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メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20090529(Fri)

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Ricardo Villalobosの長い長〜い曲

FIZHEUER ZIEHEUER

FIZHEUER ZIEHEUER

Ricardo VillalobosのFizheuer Zieheuerを聴きました。2曲入りシングルだけど1曲目37分10秒、2曲目35分30秒、トータル72分40秒。シングルと銘打たれていますが、もはやアルバムの分量ですね。ジャンル的にはクリック・ハウスと呼ばれるものに入るようですが、波のように反復音が満ち引きするミニマリスティックでアンビエントな雰囲気のあるその音は、陶酔的で催眠的な心地よさに満ちており、クラブ・ミュージックの括りに囚われない実に現代音楽的な味わいのある繊細さと格調高さを感じさせます。特にここで使われているバルカン・ホーンの奇妙にユーモラスな音色が絶妙なアクセントになっていると思います。これはクラブ・ミュージック好きだけではなくいろんな人に聴いて貰いたい音楽ですね。

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で、これを聴いて「今まで聴いた音楽で長い音楽ってどんなものがあったんだろう?」と考えてみました。


■大昔プログレッシブ・ロックを聴いていた者としては

昔のプログレッシブ・ロックも重厚長大な大作が多かったですね。イエスの「海洋地形学の物語」はビニール盤で出たときには2枚組で全4曲、アルバムのABCD面にそれぞれ20分程度の曲が入った組曲でした。

ピンク・フロイドも長かった。アルバム「原子心母」のタイトル曲はA面1曲で23分、アルバム「おせっかい」B面エコーズも23分。実は両方とも好きな曲でした。

原子心母

原子心母

おせっかい

おせっかい

ELPはアルバム「タルカス」のタイトル曲がやはり20分超、「恐怖の頭脳改革」のA面B面にまたがる曲「悪の経典#9」はトータルすると30分近くある曲。

タルカス(K2HD/紙ジャケット仕様)

タルカス(K2HD/紙ジャケット仕様)

ピーター・ガブリエル在籍時のジェネシスのアルバム「フォックストロット」のB面「サパーズ・レディ」も20分超。

フォックストロット(DVD付)(紙ジャケット仕様)

フォックストロット(DVD付)(紙ジャケット仕様)

ジェスロ・タルは聴かなかったんですが、これも長い曲があるらしい。「ジェラルドの汚れなき世界」は計44分。「パッション・プレイ」が45分だとか。

ジェラルドの汚れなき世界

ジェラルドの汚れなき世界

パッション・プレイ(紙ジャケット仕様)

パッション・プレイ(紙ジャケット仕様)


■ジャーマン・プログレその他

ジャーマン・プログレ界隈はちゃんと聴いた事がないので分からないんですが、きっとジャーマン系のほうが長い曲あるんだろうなあ。タンジェリン・ドリームとかどれも長かったしなあ。で、ちょっと調べてみましたが、

クラウス・シュルツの「Picasso Ghet Spazieren」は 78分39秒+75分49秒のCD2枚にわたる大曲。

・マグマの「トゥーザムターク」は132分21秒。

マニュエル・ゲッチングの "E2-E4" やクラウス・シュルツの "Babel" も1トラックで60分。

マイク・オールドフィールドの「呪文」は4パートの合計が72分。「Amarok」 は1トラックで60分。

…だそうですが、このあたりは調べるとまだまだありそうですね。

プログレじゃないですが、イーノの「サーズデイ・アフターヌーン」と「ネロリ」はそれぞれ60分近くあるアンビエント・サウンド。

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(参考:【超大作】プログレで一番長い曲【アルバム全一曲】


■世界で最も演奏時間の長い曲

長い曲といえばクラシックなんかにかなりありそうですが、例えばリヒャルト・ワーグナーの「ニーベルングの指環」などは15時間あるんだそうです。特にオペラが長いようですね。では現代音楽も入れると演奏時間が最も長い曲は何時間あるんでしょう?

演奏時間の長い曲                          

第5位 「シュトックハウゼン」作曲の“オペラ「光」” 演奏時間:24時間                   

第4位 「ラ・モンテ・ヤング」作曲の“電子音楽「12日間のブルース」” 演奏時間:12日         

・・・                            

第3位 「アルネ・ノールヘイム」作曲の“日本万国博覧会大阪万博スカンジナビア館のテーマ曲 演奏時間:102時間・・・・・・ではなく、102年!!                                

第2位 「カールハインツ・シュトックハウゼン」作曲の“「336年」(仮題)” 演奏時間:題名にもあるとおり、336年!!                                   

そして気になる第1位は・・・・・・、「ジョン・ケージ」作曲の“「オルガン2/ASLSP」”です。もともとはピアノ曲として作曲され後にオルガン用に作曲者自身によって編曲されたこの作品、その気になる演奏時間は・・・・・・、            なんと、639年!!ビックリですよ!!誰が演奏するんですかねぇ、こんな曲を。でも、今、実際に電気と機械のパイプによってドイツのハルバーシュタットで2001年9月5日から2640年まで、つまり現在も延々と演奏されているらしいです。

http://blog.so-net.ne.jp/goemon-blog_music/2007-04-30

おおっとどうやらジョン・ケージ作曲の「オルガン2/ASLSP」のようですね。その演奏時間なんと639年。

実はこれを上回る世界最長の曲があるのです。先ほどもチラッと名前が出た、ジョン・ケージ。彼が作曲した「Organ2/ASLSP」(ASLSP=As SLow aS Possible=出来る限りゆっくりと)という曲です。元々は20分のピアノ曲「ASLSP」として発表(1985年)。1987年にオルガンのために編曲された。これを元にジョン・ケージ・オルガン・プロジェクトが演奏時間を引き延ばし、演奏時間はなんと・・・・・639年!!!! 桁違い!!演奏は01年9月5日に開始され、全くの無音パートである最初の1年半を経て、03年2月2日には最初のコード(G#,B,G#)が鳴らされた。そして04年7月には新たな重りが鍵盤に乗せられ、1オクターブ下のEが加えられた。06年1月5日、ようやく第2のコード(B,C,F#)に以降した。。2639年の終曲を目指して今もなお、演奏中なのである。。このプロジェクトの公式サイト(English)⇒コチラ http://blog.livedoor.jp/tsubasan_283/archives/51545293.html

音楽って奥が深いです。

http://blog.livedoor.jp/tsubasan_283/archives/51545293.html

しかーし。それに待ったをかけた曲があった!?

世界最長の曲は、このリンク先の「Longplayer」と呼ばれる曲だと思われる。http://longplayer.org/

この「Longplayer」は6つの音色を6つのターンテーブルで繰り返しているが、このターンテーブルの回転速度がそれぞれ異なっており、ちょうど1000年で全ての組み合わせが一巡するように調整されている。なお、リンク先のページでは、この曲をライブストリーミングで聴くことができる。なお、このプロジェクトで一番困難なのが、1000年間継続させるための資金を調達することらしく、寄付を呼びかけるリンクも掲載されている。

http://freethink.way-nifty.com/action/2007/05/post_fd8c.html

実際に演奏しているって訳でもなさそうですが、それにしても1000年…。

(参考:Wikipedia『演奏時間の長い曲』


■世界で最も演奏時間の短い曲

じゃあついでに"世界で最も演奏時間の短い曲"も調べてみましょう。

「ユー・サファー」(You Suffer)は、ナパーム・デスの楽曲。世界で一番短い曲としてギネスブックに掲載されており、正確な長さは1.316秒とされている(別の長さで紹介されることもある)。ナパーム・デスはライヴにおいてこの楽曲を頻繁に演奏している。この楽曲は1986年に録音され、アルバム『スカム』に収録されてイヤーエイク・レコードからその翌年に発表された。このアルバムはA面(1曲目〜12曲目)とB面(13曲目〜28曲目)でメンバーが異なる変則的アルバムである。収録時間も全28トラックでトータルで33分04秒という短さである。2007年にアルバム『スカム』が再発売されたのにあわせ、イヤーエイク・レコードは20周年記念としてミュージック・ビデオを制作した。


その他の短い曲

0分00秒…ジョン・ケージの作品。楽曲としての枠組みが全くない作品。

Diamonds and Rust(Extended Version)…Stormtroopers of Death『Speak English Or Die』収録。2秒程度。

S.O.B…S.O.B『LEAVE ME ALONE』収録。1〜2秒程度。

Hungry…BBQ CHICKENS『INDIE ROCK STRIKES BACK』収録。1秒。

暴動…スライ&ザ・ファミリー・ストーン『暴動』収録。0秒。ジャケットの楽曲表記のみ

Wikipedia『ユー・サファー』

なんと1秒。YouTubeに動画があるので確認してみて下さい。しかしジョン・ケージの「0分00秒」って、既に曲じゃない…。

Napalm Death - You Suffer - Celebrating 20 Years of Scum

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■おまけ・世界で最も長い曲名と短い曲名

エリック・サティの『輪まわし遊びの輪をこっちのものとするためにかれの足の魚の目を利用する』。


・BEGIN の 2002年 5月22日に発表された「島人ぬ宝」のカップリング曲である

それでも暮らしは続くから 全てを 今 忘れてしまう為には 全てを 今 知っている事が条件で 僕にはとても無理だから 一つずつ忘れて行く為に 愛する人達と手を取り 分けあって せめて思い出さないように 暮らしを続けて行くのです」

は日本でメジャーデビューした歌手の曲名で最も長いとされている。メジャーデビューしていない曲を含めると 3 番目であるらしい。


・1961年にフィリップ・スプリンガー(Philip Springer)とニタ・ジョーンズ(Nita Jones)の競作で発売されたシングル

「Green with Envy, Purple with Passion, White with Anger, Scarlet with Fever, What Were You Doing in Her Arms Last Night Blues」

は1966年度の『ギネスブック』(邦訳は竹内書店から『これが世界一―記録がなんでもわかる本』として発売)に世界一長い曲名として掲載されている。


フィオナ・アップルが1999年11月9日に発表した音楽アルバムは

「When the Pawn Hits the Conflicts He Thinks Like a King What He Knows Throws the Blows When He Goes to the Fight and He'll Win the Whole Thing 'Fore He Enters the Ring There's No Body to Batter When Your Mind Is Your Might So When You Go Solo, You Hold Your Own Hand and Remember That Depth Is the Greatest of Heights and if You Know Where You Stand, Then You Know Where to Land and if You Fall It Won't Matter, 'Cuz You'll Know That You're Right」

といいギネス・ワールド・レコーズではこのアルバムの題名は最も長い題名のアルバムとして認定されている(無名のアルバムを除く。なおこの邦題は「真実」と原題とは対照的にとても短い)。


Wikipedia『長大語』

そして世界で最も短い曲名は、北島三郎の『歩』だそうです。

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(参考:Wikipedia『世界一』

すいかすいか 2009/05/30 22:38 長い長い記事、ご苦労様ですっ★
北島三郎、世界一(短いタイトルの曲を歌っていた)だったのですね。
すげ〜。(←?) ジャケも渋い!
ためになるお話をありがとうござんす。

灸洞灸洞 2009/05/31 03:49 長い曲大好き。プログレに食いつこうかと思ったけど自重しときますw

globalheadglobalhead 2009/05/31 07:37 >すいかさん
長く見えて実はウィキペディアを羅列しているだけというブロガーとしてかなり稚拙な内容であることは目をつぶってやってください。
しかし将棋をやらないオレは「歩」って"ほ"って読むんだか"ふ"って読むんだか判りません。どっちにしろローマ字表記になるとHOとかFUとか2文字になるわけで、「あ」とか「え」とか「?」とか「。」とかいう曲があったらそっちのほうが短いような気がしますがどうでしょう。

globalheadglobalhead 2009/05/31 07:43 >灸洞さん
プログレは長い曲ほどありがたがられたというか、実際いい曲が多かったような気がしました。
でもこのへんのジャンル網羅していたわけではないのでマニアの人が読んだら抜けてたりとか間違ってたりしたら突っ込まれるだろなあ、でもオレの日記にプログレ聴く人来たりしないからいいやあ、と思ってたら、…灸洞さんがいた!
突っ込みは抜きでプログレで何か他に長い曲とか面白い話とかあったら教えてくださいよう。

paseyopaseyo 2009/05/31 11:23 >「?」とか「。」
それ、世界一短い手紙ですね。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/7515/TXT/000-2000_07/000713.htm

globalheadglobalhead 2009/05/31 20:03 ! (←世界一短いコメント返し)

