最大のテクノパーティー"I Love Techno"のオフィシャルMixCD・2007年版は、その匠の技でWIRE07をガッツンガッツン盛り上げてくれたDave Clarke。このCDでもDave Clarkeらしいミニマルハードテクノチューンが炸裂しまくり、彼が手掛けたMixものの中でも最高の出来となっているのではないでしょうか。



■The Coming Storm / Christian Smith & John Selway

ハードテクノ系のタッグチーム、Christian Smith & John Selway。クリックハウスやミニマルテクノを潜り抜けてきた後の次世代タイプのテクノミュージック。単なるハードテクノにとどまらない非常にダイナミックな音は、ある意味ポップでもあり、またロックの疾走感さえ兼ね備えているような気さえする。



■Fabric 35 / Ewan Pearson

Fabric 35

Fabric 35

Mix CDシリーズ「Fabric」の第35弾。このシリーズは結構ハズレがないので「FabricLive」と合わせて時々買っている。今回DJを勤めるEwan PearsonはTracey Thorne、Pet Shop BoysThe Chemical Brothersらのプロデュース、リミックスを手掛けたことでも知られる敏腕プロデューサーでもある。ダビーな音から始まるこのCDも途中でファンキーでディスコチックな音も交え、とてもグルービィーな仕上がりになっている。



■V Live / Vitalic

V Live

V Live

最近頻繁に聞いているのがDave ClarkeとこのVitalic。フランス出身のテクノ・アーチストで、DJを行わずラップトップでのライブ活動をしているが、実に攻撃的でアッパーなサウンドは“パンクハウス”とまで呼ばれているとか。確かにこれはかなりのハイテンション、もうノリノリですわ。ライブがあったら行ってみたい!しかしフランス人のテクノアーチストってヘロヘロしたシンセ音が好きだね。

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20071128(Wed)

globalhead2007-11-28

[]ロックンロール ロックンロールを含むブックマーク ロックンロールのブックマークコメント

昨晩なにやら風邪気味で頭が重かったので肉体をブーストする為に夜中野菜と鷹の爪とニンニクをぶち込んだミソスープを作って飲んで寝たのだが、これが結構効いたのか今日は頭すっきりであった。いや、一緒に飲んだ最近マイブームのテキーラ&ライムが効いたのかも知れないのだがなにしろ身にまとわり付いていた瘴気は失せた様であった。

しかしビロウな話でなんなんだが、体には効いたが腹にはもっと効いてしまったようで、朝からお腹がロックンロールしているのである。エレキギターを買ったばかりのお子チャマが、それを激情だけでかき鳴らし、アンプからはギャンギャンと雑音ばかりが放出されている、といった有様なのである。ロックンロールは魂の叫びであるが、オレの腹もさしずめ魂の叫びをかき鳴らしているという事になるのだろうか。というか正確には腹の叫びだな。

ところで今まで「ビロウな話」ってBELOWな話即ちシモの話とばかり思っていたのだがこれは「尾籠」という下品とか不潔とかいう意味の漢字がちゃんとあったのを今初めて知ったオレである。お下品な話もしてみるもんである。さてオレのお腹のロックンロールはなんとかおさまったようである。To be a Rock,not Rollと歌ったロックの名曲があるが、これを今のオレに当てはめて訳すなら「もうゴロゴロしてない」ということであろう。最後までビロウな話で本当に申し訳ない。

[]最近聴いたCD  最近聴いたCD を含むブックマーク 最近聴いたCD のブックマークコメント

■Drowning In A Sea Of Love / Nathan Fake

Drowning in a Sea of Love

Drowning in a Sea of Love

James Holdenが率いるBorder Communityのアーティスト、Nathan Fakeの1stアルバム。テクノという枠組みで捉えるよりは大意に”エレクトロニックミュージック”と言ったほうがいいようなボーダーレスな音をしています。しかしその音の特徴を一言で述べるならマイ・ブラッディ・バレンタインに代表される、あの”シューゲイザー・サウンド”。轟音となって鳴り響くサイケデリックなシンセサイザー音が陶酔を生む作品に仕上がっています。


■Balance005 / James Holden
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そしてそのBorder Communityの総裁James HoldenによるDJMIXがこちら。結構前に購入したものなんですが、プログレッシブ・ハウスっぽい憂いのある選曲と構成が今聴いても新鮮。勿論Nathan Fakeの曲もMIXされています。


■Disco 4 / Pet Shop Boys

Disco 4

Disco 4

ペット・ショップ・ボーイズのリミックス曲を収めた”Disco”シリーズもこれで4作目だが、今回は趣向を変えて、彼らがリミックスを手掛けたキラーズ、マドンナ、ヨーコ・オノ、デヴィッド・ボウイといった他のアーチストの曲を主に収録。だからPSBの匂いこそすれ基本的に他人の曲の寄せ集めであり、これがまたあまり統一感が無いものだから、CD1枚聴き通すのがどうにも億劫。Discoシリーズは好きなシリーズだっただけになんだか拍子抜けしてしまったなあ。PSBもネタ切れなのかしらん。PSBはリミックスだけではなく、ライザ・ミネリダスティ・スプリングフィールドボーイ・ジョージ、エース・ワンダーなんかに楽曲を提供してるんだけれど、そういった曲が入ってもよさそうな気もしたし。あとブラーの曲もリミックスしてるんだが、このDisco4に収録するのを拒否したんだって。なんかケツの穴ちいせえな。


King Tubby Meets the Agrovators at Dub Station
■Black & White in Dub / Carlton Patterson & King Tubby

Black & White in Dub

Black & White in Dub

最後にDUBもの2枚。『King Tubby Meets the Agrovators at Dub Station』はThe Skatalitesのオリジナルメンバーでありテナー奏者の故Tommy McCookがAgrovatorsと組んで製作されたアルバムをKing Tubbyがミックスした作品。『Black & White in Dub』は70年台の名プロデューサーCarlton PattersonのBlack & White音源を同じくKing Tubbyがダブ・ミックスしたもの。どちらも絶頂期のKing Tubbyの切れ味の良いダブを聴く事ができます。

shidehirashidehira 2007/11/28 16:47 >ロックンロール
ROCKが縦揺れ(用例ロッキングチェア)、ROLLが横揺れ(用例ダッチロール)てことなんで、腹ん中がエレーことになってるってのは正しくロケンローなんやないかと。

globalheadglobalhead 2007/11/28 17:46 そう。縦揺れP波と横揺れS波の間にある腹部はキリモミ状の衝撃を受け、内部では液状化現象を起こして最後に土石流となってエネルギーを放出するのです。恐ろしいロケンロー災害には日頃から充分注意したいものですね。

globalheadglobalhead 2007/11/28 17:51 ちなみにカプサイシンの摂取があった場合には火砕流も巻き起こります。恐いですね。ロケンロー!

parfum30parfum30 2007/11/29 01:04 ひめです、こんばんは。全然関係ないのですが、今チーズたっぷりのピザが猛烈に食べたいです。そんなわけでここにやってきましたが、ロケンローでしたか。お大事に。

globalheadglobalhead 2007/11/29 01:46 ひめさんこんばんは。オレもねー、平日にも関わらず思いっきりピザ食ってビールガンガンンに飲みたい、と、そういう欲求に駆られることあるわ。で、実際に食っちゃったりしてな。というか、オレの場合はピザを食うと言うこと=ビールガンガンなのであり、これがセットで成される事が肝心なんだよな。ピザだけは片手落ちだ。そしてビールだけでは間が持たない。つまりピザとビールとは別個のもののようでいて実は固い絆で結ばれているものなのだよ。いうなれば歳月を経た老夫婦のようにお互いが無くてはならないものと化しているんだ。素晴らしいことじゃないか。ピザとビールに幸あれ。オレのしょーもない文章にも。そして眠り姫の安らかな眠りにも。

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20071127(Tue)

[]獣(けだもの)どもの街/ジェイムズ・エルロイ 獣(けだもの)どもの街/ジェイムズ・エルロイを含むブックマーク 獣(けだもの)どもの街/ジェイムズ・エルロイのブックマークコメント

獣どもの街 (文春文庫)

獣どもの街 (文春文庫)

”ノワールの帝王”と呼ばれているジェイムズ・エルロイの小説は『ブラック・ダリア』あたりしか読んでいないんだが、濃密な文体や漆黒に彩られた小説テーマは惹かれこそすれ、これを大部な長編で読むのはちと疲れるだろうなあと思い、他の長編にはなかなか手の出ない作家の一人ではあった。その点でいうとこの『獣(けだもの)どもの街』はボリューム的になんとかなりそうかな、と思い読んでみたわけだ。

獣どもの街、それは欲望と絶望と陰謀が蠢く虚飾の街ハリウッド。主人公はハリウッド署殺人課の刑事リック・ジェンソン、そして彼が切なく恋焦がれる美貌のハリウッド女優ドナ・ドナヒュー。くっついたり離れたりのこの二人が、汚濁の街で凶悪犯罪を繰り返すホモやホモ殺人者やパンティ泥棒やストーカーや強姦魔やアラブ人テロリストやスナッフムービー撮影者を追い詰めてゆく。物語は3作の連作短篇の形を取っており、それぞれのタイトルは「ハリウッドのファック小屋」「押し込み強姦魔」「ジャングルタウンのジハード」。

そしてその物語は、噂に聞くエルロイ節というやつか、あからさまな男根主義に満ち満ちた暴力的/差別的/偶像崇拝的なヒーローが、この世の全てが性風俗店かのような猥雑/下劣/低劣な世界で、コミック雑誌の如き/B級映画の如きタガの外れた活劇を演じるというもの。さらにその語り口は、火を噴きそうなギンギンな/悪臭がしそうなお下品な口調と、全編に渡る頭韻を踏んだ文章で、どこまでも過剰にねっとり/こってり/べっとりと、読む者の頭蓋に貼り付いて離れない。しかしこのあたかも毛むくじゃらのゴリラがイチモツをおっ立てながら街中を破壊しまくっているかのような低脳すぎる物語展開は、実はハードボイルド/クライム・ノベルのカリカチュアとして成立しているのだろう。

だからエルロイのコワモテ振りを予想して戦々恐々と読み始めたこの物語が、実はかなりコミカルなものを内包しているのを発見したのは嬉しい誤算だった。しかしコミカルとは言っても、そこはエルロイ、ヤクザに後ろから羽交い絞めにされ、そのヤクザに耳元でオヤジギャグを連発されているような、顔が引き攣ったまま笑う事すらできないようなコミカルさではあるが。物語では同性愛者や有色人種に対する徹底的な差別用語が並べられるが、そのあまりの時代錯誤的で身も蓋も無い言葉の数々に、逆に不謹慎ながら爽快感さえ覚えてしまった。暴力と、暴力的な言葉というのは、それがいかに不遜であろうと、ある意味麻薬的に気持ちの良い危険さを孕んでいる。

なにより特筆すべきは、先に挙げた文章全編に渡って使用される頭韻だろう。これを音楽的と取るか単に鬱陶しいだけと取るかは読者にもよるだろうが、訳文でこれを再現するには翻訳者の並々ならぬ苦労があったと察せられる。英文であればそれは韻律があろうからすらすらと読めるだろうが、直訳しては意味が通じないだろうし、意味が通じるように翻訳するとなると翻訳者の創作が相当入り込まなければ成立し得ない。その点で言うとこの翻訳は実に頑張った、と評価するべきだと思う。意味を通じさせる為に逆に語感的なリズムは損なわれてしまうだろうが、それは致し方ないというものだろう。

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20071126(Mon)

globalhead2007-11-26

[]クワイエットルームにようこそ (監督:松尾スズキ 2007年 日本映画) クワイエットルームにようこそ (監督:松尾スズキ 2007年 日本映画)を含むブックマーク クワイエットルームにようこそ (監督:松尾スズキ 2007年 日本映画)のブックマークコメント

この映画『クワイエットルームにようこそ』は舞台大人計画主宰の演出家であり、作家でもある松尾スズキ氏の、同名小説を自ら映画化したものだ。物語は、フリーライターの佐倉明日香(内田有紀)が酒と睡眠薬の過剰摂取(オーバードース)により精神病院保護室”クワイエットルーム”で目覚めるところから始まる。ここは閉鎖病棟になっており、彼女の意思では出ることが出来ない。そしてその中で、様々な心に病を持った女性達と知り合い、主人公は心の奥底に閉じ込めていた真実の自分を次第に吐露してゆく。

映画で最初に気になったのは主演の内田有紀が健康的に見えすぎることだ。素材として表情に影が無いばかりか、オーバードースで病院に担ぎ込まれたわりには肌の色艶が良すぎるのだ。しかも意識が回復してからの自省の無さと元気の良さがまた嘘臭い。アルコールのオーバードース(二日酔い)で一日寝込んだオレでさえもうちょっとウツ入るぞ。その点で言えば過食症の患者も拒食症の患者もまるでそのように見えはしない。確かに精神病院の現実を陰々滅々としたリアリズムで描く必要は無い。だがそれぞれの登場人物たちが入院することになったその背景や心の傷も描かれていない以上、その誰にも感情移入することは出来ず、つまりはこの映画の入院患者たちというのは単なる舞台設定や背景としてしか存在していないということになってしまうのだ。そして主人公の夫としてイロモノ放送作家・鉄雄(宮藤官九郎)を配しドタバタを演じさせることで物語は一気に笑えないコメディと化してゆく。

そもそもイロモノであり所詮浮き草のような存在でしかないギョーカイジンに、平凡な一般人の観客がどれだけ共感を覚えるというのだろうか。主人公が後に語る真実の苦悩とやらも極端であり、またその不幸の振幅も大仰過ぎてネタ以上の感想を抱けない。さらに”真実の自分の吐露”はあるのだけれども、こういった映画の表現すべき、”真実の自分と向き合い、克服してゆくこと”が、この映画ではスッポリと脱落しているのだ。それは主人公だけではなく、入院患者全てに当てはまる。つまりここで描かれた”真実の自分”の姿は、女性週刊誌並みの不幸の羅列に過ぎず、これを舞台出身監督が狂騒的で露悪的な舞台のノリで仰々しく語っている以上のものに見えないのだ。そして「精神病院保護室に入ってしまった自分」は「言いたい事も言ったし体も心も元気になりました」ということで最後はあっさり退院してしまう。しかも「入院する前」と「退院することができた」”自分”には重要な変換があったという内面的ドラマの欠片も見せずにだ。多分監督松尾の頭には「精神病院という特殊な設定でのドタバタ=おいしい」という図式しか無かったのであろう。

クライマックス、放送作家でイロモノの夫と別れることに決めた主人公が「私のことを”鬱陶しい”と言って下さい。そして別れましょう」と言う場面がある。そしてイロモノの夫は本当にその通り言って別れてしまう。確かに人生は鬱陶しい。生きていくということは、様々なことがどんどん始末に負えないものへと膨れ上がってゆくという過程だ。そしてその中で人はどうしても生々しく生きていかざるをえない部分を抱えてゆく。それが”鬱陶しい”ということだ。だがそれを背負って生きていくのが人生というものなのではないか。そして、”鬱陶しい”部分も含めて、人は人を愛するものなのではないか。”鬱陶しい”とこれから別れようとする伴侶に言わせることで、主人公はやっと自分の背負うべきものを見つけたのかもしれない。だからこそ、イロモノの夫には、”君は鬱陶しい、だからこそ君が好きだ”と言って貰いたかった。心の傷を扱っているはずのこの映画には、それを癒す為の”愛”という要素が徹底的に欠けている。

クワイエットルームにようこそ トレイラー

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doradora0511doradora0511 2007/11/26 12:43 フモさんへ金曜日は楽しかったです。また機会がありましたら飲みましょう。
「クワイエットルームにようこそ」は、鉄ちゃんのお尻を楽しむための映画です(友達が2回目を見に行くと断言してました)。
舞台役者が多数出ていたので、私はそれなりに楽しめました。監督が松尾さんだし。因みに彼の舞台は、こんなにおとなしくありません。ゾンビが大好きなので、時々ゾンビ物もやります(笑)

globalheadglobalhead 2007/11/26 12:56 おおこれはdoradoraさん。こちらこそありがとう御座いました。実は自分もネコ型だと思ってましたスイマセン…。「クワイエット」は実はとても面白く観られたんですが、最後の”何も無さ”についつい逆上してしまい文章が酷評になっちゃいましたね。あと宮藤官九郎はデカイ画面で見る顔じゃないなあとついつい思っちゃいました。

hiromiceciliahiromicecilia 2007/11/26 21:12 ODくらいで何の診察も本人の意思もなしにいきなり精神科閉鎖病棟、ましてや保護室に入院なんてありえませんから。ストレスで院内で行動したなら即保護室行きですが、普通は救急病院で内科で胃を洗浄、その後心療内科もしくは精神科でカウンセリング、過剰なストレスによる急性の物なら入院無しでその程度ですよ。本人が入院したいと希望するなら、ストレスによる軽症の抑鬱症状で閉鎖病棟はありえないですね。これ観ていないんですが、なんか精神疾患者を半端なコメディで色物扱いして欲しくないですね。それに確かに閉鎖病棟は色々な人がいますが、精神科や患者って思ったより皆普通なんですよ。ちょっとした時に「ソレ」が出てしまうだけで。それに保護室はそんなに長くいられる場所じゃないし、閉鎖病棟だって患者さんは普通の人となんら変わりないんですよ。薬飲んでるし。徘徊したり暴れる人もいますけどね。でも退院してすぐに「ああ、すっきり」って人生見極められるほど甘くないってば。それならこの世にこんなに沢山精神疾患者が治療しても治療してもなくならないってのはおかしい。あまりリアルに描くのもなんですが、知識の無い人が半端にコメディの題材に取り上げるには精神科ってのはデリケートすぎます。経験者や関係者が見たらきっと怒り心頭だと思いますよ。

globalheadglobalhead 2007/11/26 23:54 半端な弄り方はやっぱりまずいよな、とオレも思った。こういう題材でギャグやコメディがあってもいいと思うし,それがもし差別的であったとしても、どこかで落とし所さえ作っておけばオレなんかは問題ないと思うのよ。一般の人の理解度なんて期待できるもんじゃないし、むしろ無理解な描写から初めて、でもホントはそうじゃないんだぜ、と描ければそれが”落とし所”なのよ。最初から理解一杯、理解しなけりゃダメなんだ、というお利巧サンな態度も気持ち悪いでしょ?この作品でそれが無いのは、本文でも書いたが結局はネタとか背景以上のモンじゃないからなんだろうな、つまりは、登場人物に対して愛が無いからなんだろうな、と思ったのよ。結局、通過した内面の描写が無い以上、退院した主人公がまた病院に戻って来ないとは言い切れないし、だったら、この物語はなんだったわけ?ということになっちゃうんだよね。松尾スズキは同じ女性ばかりの精神療養施設を描いた「17歳のカルテ」をちゃんと観ているのだろうか?