HelloTaroHelloTaro 2009/06/01 13:13 おひさしぶりでございます。
Manuel GottschingのE2-E4約1時間勝負とか、UKナショナルチャート1位になったThe OrbのBlue Room約40分とか、テクノやジャーマンも長いの多いですよね。

globalheadglobalhead 2009/06/01 21:33 HelloTaroさんコメント有難うございます。E2-E4はテクノDJのRemixやMixアルバムで片鱗を聴いただけしかなくて、オリジナル全篇は聴いたことがないんですよ。
今度是非アルバム買って聴いてみます。The OrbのBlue Roomは聴いてました。当時ライブを観に行ったのを覚えてます。あとKLFのChill Outとかも好きでしたよー。

hellotarohellotaro 2009/06/12 12:37 globalheadさま
どうもです。E2-E4は伝説が一人歩きしている節もあると思いますが、名盤であることは確かだと思います。基本的にはずっと同じ音と展開です。
http://www.youtube.com/watch?v=eMcEOdwB9ns
そういえば引っ越して毎日横浜を通っていますので、いつか機会がございましたら一緒に飲みませんか?
それでは

globalheadglobalhead 2009/06/12 12:49 あれからE2-E4のCD買って聴いてましたよ〜。あとManuel Gottschingの他のアルバム(ニュー・エイジ・オブ・アース)も買って聴きましたがこれもまたよかった!ジャーマン・プログレ侮れません。
それとお誘いありがとうございます!是非お願いします。ただ実物は40過ぎのしょぼいオッサンですが大丈夫ですかねえ。あとで連絡先探しておきます。

helotarohelotaro 2009/06/12 21:29 どうもです。システムよくわからないのですがメールアドレス書いておきました。
Manuel Gottschingについては大学時代の友人が放浪癖のDJでマニアで、Dream & Desireというアルバムを10代から30代後半まで計7回ぐらい買って「自分はなにを消費しているのかわからない」といっていたのが印象的でしたが、おすすめです。ラブな電子音響。
お手数ですがメールいただけましたら、返信いたします。もし不明な場合は自分のブログのプロフィールに貼ってあります。

globalheadglobalhead 2009/06/13 09:50 メール出しておきました〜。よろしくおねがいします。Manuel Gottschingはまだまだ深そうですね。

20090528(Thu)

[]セス・ローゲンとジェームズ・フランコ主演のハッパ・コメディは最後までユルユルのラリラリだった!? セス・ローゲンとジェームズ・フランコ主演のハッパ・コメディは最後までユルユルのラリラリだった!?を含むブックマーク セス・ローゲンとジェームズ・フランコ主演のハッパ・コメディは最後までユルユルのラリラリだった!?のブックマークコメント

■スモーキング・ハイ (監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン 2008年アメリカ映画)

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やあみんな!今日もゴキゲンかい!?この映画『スモーキング・ハイ』はハッパ大好き今日もゴキゲンの召喚状配達人デールがひょんなことから麻薬マフィアの殺人現場を目撃、売人のラリラリ男ソールと一緒に必死の逃走を試みる、というお話だ!必死の逃走と書いたけど基本がハッパ大好きラリパッパな連中だからなんだか無意味にゴキゲンのハッパ・ムービーなんだ!

主演は主人公のダサダサブタ男デールに『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』『スーパーバッド 童貞ウォーズ』のセズ・ローゲン、ラリラリ屑バカダメ男ソールに『スパイダーマン』シリーズのジェームズ・フランコ!デールのグダグダ振りとソールのアッパラパー振りが頭の悪さの相乗効果を呼んでとってもハクいバカ映画になってるよ!しかしアメリカではなんとあの『ダークナイト』をトップの座から引きずり落としたといういわく付きの映画なんだね!それにしてもブタ男セズ・ローゲンは兎も角、『スパイダーマン』で運命に翻弄される薄幸な美青年を演じたジェームズ・フランコがドロドロの長髪に無精髭、緩んだエヘラ顔に寝巻きみたいなババッチイ服装でクルクルパーの売人をさも板に付いているかのように演じちゃう所が楽しかったね!

まあなにしろお話はハッパ好きの連中が主人公なんでユルユルのグズグズなんだ!殺人現場見たのもハッパやってたせいだし、目撃がバレたのもハッパのせい!殺し屋が追ってきているので取り合えず逃げるけれども森の中で一発キメて芋虫と遊んでたりとか、なんだか緊張感皆無なボケ連中だ!そんな薄馬鹿のソールには何故か高校生で美人ちゃんのガールフレンド(アンバー・ハード)がいたりするんだが、この設定がな〜んにも生きていない!でもきっとむさ苦しくてアッパラパーの野郎ばっかり出てくる映画だから、とりあえず意味もなくウヒョヒョな女子高生出しといて賑やかしにしようとしたという魂胆なんだろうね!この適当さもハッパ映画ぽくていいね!

さらにこれに絡むのがハッパの卸し業をやってるレッドことダニー・マクブライド!『トロピック・サンダー』で爆薬係やってたオッサンだ!最初は麻薬マフィアに脅されてデールとソールを陥れようとするんだが返り討ち、ボコボコにされて満身創痍の所をさらにマフィアの殺し屋に銃弾撃ち込まれ、血塗れになってばったり倒れたと思ったら何故か大復活、マフィアに復讐せんと立ち上がるんだね!ってかあれじゃあフツー死んでんだろ!?やっぱあれか、ハッパやってりゃあ死にませんってことなのか!?またまたいい加減な設定で適当さに拍車をかけている実にハッパ映画らしい映画だよッ!!

でまあ、ラストは二つのマフィア組織とデールたちとの三つ巴のスンゴイ銃撃戦と血塗れ死体だらけの壮絶な展開で、これってコメディじゃなかったっけ?と一瞬考えちゃう怒涛のアクション・ムービーへとなってゆくんだが、「いやフツー殺しのプロとここまで渡り合えるか?」とか絶対思っちゃいけないんだ!だってハッパのパワーが味方しているんだからなんでもありなんだ!だいたいハッパてさあ、覚醒剤やヘロインと違って、日本の官憲が喧伝するほど悪辣なものじゃないんじゃないの?依存性は皆無だっていうし、ハッパで死んだヤツは殆どいないってハナシだし、うつ病や不眠症や気管支喘息、さらには制ガン作用に優れているという研究発表もあるし、一部使用を認められてきた国もあるんだ。法律で禁じられている以上やってはいけないけど、正しい情報を得るということも必要あると思うね!どっちにしろ解禁されたらとってもいいな!じゃあハッパは吸えないんでオレは今日もビール飲んでゴキゲンになっちゃるぜ!じゃあみんな、ハブ・ア・ナイス・デイ!

大麻取締法変革センター←この辺で大麻について知っておこう!

■Pineapple Express Trailer

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スモーキング・ハイ [DVD]

スモーキング・ハイ [DVD]

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20090527(Wed)

[]シャンブロウ / C・L・ムーア シャンブロウ / C・L・ムーアを含むブックマーク シャンブロウ / C・L・ムーアのブックマークコメント

C・L・ムーアのノースウェスト・スミス・シリーズといえばSF黎明期におけるスペース・オペラの代表的作品であり、その第1作「シャンブロウ」はSFファンであれば知らないものがいない作品といえるだろう。1933年から書き始められたこのシリーズは、日本でも1971年から「大宇宙の魔女」「異次元の女王」「暗黒界の妖精」というタイトルの3冊の短編集にまとめられて出版された。かくいうこのオレも、SF小説を読み始めた中学生の頃、松本零士が担当した表紙と挿絵に惹かれてこの短篇集を手に取った覚えがある。今回《ダーク・ファンタジー・コレクション》の9巻として出版されたこの「シャンブロウ」は、ノースウェスト・スミス・シリーズ全13作を1冊にまとめた短編集である。

ノースウェスト・スミス・シリーズの特徴は、"宇宙の荒くれ者"といわれている男ノースウェスト・スミスが、火星や金星、地球などを舞台に、様々な妖しい事件に巻き込まれるといったものだが、その事件の殆どで妖艶で蠱惑的な"この世のものとは思えない絶世の美女"が現れ、スミスを異次元の世界に引きずり込み、そして血や生命力や人格を奪おうとする、といったモチーフが繰り返し語られる。しかしその中でスミスは、荒っぽく異次元生命を退治するわけでもなく、快刀乱麻で怪異を解決するわけでもなく、どこまでも受身で巻き込まれ型、ひたすら無力で妖しい美女の成すがままになる、といった、いったいどこが"宇宙の荒くれ者"なんだ?と思っちゃうほどの弱弱しさなのだ。

じゃあこのノースウェスト・スミス・シリーズの魅力はどこにあるのかというと、豊かな色彩感覚に溢れ、異世界の幻想的な情景描写に優れたその独特の筆致だろう。その中でスミスは肉体よりもむしろ精神的な危機を体験してゆくのだ。その点ではスペース・オペラというよりスペース・ファンタジーと呼んだほうがいいかもしれない。「火星」シリーズで有名なスペース・オペラのE・R・バロウズに影響され、"剣と魔法"ファンタジーの「英雄コナン」シリーズで知られるロバート・E・ハワードと同時期に怪奇小説誌「ウィアード・テイルズ」で連載していたムーアは、女流作家としてバロウズやハワードのマッチョさとは対極にある世界観で読者を魅了したのだ。そしてその作品は日本でも栗本薫寺沢武一らにも影響を与え、その諸作品には明らかなオマージュが見え隠れしているほどなのである。

それにしてもそういった女流作家の作品という観点からこの物語を見直すといろいろと面白い。"宇宙の荒くれ者"や"絶世の美女"を登場させるのは読者サービスだと取ればそれまでだが、"宇宙の荒くれ者"のはずのスミスは荒くれ者というよりもどちらかというと女性的だし、"絶世の美女"は息を呑むほど美しいが、そのどれもが人外の生命体で、スミスと情交を交わすことは決して無い。そしてスミスが本当に信頼しているのは相棒の(美形の)金星人ヤロールだけ。さらに作者の別シリーズである《処女戦士ジレル》は少女が主人公にも拘らずマッチョな剣と魔法のヒロイック・ファンタジー小説だったりするらしいのだ。こんな部分からあれこれ憶測するとノースウェスト・スミスの物語の別の側面も見えてくるかもしれない。それにしても執筆から70年以上経った物語なのに、その輝きを失うことの無い素晴らしいSF作品であった。

[]不思議の森アリス / リチャード・マシスン 不思議の森アリス / リチャード・マシスンを含むブックマーク 不思議の森アリス / リチャード・マシスンのブックマークコメント

ダーク・ファンタジー・コレクション第2巻。リチャード・マシスンは映画『アイ・アム・レジェンド』や『激突!』、『ヘルハウス』などの原作者としても知られるが、この短編集『不思議の森のアリス』でも、往時に脚本を手掛けていた米TVシリーズ「トワイライト・ゾーン」を髣髴させるホラー・テイストのサスペンス・ストーリーが収録されている。確かに今読むとアイディア的には既にあちこちで流用され新鮮味が薄かったりはするものの、"古き善き"米SFホラー番組の懐かしい匂いがぷんぷんして楽しめた。例えば本書に収められた「2万フィートの悪夢」は映画版「トワイライトゾーン/異次元の体験」の原作だったりもする。このテイストが後の「X -ファイル」などにも繋がっていったのだろう。リチャード・マシスンの短篇のよさは、非常に分かりやすくシンプルなストーリーを、丁寧でストレートな語り口で描いていることだろう。その中で登場人物達は決してシニシズムやペシミズムに囚われることなく、自らの運命と対峙してゆくのだが、そういった点も多くの読者の共感を生む元なのではないかと思う。作家性にこだわるよりもエンターティメントに徹した非常に手馴れた娯楽作家だということができる。

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20090526(Tue)

[]美少女ファイターは今日もヤツラをブチのめすのだ! 美少女ファイターは今日もヤツラをブチのめすのだ!を含むブックマーク 美少女ファイターは今日もヤツラをブチのめすのだ!のブックマークコメント

■チョコレート・ファイター (監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ 2008年タイ映画)

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■戦うヒロインが好きなんだッ!

マッハ!!!!!!!!』『トム・ヤム・クン!』で"ワイヤーもスタントもCGも使わないガチファイトアクション映画"*1を世に送り出し、そのあまりにマジ過ぎる痛映像でオレと世界を驚愕させたプラッチャヤー・ピンゲーオ監督の最新作である。しかも今回主人公として暴れまわるのはうら若き女子だというではないか。

主演のヤーニン"ジージャー"ウィサミタナンは1984年生まれだというからまだ20代半ば、若い血潮の熱く滾るお年頃である。いいねえ。いいっすねえ。一見小柄でか細い女の子が巨体の怪力男をあっという間に伸してしまうのを見せられるのってなんでこうも気持ちいいんでしょう。女子の方がそれを見て胸がすくというのならまだしも、むくつけきオッサンであるこのオレでさえ「キャー!やっちゃえやっちゃえー!」と黄色い声出して声援を送ってしまうんである。自分が一般的な女子並みに弱々しい男だからであろうか。まあ見た目は小柄でか細いどころか大柄で太目、平たく言えばピザなんであるが。

しかし考えてみるに、格闘ゲームをやる時のオレというのは、結構女子キャラを使うことが多いのである。ゲーム「バーチャファイター」シリーズでは、オレは一貫してマーシャルアーツ使いのサラという女子ばかり使っていた。なぜならサラは美しくてセクシーだからである。ガチムチで汗臭そうなオトコどもが筋肉ヒクヒクさせながら雄叫びを上げて体を絡み合わせる、という絵が単に嫌いなのである。美しくないのである。汚いのである。オレは美しいものが好きなのである。そして美しいものが勝利することが好きなのである。好きなのよったら好きなのよ!オ〜ホホホッ!そして筋肉ヒクヒクが強いのなんて意外性が無いのである。まぁ〜野蛮ねぇ〜、なのである。だからこそ、美しいヒロインが戦い、勝利する映画が好きなのである。「キルビル」のユマさまとかね!

■オネーチャンは取り立て屋だったッ!?

という訳で映画『チョコレート・ファイター』である。まず日本ヤクザとそれに対立するタイヤクザの情婦の間に子供が出来ちゃうんだな。この日本ヤクザを阿部寛が演じていい味出してるね。で、この子供っていうのがジージャー演じる主人公ゼンなんだが、生まれ付き障害持ってるの。自閉症とかサヴァン症候群とか呼ばれている病気ね。このサヴァン症候群って映画「レインマン」で有名になった、「障害はあるが物凄い能力も持っている」って症例なんだけど、これって多分主人公の飛びぬけた格闘能力に理由付けするための設定なんで、実はあんまり深い意味は無いではないかと思うね。

で、このゼンが、難病になっちゃったお母さんの薬代を稼ぐ為に、お母さんが昔貸したお金を取り立てにいく、というのがこのお話の主題なのである。でもこのお母さんって昔ヤクザの情婦だったわけだから、貸した金って言うのも実はヤミ金なわけで、だからこの映画って、障害のある年端も行かない少女がヤミ金取り立てに行って金を払わない連中を端っこからボコボコにしてゆくという、考えてみれば物凄いムチャクチャなお話なんですね〜!もっとなんか正義とか自己犠牲とか高潔な使命とかあんだろピンゲーオ監督よお〜!

■イタイイタイそれはイタイ!

…とは思ったが、大体監督のピンちゃん、『マッハ!!!!!!!!』は「仏像盗んだヤツはぶつぞう」だし、『トム・ヤム・クン!』は「象を盗んだヤツはゾーッするお仕置きするぞう」だし、そういう駄洒落みたいなストーリーしか作ってこなかった監督なんで、細かいところでいちいち目くじら立てちゃいけないのである。そもそも『マッハ!!!!!!!!』にしても『トム・ヤム・クン!』にしてもそしてこの『チョコレート・ファイター』にしても本当の主役はアクション!なにしろ観客は、一番最初のアクションシーンでジージャーの繰り出す超絶ハイキックを見せられ、「おおおおおおおおお!」と画面に釘付けになること必至だ!

そしてジージャーが戦いに赴くたび、どんどんその舞台は難易度の高いアクロバティックな動きを要求されるものになって行き、たちの悪いヤクザどもと最後の死闘を演じるクライマックスでは、「うあ!」とか「あう!」とか「イタイイタイそれはイタイ!」とか自然と口から出てしまうほど映画に入り込んでいる自分に気付くであろう!「観る」ことが「体感」することに直結する、そんな醍醐味がこのピンちゃん映画にはあるのだ!ホラーなんかでもそうだけど、「苦痛」っていうのは映画を観ているものに物凄くダイレクトに訴える生々しい感覚なんだろな。それを不快ではなく爽快に描くところがこのピンちゃん映画のアクションの良さなんだろうね。

■映画『チョコレート・ファイター』予告編

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*1:実際は多少ワイヤーを使っている

20090525(Mon)

[]ハウスとスターとポールダンスで夜は更けた!? ハウスとスターとポールダンスで夜は更けた!?を含むブックマーク ハウスとスターとポールダンスで夜は更けた!?のブックマークコメント

■JAMES ZABIELA Renaissance Masters World Tour @新木場ageHa

f:id:globalhead:20090524212111j:image

  • 5月24日0時、新木場ageHaにJAMES ZABIELA Renaissance Masters World Tourを観に行っておった。
  • JAMES ZABIELAの熱烈なファンという女子Kちゃんのお誘いでオレと相方がつきあったのであった。
  • ちなみに新木場ageHa小悪魔agehaとは何の関係も無い小悪魔ageha系のオネーチャンが全くいなかったというわけでもない。
  • JAMES ZABIELAはプログレッシブ・ハウス系の人ということになるのかしらん。Renaissanceとかこのあたりのジャンルは最近聴いてないので定かではないが。
  • この日は4つのステージに分かれ、メインフロアでズドドンズドドン、ラウンジでボココンボココン、テントでズッコンズッコン、そしてプールのあるウォーター・バーでボッコンボッコンとDJがされておったのだよ。
  • というわけで3人で盛り上がっているageHa内を散策。
  • そしてウォーター・バーで熱く激しく華麗に悩ましく踊るユビキタス大和*1のような青年を発見。オレ達は彼をageHaのスター」と命名することにする。
  • スターは胸をはだけスカーフまで振り回しながら悩殺的なステップを披露しておりましたよ。
  • ここで踊ってたらどこかの青年がノリながらやってきて、いきなり太ももを摺り寄せてきたので一瞬固まるオレでありました。
  • だってまだ心の準備が出来てなかったし…ウフン(はあと)
  • さらにバーで飲んでたらやはり見知らぬ青年に酒を奢られたりとか、なんだか妙にモテてたオレであった。
  • ってかオレ女連れで行ってたんだけど…。
  • さて深夜もまわりダラダラしてたら突然バーカウンターに半裸になった異国の美女4人が降り立ち、なんといきなりポールダンスを踊りだしたのであったッ!!
  • そして4人が4人カウンターの4隅に設えられた高さ3mはあるかというポールによじ登り、上海雑技団もかくやと思わせるようなアクロバティックなダンスを披露ッ!
  • ボンキュッボンのエキゾチックな肢体をクネクネとしならせ、女豹の如きエロエロな視線で観客を射すくめて、オジサンいろんな意味で棒立ちだったッ!
  • いやーオレにとって今夜のメインはこのポールダンスといっても過言ではないな!
  • やっぱね。男として生まれた以上、ポールダンスの一つも見ておくべきですよ、とオレは主張したい。

f:id:globalhead:20090524223845j:image (※写真はイメージです)

  • このポールダンスはきっと毎回ageHaでやってるんだろうな。気になった人はageHaに踊りに行くといいよ!
  • あ、えーっと、JAMES ZABIELAクンはなかなかいいプレイを見せておりましたよ。
  • しかしオレも年寄りなんで後半は疲れて座り込んでしまい、相方に付き添われて介護老人状態でした。
  • そしてふと横を見ると踊り疲れて憔悴しきったスターを発見。スター、一人で来てるんだ…。やはりスターは孤独なモンなんだね…。
  • 一方まだ20代のKちゃんは最後までハジけておりましたよ。若いって…ウラヤマシイだわ!
  • という訳で6時をまわりすっかり空も白んだ頃にお開きとなった我々でした。皆さんお疲れさんでした〜。
  • で、日曜日は疲れ果ててまる一日寝ておりました…。年取るとクラブに行くとき毎回「今日で最後かも…」と思うようになったオレ…。あ、WIRE09はとりあえず行かせてもらいます。
Renaissance the Masters Series

Renaissance the Masters Series

*1

ユビキタス大和(1) (ヤンマガKCスペシャル)

ユビキタス大和(1) (ヤンマガKCスペシャル)

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20090522(Fri)

[]幻想の惑星で展開される肉弾ファイト!〜ゲーム『Zeno Clash』 (Windows) 幻想の惑星で展開される肉弾ファイト!〜ゲーム『Zeno Clash』  (Windows)を含むブックマーク 幻想の惑星で展開される肉弾ファイト!〜ゲーム『Zeno Clash』  (Windows)のブックマークコメント

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バーチャファイターを生み出した鈴木裕がルネサンス画家ヒエロニムス・ボスをアート・ディレクションに使い、ルネ・ラルーのSFアニメ「ファンタスティック・プラネット」とハリーハウゼン特撮の「恐竜100万年」を下敷きにしたFPSゲームを作ったら。それがこの『Zeno Clash』である。…というのはかなり褒めすぎだが、それだけ画期的であり特異で独創的な世界観を持ったゲームであることは間違いない。

舞台はどこともいつの時代とも知れない架空の惑星。異様な奇観を持ち幻想的な生物が跋扈するこの星で、まるで石器時代のような生活をしている人類がいた。彼らは土俗的な面や衣装を身にまとい、不思議な社会習俗に基づいて生活していた。ゲームの主人公Ghatは、少女Deadraとともに旅を続けていた。Ghatは、全ての生物の父であり母である存在、“Father-Mother”を殺したことにより、仲間達に追われていたのだ。だがGhatには何故“Father-Mother”を殺したのかという記憶がない。しかし世界の果てまで逃亡を続けるうち、Ghatは次第にその記憶を取り戻してゆく…というのがこのゲームのストーリー。

面白いのが戦闘システムで、このゲーム、FPSとは言っても銃を撃ち合うのではなく殴り合いをして戦うのだ。銃器のようなものもあることはあるのだが、これは小動物を退治する以外には役に立たない。一人称視点だから画面の下に自分の両腕が見えていて、マウスをクリックすると正面にいる敵に左右の腕がパンチを繰り出すのである。体勢によっては蹴りや抱え込んでの膝蹴りも出来る。これが結構熱くなる。中盤からは複数の敵が登場するので、集団の中に突っ込むと途端に囲まれてフルボッコされるから、一人一人誘い出して殴りつけるなんて戦略も必要になる。