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20071124(Sat)

globalhead2007-11-24

[]ワッシュさん提供:新宿制覇!見ろ人がゴミのようだオフ! ワッシュさん提供:新宿制覇!見ろ人がゴミのようだオフ!を含むブックマーク ワッシュさん提供:新宿制覇!見ろ人がゴミのようだオフ!のブックマークコメント

昨日は新宿副都心のとあるビル49階のフロアを贅沢に借り切って(訂正:1室を借り切って)ワッシュさん提供による《帝王降臨:仙台から”あの男”がやってきた!副都心から見下ろす新宿の夜景!この全てのネオンが既にオレの手中に!見ろ人がゴミのようだオフ!》が開催されたのである。これは仙台を拠点として活動する広域ブログ団『男の魂に火をつけろ組』の関東進出、歌舞伎町制覇を記念し、首領たるドン・ワッシュ氏が直々にこの地に見え、我々幹部を激励する会なのである。会ではペルシャ猫を抱えて撫でさするドン・ワッシュ氏を中心に参加者全員ブランデーグラスを片手に持ち、既に組織の所有物となった新宿の夜景を見下ろし、眼下に蠢くゴミのようにちっぽけな人間どもを眺めながら悪の哄笑を高らかにあげていたのであった。

参加幹部はドン・ワッシュ氏も含め8名であったが差し障りがあるのでここで全ての名を挙げる訳にはいかない。ただドン・ワッシュ氏の関東進出の足掛かりとして《怪しいはてダ隊》のメンバーが関与していたことは明らかにしても良いだろう。実はオレはその中でも《狂犬のフモ》として畏れられている男である。単に酔っ払ってキャンキャン吠えるだけという噂もあるが、本人は既に意識が飛んでいるので記憶があまりない。”狂犬”の名の所以である。えーっといつもご迷惑かけて本当にスイマセン…。

当日はワッシュさんのご友人の方も含め初対面の方も多かったのですが、いつもの《怪しいはてダ隊》略して《あやはて隊》のメンツも数名おったので緊張感無くアホに徹しておりました。お陰様で徹頭徹尾完膚無きまで清々朗々とアホでした。これもひとえに皆さんのお陰です。甘え上手と呼んでください。しかし甘えすぎてちょっぴり(ちょっぴりなんだってば)遣りすぎたので、今日は朝からずっと死んでおりました…。死んでいた割りには腹が減りまくっていて、ご飯いっぱい炊いて食ったらまた気持ち悪くなっていたというお茶目なオレであります。そして半死半生のままカーテン閉め切った部屋で夢うつつのまま『ツインピークス』のDVD観ておりました。お陰で自分自身が赤いカーテンの向こう側の人間になってしまったような気分であります。

と言う訳でワッシュさん並びに参加しておられた皆さん楽しいひと時をありがとうございました。これに懲りずにまた呼んでください。

washburn1975washburn1975 2007/11/24 22:22 フモ兄貴抜きではこの組は立ちいかんでのう。神輿が一人で歩けるんなら歩いてみないや! いうての。
タマはまだ残っとるがよう兄貴。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/11/24 22:47 スリーブガンレイジーぜよ。今は障害者に見せかけ、仕込み杖も持ち歩いとるけんね。アテの後ろに立って「ケツが垂れとるのぉ」とか言いなや!

globalheadglobalhead 2007/11/24 22:50 >ワッシュさん
お疲れ様でがんす!ワッシュ親分が帰られた後もこのシマはわしらがしょーねー入れて守ってみせますけぇの。関東のもんきぃどもにゃあ舐めた真似させたりゃぁしませんけぇの。じゃけん枕高くして寝とってつかぁさい!(合ってるのかコレ?)

globalheadglobalhead 2007/11/24 22:59 >レイジーさん
澪璽莞姐さんお疲れ様じゃ!澪璽莞姐さんの仕込み杖にゃあいったいどんだけの血が吸われちょるかわからんけんの!姐さんのけつの話をしたもんはけいたくそが悪いことになるのは目に見えとるわ!いびせぇこっちゃ!(だから合ってるのかコレ?)

ghomaghoma 2007/11/25 00:35 暗黒舞踏観賞会にお呼びいただきましてありがとうございました。大変楽しかったです。また集まりましょう〜〜〜〜。次回は腐れ腐女子代表として、布教用レジュメを用意して臨みます!皆さんにたくさんの萌えを頂きましたので、原稿がんばれそうです。

parfum30parfum30 2007/11/25 00:37 ひめです、こんばんは。暗黒舞踏はその片鱗しか見ることができなかったので、次回に期待していますw。山海塾か黒テントか、ってとこですかねぇ。

globalheadglobalhead 2007/11/25 00:52 >ヘデクさん
暗黒舞踏!?いったい誰がそんなオソロシイ事を!?きっと手に水かきがある人のことを言ってるのでしょう!ホントどんだけみんな恐怖奇形人間好きなんだ、と!えー、道民の面汚しではありますがまた機会がありましたら末席に加えて下さいませ。そして末席でクネクネと…(やっぱりやるんかい)。

globalheadglobalhead 2007/11/25 01:00 >ひめさん
惜しい!あれは暗黒舞踏とは別流派で桃色舞踏と呼ばれている!なぜならフモさんの頭の中はいつも蝶々舞うお花畑だから!ってかそれって社会人としてどうなのよ!?ま、基本がいろんな意味で廃人だからな…フッ…。人生いろいろあったんで踊って忘れることにしているオレなのさ!よかったら今度いっしょに踊りなさい。

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20071123(Fri)

[]予定は無い。 予定は無い。を含むブックマーク 予定は無い。のブックマークコメント

3連休だというのに今晩出かける以外に予定が無い。ということは久々に引き篭もりまくってゲーム三昧だね!やったねお兄さん!と思い朝からゲームをするもまたもや瞬殺に次ぐ瞬殺の嵐で連休初日から早くも厭世観でいっぱいのオレだ。早朝瞬殺。有り得ない。そしてイジケきった心を抱え、じっとりぬったりねっとさあひんするオレ。ギャハハこれおもしれえ!と低脳に笑って少し元気になる。やはりネットは低脳に限る。余裕が出てきたので少し日記書く。あと今日は出掛けるまで筑波山の蝦蟇の油のようにダラ〜リダラリと過ごすつもりなのであった。

[]12月に観たい映画 12月に観たい映画を含むブックマーク 12月に観たい映画のブックマークコメント

この映画がすごい ! 2008年 01月号 [雑誌]

この映画がすごい ! 2008年 01月号 [雑誌]

ムキになって劇場に行きまくったお陰で今月は後観たい映画がない。と言う訳で来月12月公開の映画を調べることにする。『ベオウルフ』は12月1日公開だけどフルCG映画特有のムナシイ作品に仕上がっているという噂が…。『アイ・アム・レジェンド』って面白いのかなあ。予告観てもなんか燃えないんだけど。『エイリアンVSプレデター2』は正月に観ようっと。『ダーウィン・アワード』。ウィノナ・ライダー主演!これは観なきゃだわ!『スリザー』!『地球外生命体捕獲』!おおこれはオレの好きそうなゲロゲロなホラーのようですね!オレが観なきゃ誰が見るんだヨッ!ホラー映画振興会下級連絡員(つかいっぱ)の一人としては是非鑑賞させていただく所存であります。しかし12月の大穴映画はなんといっても『俺たちフィギュアスケーター』!おばか映画の饐えた臭いで溢れ返った素敵なタイトルですね!これは楽しみだ!と言う訳で師走もホラーとバカ映画で暮れそうなオレであった。(あと1本文芸映画を観るつもりだがタイトルはヒミツ)

[]買っちまった。 買っちまった。を含むブックマーク 買っちまった。のブックマークコメント

北野ファンクラブ DVD-BOX

北野ファンクラブ DVD-BOX

今年いっぱい『ツインピークス』で掛かりっきりだと思うのでこれは来年の正月用にとっておくつもり。楽しみ(はあと)。しかし『ツインピークス』マジ面白いわ。今年観た映画全部合わせても勝てないかも。

[]キノコメモ キノコメモを含むブックマーク キノコメモのブックマークコメント

●シイタケを焼く時は傘を下にして焼くとうまみが逃げない。●パスタが茹で上がる1分前にエノキダケを入れると量を増やせてヘルシー。シャキシャキ感も堪らない。●ハルシメジはビーフンと炒めるのがおすすめ。●茹でたハタケシメジを市販のドレッシングと和えて瓶に。1週間でマリネが出来上がり。ドレッシングは中華でも和風でもイタリアンでもなんでも合う。●数種類のキノコをニンニクと炒めた後、フードプロセッサーにかけてから冷凍しておくと便利。生クリームと和えてパスタや肉料理のソースに。
《TVBros 23号 キノコに首っタケ!》

メモしとくが多分やらない。ハルシメジもハタケシメジも見た事がない。マリネを自分で作るとか有り得ない。フードプロセッサ持ってない。生クリームを買った事がない。

きのこ栽培キット・セット商品♪
キットなんぞ買わなくてもキノコの生えそうなアパートに住んでいるからな。その辺の柱とか押入れに作るか?作るのはやっぱサルマタケだね。『男おいどん』はオレのセーシュンのバイブルだったよ!ガキの頃ブリーフを買ってきた母親に「ブリーフはもう穿かない。サルマタ買って来て。カパカパのやつ」と頼んだ覚えがあるな。あ、サルマタって今でいうトランクスね。押入れをシマシマのサルマタだらけにするのが厨房の頃のオレの野望だった!どんだけしょぼい野望だっちゅうねん!

男おいどん (1) (講談社漫画文庫)

男おいどん (1) (講談社漫画文庫)

しかしTVBrosって安いから年金生活者の方も読んでいるのらしい…。

parfum30parfum30 2007/11/24 02:37 ひめです、こんばんは。今日はお疲れ様でした。「ツインピークス」ありがとうございます。見るのが楽しみです。あ、来月もよろしくです〜^^。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/11/24 16:41 昨夜はお疲れ様でした。叫びたりなかったでしょ?
その昔、知り合いの男子にサルマタケと言うあだ名の子がいましたよ。男おいどんは私も好きでした。

globalheadglobalhead 2007/11/24 19:54 >ひめさん
ダンディにエスコートしようと思ってたのにやはりグダグダになっておりました。もうオレの人生にはグダグダ以外の選択肢はないのだろうと諦める事にしました。来月もグダグダだと思いますがよろしくです。

globalheadglobalhead 2007/11/24 19:58 >レイジーさん
お疲れ様です。例によってお騒がせしました。世間ではアレを酒乱と呼ぶのだと思います。あー飲み過ぎて今日一日死んでた…。モニタ見ると目が廻るので日記はUPできねえや!でも泣きながら来月の予定立ててます。見捨てずにまた付き合ってくれ(哀願)。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/11/24 21:01 飲み放題メニューに日本酒がなかったので、帰ってから一杯だけ松竹梅を飲んだった♪ 酒乱て、二日酔いしないらしいから、フモさんは違うのでは?

parfum30parfum30 2007/11/24 21:08 え、Lazyさんたら帰ってまた飲んだのですか?すごぉい・・・。酒乱は二日酔いしないんですね。c⌒っ*゜ー゜)φ メモメモ...
フモさんは単に陽気になるだけだと思います。泣かれるよりも楽しいので好きですw。

globalheadglobalhead 2007/11/24 21:24 >レイジーさん
オレは酒飲んで帰ってきたらコンビニで必ず甘いもんを買って来て貪り食うな。多分糖分摂って肝臓代謝しようとしているのかもしれん。二日酔いというか、体力相当使ってるみたいで、外で飲んだ次の日は一日くたばってることが多いのよ。やはり歳か…。

globalheadglobalhead 2007/11/24 21:29 >ひめさん
いやー、記憶がね…所々飛ぶんですよねぇ、飲むと。これは立派な酒乱であります。うら若き女子のひめさんに粗相などしでかしておらなかったか不安であります。しかしひめさんのIDをずっとパフュームと読んでいたが実はパルファムであったのを知ったのは有意義であった。

parfum30parfum30 2007/11/24 21:45 パフュームだと「perfume」になります(英語)。「parfum」はフランス語で香水の一種「オー・デ・パルファム(eau de parfum)」のパルファムと同じです。

globalheadglobalhead 2007/11/24 22:00 そう!perfumeはアイドル!そしてparfumははてダのアイドル!やはりひめちゃんからはフランスの香りがしておりました。オレは北海道だけに牛の臭いがするとよく言われておりますが!でも牛乳は体に良いんだ!(酒が抜けてきてまたぞろ調子付いてきたオレ)
ちなみにglobalheadはSF小説のタイトルでした。

mamiomamio 2007/11/25 10:33 どもー。おいらはちょっと古いですが
クワイエットルームを観て号泣したいモード学園です。
大好きなクドゥさん出てるし。
あときのこは塩ふって焼いて食うのが一番っす。
あときのこは性欲減退に効果あるらしっす。

globalheadglobalhead 2007/11/25 11:56 クワイエットルームというと松尾スズキかー。良作らしいな。ちょっと重いかなあ、と思ってスルーしていたがmamioたんが言うんならこれは観とかなけりゃなんねえな。暇だからちょっくら観てくるか。だが問題は今日は朝から酒飲んで気持ち良くなっているということだな。あときのこの性欲減退効果はオレには必要無いと言うかオレ的には常にギンギンでありたいというか、ええと何の話をさせるんだmamioたん!

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20071122(Thu)

globalhead2007-11-22

[]オレ式アミューズメント人生 (後編) オレ式アミューズメント人生 (後編)を含むブックマーク オレ式アミューズメント人生 (後編)のブックマークコメント

(3)

しかしそんな幸福も長くは続かなかった。オレの恩師である尾暮又市氏は実は長年に渡る覚せい剤ヒロポンの常習者だった。ヒロポン中毒が末期まで進行した尾暮氏は遂には幻覚を見るようになり、運命のその日「修行するぞ修行するぞ修行するぞ」「私はやってない潔白だあぁ〜」などと喚きながらサーカス小屋の動物達の檻を全て開け放ってしまったのである。そしてサーカス小屋は阿鼻叫喚の地獄と化した。ライオンやヒョウにはらわたを貪り食われるもの、象に踏み潰されるもの、ニシキヘビに飲み込まれるもの、ダチョウに目玉を穿り返されるもの、ありとあらゆるおぞましい死がサーカス会場を襲った。オレは我が秘術である「爆裂手袋鼻息割り」や「テニスラケット軟体くぐり」で辛うじて凶暴化した動物達の死の爪魔の牙をしのいだが、次第に形勢は悪化、やつらの凶手は目前まで迫っていた。そして吠え猛るマウンテンゴリラがオレをフライングボディシザースドロップでフォールしようと跳躍した時、オレは死を覚悟して目を閉じた。

だが予想していた衝撃が無く恐る恐る目を開いたオレが見たものは血の泡を吹いて倒れるマウンテンゴリラだった。そしてその傍らには1頭の巨大ヒグマが。巨大ヒグマはにっこりと笑うときびすを返し殺戮の血の味に咆哮する狂った野獣たちへと躍り懸かり、きゃつらをあっという間に血の海へと沈めたのである。戦いが終わりオレの元へ戻った巨大ヒグマはオレの目を見てこういった。「フモさん。多分ボクのことが誰だか分からないでしょう。実はボクは以前北海道大雪山の山の中でトラバサミの罠にかかり、マタギに熊鍋にされそうになっていたところをフモさんに助けられた小熊なんです。今日はあの時のご恩返しをしたくて馳せ参じました」「おおそうだったのか。ありがとう熊くん!」本来喋るはずもないけだものに説明的な台詞を喋らせた挙句あまりにも都合よく北海道からやってこさせ、すべての事態を収めてしまうとはさすがオレらしい実にいい加減なお話だな、と鼻白みながらオレは熊くんに感謝した。

(4)

熊くんは北海道に帰った。オレがお土産に持たせた「銘菓東京ばな奈」を片手に。そしてオレは惨たらしい死体があちこちに転がるサーカス小屋に一人残され悲しみに暮れていた。オレの仲間であったサーカス一座の皆さんは一人残らず動物達に惨殺されていた。空中ブランコのユキちゃんも。玉乗りヘーキチも。怪力男のブルーノも。小人のミノル君も。尾暮氏も死んでいた。ただ尾暮氏は動物に殺されたのではなくヒロポンですっかり頭を狂わせ「わたしを月まで連れてって!」と叫ぶと人間大砲用の大砲に乗り込み空高く自分を発射してしまったのである。遺体はサーカス小屋の向こうにある銭湯の煙突に引っ掛かっていた。それを下ろすのに消防署の梯子車が必要だった。こうして仲間も仕事も失い、オレは天涯孤独のまま見知らぬ人たちばかりのこの世の中に放り出された。

そんな失意のどん底で出会ったのがこの【はてなダイアリー】だった。オレは書いた。日記を書いた。思いのたけを。心の叫びを。栄光と失墜の我が人生を。喜びと悲しみの幾年月を。日々書き続けるうちにアンテナは増え続けページビューは急上昇、今や1日10万ヒットのアルファブロガーへと成り上がり、日記の書籍化映画化は言うに及ばず、《メモリのもずく》《記憶領域のゴミ箱》《フモさんのピザ風味カレー》などのキャラクター商品もバカ売れ、印税著作権料で収入はうなぎのぼり、一躍Web界の寵児となり、かねてから噂だった歌手のK村Kエラ嬢との結婚も間近に迫っているのであった。オレは復活した。自分の人生を取り戻したのだ。まさに禍福は糾われる縄の如しである。

このようにして今や順風満帆向う所敵無し、猪突猛進破竹の勢い、満干全席ロイヤルストレートフラッシュ、テンホーダイサンゲンスーアンコウツーイーソー*1、タイムサービス花びら大回転で我が世の春を謳歌するオレであるが、こんな今のオレがあるのはひとえにコグレ大サーカスで過ごした豊潤たる日々があったればこそである。それはオレのアミューズメントな人生、アミューズメントな日々。オレが自らを”アミューズメント系”と呼ぶのはまさにその事からだったのである。君よ恐れるな。文系でも理系でもない、もうひとつの人生の選択肢がそこにある。さあ君も、アミューズメントに生きてみないか。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/11/23 00:08 まさにアミューズメントだ! エルドラドでグルグルしている私には、凄すぎて言葉がでない。しかしKエラ嬢との結婚は阻止してやる。

globalheadglobalhead 2007/11/23 07:41 なぜそこだけ阻止するか!?

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20071121(Wed)

globalhead2007-11-21

[]オレ式アミューズメント人生 (前編) オレ式アミューズメント人生 (前編)を含むブックマーク オレ式アミューズメント人生 (前編)のブックマークコメント

(1)

巷には”理系””文系”がどうとかという議論があるのらしい。進学進路の違いということなのだろうか、進路というより退路ばかりを選び、まともな教育を受けておらず人間の文化や社会やマナーというものがあまりよく判っていない、いわゆる”地果て海落ち文明尽きる所の狼少年*1”であるオレは、そのどちらにも属しているわけではない。しかしあえて表現するならオレの進路は”アミューズメント系”と言う事ができるだろう。今日と明日はこのオレ様の華麗なる”アミューズメント人生”について自分語りしまくり、自分語り嫌いの方には顰蹙と冷笑を、好きな方には失望と落胆を与えてやろうと思うがいかがなものであろうか。今回も呆れるほど長いぜ!ざまあみやがれ!んじゃいってみよう!

…我が半生を振り返るなら、幼少時を厳寒の北海道でヒグマやニホンオオカミら血に飢えた野生動物相手にお手製の毒吹き矢で戦うという熾烈な日々を過ごし、15を過ぎた頃には集団就職で東京は荒川区のメッキ工場に丁稚奉公するために夜行列車と今は無き青函連絡船を乗り継いで上京、大部屋に住み込みで寝泊りし週100時間の辛く苦しい労働に勤しんだ。そこで社長の娘花子に横恋慕するが、ある日隅田川の土手を二人で歩いている時にいきなり花子に手を握られ、これは脈ありかと逆上気味のオレに花子が言った「へえ、北海道の人って血が冷たいから手も冷たいって訊いたけど違うんだね」の一言に内地の人間との越えられない壁を思い知らされて破戒と青春の蹉跌に枕を涙で濡らす夜が続いた。

(2)

やさぐれたオレは仕事をさぼり上野不忍池名画座へと「飛び出せクレイジーキャッツ・大作戦フェスティバル」のオールナイトを観に行くが、実はそこが都内有数の男色家どものハッテンバだったということを知る由も無かった。当時まだ紅顔の美少年だったオレに迫る男色家どもの魔の手。「いや〜んやめてやめて!」薄暗い映画館で恐怖の叫びを上げる美少年フモ。しかしその美少年フモ(くどい)が下賤な男色家どもの餌食と化そうとしていたまさにその時、「止めるんだこの下郎めら!」と響く声があった。声の主は痴れ者どもに電光石火の如く掴みかかるとこれを千切っては投げ千切っては投げ、たちまち伸されたホモの山を築き上げた。そしてその英雄こそが後の我が師となるオクレ大サーカスの団長・尾暮又市氏だったのである。

オレはその場で尾暮氏に弟子入りを志願、ど腐れメッキ工場を退職して氏の率いるオクレ大サーカスに入団し全国を回った。最初は何も芸の出来なかったオレだが血の滲む様な努力の結果「扇風機舌止め」 「三歳児の服を着る」 「高速1分間梅干し30個食い」などの超絶テクニックを身に付け一躍サーカスの人気スターに。さらに《ザ・フモップス》の名前でバンド・デビュー、「辿り着いたらいつも霜降り」などのヒット曲を飛ばしさらに独特の貧乏臭いジャージルックが若者に受け、渋谷や原宿には安物ジャージを着た”フモラー”なるフモファンが闊歩した。その後人気は海外へ飛び火し、北朝鮮における《ザ・フモップス&オクレ大サーカス》の公演では怪獣プルガサリの飛び入りや金正日主席直々の御観覧まであり、その歓迎の熱烈ぶりは現在も北朝鮮の歴史書に残されているという。なおその時オレと喜び組の麗しき婦女子との間には秘めやかなる恋情もあったのだけれども、それを紹介するのはまた別の機会に譲ることとしよう。

しかしそんな幸福も長くは続かなかった。

(続く)

*1:もう老年だが。しかし”狼老年”というのも別の意味で壮絶なものがあるな。

parfum30parfum30 2007/11/21 23:02 ひめです、こんばんは。「橋のない川」も読んでおられるのですね。博識だなぁ。

globalheadglobalhead 2007/11/21 23:51 あ、いかん、住井すゑだったか。島崎藤村とごっちゃになってた。(実は博識でもなんでもなかったオレ)(ってか原典がすぐ分かったひめさんも若いのに相当本読んでるなあ)

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/11/22 01:03 牛久の辺りって、私には実態を知る由もないけど、その関係の方が、多く住んでいたんですか?詳しくは自粛。コメント書きたいけど、後編、及び特別エディションを拝見してからにします。楽しみ〜。

globalheadglobalhead 2007/11/22 08:46 この物語はフィクションであり、実在のうんたらかんたらとは関係ない、妄想と捏造と剽窃で出来上がっているものなのじゃ。一部つげ義春も使っておるぞよ。そして牛久ってなんなのかよく分かってない実はモノの知らないオレなのであった。特別エディションってあるのか!?

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20071120(Tue)

globalhead2007-11-20

[]モーテル (監督:ニームロッド・アンタル 2007年 アメリカ映画) モーテル (監督:ニームロッド・アンタル 2007年 アメリカ映画)を含むブックマーク モーテル (監督:ニームロッド・アンタル 2007年 アメリカ映画)のブックマークコメント

車の故障のため田舎道で立ち往生してしまったデビッド(ルーク・ウィルソン)とエイミー(ケイト・ベッキンセール)夫婦は、近くにあったモーテルに宿泊する。ふと部屋にあったビデオテープを再生したデビッドは、そこに殺人の一部始終が撮影されているのを観てしまう。しかも、それは今自分たちが泊まっているこの部屋だった。このモーテルは宿泊客を餌食にしてスナッフ・ムービーを製作することを趣味にした狂人たちの罠だったのだ。そして襲撃が始まった。二人は生きてこのモーテルから出ることが出来るのか。

普通にB級ホラーかな、と思って観はじめたら、往年のヒッチコック映画のタイトル・デザイナー、ソウル・バスを思わせるようなスタイリッシュなタイトルバックにまずびっくりさせられます。そして登場する俳優はケイト・ベッキンセールルーク・ウィルソンという中堅どころの人気俳優。さらに物語が始まってみると、ホラー映画にありがちな、いきなりショッキング映像!みたいな虚仮脅かしが無くって、結構じっくりと導入部が語られてゆくんですね。どうやら監督は、ありていなホラー映画ではなく、むしろしっかりしたサスペンス映画を撮りたい、という意気込みでこの映画を製作したような雰囲気が伝わってきますね。調べたら監督のニームロッド・アンタルは新人監督のようで、この『モーテル』が初監督作品のようです。

物語はなにしろ一軒のモーテルを舞台にした攻防戦と脱出劇ということが既に判っているので、モーテルの一室という舞台からどれだけ観客を飽きさせずにシチュエーションとお話を膨らませてゆくか、ということが映画を面白くさせる鍵になるはずです。その点で言うとこの映画では、現実的なシチュエーションからあまり飛躍させず、突飛な展開や人間離れした殺人者のようなギミックを使わずにあくまでオーソドックスなスリラー・サスペンスの文脈のまま物語が展開してゆきます。その辺に監督の生真面目な潔癖さを観るか、見世物として退屈であると観るかは評価が分かれるところでしょうね。劇中再生されるスナッフ・ムービーこそ惨たらしいものですが、映画の中ではスプラッタ表現も無いですし、殺された宿泊客たちの無残な死体の山が描かれることもありません。劇中坑道を抜けるシーンがありますが、そこにこそ死体の山があるべきだったのに、そういう演出はやはり取らないんですね。

そういった面で観ると、ギンギラのホラーマニアの部分のオレとしては食い足りない映画でありますが、普通に映画好きな部分のオレとしては、丁寧に作られたそこそこな出来のB級サスペンス映画として観る事ができます。部屋が惨劇の舞台と分かってから最初の襲撃までの流れは実に巧く恐怖を盛り上げておりホントに怖かったです。その後のクラシカルとさえ言えるような展開も、飽きることなく観る事が出来ました。全体的に上品といってもいい仕上がりだったかも知れない。ただどっちにしろ襲撃者がなんとなくマヌケっぽいんだよなあ。もっとしつこく嫌らしくガンガン襲撃するべきだったんじゃない?途中で休憩とか挟んでただろ?もっとやる気出して人ぶっ殺してほしいもんだよな!あと観終わった後印象に残るようなシーンもあんまり無かったような気が。うーん、要するに”地味”な映画だったのかなあ。やっぱりもう少しダークな展開があったほうがウケがいいような気がしました。

■モーテル(原題:Vacancy) Trailer

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[]ガンツ(22)/ 奥浩哉 ガンツ(22)/ 奥浩哉 を含むブックマーク ガンツ(22)/ 奥浩哉 のブックマークコメント

GANTZ 22 (ヤングジャンプコミックス)

GANTZ 22 (ヤングジャンプコミックス)

ガンツの22巻が発売だ!今回は道頓堀百鬼夜行篇の続き。またもや血飛沫飛び散り千切れた四肢が宙を舞う!血だ血だ血だ!死体だ死体だ死体だ!大阪の再生人間の皆さん強すぎ!今回の妖怪宇宙人キモ過ぎ!1体で100点という恐るべき高得点の敵も登場!どんだけ強いんだ!と言うわけであっという間に読み終わり次回に続くのだ!次はいつ出るの?

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20071119(Mon)

globalhead2007-11-19

[]ソウ4 (監督:ダーレン・リン・バウズマン 2007年アメリカ映画) ソウ4 (監督:ダーレン・リン・バウズマン 2007年アメリカ映画)を含むブックマーク ソウ4 (監督:ダーレン・リン・バウズマン 2007年アメリカ映画)のブックマークコメント

「へえ、ソウってもう4作目なんだ?」「そうそうそうそう」…えー、初っ端から脱力感溢れるオヤジギャグを飛ばしてますが、こうでもしないと今回カンソーブンを書く気力の持たないオレであります。まあ誰もが言っている事でありますが、『ソウ』は一作目が一番よくて、あれだけにしておけばホラー・サスペンス映画の金字塔としてファンの心に残ったでありましょうが、これが『2』『3』と続編を作り、そして製作されるごとにグダグダ感が増してゆくという、「柳の下にはもうぼうふらしか残っていない」ような有様で、こうして冬になって新作が公開されるたび、冬の寒さがなおさら身に染みるような寂寞感をココロに去来させる、実に罪作りなシリーズなんでございます。まあ、オレなんかはホラーの残虐シーン観られりゃそれでいいや、と割り切ってはいるんですがね…。

さてこの『ソウ4』でありますが。『2』は『1』と趣旨変えしようと、集団でのパニックを描き、『3』では遂に首謀者ジグソウまで殺してしまうというという具合に、結構展開に努力の跡が見えるんですが、この『4』ではとうとうジグソウが死んだ後なのにゲームは続いている!というお話になっています。それぞれ前作までの展開を下敷きに、重箱の隅を突っつくような細かな場面を掘り起し、この『4』だと前3作全てを伏線とするものですから、製作者側が「どうだこれが伏線だったんだ凄いだろ!」と鼻息荒くしているのは判るんですが、観ているもんとしては「そんな何年も前に見た映画の細けえシーンなんざ憶えちゃいねーよ!」と逆ギレしたくなるような状態となっているんであります。大体映画の間中、重要な登場人物の一人を「こいついったい誰なの?」とずーっと考えていたぐらいです…。こちとらもうジジイなんだからもうちょっと記憶を頼りにしなくていい老人に優しい映画作りやがれ!と啖呵の一つも飛ばしたくなるのであります。

で、なにしろ前作までのストーリーが全てまたがった造りになっているもんですから、設定の無理が相当膨らんでいるんですね。そもそもあの精密拷問機械を誰がどうやって作ってるんだよ!ジグソウの協力者がうんぬんとか言ってるけど、工場一つ無きゃアレだけのもの作る事出来ないだろ!実はジグソウは精密拷問機械製作専門の会社を持っていて、多数の設計者や工員や経理のオネエサンを抱えて給料払っているんだろうな。で、下町の隅っこに汚い工場が構えられていて、ツナギ着たあんちゃんが溶接トーチの火花散らしたりして、「えええ、また設計変えるの!?」とか「今週受注件数多いけどいったい何人殺すつもりだよ!?」とか言ってブーたれたりしてるんでしょうな。ってか書いてたらこれ面白いから誰かパロディとかスピンオフ作品とか作りやがれ!タイトルは勿論『(有)ジグソウ工務店』だ!

あと今回はこれまでのように予めどこかに設えられた拷問器具で殺戮しているわけではなくて、結構あちこちの場所に持ち込みで機械を設置してるんですが、これもやはり一人じゃ無理でしょうから、多数の人間をそれと判らないように現場に派遣して運搬・搬送・組み立て・設置する必要があるでしょう。これの隠れ蓑とするのは運送屋に化けるのが一番だと思われます。ということはジグソウは運送屋の会社も一つ抱えていることになる。やっぱり会社名は『ジグソウ引越しセンター』でしょうか。で、運搬用の車両には「お見積もりは無料!電話1本すぐ配達!いつもニコニコ ジグソウ引越しセンター」なんて書かれてて、マスコットのキャラクターとして例のブサイクな人形の顔が車体にペイントされてるんでしょうな。当然このブサイク人形の顔のワンポイントが配達員の作業着の胸に刺繍されているんですよ。萌えますな。

映画の内容には全然触れていませんでしたが「お話がごちゃごちゃしてなんだか訳が判んなかった」ということにしておいてください。しかしこれまだ続けるつもりみたいですな。いったい何作続けるつもりか判りませんが、最後は超能力とかUFOとか超古代文明がどうとかいうSFになっちゃうんじゃないのか?などとさえ思っちゃう始末であります。

■Saw 4 Official Trailer

D

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/11/19 22:14 超能力とかFUMOとかが出るSF。

マサマサ 2007/11/20 00:16 全然映画の事に関して触れていないのが笑えました。
僕もSawの1作目は観ました。面白かったです。
しかし、1作目が面白い映画の大半は2作目から
グダグダになる理論から観てませんでした。
娯楽として観ようとしているのに、さらに昔の記憶を
必要とさせる疲れる映画はキツいですね…

globalheadglobalhead 2007/11/20 01:08 >レイジーさん
宇宙から飛来したアメーバ生物FUMOは恐るべき超無能力で人々をパニックに陥れていたのであった。果たして人類に未来はあるのか!?

globalheadglobalhead 2007/11/20 01:21 >マサさん
特にそこそこ人気の出たB級映画の続編は要注意ですな。ヒドゥン2とかスターシップトルーパーズ2とか悲しすぎてもう2度と観ません。トレマーズ2もきつかったような気が…。チャイルドプレイ2とかクリッターズ2とかだと1作目からして観る気がないので観てません。エクソシスト2は微妙。悪魔のいけにえ2は逆にいい映画だったけどね。キルビル2はあれはあれで好きだった!

yukioinoyukioino 2007/11/20 01:33 工務店と引越しセンターに萌えました。続きはやっぱり『ジグソウvsジェイソン』や『ジグソウvsエイリアン』でしょうか。

globalheadglobalhead 2007/11/20 09:17 ジグソウはその後歌って踊れる愉快なコメディアンに転身するという物語「躁」、義理の妹との恋に悩むメロドラマ「涙ソウソウ」などの映画に出演し、さらに対戦格闘ゲーム「ソウ・キャリバー」などでも好評を博しますが、パソコン会社ソウテックを興した時に「指に噛り付くキーボード」「電撃が襲うマウス」などの趣味に走ったマシンを製造、一気にその名声を失墜させてしまいました。

マサマサ 2007/11/20 21:03 ヒドゥンだって!懐かしぃ〜!あれも1作目は面白かった記憶があります。2が出た時レンタルビデオで出演欄に”カイル・マクラクラン”の名前があって借りたら1作目の最後のシーンだけぢゃんみたいな…えらい詐欺にあったような気持ちになったもので今でしたらJAROにチクッてしまいたいくらい凹んだ覚えがあります。昆虫大戦争も痛かった…

globalheadglobalhead 2007/11/20 22:01 ヒドゥン面白かったですよねえ。それにしてもマサさん…”昆虫大戦争”だなんて結構レアな映画観てるじゃないですか!?実は隠れB級映画マニア!?あとオレ的にはとても好きだった映画「ポセイドン・アドベンチャー」の続編が作られると聞きとてもワクワクしてたのに、出来上がった”2”がZ級映画だったという評判にかなり凹んだことがあります。

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20071118(Sun)

globalhead2007-11-18

[]ボーン・アルティメイタム (監督:ポール・グリーングラス 2007年 アメリカ映画) ボーン・アルティメイタム (監督:ポール・グリーングラス 2007年 アメリカ映画)を含むブックマーク ボーン・アルティメイタム (監督:ポール・グリーングラス 2007年 アメリカ映画)のブックマークコメント

ジェイソン・ボーン・シリーズ、3作目にして最終篇。ロバート・ラドラムの原作はかなり好きな作品で、『暗殺者』『殺戮のオデッセイ』『最後の暗殺者』の3部作は発売日に即購入し、むさぼるように読んでいた記憶がある。オレ角川文庫のアンケート葉書に「凄い作家だからもっと売る努力をしろ!」と書いて出した覚えがあるよ。しかし第1作が刊行された1980年当時にこれが映画化されるとは予想もしていなかった。

映画化された前2作『ボーン・アイデンティティ』『ボーン・スプレマシー』も傑作に仕上がっていたが、実は両作とも劇場はスルーしてDVDでのみの鑑賞であった。原作を知っているものとしては映画主演のマット・デイモンがどうにもこうにもイメージが合わなかったからである。原作のボーンはオレのイメージではもっと強面のオッサンだったんだが、マット・デイモンの面構えというのはどう見ても気のいい兄ちゃんというか、はっきり言ってブサ顔に見えたからである。それと、映画の雰囲気がちょっと地味目に感じてたんだね。リアリティを出すべくしてなった地味さであることは確かなんだが、スパイ・スリラー映画によくある荒唐無稽さや派手さをついつい求めてしまい、劇場に足を運ぶ気がイマイチ足りなかった。