それとなにしろ、最初から書いているがその幻想的な世界観があまりにも魅力的だ。異界の月が輝き星の瞬く夜の川を、水を飲みにきた巨大な恐竜の群れを避けながら川くだりするシーン、古代遺跡の中で幽鬼と戦うエピソードもいい。そしてなにしろゲーム史上最も変テコな格好をしたヒロインがキュートだ。チリの独立系デベロッパーが開発したらしいのだが、リアル系ともSF系ともファンタジー系とも違う実にユニークな世界を生み出したその手腕は今後も注目に値するだろう。

(購入はSteamダウンロード販売のみ。$19.99。(要登録)→http://store.steampowered.com/app/22200/

ZENO CLASH OFFICIAL HOME PAGE

ZENO CLASH Demo

■Zeno clash Trailer & gameplay video

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20090521(Thu)

globalhead2009-05-21

[]インフル小噺 インフル小噺を含むブックマーク インフル小噺のブックマークコメント

「インフル流行だね」
「インフルだね」
「やっぱりマスクせなあかんね」
「キミの場合ブサイクだから顔全部マスクで覆って欲しいよね」
「失礼だなあ」
「見苦しい体してるから全身もマスクで覆って欲しいよ」
「ちょっとひどいねあんた」
「キミん所の嫁も子供もブサイクだからついでに家ごとマスクで覆ってしまってくださいよ」
「いったいどんな大きいマスクなんですか!」
「いっそのこと世界全部マスクで覆ったらいいんですよ」
「そんなマスクあるかよ!」
「いやでもマスクは大事ですよ」
「大事だね」
「マスクは万病を避けますからね」
「ほうほう」
「私ン所の隣の爺さんもマスクしたらハゲも口臭もインポも治ったというハナシですからね」
「いい加減にしなさい!」

新型インフルエンザ対策をアメリカ人が爆笑する理由 

ENOUGH with the masks already! インフル予防効果のビミョーなマスク着用は不要 

[]髑髏 / フィリップ・K・ディック 髑髏 / フィリップ・K・ディックを含むブックマーク 髑髏 / フィリップ・K・ディックのブックマークコメント

髑髏 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

髑髏 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

なんとP・K・ディックの"新刊"である。「未発表長編原稿が発見された!?」とかいうのではなく、初期のディックの既訳・未訳短篇を寄せ集めたものなのだが、これが思いのほか面白い。

ディックはパルプ雑誌に掲載されていた時代の初期短篇が最も面白い、という評価もあるが、それも十分に頷ける。確かに描写されているテクノロジーには時代を感じさせはするが、ディック流の「真か偽か」「現実か非現実か」というテーマがストレートに描かれていて小気味いいのだ。その真と偽、現実と非現実はいつの間にか入れ替わり、登場人物を翻弄してゆく様はディック長編にも通じるものがある。そしてどんな物語にも動きがあり、ダイナミックな展開が描かれる。

例えば「ウォー・ベテラン」などは短篇なのに実に起伏に富み、このままディック原作の映画化作品『トータル・リコール』のように映画化しても面白そうなのだ。さらにディック独特の苦さ、それもいやおうなく痛々しい現実を受け入れなければならない苦渋や葛藤もこれらの物語にはある。「髑髏」や「トニーとかぶと虫」、「生活必需品」などはそんな物語だろう。「矮人の王」は珍しくファンタジックな展開をみせるが、ファンタジー展開なのにも係わらずこれもどこか索漠とした現実を感じさせる。「火星人襲来」のやるせなさもこれもディック節と言えるだろう。

この短編集『髑髏』はディックの魅力をコンパクトにまとめたディック本としてディック未経験者からファンまで幅広く読まれるといいだろう。

[]論創社ダーク・ファンタジー・コレクション 論創社ダーク・ファンタジー・コレクションを含むブックマーク 論創社ダーク・ファンタジー・コレクションのブックマークコメント

さて、この短編集『髑髏』なんだが、「論創社ダーク・ファンタジー・コレクション」の10巻目にあたるのらしい。こんな短篇全集が出ていることなどちいとも知らなかったが、ラインナップを見てみると、これが結構ツボを突いたユニークなものなのだ。これまで早川異色作家短編集や河出書房奇想コレクションなどで様々な作家の短編集を読んだが、この「論創社ダーク・ファンタジー・コレクション」はまた微妙に傾向が違うように感じる。これは編者でもある翻訳家・仁賀克雄氏の趣味もあるのだろうが、ダーク・ファンタジー・コレクションと銘打ってあるだけに早川の趣味の良さや河出のSFと奇妙な味とは違う風味の作品が楽しめそうだ。それと、論創社のこれはあまり話題になっていなかったような気がして、既に全10巻の完結はしているようだが、仁賀克雄氏にエールを送る意味も込めて全巻読んでみようかと思う。実は既に全10巻大人買い済みである。ちょっと楽しみである。

論創社ダーク・ファンタジー・コレクション】

■『人間狩り』 フィリップ・K・ディック

■『不思議の森のアリス』 リチャード・マシスン

■『タイムマシンの殺人』 アントニー・バウチャー

■『グランダンの怪奇事件簿』 シーバリー・クイン

■『漆黒の霊魂』 オーガスト・ダーレス

■『最期の言葉』 ヘンリー・スレッサー

■『残酷な童話』 チャールズ・ボウモント

■『終わらない悪夢』 ハーバート・ヴァン・サール編

■『シャンブロウ』 C・L・ムーア

■『髑髏』 フィリップ・K・ディック

髑髏 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

髑髏 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

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20090520(Wed)

[]007/慰めの報酬 (Windows) 007/慰めの報酬 (Windows)を含むブックマーク 007/慰めの報酬 (Windows)のブックマークコメント

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映画「007/慰めの報酬」をFPS仕立てにしたゲーム。コンシューマー版はPS3、PS2、XBOX360、Wiiと手広く展開しているが、オレはSteamからD/LしたPC版でプレイ。ストーリー展開は「007/慰めの報酬」と同じ時系列に進み、さらに回想といった形で「007/カジノロワイヤル」のエピソードが差し挟まれる。

基本的には映画に登場した舞台を使ってわらわらと襲ってくる敵にバリバリと撃ちまくるFPSゲームに仕立てられている。だからスパイというより傭兵というかランボー状態な007になっているが、これはこれで悪くない。ゲーム進行は一本道だが、スパイらしくステルス行動を要求される場面や追いつ追われつの追跡シーン、(超簡単だが)ハッキングをしてみたり、目押しで戦う格闘シーンもあるので、ボンド映画らしいサスペンスもとりあえず楽しむことが出来る。

なにしろ主人公ジェームズ・ボンドを演じたダニエル・クレイグをはじめとする映画の主要登場人物の殆どが、本人の顔をスキャンしたCGモデルで登場し、さらにセリフも本人たちが演じているのだ。音楽も勿論007のものだし、FPSゲームの為クレイグ=ボンドの顔は物影に隠れる時以外見えることは無いのだけれど、007映画の気分はいやがおうにも盛り上がってくれる。

ただ、映画でも登場していたカーチェイスが無かったのと、なによりもボンド・ガールとの絡みが無いのがちょっと寂しかったかな。映画公開にあわせて作られたせいか、背景になる建物のモデリングやテクスチャは若干甘く作られているような気がしたがゲーム性それ自体は決して悪くない。画期的なものは無いしてもFPSとして気軽に遊べる1作だろう。

SteamからのD/L購入では$19.99で入手できる(要登録)。→http://store.steampowered.com/app/10080/

■007 James Bond Quantum of Solace The Game Trailer

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James Bond: Quantum of Solace (輸入版)

James Bond: Quantum of Solace (輸入版)

007/慰めの報酬 - Xbox360

007/慰めの報酬 - Xbox360

007/慰めの報酬 - PS3

007/慰めの報酬 - PS3

007/慰めの報酬 - PSP

007/慰めの報酬 - PSP

007/慰めの報酬 - Wii

007/慰めの報酬 - Wii

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20090519(Tue)

[]『ウォッチメン』の正しい現代版解釈は『ミステリー・メン』にあった!? 『ウォッチメン』の正しい現代版解釈は『ミステリー・メン』にあった!?を含むブックマーク 『ウォッチメン』の正しい現代版解釈は『ミステリー・メン』にあった!?のブックマークコメント

■ミステリー・メン (監督:キンカ・アッシャー 1999年アメリカ映画)

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そこは近未来の都市チャンピオン・シティ。暗い闇に日本語のネオンが妖しく踊りリキシャが走る、あたかも「ブレードランナー」の如きその街に、「ウォッチメン」を髣髴させる苦悩とルサンチマンを抱えたリアル・ヒーロー達が集い、「ダークナイト」のジョーカーを思わせる凶悪な犯罪者を追い詰める!しかし現実のしがらみから逃れられないヒーローたちは巨悪に対してあまりにも無力だった…。真の正義とは何か!?スーパー・ヒーローとはどうあるべきなのか!?1999年、映画「ウォッチメン」よりも10年早く製作され、早すぎたあまりに世間から黙殺された、スーパー・ヒーロー・ストーリーの知られざる問題作、それがこの「ミステリー・メン」だッ!?

…えー、盛り上げるだけ盛り上げといてなんなんだが、実は単なるバカ映画である。だってほら、なんたって「トロピック・サンダー」のベン・スティラーが主演だし。で、とりあえず面白いのか?と訊かれると、う〜ん、海外バカ映画擁護派のオレでさえ「ここまでユルくてグダグダのグズグズいいのだろうか…?」という眩暈にも似た危機感を感じたというC級映画である。なんとか面白いことをしようとあれこれ小ネタをひり出しているのだがことごとくハズしまくりのスカしまくり、案の定本国では大コケ、もはや箸にも棒にもかからないダメダメバカ映画という事も出来る。だがしかし、それでもなお、オレはこの映画には愛すべきところがあると思う。なんかこのダメさがまたいいのよ…同じダメダメ人間として、傷口を舐め合うような心地よさがね…ウフフ…。

というわけでその愛すべき登場人物たちを紹介しよう。
・まず主人公ミスター・ファリアス(ベン・スティラー)!彼の特殊能力はブチ切れ易いこと!しかしブチ切れるのはいいがヘタレ野郎なんでいつも空回りばかりだ!
・怪しいインド人のコスチュームを着たブルー・ラジ!彼の特殊能力はフォーク投げ!あとスプーンも投げちゃうよ!
・シャベル使いのエド!彼の特殊能力はええとその名の通りシャベル振り回すことです。職業は勿論ドカタです。
・スプリーン!彼の特殊能力は標的選択可能で遠射程の気絶するほど臭い屁!…ええと下品でスイマセン…このスプリーンは元ピー・ウィー・ハーマンことポール・ルーベンスが演じてるぞ。
・そして透明少年!おおっとやっとスーパー・ヒーローっぽいヤツ出てきたじゃん!でもこいつ人の見てない所じゃないと透明になれない…ってダメじゃんそれ!
・紅一点のボウラー・カロライン!彼女は父の髑髏が埋め込まれたボーリング玉で敵を倒す!そして髑髏のお父さんと時々会話してます。
・そして伝説のヒーロー、スフィンクス!こいつは強い!手を触れることなく拳銃を真っ二つ!このスフィンクスが負け犬ヒーローたちをまとめ、特訓するんだが、そんなに強いんならアンタが最初から敵と戦えよ…。

とまあ、こんなビミョーな連中が、ビミョーなコスチュームを身にまとい、ビミョーな特殊能力を駆使して、ビミョーな戦いを繰り広げるという、なんかもうひたすらビミョー尽くしのビミョーな映画、それが「ミステリー・メン」なのだ!っていうか「ミステリー・メン」というより「ビミョー・メン」のほうが内容を表したタイトルだと思うけどな!でもこの「ミステリー・メン」は3流だけれども生活観に満ちたヒーロー像ということでは「ウォッチメン」と通じるところがあると思うし、逆に「ウォッチメン」が冷戦構造のペシミズムから"正義"というものの客観主義と相対主義という罠に陥り、それが「ダークナイト」にまで及んでしまった事を考えると、ダメでもバカでも無批評でも、「でもやるんだよッ!」という一点突破で状況を打破しようとしているところが実に潔く清清しく見え、少なくてもそこだけは「ウォッチメン」と「ダークナイト」を超えているんじゃないかと思うんだけど。まあ無為無策の特攻精神は単なる犬死にになる可能性大だけどな!でもやるんだよッ!!

■Mystery Men (1999) Original Theatrical Trailer

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20090518(Mon)

[MOVIE]セルビア産ドタバタ・コメディは嫁っ子探しに七転八倒する田舎っぺ少年が主人公だった!? [MOVIE]セルビア産ドタバタ・コメディは嫁っ子探しに七転八倒する田舎っぺ少年が主人公だった!?を含むブックマーク [MOVIE]セルビア産ドタバタ・コメディは嫁っ子探しに七転八倒する田舎っぺ少年が主人公だった!?のブックマークコメント

■ウェディング・ベルを鳴らせ! (監督:エミール・クストリッツァ 2007年セルビア・フランス映画)

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アサーーーーッ!!セルビアの辺鄙な村(ソン)に住むじっつぁま・ジヴォインには、いつもボケッとした顔の孫、ガキ夫ことツァーネがおったのじゃ。いつも「オラオラオラオラオラ」だの「オドリャー」とか言ってるガキ夫ことツァーネの将来を、じっつぁま・ジヴォインはとても心配しておったのじゃ。こんな寂れた村(ソン)におっては嫁っ子も来ん・・・。そこでじっつぁま・ジヴォインはガキ夫ことツァーネに「牛の"たろ"を連れて町へ行ぐッぺ。んで、"たろ"ば売って土産を買い、さらにピチピチに熟れた娘っ子ばかどわかし、嫁にして連れてくるべ」と命令するのじゃ。町へ出たガキ夫ことツァーネ、「いやー、都会は凄いっぺ」などときょろきょろしておると、目に付いたのがド助平そうな唇したボンッキュッボンッな美女、花っぺことヤスナ。「鼻血ブーーーーッ!!」ガキ夫ことツァーネは早速股間をモッコリさせ、花っぺことヤスナを自分の嫁にすることに決意したのじゃ!しかし何事も簡単に行くモンではない。実は花っぺことヤスナは、ロシアやくざに狙われておったのじゃ…。

サラエヴォ出身の鬼才・エミール・クストリッツァ監督によるハイパー・スラップスティックマジックリアリズム・コメディ。日本タイトル「ウェディング・ベルを鳴らせ!」からはよくあるラブ・コメディのような印象を受けるが、実際の作品はそんな括りに囚われない自由奔放な想像力と、コミックやおとぎ話を思わせる非現実的な展開、そして最初から最後までドタバタジタバタと狂騒的に物語がはねまわる、どこまでも陽気で気違いじみた作品として完成している。実はこの監督の作品を観たのが初めての不勉強なオレなんだが、あまりの生命感溢れるパワフルかつ独特な話法に、他の作品も観てみたくなった。

なにしろ冒頭からジヴォインじっつぁまの荒唐無稽な発明が次々に繰り出され、登場する人物は誰もがどこかタガの外れたような素っ頓狂な連中ばかり。主人公のツァーネはいつもドリフのコントみたいなベタなドジばかりやってるし、そのツァーネが町に出て世話になるハゲ坊主兄弟はなんだか頭がイっちゃってるし、敵役のロシアやくざの間抜け振りは殆どマンガという有様。そしてクライマックスでは村の楽隊がブガチャカブガチャカと脳天気な演奏を繰り広げる中、マシンガンが乱射されロケット弾が乱れ飛ぶという壮絶な戦闘まで描かれるというのに、なぜか誰一人死ぬことも無く、ラストは村中の人間がひゃっほうひゃっほうと踊り回るひたすら明るいハッピーエンドを迎えるのだ!さらに映画の最中、いつも空には意味不明のコウモリ男が飛んでいる…。なんなんだこの映画は!?

まあ言ってしまえば「ホラ男爵の冒険」みたいなヨーロッパ風のどこまでも大袈裟なホラ話を現代風に描いてみたということなんだろう。劇中でも「雪の多い地方だから楽しいホラ話をして皆で楽しむのさ」なんて言っているくだりもあったけど、歴史的にも様々な悲劇を体験してきている旧ユーゴスラビアの民族性があればこそ、逆にこういった爆発的に明るくて、どこまでも前向きなハチャメチャのバカ話を望む気持ちが監督の中にあったのかもしれない。それにしてもヒロイン・ヤスナを演じるマリヤ・ペトロニイェヴィッチのリブ・タイラーをもう少し清楚にしたような美形ぶりが実に麗しく、映画の間中目からハートマークを出していたオレである(一緒に観に行っていた相方スマン…)。ただこんな美女がボンクラ面の主人公の嫁になるという展開が、この映画で唯一納得出来ないオレであった。

■"Promets-moi" Trailer

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■「ウェディング・ベルを鳴らせ!」オリジナル・ポスター

マリヤ・ペトロニイェヴィッチたんの美しさにみんなひれ伏すがいい!!

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doradora0511doradora0511 2009/05/18 14:42 >ただこんな美女がボンクラ面の主人公の嫁になるという・・・・唯一納得出来ない
映画を見てないですが、私も納得がいきません。

globalheadglobalhead 2009/05/18 17:23 ブクマコメントでもありましたが、考えてみるとボンクラそのもののオレに出来たカノジョがいるということに大方の人が納得できないようであります。

shidehirashidehira 2009/05/18 17:48 逆だってばぁ。
「納得出来ている」からだもん。

globalheadglobalhead 2009/05/18 17:59 そういうことか!

20090515(Fri)

[]アッチェレランド / チャールズ・ストロス アッチェレランド / チャールズ・ストロスを含むブックマーク アッチェレランド / チャールズ・ストロスのブックマークコメント

アッチェレランド (海外SFノヴェルズ)

アッチェレランド (海外SFノヴェルズ)

■《シンギュラリティ》を迎える世界

21世紀初頭から24世紀にかけて、テクノロジーにより変容してゆく人類と、【特異点】=シンギュラリティが導いた驚異的な未来世界を描き出したチャールズ・ストロスのサイバー・パンク・宇宙SF。「アッチェレランド」とは音楽用語で"だんだん早く"という意味であり、加速度的に変容してゆく人類の進化の様子を言い表している。物語は3章に分かれ、第1章の主人公・マンフレッド・マックスから3世代を経た彼の子孫を通じて物語は語られてゆく。物語は次のような構成になっている。

◆第1部:離昇点(スロウ・テイクオフ)
天才的な知性を持った主人公マンフレッド・マックスは、自らの豊富なアイディアを無償提供し、新たなる経済形態・エコノミクス2.0を興そうと奔走していた。しかしプライベートでは押しかけ女房との離婚訴訟でてんやわんや。そんなある日彼は3光年先から送られてくる知性体らしきものからの電波の存在に気付く。

◆第2部:変曲点(ポイント・オブ・インフレクション)
木星コロニーを統治するマックスの娘・アンバーは外宇宙から届いた電波を頼りに、アップロード精神となって地球から3光年先に浮かぶ褐色矮星ヒュンダイ+4904/-56への探索の旅に出る。そこでアンバー一行を待っていたものはある構造物と異星の超AIだった。そして地球ではネットワークにアップロード化されたポスト・ヒューマンによる《特異点》を迎えつつあった。

◆第3部:特異点(シンギュラリティ)
土星コロニーに住むアンバーの息子・サーハンは再受肉体として現れた祖父マンフレッドと母アンバーに手を焼いていた。折りしも人類は内惑星を解体し太陽を雲の層のように覆う《特異点》後のポスト・ヒューマンによって駆逐されつつあった。人類は太陽系を捨てて外宇宙に移住するべきなのか。

■サイバー・ギークの為のSF

第1部、主人公マンフレッドが装着する眼鏡型のヘッドアップ・ディスプレイが常時ネットワークにアクセスし、大量の情報を高速で検索しながら、あたかも主人公の拡張された外部記憶・思考装置として機能する描写が実にサイバーパンクしていて楽しい。考えてみれば常にネットに接続しながら生活しているというのはネットオタクには日常的な光景で、それが面倒な操作無しに常に知覚できるというのは夢のような世界であるかもしれない。第1部はそんな高度に洗練されたネットワーク・テクノロジーの未来を描いているのと同時に、コンピュータ・ギーク、ネットオタク垂涎の"夢のオモチャ"をもっともらしく描いているところが可笑しかったりする。それはヘッドアップ・ディスプレイを盗まれた主人公が痴呆状態に陥ってしまう、なんてエピソードの皮肉さからもうかがえる。ネットオタクの末席に割り込ませてもらっているオレとしても、この"夢のオモチャ"のキラキラ輝く魅力と、「お前らってほんとネットが好きだよな!(俺もだけど)」という作者の皮肉がくすぐったくてしょうがなかった。この第1部だけなら「アッチェレランド」は今年度NO.1のSF作品として諸手を挙げてお薦めするだろうことは間違いない。

しかしこの物語は未来テクノロジーを謳歌する様のみを描いたものではない。マンフレッドの押しかけ女房、なにしろこいつがクセモノで、彼女の登場で物語はいきなり下品で下世話なドタバタへと乱調してゆくのだ。このハズシ方がまさにイギリス作家チャールズ・ストロスの面目躍如といったところで、泥沼の離婚劇と親権を巡る骨肉の争い、さらにはいけすかない親への子供らの苛立ちは、サイバーパンクな近未来世界を犬も食わない生臭いものに変えてしまい、それはなんと人類がデータベース化されひとつのデータとして生きる物語終章までずっと繰り返されるのだ!人類の未来だの宇宙の超知性だの気宇壮大なテーマを描いているようにみえて、その中身は数世紀に渡る夫婦喧嘩と親子喧嘩だったというこの馬鹿馬鹿しさ!実は作者チャールズ・ストロスはこれがやりたかったためにこの難解で凝りまくったお話を書いたのだとしか思えない。

■宇宙を覆う巨大ネットワーク

第2部以降、主人公達が宇宙に飛び出してからは若干物語はトーンダウンする。宇宙空間と宇宙で生活する人類の描き方によると思うんだが、従来的な宇宙SFと比べてもどこか見劣りするのだ。これは作者の描写力の足りなさというよりも、全ての世界は情報と演算が横溢するものとして捉えたこの物語世界では、なーんにもない宇宙空間は単に退屈なものでしかなく、じゃあ何やってるかというと宇宙コロニーやスペースシップの中に篭って大量の情報と戯れまくっているのだ。即ち、宇宙というものの茫漠さや距離感が描かれていない、というか、興味が無いから描いていないのである。なんだか外惑星軌道の世界を描いていても人間同士の距離感は窮屈だし、超高密度集積回路の中にぎゅうぎゅうに多数の人格データを詰め込んで数光年先の宇宙へと飛び出したはいいが、やってることはバーチャル・リアリティ空間でああでもないこうでもないと言っているだけだし、全く宇宙に行ったって殻に篭ってデータとネットワークの話しか出来ない困ったオタク振りなのである。