というわけで今作をやっと劇場で観たわけなんだが、うん、これは傑作じゃないですか。1作目は記憶喪失の主人公が段々と自分は恐るべき殺人マシーンなんだ、と気付いてゆくサスペンスが良かったし、2作目は恋人を殺された主人公の復讐の物語ということで、これも鬼気迫る展開だったんだが、この3作目では主人公がCIAと敵対する凄腕の殺し屋であり、自分をこういう人間にした存在への報復を望んでいる、という動機や理由が全て判っている段階から話が始まるから、余計な説明が必要無い分、物語が非常にスマートでスピーディーに展開し、そして結末までストレートに疾走してゆくんだね。はっきり言ってこの『ボーン・アルティメイタム』は、追跡/逃亡/追跡/逃亡の繰り返しというシンプルなお話で、観るものはそこで描かれる緊迫したアクションのみに集中していればいいんだ。

まず冒頭の現実でもサービュランスが張り巡らされたイギリスでのチェイスが良い。敵役CIAは蟻の這い出る隙間も無いほど綿密に張り巡らされた電子監視網と圧倒的な情報収集力、そして冷血な工作員の人海戦術でもって主人公を追い詰めてゆくが、この不可能とも思われる包囲を冷徹な思考力と行動力で全て見切って裏の裏をかいてゆく主人公の様子が実に痛快で小気味いい。なにか圧倒的な知力を持つゲームプレイヤーが対戦相手の繰り出す手をことごとく潰してゆくのを観ているような興奮があるね。有り得ないと言えば有り得ないのだろうが、あたかも全知全能の神のように先を読むボーンの一挙手一投足になにしろ驚かされる。

こんな風に、世界で最も情報戦に秀でているはずのCIAを、主人公がたった一人で次々に出し抜いていく有様がこの映画の面白さだね。お次はモロッコでの肉弾アクションが展開して物語にメリハリをつけているが、あの人込みでどうやって暗殺者と協力者を探せたんだ!?キミは「日本野鳥の会」にも所属していたのかね!?と、ここはちょっと突っ込み。しかしボーンの格闘技強すぎ!単なる殴り合いじゃない高度に技術的な格闘技に見えるんだが、あれはなんていうものなんだろう?あと世界中のどの場所にでもいつでも呼び出し可能の暗殺者を抱えている、というCIAの描かれ方がまたコワイ。そしてまた、この暗殺者達がボーンと同じく人間性を剥奪される訓練を受けた者であるということをあとで匂わす所が物語に深みを持たせている。

そしてクライマックス、自分の真の正体を知るため、そして本当の敵を叩くため、いよいよニューヨークへ戻ってくるボーン。迫力に満ち、とても斬新な冴えたカーアクションが物語を盛り上げ、胸のすくようなラストへと突っ走ってゆきます。

■The Bourne Ultimatum Trailer

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[]そんなでこんなであんなでどんなだよ!(最後逆ギレかよ!) そんなでこんなであんなでどんなだよ!(最後逆ギレかよ!)を含むブックマーク そんなでこんなであんなでどんなだよ!(最後逆ギレかよ!)のブックマークコメント

さてオレ様の麗しき休日ももうお終いである。土曜日は休みだったが誰かの会社で会議があるとか言ってるので出てくる。あオレの会社だったか。内容はどうでもいいんだが、予定時間を超過して終了したので憤慨する。結核それは労咳。ヒトの下顎部それはおとがい。開き戸・開き蓋などの開く建具を支え開閉できるようにする金具それはちょうつがい。と言う訳で不浄会議終了後オセオセの時間で渋谷に向かい渋東シネタワーに時間ギリギリで到着、映画を2本梯子をする。しかしさすが渋谷の映画館、茶髪+前髪スダレにしたワカモノでいっぱいである。オレは額が出ていないヘアスタイルだと何故か肩が凝るという性癖を持っているので、スダレ髪は絶対に出来ない。帰って観た映画のレビュー1本書いて酒飲んで寝る。

今日は早く目が覚めたので取りあえず日記の原稿書いていたがダラダラし過ぎてしまい、出掛ける時間がまたもやオセオセになる。で、またもや銀座に映画観に行く。こちらは東銀座の東劇。マーブルの壁面とレリーフが格調高くて良質な映画館である。銀座の映画館、という気がする。こちらはお年寄りが多かった。銀座有楽町の映画館はお年寄りや熟年夫婦が多い。こういう枯れた雰囲気が好きである。それと東劇は久しぶりだったが、スクリーン大きくて良いな。ところで朝バタバタしていたもんだから朝飯食ってなくて、劇場で150円のポップコーンをコーラで流し込む。朝飯がポップコーンとコーラというところにオレ流の侘び寂びを感じる。侘び寂びというか単に貧相な食事じゃねえかなどと突っ込んではいけないのである。

映画のあと適当に銀座を歩いて銀座的上流階級の皆サンを眺めながら適度にムカついて明日への糧とする。しかし基本的にオレは格差なんザあって当たり前だと思っている。そして安楽の場所たる有史以前から存在していたと思われるボロアパートに帰って日記原稿書く。書く書く。誰が読むんだコレ?と思いながら書く。

日記書くのも飽きたのでちょっとゲームする。瞬殺されたので部屋の隅でちょっと泣く。風呂上り買い物するのに薄着で表出たら体冷やしたみたいでいま少し寒気が。取りあえず酒飲んで寝ることにする。明日からまた仕事だ。それでは皆さんおやすみなさい。良い夢を。

parfum30parfum30 2007/11/18 23:30 ひめです、こんばんは。寒暖の差が激しくなっています。夜はとても冷え込むようですから、風邪など召されぬようご注意くださいね。

灸洞灸洞 2007/11/18 23:35 ホントもう年なんすからくれぐれもお身体は大切に。スダレ髪の連中とはもう別の生物であることを自覚なさい(笑)。「ボーン…」はちょうど知人(女性)が高校生の息子さんのお供で観てきてちかれた、って言ってたけど、やっぱフモさんのレビュー読むと面白そうだわ。あと若い頃、徹夜明け朝帰りにコンビニ寄ってカツ丼とビール買って呑んで喰ってビデオ観てガハハハ笑って寝るっていう生活をしてた時期があるんですが、朝日を浴びながら出勤する人たちを尻目に「ボクこれから夕食…」と思ってヘンな「侘び寂び」を感じていた私は病院に行った方がいいでしょうか?

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/11/19 00:19 ヨコレス失礼します。私が若いころ。徹夜して、通勤者と反対の流れで、コンビニ弁当を提げて帰るのは大好きでした。これからワイドショー見ながら寝てやるかんね! ってのが気持ち良かったです。も一回ザブンと風呂に入ると良いよ。

globalheadglobalhead 2007/11/19 10:43 >ひめさん
おはようございます。虚弱体質なもんですからすぐ風邪ひいちゃうんですよ。栄養は十分足りてるはずなんですがねえ…。今日もしかし寒いですよねえ。ひめさんも風邪ひかないように気をつけてくださいね!風邪は何とか乗り切ったぜ。心配して貰ってありがとう。

>灸洞さん
その都度「オレは若いんだ!」「オレは歳なんだ!」と使い分けている狡猾な老人フモでございます。取りあえず階段は今でも2段上がりだ!酒は年々弱くなってきましたが…。
スダレ髪がどうとか言う以前に高校生の頃から髪型変わっていないという噂があります。
灸洞さんの映画の好みに合うかどうかは判らないけど「ボーン〜」は展開が早くて面白かったですよ。
徹夜明けにカツ丼&ビールは漢の夢であり灸洞さんは漢の鑑です。オレもオールした後によくやってました。しかし徹夜で使ったカロリーを全て補充して余りあるので少しも体重が減らないという嬉しいオマケつきです。灸洞さんも結構な激務をこなされてたんですな。人生の先輩として頭が下がります(ホントよ)。

>レイジーさん
レイジーも徹夜で仕事を!オレは遊びばかりで仕事で徹夜とかはしたことが無いなあ。文句ばっかり言ってるけど恵まれてるのかなあ。あ、でも日記書いて徹夜した事はあるな。4日間で6時間睡眠とかよくやっていた。しかし何故そこまでして日記を書くのかと…。そして3時ごろ嫌気が差して、数時間後出社だというのにビール飲んで寝てたりとかな!そんなダメ人間な自分が大好きだ!風邪は焼肉食って乗り切りました。心配かけてすまんのう。

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20071116(Fri)

globalhead2007-11-16

[]ゴリガン一発 生き抜こう ゴリガン一発 生き抜こうを含むブックマーク ゴリガン一発 生き抜こうのブックマークコメント

ストレス社会である。仕事や家庭や学業でストレスが溜まり、ウツ病などになられる方も増えていると聞く。由々しき事である。さて、かく言うこの自分はどうなのかと思い、とある雑誌の【あなたのウツ病度テスト】なるものをやってみたのである。果たしてフモさん45歳(パン工場勤務:ピクルス担当)のメンタルなヘルスはいかほどのものとなっているのであろうか。…そして結果、該当項目ゼロ。ウツ病のウの字もないお気楽太平楽な人間であるのが判明したのである。ああよかった…とは言ってみたもののこれは単純に喜ぶべき事なのか。いや、ストレスや心配事ならオレにもある。ゲームですぐ死んじゃうストレス。クリアしていないゲームが溜まってしまうという心配。終わっていないゲームが沢山あるというのに新作ゲームを買うべきかどうかという葛藤。このような悩みはあるにはあるのだが、いい年こいた社会人がこのようなことを”悩み”だなどとほざいたものなら虫けらを見るような目で見られ「死にやがれこのばか。おまえのかあちゃんでべそ」と吐き捨てられるのが関の山である。一般社会ではゲーム如きの”悩み”では深刻さが足りないと思われても致し方ない、ということなのである。

即ち”悩み”とは深刻である事が必須なのである。つまりラーメン屋に入ったはいいが今日はチャーシューメンとザーサイ入りピリカラチャーハンのどちらを注文しようか、そしてそれにさらに紫蘇入りギョーザを付けるべきなのかどうか、などという問題に対して眉間に皺寄せ目から涙し頭を抱え身を掻き毟りじだんだ踏みながら口をパクパクさせて悶絶しているというのは”悩み”とは呼ばないということなのである。というか定食屋で実際にこんなヤツが隣にいたら果てしなく不気味だがな。もしもこのような場面を見かけたらすかさず頭からカルキの臭いのしまくったお冷をぶっ掛けて「うぜえ。やめろ」と言ってあげるであろう。しかしこれが人生だの自己存在だの貧困だの報われない愛だの人より濃すぎる体毛だののせいで眉間に皺寄せ目から涙し(中略)悶絶しているというのならこれはもうお天道様になんら恥ずべきところの無い立派かつ堂々たる市民権を得た”悩み”ということになるのである。つまり”悩み”というのはいかにその解決に困難性を伴うかによって真正さが変わってくるのである。そしてさらにどれだけ他者の共感を得られるか、ということでも”悩み”の真正度は違ってくるのだ。

つまり先の例で挙げたゲームだの定食屋のメニューなんぞは実に即物的でありまた個人的であり他者の共感を得にくい悩みという意味で真正度が低いのだ。しかしこれが人の生き死にや生活が関わってくると”悩み”の真正度はいきなり上がるのである。つまり抽象的で他者の共感が得られやすいということである。抽象とは”ムツカシイ”という意味である。そして”ムツカシイ”悩みを抱える人というのは一般的に賢いからこそ”ムツカシイ”悩みを抱えてしまうのである。逆に言えば、賢くない人間は同じ状況下における同一問題を全く問題であると見なさないということもできるのである。砕いて言うと「バカは悩まない」ということである。そういった面で見るとオレには深刻な事態というのがあまりない。というか、客観的に観れば深刻であるはずの状況に気付いていない、という愚鈍な頭をしているようなのである。だいたいが考えるのが苦手な人間なのであまり考えない上に考えてもよく判らない事はそれ以上考えない、いやむしろそれは考える事すら出来ていないとも言える訳でつまりは何も考えていない、という恐るべき頭脳をしているというのが真実なのである。思考回路という言葉があるがこの場合思考でも回路でもなく、「なんだか知らないけどこうなっちゃいました」という状態ということも出来るであろう。そう、つまりオレの行動というのは万事が万事《やっつけ仕事》なのである。

このような胡乱な人間の得意技は「ケセラセラ〜なるようになるさ〜」という言葉を連呼することである。本来ならなるようにならないからこそそこに葛藤があるはずなのだが、胡乱な人間はなるようになる、でごり押ししてしまうのである。ここにはかのクレイジーキャッツの歌『何が何だか分からないのよ』の一節「ゴリガン一発 生き抜こう」に通じる思考停止と現状放棄の実態が見え隠れしているといえよう。ここでいう”ゴリガン”とは「ゴリ押しでガンガン行こう」ということである。要するに戦略も方法論も何も無く突撃ラッパの鳴るがまま後先考えずに突っ走ってゆくという、知的レベルの低い方法のことである。大体『何が何だか分からないのよ』ってタイトルいったいなんなんだよ。何が何だかホントに分かんないじゃねえかよ。そしてこのようにゴリガン一発生き抜こうと誓った、というか適当にやることにした人間(=オレ)にとって、もはやシチメンドクサイことを考えるなどということは到底有り得ないのである。思考停止と現状放棄。かくも見事に出任せと駄法螺と思いつきと詭弁とインチキと三段論法と同義反復だけで乗り切るふざけた人生である。人生は軽いフットワークさ。

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20071115(Thu)

[]スティーブン・キング短編シリーズ 8つの悪夢 (PART.3) スティーブン・キング短編シリーズ 8つの悪夢 (PART.3)を含むブックマーク スティーブン・キング短編シリーズ 8つの悪夢 (PART.3)のブックマークコメント

スティーブン・キング短編シリーズ 8つの悪夢 》DVD紹介、この3回目が最後となります。Disc3に収められているのは次の2作品。

《第7話》解剖室4 (原作:第四解剖室)

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ゴルフ場で倒れた男は心臓麻痺による死亡と診断され、解剖室に回された。しかし、男はまだ生きており意識があったのだ。刻々と迫る解剖時間に声無き恐怖の叫びを上げる男。彼はこのまま解剖されてしまうのか?…身動き一つ出来ないまま衣服を剥ぎ取られ、執刀官の会話や動作一つ一つにビクビクと慄き心の中で悪態をつく男の様が実にコミカル。メスが入りそうで入らない、ぎりぎりのところの焦らし方の可笑しい物語です。挙句の果てに執刀官同士が解剖そっちのけで愛を語り始めるというドタバタぶり。観ていて最初は「男は本当に死んでいて、男の霊魂がそれを納得できずわあわあ騒いでいるという物語なのかな?」と思っていたのですが、話が進んでみると蛇に噛まれてその毒で仮死状態という説明が。呼吸していなかったら酸素不足で脳細胞死ぬから蘇生しても痴呆状態になっちゃうよなあ、なんて突っ込みたいところをぐっと押さえさえすれば、最後まで割りと面白く観る事のできる作品なんではないでしょうか。

【原作収録作】

第四解剖室 (新潮文庫)

第四解剖室 (新潮文庫)

《第8話》ロックンロール・ヘブン (原作:いかしたバンドのいる街で)

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車で旅行中の夫婦は道に迷って見知らぬ町に迷い込む。その町の名は“ロックンロール・ヘブン”。そして町の中には既に死んでしまっているはずの数々のロック・スター達が闊歩していた。…もうこの世にいないはずのロック・スター達に会えるというのならそれはそれでファンタジックな物語になりそうなんですが、キングはここでも無理矢理ホラー風味に物語を捻じ伏せます。甦ったロックスター達はどことなく邪悪な雰囲気をまとい、そして一度入ったこの町からは二度と出られない!そして夜には強制的にかつてのロック・スター達のコンサートを聴かなくちゃならないんだ!ということで恐怖を盛り上げようとしてますが、いいじゃん、そんな町ならずっといてみたいじゃない?いったいこれのどこが怖いのか?なんて思えちゃいますね。甦ったロック・スター達の面子はというとジャニス・ジョプリンロイ・オービソンジミ・ヘンドリクス、そしてエルビス・プレスリー、その他その他!登場はしないけど「コンサートにはジム・モリソンとジョン・ボーナムの出演もあります」なんてアナウンスもあったぞ!オレそれ是非観たいんだけど!でも現れた面子は”甦ったロック・スター”というより単なるそっくりさんにしか見えない!つまり実はこのお話は「アメリカのどことも知れぬ田舎にロック・スターのそっくりさんたちが夜毎モノマネショーを開く変な町があった!」というお話なのか!?いいのかそれで!?まあホラーというよりもキング流のおふざけ作品と見たほうがいいでしょう。なんか変な話、と思っておけばなかなか楽しめる作品です!

【原作収録作】

[]デスペレーション デスペレーションを含むブックマーク デスペレーションのブックマークコメント

スティーブン・キング短編シリーズ 8つの悪夢 》以外にもキング作品のDVDがリリースされていたのでこちらもおまけでレビューしちゃいましょう。

この《デスペレーション》は、ド田舎の道を車で走っていたら警官に止められ、あれこれ難癖付けられた挙句分署のある地元まで来いゴルァと連行されてみたらそこは死体の転がるゴーストタウンで、こいつ実は気が狂っていると気づいた瞬間いきなり同行者は射殺、そして生き残ったもう一人は怯えきった人々で埋まる牢屋に閉じ込められ…という物語。スティーブン・キング原作の長編をCTV用に映像化、監督はキューブリックじゃないほうの『シャイニング』を撮った人。物語はその後始原より存在する悪霊と神との代理戦争みたくなっちゃうんだが、あんまり信仰の大切さを訴えられてもニッポンジンとしては白けるだけなのは致し方ないか。でもキングって”光と闇の戦い”みたいなのって大好きだよね。昔の作品だと世界が滅亡しちゃう『ザ・スタンド』とか面白かったな。

これも原作は読んでましたが、ほぼ忠実に映像化されてはいるものの、原作で怖かったシーンに限って予算の都合なのかさらっと描いてしまっているから、言ってしまえば原作をなぞっただけの、”超訳”っぽい大雑把な仕上がりにしかなっていないのが実に残念。キング・ホラーは『IT』とか『ランゴリアーズ』とか『トミーノッカーズ』とかCTV用の映像化が結構多いんだが、どれも良くも悪くもありがちなB級ホラーにしかなっていないんだよなあ。まあ原作自体、お話だけ取り上げるとB級ホラーなんだけどね。

あとヒロインが、どこかで見た事あるなあ、と思ったらX-FILEシリーズの最後のあたりでレギュラーになったアナベス・ギッシュじゃないですか。それと悪霊に取り付かれた保安官役を『ロスト・チルドレン』『エイリアン4』『ヘルボーイ』のロン・バールマンが演じていて、これもいい味出していた。最初こいつの顔を『薔薇の名前』で観た時は「ヤヴァイ顔だなー」思ったが、見る程に愛嬌を感じる面白い顔してるんだよなあ。今ではすっかり由緒正しいブサ顔俳優として人気が定まって、なんだか嬉しい限りです。

【原作収録作】

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20071114(Wed)

[]スティーブン・キング短編シリーズ 8つの悪夢 (PART.2) スティーブン・キング短編シリーズ 8つの悪夢 (PART.2)を含むブックマーク スティーブン・キング短編シリーズ 8つの悪夢 (PART.2)のブックマークコメント

昨日に引き続き『スティーブン・キング短編シリーズ 8つの悪夢』を紹介します。今回はDisc.2にあたる3篇。

《第4話》ハワードに何が起こったか (原作:「争いが終わるとき」)

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主人公の弟は子供の頃から天才的な頭脳を持っていた。その弟が911事件をきっかけに”世界から争いを無くす方法”を研究し始め遂にそれを実現させるが、それは地球規模の災厄の予兆だった…。いわゆる「地球滅亡SF」ということになるんでしょうか。キングは長編『ザ・スタンド』でも世界の破滅を描き、『トミーノッカーズ』や『ドリーム・キャッチャー』というSF作品も書いていますが、書かれたものはとことんベタな60年代SF映画テイストなんですね。キングにとってSFとはそういう郷愁の中のものなのかもしれません。この作品も昔風の破滅SFの設定を借りてますが、ドラマの基本となるのは家族愛なんですね。ホラーの帝王と呼ばれるキングですが、作品の根幹ではいつも家族と家族愛が描かれているように感じます。彼の作品の恐怖の源泉というのは、彼自らの愛する家族を失うという恐怖を妄想する時に生まれているのではないでしょうか。

【原作収録作】

ドランのキャデラック (文春文庫)

ドランのキャデラック (文春文庫)

《第5話》ロードウィルスは北に向かう (原作:「道路ウィルスは北へ向かう」)

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売れっ子作家リチャードはフリーマーケットで奇妙な絵を見つけて購入するが、その絵は次第に背景を変え、そして不吉な事が起こり始めた…。出演トム・べレンジャー。主人公の健康への不安が具現化したのがこの絵に描かれた不気味な男であり、即ちそれは死の化身であって、あたりに死を撒き散らしながら次第に主人公に近づいてくる、といったお話なのですが、物語の結末をどこに収めようとしているのか見当がつかない前半の展開はなかなか楽しめました。ただ何で死の化身が絵となって現れなければならないのか、という部分の説明がきちんとされていないのと、主人公はS・キングばりの有名ホラー作家という設定なんですが、これの必然性があまり感じられなかった、という部分で物語全体にちぐはぐさを残しちゃいましたね。後半はありきたりのラストになってしまい、もうひと捻り欲しかった所か。

【原作収録作】

幸運の25セント硬貨 (新潮文庫)

幸運の25セント硬貨 (新潮文庫)

《第6話》フィフス・クォーター (原作:「第五の男」)

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刑務所を出所したウィリーは妻にもう2度と犯罪は犯さないと誓うが、そんな彼の元に先に出所した刑務所仲間の男が血塗れになって転がり込む。彼は死ぬ間際に大金を隠した場所の地図の一部を手渡すのだが…。この作品はホラーとかスーパーナチュラルな要素の無いキング流のパルプ・フィクションとして仕上げられています。しかしそこはキング、”4つに切り分けられた地図”なんて発想は海賊の宝の地図を思わせるどことなく無邪気なものなんですね。このベタさにもキング幼少時の記憶というものが彼の創作に大きく関わっている事をうかがわせます。ただし物語の展開はあくまで暴力的、銃弾飛び交いあちこちに死体と血の海が出来上がります。このバイオレンスと稚気の融合というのがキング小説の核となる部分ということが出来るんではないでしょうか。映像化された作品も見ごたえあり、この《8つの悪夢》シリーズの中でも完成度の高いものとなっています。オチもいいしね。

【原作収録作】

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20071113(Tue)

[]スティーブン・キング短編シリーズ 8つの悪夢 (PART.1) スティーブン・キング短編シリーズ 8つの悪夢 (PART.1)を含むブックマーク スティーブン・キング短編シリーズ 8つの悪夢 (PART.1)のブックマークコメント

この『スティーブン・キング短編シリーズ 8つの悪夢 』は、キングの短篇小説をもとに製作され、2006年に全米TNT局で放送された一話完結もののホラー&サスペンスドラマです。今年9月に発表されたエミー賞では2部門の受賞があったとか。今回3枚組のDVDとして発売され、S・キングの大ファンであるオレはさっそく観させていただきました。全8作あるのでこれを3日に分けてレビューしてみたいと思います。暫くお付き合いください〜。

《第1話》バトルグラウンド (原作:「戦場」)

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玩具会社社長を暗殺した男が玩具の兵隊の逆襲を受けるという物語。ウィリアム・ハート主演。玩具が動き出して人間と戦う、なんてお話は『トイズ』や『スモール・ソルジャーズ』あたりで映画化されているし、ぞろぞろ動く全身緑色の玩具の兵隊はなんだか『トイ・ストーリー』と被っていて、着想や映像として目新しいものじゃないことは確かなんだが、玩具の敵が暗殺者だという事、マンションの一室に舞台が限定されているという事、そして最初から最後まで一切台詞が無いドラマだということ、この辺でとても面白く盛り上げていると思う。まあラストはやっぱり『スモール・ソルジャーズ』だったが…。しかし確かに既視感ありまくりの設定とはいえ、こういうブラック・ジョークっぽいお話って実にキングらしいと思った。

【原作収録作】

ナイトシフト〈1〉深夜勤務 (扶桑社ミステリー)

ナイトシフト〈1〉深夜勤務 (扶桑社ミステリー)


《第2話》クラウチ・エンド (原作:「クラウチ・エンド」)

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新婚旅行でイギリスにやってきたアメリカ人カップルが、友人宅に行こうとして「クラウチ・エンド」という次元の狭間に存在する町に迷い込んでしまうというお話。原作は当初様々な作家によるクトゥルー神話アンソロジーに収められていたものだったと記憶しているが、この物語もキングの書いたクトゥルー神話ものということになっている。しかし原作はそれなりに禍々しさを湛えていたけれど、映像化されたこれはまるでスカスカ。本当の主役であるはずの”おぞましい町”「クラウチ・エンド」が、単に人気のない田舎町にしか見えず、その中で意味も無くカップルがわあわあ騒いでいるようにしか見えない所が全然ダメ。予算の関係かもしれないけど、ブルースクリーン使って町全部マットペインティングにしちゃってもよかったじゃん。多分監督がホラーとかVFXの使い方を判ってないのが最大の敗因じゃないかな。

【原作収録作】


《第3話》アムニーのラスト・ケース (原作:「アムニー最後の事件」)

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1930年代のアメリカに住む私立探偵アムニーはバリバリなハードボイルド野郎。その彼の元に「私が君を作った」という男が現れる。実は男は現代の小説家で、アムニーは彼の創作物だった…。作家が自らの虚構世界の中に入っていってしまう、という物語はよくあるけれど、その理由が家族を襲った不幸に耐え切れなくて、というところがこの物語のミソ。マンガチックな架空のハードボイルド世界と悲痛な現実とのコントラストがこの物語に不思議な奥行きを与えているんです。そして現実世界に行ってからも相変わらずぶっ飛んでいるハードボイルド探偵の様子がまた可笑しい。物語には一応の結末は付くのですが、探偵のキャラがとても立っているからもっとお話を膨らませる事ができる予感がするし、案外キングも中篇クラスの長さの作品の試作品として書いた原作だったのかもしれません。

【原作収録作】

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20071112(Mon)

globalhead2007-11-12

[]バイオハザードIII (監督:ラッセル・マルケイ 2007年 アメリカ映画) バイオハザードIII (監督:ラッセル・マルケイ 2007年 アメリカ映画)を含むブックマーク バイオハザードIII (監督:ラッセル・マルケイ 2007年 アメリカ映画)のブックマークコメント

■汚染段階1《胎芽》
カプコンゲームを映画化した『バイオハザード』も遂に3作目である。安直な企画モノでしかなかった1作目、間違って売れちゃったから調子こいてでっち上げた2作目、どちらも”所詮ゲーム映画”の名に恥じない毒にも薬にもならないB級映画なんだが、実はオレ、この『バイオハザード』シリーズが、大好きなんである。なぜってあなた、そりゃミラ・ジョボビッチが美しいからに決まってるじゃないですか!

さてこの3作目、『バイオハザードIII』であるが、最初に言っちゃうと

「この『バイオハザードIII』は2007年度にオレが観た最高の映画である」と言い切ってしまおう!

ええとお話は、なんたらウィルスで全世界が滅亡して地球はぞんびだらけになってええとそしてそこでぼくらのみらがぱんぱんじゅうをうちながらぞんびたちをたおしてゆくというものがたりだけれどなにしろあんまりおはなしがばかだからかいてるぼくちんもばかになっちゃったよぉっ!…というぐらいのバカ映画、もとい、バカアホマヌケ丸出し映画なんだよ〜〜〜ッ!以下ネタバレしまくりなんで注意!

■汚染段階2《感染》
だいたいもう初っ端から砂漠を行くコンボイ集団の映像でモロ『マッドマックス2』しまくってるんだ!ここまで似せるかよ!同様にここまで似せたとある漫画にちなんで『世紀末救世主伝説・ミラ・妊婦・ジョボ貧乳ビッチ』とタイトルを変えてほしいぐらいだ!でも白状するがオレは貧乳が好きなんだよッ!これまでの人生で惚れたことのある女子は揃いも揃ってみんな貧乳だったぐらいだよッ!貧乳を見るとドキドキときめくオレってどうかしてるかな?かな?…ってオレの個人的好みの話なんかどうでもいいんだよッ!!でそのあとヒッチコックばりに鴉の大襲来とかあるんだけど、これをミラたん(はあと)が超能力で倒しちゃうんだ!ぐは!超能力!聞いてねーよッ!いつから超能力使えるようになったんだミラ!これそういうお話だったっけ?なんか大友克洋の『アキラ』入ってねーか?

それにキミ、地球が滅亡したと言うのになんでミラノファッションでも身にまとってるかのようなオサレな格好してるんだよ?あと地下には敵役の超コングロマリット・アンブレラ社の巨大秘密基地があって、そこでなにやら陰謀だの実験だのしてるんだけど、世界が滅んだっちゅーのに今更ナニをインボーすることがあるんだよ!大体その基地の建設とか維持とかどうしてるんだよ!それにそれだけ資本と科学力と武力持ってんならちまちま「ゾンビ善玉化ウィルス」なんか研究してないで強力爆弾でも世界中にばら撒いてゾンビみんな灰にしちまえばいいじゃないかよ!

■汚染段階3《発症》
冒頭でミラたんを襲う追いはぎ連中。餌食にした人間を襲わせる為だけにゾンビ犬をあれだけ沢山自分らのアジトに飼っておくって、ちょっとリスク高すぎじゃねえか?あと世界を車で廻りながら生をしのいでいる『クレアの武装車団』!お前ら燃料どうしてんだ?食いモンや水は略奪だけで間に合うのか?『ランド・オブ・ザ・デッド』みたいに生き残りのコロニー作ったほうが効率良くねえか?そして「私には仲間達の安全を守る義務がある」とか言ってたリーダーのクレアさん、それだけ言っといて何故”最も危険”なはずの都市部に入っちゃうんだ?挙句の果てに仲間がほぼ全滅じゃないか!それとそこにトラップ仕掛けたアンブレラ!なんでそこにミラ&武装車団が行くって判ったんだ?そこまでヘリコプターで行ったみたいだけど、アンブレラ秘密基地っていったいどこにあるんだ!?

あと今作の最重要アホアホ人物、アンブレラのアレックス博士!「ゾンビ善玉化ウィルスの実験に成功した」とか言って仲間の科学者集めて、でも結局ゾンビは凶暴化しちゃうんだか、科学者のくせに実験の検証がおざなりすぎなんだよお前!そして自分だけさっさと逃げて仲間を見殺しにするアイザック博士!しかし人もそれだけ減ってるのに科学者という人的資源をそこまで無駄遣いしていいのかよ!さらにゾンビに噛まれ、ゾンビ化を阻止する為になんたらウィルスを自分に打つんだが、「特別なゾンビだったからウィルスを何本打てばいいかは判んないんだよ、エヘ」とか言ってガシガシ注射して、そのお陰でなんと!怪物化までしちゃうお茶目なアレックスさんだ!だからさ!お前科学者なんだから結果考えて物事するとかいう頭使えよ全くよおッ!

■汚染段階4《拡散》
で、ラスト!書かないけど、なにしろそれだけのもん作る資本と科学力があったらもっと別のことに使ってるだろ普通!コスト管理とかしないのかよアンブレラは!全くお前らと来た日にゃあ、超科学で人体改造した怪人作って世界征服とか言いながらラーメン屋の汚いジジイ誘拐してウヒヒヒとか笑ってる*1、仮面ライダーのショッカーのアホらしさとどっこいどっこいじゃないかよおお〜〜ッ!!さらに映画が終わってタイトルロールでは「日本版イメージソング」とかいって幸田なんちゃらという不浄えーべっくす歌手の音階外れた唄が場内に響き渡って客が全員座席でずっこけてたという嬉しいオマケつきだ!そうかこれはオチだな!オチなんだなッ!?

■汚染最終段階《バイオハザード
といった具合に、この『バイオハザードIII』は徹頭徹尾突っ込み所満載のイタ過ぎる映画なのだった!最初は映画を観ながら3分に1度ぐらい突っ込んでいたオレだったが、次第にその突っ込み頻度は幾何級数的に上昇、最後は10秒に1回ぐらいは突っ込んでたぞ!なんでそこまでオレを楽しませるんだ『バイオハザードIII』!いったいオレをどうするつもりなんだ『バイオハザードIII』!楽しいぞ!楽しすぎるぞ『バイオハザードIII』〜〜〜ッ!あんたって…恐ろしい子!

そういう訳であまりのバカさ加減に愉快で愉快で堪らない映画だった!でもな!愛だの思いやりだのとまやかしでにせものの言葉で白々しく飾った薄っぺらな情緒至上主義映画と比べれば、整合感だのドラマツルギーだの気取り屋が使うお利巧そうな言葉を全てゴミ箱に捨て、徹底的に見世物に徹したこのアホアホ映画が、オレは、オレは大好きだ!

もう一度繰り返そう!

この『バイオハザードIII』は2007年にオレが観た最高のアホアホ映画だ!

RESIDENT EVIL: EXTINCTION Trailer

D

[]焼肉再戦 焼肉再戦を含むブックマーク 焼肉再戦のブックマークコメント

土曜日にみんなで食べた焼肉があまりにも美味しかったので、昨日の晩はアパートで一人、再び焼肉との戦いに挑んだオレなのであった。お安いオージービーフであったが、その日スーパーでは「牛肉日曜セール30%オフ!」を開催しており、更にお安く手に入れることが出来たのであった。そしてこれをホットプレートでジュウジュウ焼いて食したのであるが、実に実に美味しゅう御座いました。ああいかん癖になりそう…。

*1:「そういうエピソードはありません」とか冷静に突っ込まないように。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/11/12 22:18 私もバイオハザード観ちゃったよ。理由も同じくミラたんが好きだから! ゲームはやった事というか見た事もないんだけどね。ストーリーなんていいのさ。ミラたんが撃ちまくって、殴りまくって、蹴りまくって、跳びまくれば。しかし臨月のミラたんは別人かと思ったさ。

globalheadglobalhead 2007/11/12 23:34 おおレイジーも観たか!オレは1作目2作目と劇場で観て「しょーもない映画」と鼻で笑っていたのも関わらず両作ともDVD購入、「ホントくだらねえよなあ」なんて言いながら何度も観ているという、実に捻じ曲がった愛情をこのシリーズに持っているのだった!しかも本文ではあれだけ書いているくせに、この3はシリーズ中最高の出来栄えだったと心で肯く全く素直じゃないオレだ!あとミラたんはモデル兼業のくせにバイオハザードが代表作とは妙な女であるな。ちなみにオレ、ミラたんの載ってるピーター・リンドバーグやリチャード・アヴェドンのファッション写真集を何故か持っていたりするのであった…。ファンだったのか!?

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/11/12 23:59 華奢なリー・ルーも良かったな。てか羨ましかったな…。
悪かったな!肉付きが良くて!

globalheadglobalhead 2007/11/13 00:10 そう。リー・ルーはゴルチェの変な服着せてオレンジ色の髪の毛させてもあまり違和感無いところがよかった!ゲイリー・オールドマンの妙な頭は違和感ありまくりだったが。あとジャンヌ・ダルクも好きよ(はあと)。

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20071111(Sun)

globalhead2007-11-11

[]たまにはまともなものを食わないと たまにはまともなものを食わないとを含むブックマーク たまにはまともなものを食わないとのブックマークコメント

昨日はフエタロさんとパセヨさん、そのお友だちのぼのさんという方と夕方品川にある焼肉店に行っておりました。焼肉店はフエタロさんに探してもらったお店なんですが、なにしろまともに焼肉食べる機会のあまり無い生活しているので、食べるもの食べるものみぃ〜〜んな美味しくて、一口運ぶごとに「んんん〜〜〜ッ!ンまいぃいぃ〜〜〜ッ!!」といちいち悶絶していたオレでありました。一体どういう生活してるんだよオレ…。

悶絶とは書きましたが実際には食べる度に体を踊らせておりました。心身の歓喜を全身で表現していたというわけであります。傍から見たら暗黒舞踏している風にしか見えなかったろうがな!初対面でそのような奇態な人間を目撃されたパセヨさんのお友達はさぞ慄いておられた事でしょう…。

しかし「食べ物が美味しいという事は体が健康な証拠ですよ」とナイスフォローまでして頂き、確かに日頃ナニな食生活ではあるにしろ美味しいものを美味しいと感じる我と我が肉体に妙な感謝をしていました。毎日美食などできはしませんが、人間たまには美味しいもの、そしてまともなものを食べるべきですな!とかいいつつ大概においてピザが最高のご馳走なオレだがな!いつも通り言ってる事とやってる事がホントに違うなオレ!

焼肉をそこそこに食した後は居酒屋で飲み直し、さらにカラオケまで行ってしまった我々でありました。フエタロさんあれこれプロデュースして頂いて有難うございます。ちなみにオレがカラオケ屋で叫んでいたという言説が流布しておりますが、正確にはロックンロールの神がオレにシャウトせよと命じていたのであります。シャウトすることによって「今日も美味しいお酒とご飯と素敵な仲間達をありがとう」と感謝していたのであります。人間幾つになってもロックンロール。ロックこそが男の魂の発露なのでございます(ホントかよ)。

そういえば品川に行く為に最寄の駅から電車乗ったら、その車両に奇遇にもパセヨさんが乗っていたのがなんだか面白かったな。同じ時間に同じ車両って!