そういった意味で、"データ化された人類の裔"を描いたものとしてはイーガンの「ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)」あたりを超えるものは無いのだけれども、量子論的世界観から導き出された空想で生み出されるイーガンSFとは別の、チャールズ・ストロスがかつて学んだコンピュータ・サイエンス的な見地から、"情報化された宇宙""ネットワーク化された宇宙"を描き出しているところがこの物語のポイントとなるだろう。即ち、インターネットの誕生がこの地球上の距離を限りなく狭くしたように、ネットワークで結ばれたストロス的な宇宙空間はバッファが存在する限りどこまでも狭く、そのバッファの存在を演算素(コンピュートロニウム)*1という架空の物質で宇宙を覆うことにより可能にしたのがこの物語世界なのだ。だからこそこの「アッチェレランド」の世界はどことなく窮屈で、逆に存在する空間を(そして自己という存在を)どこまでも情報とその処理で埋め尽くしたいという欲望に満ち満ちている。言うなれば宇宙空間の中でムーアの法則を究極まで推し進めた物語、それがコンピュータとインターネット世代の為のSF、「アッチェレランド」なのだと思う。

*1:地球内惑星軌道内の全ての惑星を解体し、その物質を1原子あたり1ビットの演算能力を持つ演算素(コンピュートロニウム)に変換、それにより物質全てが演算能力を持ち、その超大な演算能力が《特異点》を起こす、それが「アッチェレランド」の世界なのである。

20090514(Thu)

[]最近聞いたプリンスとかデペッシュ・モードとか。 最近聞いたプリンスとかデペッシュ・モードとか。を含むブックマーク 最近聞いたプリンスとかデペッシュ・モードとか。のブックマークコメント

■LotusFlow3r/Prince

Lotusflow3r/Mplsound/Elixir

Lotusflow3r/Mplsound/Elixir

先日発売されたプリンスの3枚組アルバムは「取り合えずアルバム3枚作っちゃったけど別々に売るのもタルイんでセットにして激安価格でファンに奉仕しちゃるんでそこんとこヨロシク」といった性格のアルバムである。もともとプリンスは泉のように楽曲が湧いてくる人なので、ガンガンアルバム作って発表したかったのだろうが、これまではレコード会社とのナニで自由に出来なかったのが、ここにきて何でもアリだろ?ということになったのではないかと思われる。

3枚のアルバムはそれぞれコンセプトが異なっており、「LotusFlow3r」はプリンス・ギターがギュインギュイン鳴り響くバンド・サウンド、「MPLSoUND」はプリンスらしいチャカポコいう打ち込み中心の音、「Elixer」はプリンスのアルバムではなく、プリンスが全面プロデュースした(らしい)ブリア・ ヴァレンティという女性ボーカルの人のアルバム。

オレは「パープルレイン」からプリンスを聴き始めたクチかなあ。その後過去のアルバム全部をおさらいし、新作が出る度にアルバムを買っていたファンではあったが、「ダイアモンズ・アンド・パールズ」あたりからなんだか思い切りの悪い音になっているような気がして、最近では「3121」を聴いた以外は暫くプリンスから遠ざかっていた。しかしこの3枚組「LotusFlow3r」は久々にオレの知ってるプリンスらしいプリンスの音で、かなり気に入って聴いている。ここには「パープルレイン」以降のどんどん先鋭化していったプリンスの音は無いけれども、こういった気楽さや気安さのあるプリンスも実は結構いいんじゃない?なんて思う。

あとオマケのようにセットされたブリア・ ヴァレンティさんのアルバムは、変態プリンスサウンドを聴いた後に聴くと淡白すぎるように感じるかもしれないが、単体で評価するならプリンスの隙の無いアレンジが焼肉食った後のペパーミントガムのように清涼感に溢れていて胃の調子もなかなか良くなるという感じのものであった。

試聴

◎prince ft q tip chocolate box HQ

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■Sounds of the Universe/Depeche Mode

Sounds of the Universe: +DVD

Sounds of the Universe: +DVD

デペッシュ・モードは80年代にPSBやニュー・オーダーあたりと一緒によく聴いていた。当時は"エレポップ"なんて謂われ方もしていたようだが、単純にシンセサイザー音やリズムボックスの音が好きだったオレはこのテの音があればすぐ飛びついていたものである。やはり最初はクラフトワークの「ヨーロッパ特急」でしたかね。その後ゲイリー・ニューマンやヒューマン・リーグ、ウルトラ・ヴォックス、ジョン・フォックスあたり。まあこの頃のニュー・ウェーブ・サウンドはなんでも聴いていたので、こればっかりという訳でもなかったけど。

その中でデペッシュ・モードはいわゆるダークでゴスな雰囲気と金属ビート、そして冷ややかで哀愁ヨーロッパなメロディで一歩抜きん出ていたような気がする。非常にコンセプトがきちんと固まっていたバンドだったんでしょうな。初期の頃の音を除けばこれまで出したアルバム(って全部聴いてないのだけれども)は横道に逸れる事も無くある意味どれも同じ音だもんなあ。ただメロディアスなのにも関わらずなぜか情緒性は薄いのね。よくコントロールされた商業アルバムとして完成している反面魂にずっしり響かないというか。その辺があまりハマらなかった理由でしょうか。

このアルバム「Sounds of the Universe」でもその印象は変わらないんだけれども、先行シングル「Wrong」のPVの暗さが面白くてついつい久しぶりに買ってしまった。「Wrong」PVはYouTube埋め込み禁止になっているのでこの辺で観てみて下さい。

試聴

◎Wrong:Depeche Mode (Live)

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[]その他最近聴いたCDなどなど その他最近聴いたCDなどなどを含むブックマーク その他最近聴いたCDなどなどのブックマークコメント

■Follow The Leader -A Submerge Compilation-

Submerge: Follow the Leader

Submerge: Follow the Leader

■Follow The Leader 2 asin:B001BBQ2ZY

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ちょっとデトロイト・テクノ成分が足りなくなっているなと思い、結構前に出ていたのだが買い逃していたサブマージ・レーベルのコンピレーション2枚を購入。これ、オンラインだとどこも品切れだったのだが、有楽町のHMVに行ったら何故か2枚とも置いていた。もはや街のCDショップというのは地方のプラモ・ショップのように掘り出し物専門の店舗となっているのか。

それにしても"デトロイト系"と謳われるトラックは数あるが、どれも単に綺麗目ストリングスがはいってるだけだったりして、どうもデトロイトな気分と違ったりするのだが、本家デトロイトのサウンドは醸し出す空気がやはり違うよな。ちょっとした泥臭さというか妙な素朴さがあって、噛みしめるほどに芳醇な味が口に広がるとでもいうか。言うなれば養殖モノと天然モノの違いでしょうか。しかしこんな比喩で分かるんでしょうか。

試聴 試聴

■Ekspozicija 10 Deep,Hard & Dirty ( Mixed By DJ Rush、Mixed By PET DUO)

Ekspozicija 10: Deep Hard & Dirty

Ekspozicija 10: Deep Hard & Dirty

時代がどう変わろうと生涯いちハードコアミニマルなDJ Rush先生のハードコア地獄篇。この頑固さ融通の利かなさが逆に信頼の証なのか。もうオープニングからラストまでひたすら黒く硬くぶっとく、ドゴドンドゴドンドゴドンドゴドンと戦いのリズムが刻み続けられるのだ。ヘッドホンで聴いてると疲れること必至、やはりこれは大音量でブチ鳴らし忘我となって踊るべき音だな。 試聴

■The Lab 01: Loco Dice

The Lab Vol.1: Mixed By Loco Dice

The Lab Vol.1: Mixed By Loco Dice

ミニマル・シーンで大人気という噂のLoco Dice、ミニマルのみならずテック・ハウス系らしき音も鳴らして多彩であるがちょっとオレには淡白に感じたな。 試聴

■Machines Don't Care/Machines Don't Care

Machines Don't Care

Machines Don't Care

Herve、Sindenらフィジェット・ハウス周辺のDJがチームを組み作られた「これぞフィジェット・ハウス」なアルバム。ブリブリピュウピュウいってます。もう少し泥臭くてやんちゃなものを想像していたけれども意外と大人しめかも。 試聴

■When Machines Exceed Human Intelligence/Harmonic 313

When Machines Exceed Human Intelligence

When Machines Exceed Human Intelligence

もっとデトロイトしているかと思ったらかなりダブ・ステップなベース音が印象に残るアルバムで、これは気分がゆったり目のときの方がハマる音かな。 試聴

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20090513(Wed)

[]ジェシカ・アルバたん(ハァハァ…)のちょっとエッチなラブ・コメディは微妙にハァハァ…だった!? ジェシカ・アルバたん(ハァハァ…)のちょっとエッチなラブ・コメディは微妙にハァハァ…だった!?を含むブックマーク ジェシカ・アルバたん(ハァハァ…)のちょっとエッチなラブ・コメディは微妙にハァハァ…だった!?のブックマークコメント

■噂のアゲメンに恋をした! (監督 :マーク・ヘルフリッチ 2007年アメリカ映画)

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ジェシカ・アルバたん(ハァハァ…)のちょっとエッチなラブ・コメディ映画である。「ぬぁにぃぃ!あのジェシカ・アルバたん(ハァハァ…)が"ちょっとエッチ"な映画に出るだとおぅぅぅ〜〜ッ!」と既に血圧は上がりまくり瞳孔は開き鼻息は荒く口からは涎を垂らし心臓はバクバクもんでDVDをプレイヤーのディスク・トレイに思いっきりブチ込んだオレである。あの清純そうなジェシカ・アルバたん(ハァハァ…)がいったいどんな凄いことに!?ああもあろうこうもあろう、いやまさかこんなことまで!?ひょっとしてあんなこともありなのか!?いやちょっと待てよだってそれはマズイだろ!?オレいったどうしたらいいんだよ!?…などと観る前から早くも錯乱気味のオレだ。

主人公は歯科医師のチャーリー。彼は"自分と1回寝た女性は自分と分かれた後「運命の人」と出会う"という呪いをかけられ、それを知った「運命の人」と出会いたい女達が大挙してチャーリーのベッドに訪れ、アハンウフンとやった末その後本当に他のいい男をゲットしていたのだ。すっかり食い物にされているチャーリーだったが、ある日彼はジェシカ・アルバたん(ハァハァ…)演じるキャムにぞっこんになる。しかし、ここでキャムをやっちゃったら、彼女も自分と別れてもっと素敵な「運命の人」の所に行っちゃうんじゃないか…。妄想と疑心暗鬼で頭がパンクしそうなチャーリーの運命は!?というお話である。

どうせお話など無いに等しいと思って観てたが、これはこれで結構面白かった。後腐れなく山のようにエッチができるからいいんじゃね?とは思うが、これが本気で惚れた女だと困っちゃう!ということなんだろう。こういうシチュエーションの映画ってウィノナ・ライダーたん主演の『セックス・カウントダウン』なんてぇのもあったな。どっちにしろ「エッチはエッチで、愛はそれとは別」というのも、潔癖な方には眉をひそめる様なオハナシだろうし、「やるだけやっといてナニ悩むことがあるんだタコ」などと別方面でも苦言を呈されるかとは思うが、そこはホラ、単細胞な毛唐の作る映画だと思って勘弁してやってくれ。

さて懸案のジェシカ・アルバたん(ハァハァ…)の「ハァハァ…」はいかに!?ということだが、ラブシーンはあってもエッチなシーンは無かったね。まあ分かってたけどね。だいたいオレのジェシカ・アルバたん(ハァハァ…)がそんなふしだらなことするかよ!?ジェシカ・アルバたん(ハァハァ…)は永遠の清純なんだよッ!ジェシカ・アルバたん(ハァハァ…)はウンコだってしないんだぞ!?…まあ別にしてもいいんだが。