[]ツインピークス・セカンドシーズンDVD買った ツインピークス・セカンドシーズンDVD買ったを含むブックマーク ツインピークス・セカンドシーズンDVD買ったのブックマークコメント

ツインピークス・セカンドシーズンDVDのPART1、2がやっと発売、それと劇場版DVDが再発されたので購入。ちょっと観ましたがTVムービーって当然ですがTVで観る為の画像作りをしているので、映画のDVDをTV画面で観るよりも全然安心して見られますねェ。観ていて疲れないんだもの。そしてやっぱりこのツインピークスはD・リンチの手掛けた映像の中では最高傑作ということにしちゃっていいんじゃないでしょうか。シュールさ云々を言われるリンチですが、ツインピークスの妙な”間”というか微妙なユーモア感覚って映画じゃなかなか出てこないし、TVムービーのユルくてスカスカしたテンポも映画じゃお目にかかれない部分だもの。まあ、ツインピークスの後もTVシリーズを手掛けましたが、見事にポシャッちゃったということには目をつぶることとして…。

[]最近買ったコミック 最近買ったコミックを含むブックマーク 最近買ったコミックのブックマークコメント

ヘルシング(9)/平野耕太

HELLSING 9 (ヤングキングコミックス)

HELLSING 9 (ヤングキングコミックス)

やっと『ヘルシング』9巻発売。ワッシュさんのところで知って早速買わせてもらいました。熾烈を極める展開が素晴らしいですねえ。物語りもいよいよ佳境でありましょうか。毎回言ってますがマンガは血飛沫と死体の量で評価が決まりますよ!(←そういうマンガしか読まないオレ)

腹腹時計の少女/押井守・杉浦守

ケルベロス×立喰師腹腹時計の少女 (リュウコミックス)

ケルベロス×立喰師腹腹時計の少女 (リュウコミックス)

オレ押井の”立喰師”って何が面白いんだかさっぱり判らないんだよなあ。で、昭和中期で過激派で、という設定に何故こだわるのかもまるで判んないんだよなあ。押井って全共闘世代なのか?まだその辺のルサンチマン抱えたまんまなのか?物語は相変わらずの組織内抗争。この辺はかつて在籍したアニメ会社あたりを揶揄しているのか?ひょっとして押井守というのは被る皮こそ違え一貫してずっと同じ物語を語り続けている男なのだろうか。それにしても読んでいて立ち食いソバを食いたくなるマンガであるのは確か。これを電車で読んでいたオレは途中矢も盾も堪らず、目的地でもない駅で降りてそのまま立ち食いソバ屋に駆け込んだのは言うまでも無い。しかしケツネソバにコロッケのトッピングは出来なかった!

[]”スター・ウォーズ”の歴史を振り返る『スター・ウォーズ・ヴォールト』 ”スター・ウォーズ”の歴史を振り返る『スター・ウォーズ・ヴォールト』を含むブックマーク ”スター・ウォーズ”の歴史を振り返る『スター・ウォーズ・ヴォールト』のブックマークコメント

スター・ウォーズも1作目・EP4の製作からはや30年とか。これはそれを記念して作られた本なんですが、フィクションとして”スター・ウォーズ世界”を網羅したものではなく、映画スター・ウォーズのEP1〜EP6までの製作に伴う様々なブループリントやメモ書き、パンフレット等のレプリカを原寸大で書籍の中に多数挿入し、見て触って楽しめるスター・ウォーズ製作の裏側、といった造りになっております。スター・ウォーズステッカーやTシャツプリントなどなかなか泣かせるアイテムも。子供時代に実際に目にした事のある懐かしいアイテムなどもたまにあったりして、個人的にはとても楽しめました。でもお値段が¥12600とちょっと値が張るのが玉に瑕でございます…。買っちゃったけどね!

ぼのぼの 2007/11/11 16:39 昨夜はお邪魔いたしました。わし的に、踊る人はそれほど珍しくもないので大丈夫です。自分も踊るしな。
先日、メタボ対策で栄養士の指導を受けたばかりなので、伺った食生活が気になりました。仕事中のチョコは問題無いと思うんですが、野菜ジュース(食塩無添加)飲みましょう!食物繊維はシリアルで補う!独り暮らしだと野菜摂るの面倒ですよね〜。

paseyopaseyo 2007/11/11 18:16 同じ車両どころか同じドアでしたからね! 運命を信じそうになりました。(何のだ)

rinjirinji 2007/11/11 19:41 まさか、知っている人で『スター・ウォーズ・ヴォールト』を買う人がいるとは思いませんでした。フモさん、さすが過ぎます。

globalheadglobalhead 2007/11/11 19:54 >ぼのさん
昨日は遅い時間まで付き合っていただきお疲れ様でした!いやー、初対面の方相手にあれだけ狂態を見せても恥一つ感じないオレも随分ですが、それに全く動じなかったぼのさんに懐の深さと優しさを感じました!はてなにはああいう人はオレしかいないので安心してください。それとやはり野菜摂らなきゃダメですねえ。以前は割と野菜ジュースも飲んでましたが最近飽きてきてさっぱり…。明日からまた飲み始めよう!

globalheadglobalhead 2007/11/11 19:56 >パセヨさん
もう運命だよ!運命しかないよ!ここはやはり運命を信じてパセヨさんも「叫ぶカラオケの会」に…(どういう運命だ。そしてどういう会だ)。

globalheadglobalhead 2007/11/11 20:01 >厘時さん
あれは買わなきゃまずいでしょう。触って楽しいスターウォーズ・クロニクルですよ!デカくて高くて扱いに困りますが、ファンはそんな文句なんか言ってちゃダメです!さあ厘時さんも勇気を出して買いましょう!

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/11/11 21:08 そうかそうか、舞い上がる程、肉が旨かったのね。そして神が降臨したのね。

parfum30parfum30 2007/11/11 21:30 ひめです、こんばんは。そういえば「ツイン・ピークス」のDVDが出るって知ったのはフモさんのエントリでだった気がします。予約しようかなぁとか思っていたのに、もう発売なんですね。そのうちツタヤに並ぶかな?

globalheadglobalhead 2007/11/11 22:27 >レイジーさん
レイジーのコメントにインスパイヤされて詩を書きました。皆さん是非読んでください。

「はてダ戦士フモさん」
舞い上がーれ 舞い上がーれ
舞い上がーれ
フモさん
キモイよ フモさん 
まだ 人の心 胸にあるなら
まともな日記 書けよ 書けよ 書けよ
いつものひんしゅく 炸裂 フモさん
はてダ戦士 フモさん フモさん

globalheadglobalhead 2007/11/11 22:32 >ひめちゃん
ツインピークス全話、レンタルは既に店舗に並んでいると思います。ツタヤあたりは大丈夫じゃないでしょうか。なんだったら途中までかもしれないけど貸したげましょうか?

parfum30parfum30 2007/11/11 23:08 おぉ、すでにレンタルは開始されているのですね。普段レンタルなどしないもので、知りませんでした。
↑の歌、オリジナル音声で頭の中で流れましたよw

yukioinoyukioino 2007/11/11 23:36 はてダ戦士の歌、あまりにすんなり歌えて噴きましたw ツインピークスというとドーナツとチェリーパイ。たべたくなりました。

globalheadglobalhead 2007/11/12 10:49 >ひめちゃん
”はてダ戦士フモ”はメタボリックスーツに身を包み今日も横浜方面で眠気と戦う孤独な戦士です。常に”お酒好きー粒子”に包まれているので人間性の捕捉が不可能といわれています。

globalheadglobalhead 2007/11/12 10:49 >雪狼さん
”はてダ戦士フモ”はドミノ公国の宇宙要塞「今日も・ピザを・喰う」と血中脂質を賭けた戦いを繰り広げております。サブタイトルは「めぐり合い・ピザ」。…ああ段々無理矢理になってきた…。昨日観たツインピークスではテーブルにドーナツが山になって並んでいたシーンが壮観でした。

FuetaroFuetaro 2007/11/12 11:35 警官の夢だな。ひめさんの次貸してください(笑)

globalheadglobalhead 2007/11/12 12:09 ゆっくり観ちゃうと思うんで、とりあえず観終わってるファーストシーズンを持ってきます〜。

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20071109(Fri)

globalhead2007-11-09

[]映画館に行こう (その2) 映画館に行こう (その2)を含むブックマーク 映画館に行こう (その2)のブックマークコメント

■銀座・有楽町の映画館
映画を観る場所は有楽町が7割、新宿が2割、あとは渋谷あたりになるかな。住んでいる所から30分で行けるから、やっぱり有楽町が多いですね。そういえば上京したての頃、有楽町と銀座がほぼ同じ場所だということを知らなくて、田舎の人間には”銀座”のほうが名が知られているから、あの頃はまだ国鉄と呼ばれていたJRの駅に銀座が無いのが何故だか不思議だった。有楽町でロードショー館というとマリオンが有名だけれど、このビルが出来る前の旧日本劇場を知っているものとしては、マリオンが出来て初めてその中の映画館に入った時に、そのあまりの狭っ苦しさと簡素を通り越して愛想のまるで無い内装に辟易した覚えがある。今でもここにある映画館は、よく入るんだけれどあまり好きじゃない。

宝塚劇場に入っているスカラ座も、場所を移転する前のほうが好きだったな。今はシネコン風で味気ない。東銀座で降りて、歌舞伎座の向こう側にある、あれは松竹セントラルだったっけ?あそこも好きな劇場だったけど、無くなっちゃったな。ここで”好き”って言っている基準と言うのは、ちょっとだけ古っぽい、田舎モンだったオレが”東京の雰囲気がする映画館だなあ”と思っていた劇場だ。いつかも書いたけど、オレは今流行のキラキラビカビカしたシネコンという奴がどうも好きじゃない。落ち着かないからだ。シネコンは立ち見がないし、立ち見ははっきり言って嫌だけど、でも立ち見でごった返した劇場と言うのは、一種異様な熱気があって、映画というより何かのイベントに参加しているような興奮があったな。

今は漢気のある映画ばかりやっている銀座シネパトスが結構好きだったりします。銀座で映画を観た帰りによく寄っていたのがインド人の経営するカレーの店『ナイルレストラン』。ここのムルギーランチをいつも食べていました。ちなみに今回TOPの写真は久保靖夫氏による「消えゆく日劇、最後のショー 中央区銀座1981」。

■渋谷の映画館
渋谷の映画館には思い出はないなあ。でも旧ユーロスペースは好きだった。クローネンバーグの『ビデオドローム』やルネ・ラルーの『ファンタスティック・プラネット』は確かここで観たんじゃないかな。『ビデオドローム』は衝撃的な映画だった。オレはこの映画をユーロスペースに4回足を運んで観に行った。シネマライズもよく行った映画館だけれど、ここはどうもバブルの臭いがして、今入るとなんだか”尾羽打ち枯らした”といった風情でなんだか白ける。でもここで観たD・リンチの『ブルーベルベット』はやはり思い出深い。オレ、立ち見だったんですよ。あとシネマライズの系列の、ライズX。ここの設計どうなってるんだ。”サイテー映画館”の称号をあげたい位だ。

最近よく行くのはやっぱりシアターN渋谷。お蔵入りしかけていた『ホテル・ルワンダ』もゲロゲロホラー『ホステル』も公開しちゃう、という気風の良さには惚れちゃうものがある。

■新宿の映画館
新宿歌舞伎町の映画館というのは実は結構好きだったりする。繁華街のガチャガチャした雰囲気がそのままあって、文字通り《興行》って感じがするのだ。映画館に来るのも歌舞伎町で遊ぶのが好きそうな若い連中が多くて、ヤンチャだが映画は大好きなお子チャマ、って感じが見ていて微笑ましい。そして何より新宿の映画館はシネコン形式の映画館が殆ど無い。新宿でロードショー館といったらなんと言っても1064席ある『新宿ミラノ1』と1044席ある『新宿プラザ』だろう。日本に1000席を越える劇場がどれほどあるのかわからないが、1000席超というのは東京でも一番大きな劇場と言うことになるんではないか。とにかくドデカイ劇場でドデカイスクリーンでドカンと観たい!という時はここに足を運んでしまう。実際スクリーンの大きさを調べたわけではないから、ここが東京で一番スクリーンが大きいかどうかは判らないが。

ミニシアター系なら新宿武蔵野館がいい映画をやってるかな。それよりも、座席が69席という半端な数しかなく、おまけにスクリーンが畳ほどの大きさしかないロードショー館、新宿バルト9内の劇場は、閉所恐怖症になりそうな驚異の狭苦しさという点で、もう一つの”サイテー映画館”賞を授与したい!「こ、こ、これで1800円取るんですか!?」と我が目を疑うほどの狭さだった!

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/11/10 02:13 新宿はいいね。私も、バタッ←寝落ち。

globalheadglobalhead 2007/11/10 07:52 さては若かりし頃は新宿でブイブイ言わせてたなレイジー!やはり通り名は新宿レイジー…ああなんか昔の日活アクション映画みたいだ…。女番長野良猫レイジー!とかな。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/11/10 21:07 いいえ!乳母日傘、お蚕ぐるみの深窓の令嬢でしたのよ! 逮捕令状じゃありませんのコトヨ!

yukioinoyukioino 2007/11/10 22:31 バルト9のあの狭さはびっくりですよね。まだ出来たばかりなのに、新宿はショバ代が高いからスクリーン数稼ぐためにぎゅっと詰め込んでしまえというコンセプトなんでしょうか。TOHOのプレミアスクリーンは、反対にその広さとゆとりにびっくりしました。つまり最近行くのはシネコンばっかりなのです…。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/11/10 22:42 実は私もシネコンばかり…。子供の頃、各駅しか止まらない私鉄駅前の便所臭い映画館しか行った事のなかった私が、始めてテアトルトーキョーへ行った時は感激しました。

globalheadglobalhead 2007/11/11 13:20 >雪狼さん
あ、雪狼さんもバルト入った事ありますか。自分は入ったのは実は後にも先にも1回だけですが、そこだけの単館ロードショーでしかも混雑で入場制限されていて殆ど入ることの出来ない映画だったのに、苦労して入ったらその劇場の小ささに「嘘だろこれ」と力が抜けてしまった覚えがあります。座席数でいうともっと狭い劇場もありますが、なにしろあそこだけはもう御免だなあ。

globalheadglobalhead 2007/11/11 13:26 >レイジーさん
なんかオレは裏寂れた映画館のほうがどうも性に合ってたりします。若かりし頃通った名画座体質が抜けないんでしょう。あと近所にシネコンあるならそれを利用するのは当たり前の話ですからお気になさらずに。逆にオレは近所にシネコンがないからああいうことが言えるんでしょうね。
そういえば雪狼さんのコメ返しで書き忘れたけどプレミアスクリーンってまだ体験したことないなあ。どうなってるんだろ。

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20071108(Thu)

globalhead2007-11-08

[]映画館に行こう (その1) 映画館に行こう (その1)を含むブックマーク 映画館に行こう (その1)のブックマークコメント

■オレはこんな映画館が好きだ
映画館で席に座って映画が始まるのを待っているときが一番好きだ。このとき劇場はほどほどに空いていることが重要だ。満席の映画館で、映画が始まるのを今か今かと待ちわびているお客さんの、ざわざわとした雰囲気も高揚感があってそれはそれで悪くは無いのだけれど、半分ほども人の入っていない劇場の、妙にガラーンとした、なんだか緊張感の微塵も無い雰囲気こそが好きなのだ。

空いている劇場というのは、そこにいる人間の匂いよりも、建物それ自体の匂いがかすかにする。そしてこの映画館の匂いというのは、どこの映画館であろうと変わらない匂いがあるのだ。だからこの匂いを嗅ぐとオレは、子供の頃からよく知っている古巣に戻ってきたような、ちょっと懐かしい気持ちになるのだ。

そして映画の始まっていない劇場というのは、単なる大きな大きな箱に過ぎない。人気の少ない映画館はその大きさ広さが、その天井の高さが、倍になって伝わってくる。そんな広い広い空間に、一人ぽつねんと座っていると、ちょっと他では味わえないような、奇妙な落ち着きを感じてしまうのだ。

このとき心にあるのは映画が始まる時間だけであり、他に何も考える事なんて無い。煩わしい世間の憂さもこのときばかりは頭に存在しない。時折時計を見ながら、ただボケーッと頭を空っぽにしてみたり、買ってきたコーヒーを啜ってみたり、パンフレットを見るともなしにパラパラめくってみたりするだけだ。

映画はいつも時間通り始まるだろう。だから待っていても少しも焦れたりすることなんかない。そしてこの映画が始まるまでの時間は何にもしなくてもいいし、何も考えなくていい。そして多分そんなときが、一番幸せなのかもしれない。

多分オレは孤独というヤツが好きなんだろう。勿論女の子と見に行く映画も悪くない。でも素敵な女の子が隣にいるのなら、何もお互い2時間あまりも黙っていなければならない映画館にいるよりも、もっと他に楽しいことがあるんじゃないのかな。まあそうは言いつつ、オレと映画を観に行ってくれる女の子なんてそうそういないんだけれど。

■映画館に並ぶ
オレはいつも映画は第1回目を観る事にしている。第1回目を観る為に休みの日でも早起きするのだ。そして劇場には上映の30分以上前には着く事にしている。はっきり言って30分前なんて遅いぐらいで、時間さえ許せば1時間前に劇場前に辿り着いている。こんなことをやってるから、映画館に1番乗りなんてざらだ。でも話題作の公開初日なんていったら1時間前に来たオレよりも早く来る人がいたりする。『スター・ウォーズ エピソード1』が日本初公開された時は、オレは勇んで公開初日に行ったのだが、これがなんと早朝7時からの公開で、オレはこれに必ず座って観たかったから、なんと電車始発に乗って出かけたのだ!しかしだ!有楽町の劇場に着いてみたら、既に100人あまりの人が並んでいるではないか!?その時は自分のことは棚に上げて、お前ら一体何考えてるんだよ!?と思ったもんである。

今は全席座席指定で、その指定も1週間前から取れる、なんて劇場がざらだから、そんな無駄なことをする必要は全く無いにも関わらず、オレはやっぱり未だに朝早く起きて、朝一番に並んでいる。結局、習慣になってしまったということだな。早朝映画を観ることの利点は、全席指定になる以前なら、早朝1回目は全席自由だから、普通なら指定席である席に座れるということだった。つまりオレはどの映画も毎回指定席で観ているという訳だったのだ。あと、午前中映画を観てしまえば、休みの日の午後の時間もまるまる空いて有意義に使えるということだな。でもオレの知人には、映画は最終回に限る、と言っていたヤツもいたし、会社帰りに観る映画が一番好きだ、と言っていた知人もいたな。映画の観方は人それぞれだ。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/11/08 22:00 私も映画は一人がいいな。で、レイトが好き。シネコンまで徒歩10分というのもあるけど、夕食の片付けも何もかも終えてから観に行って、余韻に浸りながら夜道を歩いて帰り、そのまま風呂に入って布団に…、ってのが好き。 場所が場末だしレイトだしで、人も少なく、開始までのワクワクとうらびれた感じが、何とも言えません。

globalheadglobalhead 2007/11/09 00:27 オレはついこの間まではレイトって絶対駄目だったんですよ。あれって夜8時9時から始まるじゃないですか。普通その時間のオレというのは既に酒飲んでるんですよ。8時過ぎて酒飲んでないなんて考えられないわけなんですね。というか飲んでないと悪寒悪心動悸息切れ眩暈が起こってね…ってなんて見事なアル中ぶりですこと!今は昔ほど飲まなくても生活できるようになりました。今日もビールとテキーラしか飲んでません。なんだいやっぱり飲んでんじゃん。

CHIKAKOCHIKAKO 2007/11/10 23:04 小中学生の頃は小遣いの半分を土日の名画座通いに費やし(あとの半分はLP買うための貯金)、ロードショーは親を口説いて銀座、新宿、渋谷で観てました。
新宿プラザとかミラノ座とかみゆき座とか好きでした。マリオンはがっかりしましたよ、私も。今はもっぱら楽チンなので近くのシネコンばっかり利用してます。
そういえば一昔前まで映画見ながらタバコ吸えましたねえ。

globalheadglobalhead 2007/11/11 13:14 あー、オレも似たような感じです。映画とLPの支出に四苦八苦してた中〜高校生時代だったなあ。たまに親からくすねて(もごもご)。いい歳になるまでレコードは自分の一番の財産だったような気がするなあ。そして今考えるとあのころ観た沢山の映画の記憶も自分の財産になっているのかもしれない。
マリオンはCHIKAKOさんもがっかりされましたか!特に9Fにある劇場、後ろのほうじゃないと画面がちゃんと見れない妙な作りがイヤです。そして最近はロビーですら煙草吸えない劇場もあったりしますよ…。

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20071107(Wed)

[]血と暴力の国 / コーマック・マッカーシー 血と暴力の国 / コーマック・マッカーシーを含むブックマーク 血と暴力の国 / コーマック・マッカーシーのブックマークコメント

血と暴力の国 (扶桑社ミステリー)

血と暴力の国 (扶桑社ミステリー)

メキシコ国境近くの荒野。ヴェトナム帰還兵モスは銃撃戦で穴だらけになった数台の車両と血塗れになって息絶えた男達を見つける。車の中には大量の麻薬と200万ドルを超える紙幣。モスは金を持ち出して逃亡するが、そのモスを執拗に追跡する冷酷な殺人者の姿があった。そしてモスと殺人者、事件を捜査する老保安官との三つ巴の追跡劇が始まる。

凄まじいまでの血と銃弾、硝煙と死体、コーマック・マッカーシーの『血と暴力の国』はその邦題そのままのウルトラ・ヴァイオレンス・クライム・ノベルである。物語冒頭から登場人物たちの辿る足跡には常に銃声が鳴り響き血を流す死体が転がり、その合間には薄氷を踏むかのようにキリキリと神経を苛む逃走と追跡が繰り広げられる。物語の殆どはこれらの描写に費やされているといってもいい。そして文章はあくまでシンプル、読点を廃し会話の挿入文に鉤括弧を使わない独特の文体は、読むほどにうねる様なリズムを感じさせる。さらに事実関係の描写は全てを描くのではなく意図的に様々なシーンが省略され、読む者はそこで一瞬物語から放り出されるが、そこで「いったい今何が起こったのか」と自らの中で物語を再構成しなければならない。そしてこの技法が読む者の想像力を大いに刺激し興奮させるのだ。

登場人物たちの性格付けはシンプルな文章と物語ゆえ意識的に類型化されているが、淡々と積み重ねられてゆく会話の中から彼らの個性と世界観がゆっくりと立ち上がってくる仕組みだ。ヴェトナム帰還兵モスの社会に馴染めない孤独な生活とヴェトナム仕込みのサバイバル・スキル、殺人者シュガーの爬虫類のような冷血さと狂気、老保安官ベルの”現代”という時代への戸惑い、これらの登場人物の行動と独白が交互に描写されながらスピーディーに物語は進んでゆくが、そこから見えるものはアメリカの現在と過去と未来ということなのだろう。そしてそこにはピューリッツア賞作家でもある作者の、鋭敏な文学的視点が脈打っているのだろう。

しかしだ。この物語を文学小説として捉えたくはない。この小説は一級の娯楽作品として受け入れられることこそが最高の賛辞であると思う。人間の心の闇や社会の裏側に巣食う汚泥のような悪の存在を描き出した小説である事は確かに間違いない。だがそれよりも、作者の冷徹な筆致で描写された、どこまでも残虐な死と暴力と狂気の、その血と硝煙の甘き香りに満ちた恍惚こそがこの小説の魅力である、とオレは言い切ってしまいたい。頁をめくるごとに血の中を駆け巡るアドレナリン、殺戮と報復の暗く冷え冷えとした興奮。コーマック・マッカーシーの『血と暴力の国』は己の残虐な獣性を発見してしまう危険な魅力に満ちた一冊である。

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20071106(Tue)

globalhead2007-11-06

[]キングダム/見えざる敵 (監督:ピーター・バーグ 2007年 アメリカ映画) キングダム/見えざる敵 (監督:ピーター・バーグ 2007年 アメリカ映画)を含むブックマーク キングダム/見えざる敵 (監督:ピーター・バーグ 2007年 アメリカ映画)のブックマークコメント

サウジアラビアの首都リヤドにある外国人居留区で米国人を狙った爆弾テロが発生、300人に及ぶ被害者を出した。FBI捜査官ロナルド・フルーリー(ジェイミー・フォックス)は現地で犠牲になった同僚捜査官の無念を晴らすべく精鋭部隊を結成、テロ捜査の為周囲の反対を押し切ってサウジアラビア入りする。しかしそこはアメリカの流儀が通用しない異邦の地であった。

911を境に変化した世界の構図を下敷きに、政治的社会的描写を生かしたアクション映画なのかと思ったらどうやらそうでもなかった。FBI捜査官チームが独断で他国に捜査に赴き、銃撃戦までやった挙句たった5日で凶悪テロ事件を解決するとは、これは実はチャック・ノリスランボー〜シュワルツネッガー系のマッチョ映画なんじゃないんですか!?いえ、いいんです、ランボーでもシュワでもなんでもアリです!派手な銃撃戦さえ見られりゃそれでいい!要するに「理由をつけて中東でドンパチやりたかった」「911絡みだしウケるんじゃね?」「アラブのロケーションは目新しいと思うよ」というそういう目論見の元で製作された映画なのでしょう。だから政治的なものを主眼にした映画ではなくフツーにアクション映画として観るべき映画です。

それにしてもFBI捜査官チーム優秀すぎ。サウジアラビアの捜査チームがアラーに祈りを捧げてばかりでまるで動きやしないところを、たった5人で2,3日でさっさと証拠見つけてテロ首謀者に迫ってしまうんですから。サウジの連中がこの間やった事といえば拷問だけです。これじゃちょっと無能に描かれすぎじゃないでしょうか。あとテロリストとの銃撃戦も、多勢に無勢でしかも相手がRPGまで持ち出しちゃったりしているのに、FBIチームはこれを千切っては投げ千切っては投げ、鬼神の如き戦いぶり、しかも殆ど無傷でこれを全滅させてしまいます。おいおい自爆テロまでおこした凶悪テロリストのくせに、銃撃戦は何でこんなにヘナチョコなんだ?ちゃんと訓練したのか!?お前等ショッカー戦闘員並みの戦闘力しかないのか!?ビンラディンは泣いてるぞ!といった感じです。要するにアラブの皆さんを舐め切った映画であることも確かで、さすがアメリカ、世界一のガキ大将の国の映画だなあ、と思いました。

ただサウジ側が全然ダメ、という描き方ではなく、お目付け役であるサウジ国家警察アル・ガージー大佐(アシュラフ・バルフム)をFBI捜査官達と絡ませることにより、”サウジ側の立場”も一応説明しています。最初強行に禁止項目ばかり並べ立てていたガージー大佐が、段々とFBI捜査官側に歩み寄り、捜査の進展を喜んだりテロを憎む自らの心情を吐露したりし、最後にはFBI捜査官達と共に銃を持って戦うまでの様が、この映画をただのアメリカ万歳のマッチョ映画にはしていなかったのだと思います。

アクション映画としてみるなら、ドンパチ自体は後半で派手にやるものの、前半はテロ事件の描写を除けば地道な捜査に終始しますから、退屈でこそないにしろ全体的なドンパチのボリューム自体に満腹感を得られなかったかなあ、といった印象です。その辺のバランスを調整して貰えればもっと見ごたえのある映画になったかもしれません。

■The Kingdom Trailer

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20071105(Mon)

globalhead2007-11-05

[]ブレイブワン (監督:ニール・ジョーダン 2007年 アメリカ・オーストラリア映画) ブレイブワン (監督:ニール・ジョーダン 2007年 アメリカ・オーストラリア映画)を含むブックマーク ブレイブワン (監督:ニール・ジョーダン 2007年 アメリカ・オーストラリア映画)のブックマークコメント

舞台はニューヨーク。FM放送局のDJを務めるエリカ(ジョディ・フォスター)は夜の公園で婚約者とともに暴漢に襲われ婚約者は死亡、自らも心と体に大きな傷を残す。事務的な警察の態度に業を煮やしたエリカは護身用に銃を入手。ある日夜のドラッグストアで銃を持った暴漢を射殺してしまい、さらに乗客に絡むチンピラをも銃殺する。そこからエリカの中で何かが大きく変わって行った。悪を許すな、と。

銃社会の恐ろしさや民主主義社会において報復とは何か、また善悪とは何によって決められるものなのか、なーんてテーマがあるのかもしれないが、オレはそんなふうには見なかった!あのね、この映画はね、

ジョディ・フォスターが主演を張った、『タクシー・ドライバー』の再演なんだよッ!!

舞台がニューヨーク。夜の闇に蠢く汚いチンピラどもへの怒り。許可書の無い銃を入手。まず最初の殺しが夜のドラッグストアの暴漢相手。そこから逃げ出す主人公。屑どもを一掃してやると誓う主人公。最後に乗り込むのが薄汚い貧民街のビル!次々に射殺して廻る主人公!そしてラストは…!ほら見ろこれって『タクシー・ドライバー』じゃないか!1976年マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演で製作された映画『タクシー・ドライバー』は孤独で鬱屈した青春像とその暴発する狂気を描き、映画史上に鬼火のような暗い輝き残す名作中の名作だが、この映画には13歳の娼婦役でジョディ・フォスターも出演していた。そして製作から30年たった今、成長したあの日の娼婦アイリスが銃を手に取りトラビスの遺志を継いで街の屑どもに制裁を加えることを決意した!これがその『ブレイブワン』なのだ!行けアイリス!屑どもを血の海に沈めろ!オヂサンは君の味方だ!ヒューヒュー!…というふうにオレはこの映画を観てしまいましたが何か間違ってますかッ!?

少し冷静になって映画として観てみると、これは最初考えていたようなサスペンス・アクション映画とはちょっと違った雰囲気なんだよね。恋人を失ったエリカの悩みや苦しみや喪失感などのドラマが非常に情感豊かに描かれ、ある意味情緒過多でさえあるのよ。女性映画じゃないのかとさえ思ったぐらい。この辺、監督のニール・ジョーダンの女性的な(ゲイ的な?)センスによるところも大きいとは思うが、製作総指揮をも務めたジョディ・フォスターの仕切りも結構あったんじゃないかな。ニール・ジョーダンをこの映画にスカウトしたのもジョディだという話もあるしね。

しかしこのドラマ部分は実はあんまりノレないのよ。オレからすると大甘なの。血に飢えたオヤジであるこのオレとしては、ウダウダ悩むのはもういいからさっさと糞野郎どもの粛清を始めやがれ!血だッ!銃撃だッ!復讐なんだああ〜〜ッ!というちょっと常識的な社会人としてナニなテンションでこの映画観ていたもんですから。やっぱねえ、人間ドラマ、好きじゃないんですわオレ。

『タクシー・ドライバー』との相似という点からもう一度考えるなら、男のトラビスは殺すことに理由なんか必要無かったが(煮詰まった自分という個人的な理由)、女であるエリカには、やはりきちんと殺す為の切羽詰った理由(恋人の死、という他者との関係性)が無ければならなかった、と言うことでしょうか。女性はやっぱり銃持っていきなり暴れたりしないでしょ。その辺に男と女の暴発の仕組みの違いがあったような気がして、このあたりの説明の為にドラマが必要だったのかな、とちと思いました。

■The Brave One Trailer

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hisamura75hisamura75 2007/11/05 13:24 こないだの『フライトプラン』の感じでなんとなく避けていたのですが、俄然見たくなってきました。ニール・ジョーダンなんですね。

globalheadglobalhead 2007/11/05 14:20 割とおちゃらけた書き方しましたが、これで何か参考になったのなら嬉しいです。エリカと事件を追う担当刑事とのほのかな恋愛ドラマなんていう部分もあって、女性にはこのへんで伝わるものがあるかもしれません。N・ジョーダンよりもジョディ・フォスター色の強い映画という気がしました。久村さんの感想も聞いてみたい気もしますね。

yukioinoyukioino 2007/11/05 14:45 ニール・ジョーダン作品なので観にいこうかなあと思ってました。よさげな感じですね。というかフモさんが紹介上手なんですが。描写の雰囲気がリンダ・ハワードなどが書くロマンス小説っぽく思えました。

globalheadglobalhead 2007/11/05 15:26 どうやらこの映画って女性のほうに観たいと思わせる要素が多かったんですね。男のオレはついついアクションにばかり拘っちゃいましたが。物語は復讐譚というよりも、暴行によって失った自分の何かを取り戻したい、という女性の物語と観るべきなのかもしれません。なんだコメントのほうがちゃんと物語説明してるじゃんオレ…。

20071104(Sun)

globalhead2007-11-04

[]歳相応に目も悪くなってきたのだが 歳相応に目も悪くなってきたのだがを含むブックマーク 歳相応に目も悪くなってきたのだがのブックマークコメント

細かい手作業がもう全然駄目で、実はこれオニンギョを撮影する為にあれこれ弄ってる時に思うんですが、ちっちゃいリボンを結んだりちっちゃいボタンをちっちゃいボタンホールに通したりとかまるで駄目ですね。指先の動きが大雑把になってきた。目が悪くなってきたこともあるんでしょうが、あまりに指先が動かないと愕然とします。いや、普通に生活していればちっちゃいリボンを結んだりちっちゃいボタンをちっちゃいボタンホールに通したりとかする機会など殆ど無い筈なので心配無いと思われるかもしれませんが、個人的には「昔はもうちょっと器用だったはずなのに」などと思うわけです。

針穴に糸を通すことが段々難しくなってきて、遂には「糸を針穴に通す道具(なんて言うんだあれ?)」を針穴に入れることが危なくなってきた。…とここまで書いて思ったがオレの視力は今現在0.5前後で裸眼だから、これは当たり前なのか?眼鏡しろということなのか?まあ歳も歳だから視力矯正ぐらい普通なんだろうが、なぜか眼鏡もコンタクトもしたくない、したら負けだと思ってますから!などと思っちゃったりしている。何に負けるのかは謎だが。だが次の免許書き換えの時は視力矯正してないと絶対通らないだろうなあ、というのは前回の書き換えの時に思っていて、ああ、眼鏡したくない…と一般人なら悩むことではないようなことでグチグチ言っているオレである。なんか眼鏡したら真面目そうに見えませんか!?いまどき誰でも眼鏡してるんだからそんなこと思うオレは変ですか!?そしてオレは真面目そうに見えるのが何故イヤなんですか!?じゃあコンタクトでいいじゃない、とか突っ込まれると思いますがイヤですよ粘膜に異物を装着するなんて!でも攻殻機動隊のバトーみたいな目ならちょっとしてみたいと思った。エヘ。

視力といえば本だのテレビだのゲームだの観たりやったりしすぎだから視力が落ちるというのは、自らを顧みて思うとそれはないんじゃないかと思う。オレのゲーム全盛期は実はスーパーファミコンの時代だったが、朝から晩までゲームやってたけど視力殆ど落ちなかったもんな。あとオレという人間は本読んでるように思われるかもしれないが、実は、たいして本読まない人間なんですよ…。社会人になってからは1ヶ月に1冊読めばいいぐらいだったし。でも学生の頃と比べると落ちますが、ひょっとしたら今が一番読んでるかも。まあそれでも月3冊ぐらいだが…。何故こんなムキになって読んでるかと言うと(月3冊でムキもなにもないんだが)、これ、はてなで日記やってると、はてなの人って本読む人多いじゃないですか!で、みんな面白そうに語るじゃないですか!で、なんだか読んでみたくなっちゃうんですよ。

大体なんですか読書系の日記書いてる人の本読む量は。1日3冊とかありえないですよ!オレから見ると超人ですよ!オレが1ヶ月掛ける所を1日ってなんなんですか!それは本書いてる人に失礼ですよ!とか言って制作期間3年、なんていう映画を2時間で観ても失礼とは思わないがな!ゲームだって相当の人数が数ヶ月かけて作ってるんですよ!それを10時間ぐらいでクリアだなんて!オレは最近クリア10時間でも多いと思ってるぐらいヘタレまくってますが!

やっぱりこれは速読とか必要かと思いつつ、速読術の本を借りてきて、「速読の本だから速読で読もう!」と流し読みしたら内容が全く頭に入ってなくて、速読も何もありゃしない状態だったことがありますな。あと関係ないですが昔記憶術の本図書館で借りて、借りたこと自体を忘れて3ヶ月も返さなかったりしましたが、それは記憶術以前の問題だろ!と自分に突っ込みまくっておりましたよ!無駄の多い人生なんですな!ああそうさオレの人生は無駄だらけさ!何故開き直ってるんだよオレ!いいんだよ最近いろいろあるんだよ!