むしろ見所はジェシカ・アルバたん(ハァハァ…)のその豪快なドジっ子振りである。あのジェシカ・アルバたん(ハァハァ…)がドジっ子なのである。「やだー」とか「うそー」とか言いながら変形八の字眉毛状態でベロを口からちょこっと覗かせ、自分で自分の頭をポカッとか叩いて「テヘ」とか言うあのドジッ子である。そして「お前ってドジっ子だなあ」なんて言おうものなら目の辺りをバッテンにさせ「違うもん違うもんドジっ子じゃないもん!」とか言いながらグーパンチで相手の胸をポムポムと叩くというあのドジっ子なのである。ここで重要なのはこの時の擬音は「ポムポム」であり「ポンポン」では決して無いということである。細かい部分であるが要注意であろう。

そして映画でそんなドジっ子振りを披露するジェシカ・アルバたん(ハァハァ…)を愛でながら、オーストラリアで30万ヘクタール以上も燃やしつくした山火事の如くオレの心が萌えまくったのは言うまでも無い。ああジェシカ・アルバたん(ハァハァ…)、ハァハァ…。しかしタイトル「噂のアゲメン」だが、それを言うならアゲメンではなくてアゲチンが正しいのではないか?などと微妙に疑問を感じる今日この頃のオレである。

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20090512(Tue)

globalhead2009-05-12

[]オレは左右が分からない オレは左右が分からないを含むブックマーク オレは左右が分からないのブックマークコメント

以前日記で「自分は"向かって右"とはどこの右なのか分からない」というようなことを書いたのだが(2005年7月27日「天動説」)、要するにオレは、写真なんかで「向かって右から3番目の人」などと言われてもどっちの右から3番目なのか判断できないボンクラ頭をしているのである。

自分が主体と考えるなら自分の右側はどちらかぐらいは分かる。相手にとっての右側はどちらなのか、それも分かる。しかしモノの右側、と言われたら分からなくなるのである。例えば目の前に黒い板があるとする。この黒い板の右側とはどっちか、となると、それは黒い板にとっての右側になるのか、自分の鏡面として眺めた右側になるのかが分からない。というかモノには人格が無い以上「モノにとっての右側」という言い方は語義矛盾しているのではないか。というか既に書いていて自分で何を書いているのか全然分からなくなってきている。

さてこれが人の写っている写真だとする。するとこの写真の左側、というのは、写っている人間にとっての左側でいいのか。自分にとっての左側なのか。そして自分にとっての左、とはそもそも何を指すのか。誰が何を言おうと何が何でもオレにとってそれは左側のものであると言う強烈な自意識に裏打ちされた左で無ければならないのか。いや、それは別にどうあろうとそれほど困らないのだけれども、取り合えずなんとなく左っぽいから左でいんじゃね?といった意志薄弱な左であるのならそれは無効となってしまうというのか。つまりは自らのエゴがどう強烈に世界を規定するかによって左右の概念と言うのは変わってしまうといった類のものなのか。それほど客観的な左右というものが不確定なものであり曖昧なものであるのだとしたらこの現象世界での唯一絶対のものは存在しないと言う認識になってしまうということになるのか。そもそも現実とは何か。客観とは。主観とは何か。真理とは何か。神は存在するのか。救いはあるのか。

さらにこの写真に人物が後ろを向いているとしよう。そうすると、この写真の左側、と言った場合、写真に写っている人物にとって左側なのか、写真それ自体の左側なのか。そしてそもそも写真それ自体の左側、とは写真にとっての左側なのか、写真を見ている人間にとっての左側なのか。写真にとって、などと考えることは実は余計なおせっかいであり写真には写真の世界がありそれを一緒に酒も飲んだことのない赤の他人のオレがどうこう言うのは実は失礼に当たることなのではないか。写真個人の人格や生い立ち、人生の指標や生きる喜びを知ることも無くただ画一的に"写真だから"の一言でそれをおざなりにしてしまうことは写真と言う存在そのものを結果的に否定してしまっていることにならないのか。憲法ではどう規定されているのか。世界憲章には何と謳われているのか。アムネスティやユネスコの見解はどうなのか。オレはもう分からないのである。

さらにこれに加えて"向かって"という言葉だ。"向かって右"の"向かって"とはいったい何に向かって右なのか。自分に向かってなのか。自分が向かってなのか。写真に向かってなのか。写真に写っている主体から向かって右なのか。それとも明日に向かってなのか。そして「写真に向かって」と「写真に写っている主体から向かって」とはそもそも同じことなのか違うのか。そして実は"向かって"と言う場合に主体となる"向かってさん"という存在が存在し、その"向かってさん"の許しなしには何に"向かって"なのかということを勝手に決めてはいけないのではないか。遠野物語にはそんな記述がなかったか。金枝篇にはそんな伝説が無かったか。まんが日本昔話にそんな回が存在していたのでないか。水木しげるの妖怪にはいなかったか。オレは分からないのである。オレには、分からない事だらけなのである。

何故こんなことを書くのか、というと、それは昨日書いたスピーカーのせいである。実を言うとオレはいつもスピーカーの設置を左右逆にしてしまうのである。それも、設置してから何日も経って「なんか違う」と気付くのである。しかしだ。設置したときにオレが想定した左右は、実は正しかったのではないのか。今確かに"正解"とされる左右に置き直してオレは安心しているのだけれども、しかし本当は、オレは巧妙な罠にかかってしまっただけなのではないのか。そしてこれは連綿と続く"左右の歴史"の中で秘かに企まれていた陰謀だったのではないのか。薔薇十字団の、テンプル騎士団の、フリーメーソンの、ロスチャイルドの、イルミナティの、シオン賢者の議定書の、メディチ家の、フーマンチューの、琥珀旅団の、ヤーハールと五人の姉妹の、ギャリソン機関の、ザ・ショップの、ビッグ・ブラザーの、リトルグレイの、小沢一郎の、N17銀河からやって来た赤色メタン生物の、クリンゴンの、多次元宇宙を統べる破壊神ソー・ウの、陰謀、陰謀、陰謀なのではないか。オレにはそう思えて夜も眠れないのである。

「知りすぎることは不幸。一番幸せなのは無知であること」byはあちゅう

paseyopaseyo 2009/05/12 12:28 うるさいッ! 右って言ったら私の右よ!

globalheadglobalhead 2009/05/12 12:31 あううう〜。御命令ならいつだって白いものも黒いって言いますううう〜〜。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2009/05/12 17:06 アハハハハハハ! 読みながらまず「うるさい!」って思ったら、その通りに書いてあって爆笑しました。

希望の光希望の光 2009/05/12 19:49 ちなみに私の息子は“向かって左”に曲がります

globalheadglobalhead 2009/05/12 22:02 >レイジーさん
ああオレこういう意味ありそうに見えて何一つ意味のない文章書くのって人生で一番楽しいかもしれない…

globalheadglobalhead 2009/05/12 22:05 >希望くん
惜しい!オレは常に天頂を指し示しているッ!

ってか希望くん、なんかいろいろ報告すべきだと思うのでこれから職員室に行ってオレにメール出すように。

azecchiazecchi 2009/05/13 09:12 フモさんが『はあちゅう』って、なんかスゴイ違和感なんですがー。

globalheadglobalhead 2009/05/13 09:59 "あれ"は近寄っても話題にしてもいけない世界ですからねえ。陰謀でググッたらたまたま出てきたもんでシャレで入れときました。

kechidakechida 2009/05/13 22:13 私は「右・左」という「言葉」と「概念」がうまく結びつかなくて苦労します。
ある場所へ行くために、次の交差点をどちらへ曲がったらいいのかは分かるのです。
ただ、それを「右」と呼ぶべきなのか、「左」と呼ぶべきなのかがが分からなくなります。
車の助手席で、道案内をしていると、えっなんでそっち行くの?と思うことがしばしばあります。
「そっちじゃないよ」と私が言うと、「だっていま右/左って言ったでしょ!」となるわけです。
なのでなるべく指で行くべき方向を指し示し、「次はこっち」と教えるようにしています。
ちなみに「上・下」や「前・後」は間違えたりしません。不思議です。

globalheadglobalhead 2009/05/13 22:33 kechidaさんの言ってる事なんだかよく分かるなあ。
文章では面白おかしく書いちゃったりはしてますが、オレは結構右左混同することがあるんですよ。
タクシー乗ってるときも道の右左を指示するのが時々おかしくなっちゃったりするんです。
アタマの構造がナニなのかもしれませんが、実はオレ左利きなので、それのせいもあるんじゃないかとちょっと思ってます。
それと人間の知覚って左右は弱くて上下はしっかりしていて、これは直立歩行の生物だからだけれども、樹上生活が殆どの猿の知覚は左右が強くて上下は弱い、なんて話を聞いた事がありますね。
kechidaさんもひょっとして左利きかな!?

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20090511(Mon)

[]タイムドメインのスピーカー買った タイムドメインのスピーカー買ったを含むブックマーク タイムドメインのスピーカー買ったのブックマークコメント

TIMEDOMAIN light

TIMEDOMAIN light

iTuneのおかげなのか弊害なのか、部屋で音楽を聴くのが殆どパソコンからになってしまった。安物だが部屋にはONKYOのAVアンプだのBOSEのスピーカー程度ならあるので勿体無いといえば勿体無いが、安普請のアパート住まいでは持て余していたのも確かで、5.1CH用のサブウーファーなんか音絞りまくっていたりする。そんな訳でパソコンオーディオ用のスピーカーをもう少しきちんとしたものに新調しようと思ったのである。

新調しようと思ったもう一つの理由は相方さんちにあるパソコンスピーカーの音がとても良く、自分の持ってきた音源を鳴らしても違いが分かるぐらいで、ということはオレは今まで部屋で何聴いてたんだ?と思えてきてしまったのもある。で、どんなスピーカーにしようか?などと考えていたが基本的にオーディオには暗いので、しばらくグズグズしていたのだ。

そんな時随分前にオレがブックマークしていた記事を相方さんが最近ブクマしていたので再び思い出したものがあったのだ。「タイムドメイン」というメーカーのスピーカーである。ちょっと古い記事で恐縮だが以下を参考されたい。

ビル・ゲイツも驚愕させたタイムドメイン由井啓之の新発想・音響理論

基本的な設計理論そのものが従来と違う思想で出来ているものらしいのだが、まあオーディオに詳しくないオレがどうこう言う問題ではない。ただ、いかに画期的なものであるのかという熱気がビンビンと伝わってくるのは確かで、パソコンユーズの小型のものなら値段もそこそこだし、GWの最中、青山の試聴ルームがあるという場所に行き、そこで聴いたときはそれほどピンと来なかったにも関わらず、部屋に帰ってから勢いでアマゾンでポチッたのである。

というわけで製品が到着、繋げて聴いてみる。レビューでこのスピーカーを褒めるような方は殆どがクラシックやジャズなど基本的に生音を主体とする音楽を聴く方で、オレのようにテクノみたいな電子音主体の音を聴く人間にはどうかと最初思っていた。確かに生音の再現力は非常に良いとは思うが、比較対象となるべき本当に良いオーディオ音を知るわけではないオレの耳にどれほど"良く"聴こえているのかがイマイチ不安ではあった。しかしオレのよく聴くテクノ・ミュージックを鳴らしてみたところ、このスピーカーの性能の良さが歴然として分かった。

確かに、レビューでよく言われているように重低音というものには弱いかもしれない。ただ、もともと大きな音で鳴らすつもりが無かったのと、音の分離が非常に高いという触れ込み通りだったのとで、今まで聴いていた音源の殆どが、別物の音になって聴こえてきたのである。これは誇張ではなく、「これってこういう音だったの?」というか「これって別ミックス?」とまで思ったほどなのだ。リズムが粒々になって踊りそれがどこにあるか手を伸ばせば触れられそうに見え、ストリングス音は絹のように滑らかで風に乗って翻っているような気さえする。まあ今までがしょぼかったといえばその通りなのだろうが、"良い音"と"別物の音"の差は凄まじいものがある。