本読むのが遅いのは、読んでいても別のこと考えちゃったりしてるからなんですな。例えば「男は刺抜き地蔵商店街で全身真っ赤な洋服に包まれた婆さんに中指を立てられた」なんていう文章があったとしたら、ああ、刺抜き地蔵ねえ、あそこってさあ、などとその場所なりシチュエーションについてしばしああでもないこうでもないと連想を巡らせ、”全身真っ赤な洋服”に関しても、それってそういえばこの間オレそんな人に会ったなあ、などと思い起こし、”中指を立てられた”にしても、ああなんかこの間観た映画でこんなシーンがあったけど、なんて記憶を辿ってしまったりしちゃうわけです。だから場合によっては1行読んでは3分妄想している場合もあったりするんですな!これじゃあ本読んでも全然先進みませんよ!

しかし今やっと気付いたんだが、オレ、単に集中力無いだけだったのか…。ああ!だから目もそれほど悪くならなかったんだ!

[]ま、いろいろあらあな ま、いろいろあらあなを含むブックマーク ま、いろいろあらあなのブックマークコメント

  • そんな訳でお休みも終わり。
  • この間メキシコ料理喰いに行った時の岩塩+テキーラ+ライムの組み合わせがあまりに美味かったので、スーパーでライム買ってきて部屋で試してみる。美味い!テキーラとライムの組み合わせヤヴァイ!最初に口に含んだ岩塩がテキーラの味を和らげ、飲んだ後のライムの酸味がテキーラのアルコール臭さを一気に飛ばしてしまい、後口すっきり!これ病み付きになるわ!最近酒減らしてたのにこれじゃアカンて!
  • 昨日今日とまた映画三昧でした。
  • なんちゃってダイエットをちょろっとしたら2週間で3垳困蠅泙靴拭お祝いに今夜はこれから肉汁たっぷりのステーキだぜ!もちろんビールもガンガンだ!(え)
  • 土曜日に早めに寝たら日曜日4時頃目が覚めてしまい日記を書いてしまいました。個人的にはこういうバカな文章書いてるのが一番好きなんですが、なんでしょうねえ、最近余裕が無くて、真面目くさったようなことを書いてしまってます。これって自分としてはつまんないんですよ。
  • 無意味なことが好きなんです。現実的なことは嫌い、というか苦手なんです。
  • 文章なんて言葉遊びで十分だと思ってます。
  • 文章に「本当」「真実」なんて求めちゃ駄目です。
  • 書かれた時点で全ての文章はフィクションだと思いましょう。
  • 「本当は」なんて無い。
  • 繰り返しますが「本当は」なんて無い。
  • 今あるあなたがあなたで今ある私が私です。
  • だからそれでいいじゃない。君のことは好きだよ。だってそれは君が君だから。
  • それ以外に誰かを好きになる理由があるとでも言うのか?
  • 属性とかどうでもいい。君が誰で何であるとか、それは君が決める事じゃないよ。
  • 裸の言葉で来てくれるなら、私も裸の言葉で返します。
  • 「私」って言っちゃった。
  • 大昔、デビッド・ボウイという歌手がいました。
  • 彼は、”Rock'n'roll Suicide”という曲で、”Gimme your hands cause you're wonderful”と歌っておりました。
  • 君は素敵だ。
  • だから、それでいいじゃないか。それ以上に、何があるんだ?

David Bowie "Rock'n' Roll Suicide"

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parfum30parfum30 2007/11/04 10:31 ひめです、こんにちは。一行読んではそれに関連する思い出を想起するって、素敵な読み方ですね。私はせっかちなので、どんどんページをめくってしまいます。翻訳本だと最初のほうに登場人物の名前と職業が一覧になっていたりするので、ときどきそこに立ち返って確認したりはしますねぇ。

globalheadglobalhead 2007/11/04 15:54 いやー、読書してても雑念だらけですよ!あと邪念もあったりしますから困ったもんです。下手に厚いハードカバーだと読むのに一ヶ月掛かったりします。これはコストパフォーマンスがいいということなんでしょうか!?お陰で積読がどんどん溜まる一方で、ああ、オレ本当は本なんて読むの大ッ嫌いなんじゃないのか!?とさえ思えてきます。
巻頭の登場人物の名前はオレもよく見ますな。外人の名前って覚えられないんですよ!実は日本人の名前も危ないんですが!

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/11/04 18:16 一ページ読んで、一日中妄想してる時もあるよ。メガネかければいいのに。ベンゾーさんみたいなやつ。

globalheadglobalhead 2007/11/04 19:57 すまんベンゾーさんって誰!?あと眼鏡かけるとあまりに似合う上にカッコ良くなりすぎてこれ以上モテないようにかけないことにしているというのが真実だ!真実だったら真実なんだってば!

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/11/04 21:12 そうですか!そうですかったらそうですかってば! 個人的にはこういうバカな文章を読むのが一番好きです(嘘)。バカじゃないですちっとも。寧ろ奥深い。苅野勉三はキテレツ大百科の人。

globalheadglobalhead 2007/11/04 21:54 酔っ払って日記書いてまーす。テキーラ5杯目でーす。酔っ払ってる時のほうがまともというのはどうなんだろう。というかね。ある種の人たちにはこう書いても何も伝わらないんだろうなあ、自分の不幸で手一杯なんだろうなあ、とか思うとイヤになりますが。でね。それでも書いちゃうのは、「オレが好きなんだからお前は正しい!」と言いたかったんです。でもこれは誰かに伝わるでしょう。ええとね!君は本当に素敵だ!

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/11/05 00:46 何遠回しな事を言ってる。素面でもう一度、同じことを言え。つよいくせにシャイなんだから。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/11/05 01:30 素面で語ろうな。

globalheadglobalhead 2007/11/05 02:46 うが。素面になったが。晩メシ食いそびれた。

灸洞灸洞 2007/11/05 14:45 ◆テキーラに手を出しましたか。あれはマジでヤバイブツですな。◆ちなみに私は裸眼視力0.00なにがしなので矯正なしではメクラ状態です。コンタクト歴は30年以上、既に肉体の一部と化しており、一種の義体でやんす。眼鏡と違ってフレームの制約や歪みがないから慣れれば快適ですぜダンナ。あとレーザー治療もいまは10万円切ったそうで、近眼には劇的な効果がみたいですが、老眼が出るのが速くなるそうなんで、手作業をする方は結局老眼鏡のお世話になる必要がある模様。

globalheadglobalhead 2007/11/05 15:26 テキーラは若い頃よく飲んでたんですが、最近強い酒飲まないようにしてたんですよ。スピリッツ系はなぜか頑なに割って飲まないタチなんで、調子に乗って生でグイグイやっちゃってあとで大変な目にあうんですわ。いやしかし昨日のテキーラは美味かった。日記はワヤな事になってましたが、ええ、あんまり気にしていない言い逃げの得意なオレであります。
目のほうは矯正いるかいらないかの境目なんでしょうねェ、それほど日常生活一般で困る事ないから。ただ今一番ヤヴァイと思ってるのが階段なんですよ。階段下りるときに段がよく見えないの。下手するといつか転げ落ちるかも、と考えると、やっぱりいよいよ必要かなあ、と思ってるところなんですよ。

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20071102(Fri)

[]バゴンボの嗅ぎタバコ入れ / カート・ヴォネガット バゴンボの嗅ぎタバコ入れ / カート・ヴォネガットを含むブックマーク バゴンボの嗅ぎタバコ入れ / カート・ヴォネガットのブックマークコメント

ヴォネガット最後の短篇集
カート・ヴォネガット最後の短篇作品集。とは言っても執筆された年代は1950〜63年のごく初期のものであり、雑誌掲載作品などオリジナル原稿の存在しない作品を研究家が地道に集めて編纂されたものであるという。そういった意味で作者の落ち穂拾い的な習作作品を想像して読み始めたのだが、どうしてどうして、どの短篇にもヴォネガットらしさがたっぷり詰まった珠玉の作品集となっている。むしろ、最初っからヴォネガットはやっぱりヴォネガットだったんだなあ、と思わせる優しさや暖かさが伝わってきて、ヴォネガットよ、本当にこれが最後になっちゃうのかい、などと改めて惜別の念に駆られてしまった。

確かにテクノロジーの取り扱い方やアメリカ家庭の描き方には時代を感じさせるものがあるにせよ、それがヴォネガットの作品世界を遜色させる事は決してない。むしろ短篇だからこそ、人間の営み、愛情や心の痛みというものは、一層くっきりと描かれている。アメリカ50年代の高級紙に掲載されていた作品ばかりということからか、どれも分かりやすく、中庸で、そして何より素晴らしい事に、どの作品も、読後感が非常に良い。ヴォネガットといえばシニシズムニヒリズムを思い浮かべるけれども、そういった作家エゴをおくびに出すことなく、徹底して商業作家としての手腕を発揮した作品ばかりだ。

■”効率主義”への視線
では作家エゴを押さえたこれらの作品のどの辺にヴォネガットらしさを感じるのかというと、それは処女長編《プレイヤーピアノ》に代表されているような、効率主義に対する冷ややかな眼差しだろう。これはよくヴォネガットの”文明批判”と呼ばれがちなものだけれども、ちょっと大仰な響きがあるから、あえてこの言葉は使いたくない。確かに長編作品におけるヴォネガットは”文明批判の人”であったり”世界を憂える人”であったりするのだが、ヴォネガットの本質と作品の魅力は決してそこだけにあるわけではないと思うからだ。そしてヴォネガットが効率主義を嫌うのは、「今までのやり方で十分楽しくて幸せにやってきたのに、なんでこれをゴチャゴチャと弄繰り回して、せっかちで心落ち着かない世の中に変えてしまうんだい?」なんていう、実に素朴で個人的な部分から出ているもののように感じる。なによりヴォネガットは文学者でありこそすれ、決して論客などではないからだ。そして文学というのは、まず第一に個人を扱うものなのではないか。

こういった効率主義に対して皮肉を浴びせかけ、クスリと笑わせるのが『記憶術』『パッケージ』『貧しくてゆたかな町』あたりの作品だろう。また、作者の第2次大戦の従軍体験を窺わせる『記念品』『ジョリー・ロジャー号の遭難』『あわれな通訳』などという作品もあったりする。『才能のない少年』『野心家の二年生』『女嫌いの少年』はハイスクールの鼓笛隊を主役にした連作。『恋に向いた夜』『駆け落ち』『失恋者更正会』はラブロマンスと結婚生活についての物語。こうしてみると実にバラエティ豊かだ。総じて、基本的にどの作品もコミカルでユーモラスだ。作品の感触の暖かさからは古き善きアメリカへの憧憬すら感じる。どの作品も楽しめたが、個人的には『ジョリー・ロジャー号の遭難』とタイトル作『バゴンボの嗅ぎタバコ入れ』のやるせなさが特に好きだった。

弄りようによっては暗く残酷な物語に持っていくことが出来そうな作品でさえ、ヴォネガットは決して主人公を不幸のどん底に落として終わりにしたりはしない。「生涯一度も本当に悪い奴を作品に登場させた事がなかった」といわれていたヴォネガットだからこそ、登場人物たちへの愛情は決して惜しまないということなのだろう。そんな中でSF作品である『死圏』『2BR02B』だけはどこまでも暗く憂鬱なのが非常に対比的だ。ヴォネガットは正確にはSF作家ではないが、これらの作品の暗さから、ヴォネガットにとってSF小説を書くということは何を意味していたのか、そしてなぜSFという設定を選ばなければそれらを表現できなかったのかを窺うことができるのではないだろうか。

■おまけ・ヴォネガット創作講座
最後に、序文でのヴォネガットによる《創作講座初級篇》をちょっと抜粋しておこう。創作に興味のある方には参考になるのではないだろうか。

《創作講座初級篇》
1.赤の他人に時間を使わせた上で、その時間は無駄でなかったと思わせること。
2.男女いずれの読者も応援できるキャラクターを、少なくとも一人は登場させること。
3.例えコップ一杯の水でもいいから、どのキャラクターにも何かを欲しがらせること。
4.どのセンテンスにも二つの役目のどちらかをさせること…登場人物を説明するか、アクションを前に進めるか。
5.なるべく結末近くから話を始めること。
6.サディストになること。どれほど自作の主人公が善良な人物であっても、その身の上に恐ろしい出来事を降り掛からせる――自分が何からできているかを読者に悟らせる為に。
7.ただ一人の読者を喜ばせるように書くこと。つまり、窓を開け放って世界を愛したりすれば、あなたの物語は肺炎に罹ってしまう。
8.なるべく早く、なるべく多くの情報を読者に与えること。サスペンスなぞくそくらえ。何が起きているか、なぜ、どこで起きているかについて、読者が完全に理解を持つ必要がある。たとえゴキブリに最後の何ページかをかじられてしまっても、自分でその物語を締めくくれるように。

20071101(Thu)

[]片腕ドラゴン 片腕ドラゴンを含むブックマーク 片腕ドラゴンのブックマークコメント

続編の『片腕カンフー対空飛ぶギロチン』のほうが先にDVDリリースされたまま、なぜかずっとお蔵入りになっていた正編がやっとこさリリース。あれかなあ、観てて思ったんだが、映画全編にハリウッド映画である『黒いジャガー』のテーマが使われてるんだけど、実は無許可で使ってて、これの権利問題で揉めてたのかなあ?

映画のほうは、実はオレ、劇場で観てるんですよ。ブルース・リーの『燃えよドラゴン』が世界を席巻し、クンフー映画が大流行だった時分に公開されてましたね。小学生の頃だったなあ。ただあの頃って、子供のオレからすると、ブルース・リー以外のクンフー映画はどれもバッタモンにしか思えず、一応あれこれ観たけれど、「取りあえずクンフー映画流行ってるから観てた」程度でしたね。他に観たので覚えてるのは『荒野のドラゴン』とか『ドラゴンと7人の吸血鬼』とかかな?そんなでしたから、その後の香港映画ブームも、ジャッキー・チェンも、どれも乗ることができず、あまり思い入れが無かったりします。

そんな頃に観た『片腕ドラゴン』でしたが、小学校の同級生達は結構皆観てましたね。それだけ話題だったんですよ。そしてよく”片腕ドラゴンごっこ”をして遊んでましたよ。単に片腕隠してクンフーの真似事するだけでしたけどね。そして話題の中心になるのはやっぱり、「いくらなんでも片腕で勝てるかよ!」というものでしたね。つまり小学生でもそう思っちゃうほど、設定に突飛なものを感じさせたんですね。突飛とは言っても、映画の中で残った片腕を鍛えるシーンは圧巻で、殆どストーリーなんか忘れてましたが、医者の先生に「神経を焼き切るのじゃ!」とか言われて片腕を火の中に突っ込んだり、重い石を手に打ち下ろしたりなんていうシーンはずっと覚えていましたね。それだけ壮絶なシーンだったんですよ。今観ると「鉄じゃねえんだから火の中に手ェ入れて鍛えられるかよ!」とか突っ込みまくりですけどね!

今こうして観て思ったのは『片腕カンフー対空飛ぶギロチン』同様に”異種格闘戦”へのこだわりということでしょうか。そして敵役がどれもマンガチック。空手、テコンドー、柔道、ムエタイ、ヨガ、チベット密教武術、といった連中が出てくるんですが、最後の採石場みたいな場所での戦いは、なんだか仮面ライダーを髣髴させてます!ということは敵役はショッカーの怪人だったのか!?確かに全員素の顔のままでも怪人っぽかったからな!あとクンフーの動きはごく普通の殺陣にしか見えなくて、子供の頃思っていたほど「クンフースゲエ!」とは感じられないんですね。これは格闘映画が当時よりもずっと進歩してきたから見るほうの目も肥えちゃったという事なんでしょうね。そして『片腕カンフー対空飛ぶギロチン』と比べたら戦いは割とオーソドクスなんですが、終盤片腕ドラゴンが突然意味も無く人差し指で逆立ちしてピョンピョン飛び始めたあたりで、一気に荒唐無稽化した次作への布石を感じました!

全体として、”片腕”という設定だけで既に勝っている実に優れたアクション映画でした。しかし、やはりまだ観ていない人には『片腕カンフー対空飛ぶギロチン』を観て欲しい!なにしろ、スゲエんです!

片腕カンフー対空飛ぶギロチン [DVD]

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lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/11/01 18:06 カンフーじゃなくて、クンフーの方がファンの間では正しく通用するんですか? フモさんも小学生の頃、ゥアチョー〜〜!とか言いながら格闘ごっこをしてたのかしら?

parfum30parfum30 2007/11/01 18:31 台湾語とか香港語とかで読み方が違ったような>工夫

parfum30parfum30 2007/11/01 18:32 功夫 だw

globalheadglobalhead 2007/11/01 20:20 >レイジーさん ファンの皆さんはカンフーかも知れないなあ。オレがクンフーと言うのはオレの大好きなバーチャファイターという格闘ゲームでパイという名前の中国人娘が敵を打ち負かすと「あなたにはクンフーが足りないわ!」と言い捨てるのが大好きだからなんだよなあ…ってマニアックでわかんないか!?

globalheadglobalhead 2007/11/01 20:21 >レイジーさん続き 格闘ごっこは、子供の頃弱虫だったからやらなかったかもなあ。ヌンチャクは振り回してたけど。

globalheadglobalhead 2007/11/01 20:36 >ひめさん
お、ひょっとしてひめさんは中国語もやっちゃうのか!?そしてひめさんのお父さんが国際線のパイロットもしくは外国航路の船長さんという噂は本当なのか!?幼い頃は海外在住(もう止めろオレ)

parfum30parfum30 2007/11/02 01:35 (笑)
夢を壊すのはやめたほうがいいかなぁ・・・w。

shidehirashidehira 2007/11/02 06:15 >功夫
ジュディ・オングは”コンフー”って発音してたよ。
>パイロットもしくは外国航路の船長
王様か冒険家かも。もしくは海賊。

globalheadglobalhead 2007/11/02 10:09 >ひめさん
ひめさんのお父上には海賊説まで出てますがどうでしょう。いやまてよ”ひめ”って言うぐらいだからお父上は…お殿様!?当ブログでは只今《ひめさんのお父上の職業は多分こんなのだ!》という意見を募集しております!

globalheadglobalhead 2007/11/02 10:10 >椣平さん
なるほどカンフー・クンフー・コンフーとカキクケコ系な訳ですな。”ケンフー”はアメリカ人が言ってそうだな。しかし”キンフー”は流石にないだろ!?当ブログでは只今《キンフーって言ってたヤツ知ってるぜ》という方を募集しております!

washburn1975washburn1975 2007/11/04 09:54 香港の監督でキン・フー(胡金銓)って人ならいますね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%A1%E9%87%91%E9%8A%93

globalheadglobalhead 2007/11/04 15:35 おお、ありましたか!これで”カンフー”は5段活用出来るという事が明らかになりました!聞いてみるもんだ!話のネタにさせていただきます。

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