生音の再現度の良し悪しについてあれこれ言えるほどオーディオ的ボキャブラリーは無いのだけれど、電子音の再現度がこれほど高く感じさせるのはなんなんでしょうね。結局は音の分離が良くクリアーである、ということなんだろうけど。だからこの音の違いというのは、タイムドメインのスピーカーが秀逸だからというよりも、ちゃんとしたスピーカーで聴けばちゃんと聴こえるもんである、という結論にしかならないのかもしれないけれども、少なくとも、それをはっきりと感じさせるほど優れたスピーカーであったということは出来ると思う。

そういうわけで風邪でしばらく寝てたくせにずっと音楽を鳴らしていたオレであった。今まで聴いていた音源をもう一度聴きなおすのはとても楽しくもあり、かなり膨大な時間を費やすような気もしているオレである。

TIMEDOMAIN HomePage

すいかすいか 2009/05/11 20:07 画像を見て目玉のオヤジかと思っってしまいました。違いましたね。(ー_ー:)
ほんとに、メーカーによって音が違いますよね。
私も(?)店で聴いてもあまりピンときません。
広い場所で周りに雑音があるし、自分的にどうでもいい曲を聴くせいか、何が良いのかよくわかりません。
ウチはいまだにCDコンポなんですけど、買い換えて家でプレイボタンを押した瞬間に「ひええ、違う。」と思いました。

globalheadglobalhead 2009/05/11 23:04 そう!これが目玉オヤジの妖怪スピーカー!奏でる音はヒュードロロンヒュードロロン!地獄の音色があなたを死の世界へ!
…ってすっかり水木ワールド化しちゃったじゃないですか!
スピーカーは確かに店で聴いてもよく分かんなかったりしますよねえ。だからついついメーカー名や評判で買っちゃったりします。
あと重要なのが値段。高いといい音なのか?そうなのか?と思って取り合えず予算が許す限り高いの買っちゃったりします。
でもこれって全部思い込みなんですよねえ。多分本当にいいスピーカーというのは、自分の買えない値段のスピーカーのことを言うんだと思いますよ。

jkjk 2009/05/12 03:23 ぅー オトナの買い物だ〜

ウチのPCは昭和のラジカセから音が出てます
こんなん
http://www.justmystage.com/home/videotopaz/poto/national-s56-s60/RX-F35.gif

globalheadglobalhead 2009/05/12 09:20 昭和58年製。物持ちがいいのは堅実の証拠。jkさん意外とお財布がっちりしていると見ました。昔のアメリカンロックなんてラジカセから流れることを前提として作られてたそうですから案外いい気分で聴けるかも。

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20090508(Fri)

[]「死に場所」をめぐる冒険〜映画『グラン・トリノ「死に場所」をめぐる冒険〜映画『グラン・トリノ』を含むブックマーク 「死に場所」をめぐる冒険〜映画『グラン・トリノ』のブックマークコメント

グラン・トリノ (監督:クリント・イーストウッド 2008年アメリカ映画)

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■清志郎の死、松田優作の死

忌野清志郎さんが亡くなられた。06年に発見された喉頭癌の治療を続けながら、08年には日本武道館で復帰コンサートを開いたが、その時のインタビューで自らの病の状況については口調を曖昧にしていたのを読んだとき、オレは「この人は完治よりもまず、歌い続けることを選んだのではないか」と思ったのだ。清志郎は、ベッドの中での死よりもロックンロールしながら死ぬことを選んだのではないか。彼はその死に場所を、ステージの中に見出したのではないか。そしてその時思い出したのは、俳優の松田優作の死である。彼は膀胱癌が発見されつつも、ハリウッドからオファーされた『ブラック・レイン』への出演を強行した。抗癌剤を投与しつつの演技だったと聞く。映画の出演が無ければ、彼の命はもっと永らえていたかもしれない。しかし、松田優作は、俳優として死ぬことを選んだのだという気がしてならない。彼は、映画のスクリーンを、自らの死に場所として選んだのだ。

クリント・イーストウッド主演、『グラン・トリノ』は、こんな、「死に場所」をめぐる物語である。

■デトロイト、過去の栄光、ゲットーと化した現在

映画の舞台はアメリカ、デトロイトである。デトロイトという街については、オレがデトロイト・テクノという音楽ジャンルが好きだったせいで、昔ちょっと調べたことがある。1901年にフォード自動車が設立されたデトロイトは、世界初のオートメーション方式導入によりアメリカでも有数の工業都市として飛躍するが、フォーディズムの破綻とその主要な労働力であった黒人への差別により暴動が相次ぎ、1967年のデトロイト暴動では州兵が導入され街には戦車までが走った。暴動は街の6分の1を破壊し、廃墟となった街には黒人貧民層だけが残り、犯罪の温床となったゲットーは殺人発生率全米1位になるほど荒みきっていった。デトロイトは、アメリカの夢が最初に瓦解した街だったのかもしれない。

そして映画『グラン・トリノ』は、このデトロイトの街でフォードを造り続け、現在は退職して余生を生きる一人の男、ウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)を主人公として語られてゆく。彼の誇りは愛車「グラン・トリノ」。オレは車のことはよく分からないのだが、ウォルトがかつて自動車工であった時代に製作された最高のフォード・モデルなのだろう。そしてそれはウォルトとアメリカの輝ける時代の象徴であり、と同時に、消え去りつつある過去の時代の栄光なのだろう。その過去に、ウォルトはもう一つの忘れようとしても忘れられない体験をしている。それは朝鮮戦争だ。古き"善き"時代になされたその戦争はウォルトにとって、アメリカと民主主義のために行われた"正しい"戦争だったはずだ。だが実際は、朝鮮戦争の体験は忌むべきものでしかなく、ウォルトの心に暗い影を投げかけていた。映画は過去のアメリカの光と影の中で引き裂かれたままそれでもアメリカン・ウェイを貫こうとする男と、新たに隣に引っ越してきたアジア少数民族であるモン族のロー一家との出会いと交流を通して、消えゆくアメリカの姿を描いてゆくのだ。

■頑固親父の父性

ウォルトは頑固親父だ。一人の熟練した職人であり、自分のことはなんでも自分で出来る男であり、男が男らしくあることが正しい生き方だと信じ、そして自分の価値観に固執したまま新しいものが受け入れられない老人だ。彼は彼の所有する「グラン・トリノ」と同様古い時代の遺物だ。確かに過去には輝ける時代はあっただろう。しかしそれは既に過ぎ去った時代の話でしかない。情報インフラが整備され、受け入れようとするならば多様な価値観がすぐにも眼前に立ち現れ、単純作業は海外にアウトソーシングされ、豊富な大量消費材がD.I.Y.をホビー程度のものにしてしまった現代において、ウォルトという存在は化石のようなものでしかなく、そして今後も、ウォルトのような男は現れないだろう。もしウォルトという男に"男らしさ"を感じたとしても、それはノスタルジーでしかないだろう。そしてウォルト本人も、そんな現代に、苦々しい想いだけを抱えて生き永らえていた。

最初ウォルトがロー一家を頑なに拒絶していたのは単に頑固親父たる所以なのだろう。しかしその後紆余曲折を経ながら徐々に心を開いてゆき、ロー一家やそのコミュニティーと交流してゆく様子は実にユーモラスに語られ、この部分の心の動きは物語を実に味わい深いものにしている。だが血を分けた家族にも心を閉ざしていたウォルトが、他民族であり赤の他人であるロー一家にこだわり始めたのは何故だろう。一家のアジア的な尊敬の作法と謙譲心に心を開いたともいえるが、やはりその中の一人の少年タオ・ロー(ビー・ヴァン)に対して「あーもう見てらんねえなあ、こいつは一丁仕込んでみるか」などという職人らしい親方根性と、家長のいないロー一家に対して、持ち前の父性が強力に動いたのだろう。そういった意味ではこの「グラン・トリノ」はある種の"最後の父性の物語"ということも出来る。それは望むと望まざるに関わらず世界を庇護しようとするアメリカの姿の写し絵なのかもしれない。

■「死に場所」

そしてある事件が起こり、頑固親父ウォルトは「ロー一家のかりそめの父」として最期の大仕事を仕上げることになる。それは"アメリカの最後の父"として、後に続く未来あるものへ、その魂を継承することであり、そして、もはや余生の短い自分の「死に場所」を探すことだった。

「死に場所」とはなんだろう。それは自分が、何故、何の為に、どう生きてきたか、を示す場所なのではないか。人は、いやがおうにも死ぬものだ。しかし、自死を除くなら、多くの人は死ぬ時も、死に方も、死ぬ場所も選べない。だが、死を悟ったものが、どう自分の人生に落とし前をつけるのか、を選ぶことは出来る。ウォルトは、ロー少年に対して、社会生活の作法は言葉で教えても、生き方そのものを言葉にすることは決してしなかった。なぜならウォルトは、生き方は言葉で伝わるものではないことを、十分に知っている大人の男だからだ。そしてウォルトは「死に場所」を見つける。それは気高く尊厳に満ちたものだった。即ちそれは、ウォルト自身が、気高く尊厳に満ちた人生を生きたという証を示したかったということに他ならないのだ。そしてそれが、ウォルトがロー少年に示した、《生きる》という態度そのものだったのではないかと思う。

オレは"死"によって成就する物語も人生も認めない。無様に生き残って無様に生きてゆくことによってしか人は学べない。しかし、年老い、または死期を悟ったものが、後の世代に何かを伝えようとすることはありだと思う。それは「自分はこう生きた」ということだけではない。「自分はこのように迷い続けた」でもいいんだと思う。新しい世代は、そこに教師と反面教師を見るのだろう。それでいいのだと思う。新しい時代は、どのみち彼ら新しい世代のものだからだ。死に行く古いアメリカから生きる態度を示された新しいアメリカ人ロー少年は、これからどこに行くのだろうか。


■Gran Torino Trailer

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jkjk 2009/05/08 18:16 ネット界隈での評判もよく、劇場もグラントリノの階は大混雑でした。 予想以上にまとまった映画でしたが、コワルスキー(イーストウッド)側の視点ではオトコの死に場所見つけたり_で大満足な人生かもしれませんが、タオの今後の人生はあんまり明るくないですよね?アレ。 タオの家にまともなガレージ無かったっぽいし、家の近所は相変わらず悪そうなのウヨウヨいそうだし。 と素直にイイ映画を良く受け止められない自分に落ち込んだり

globalheadglobalhead 2009/05/10 21:19 多分ロー一家はコワルスキーの一件から他所でも「あいつらには近づくな」と恐れられ一目置かれる存在となり、庭に車止めたって誰も手出しできないんですな。そして精神的にタフになったタオは「男は自分で自分のことも守れんと一人前とは言えんじゃけのう」と体を鍛えてガチムチのマッチョとなってさらに周囲に睨みをきかせ、さらにモン一族の精神的支柱となってコミニュティーを守り、その後一族の後ろ盾もあって学勉に励んだ挙句政界に乗り出し、遂にはアメリカ大統領となるわけなんですな。
そしてこの未来がきっとイーストウッドの描くところのアメリカの将来ということになるんでしょうな。という訳で妄想の「グラントリノPART2」でありました。

20090507(Thu)

[]みんなひたすらしょーもないヤツばかりだった!〜映画『バーン・アフター・リーディングみんなひたすらしょーもないヤツばかりだった!〜映画『バーン・アフター・リーディング』を含むブックマーク みんなひたすらしょーもないヤツばかりだった!〜映画『バーン・アフター・リーディング』のブックマークコメント

バーン・アフター・リーディング (監督:イーサン・コーエンジョエル・コーエン 2008年アメリカ映画)

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コーエン兄弟の映画とはどうも相性が悪い。「ビッグ・リボウスキ」はそのエキセントリックさからかなり好きな映画だったけれども、話題になった「ファーゴ」にしても「ノーカントリー」にしても、映画の出来こそ悪くないにしろ、どこかこの監督兄弟の底意地の悪さが透けて見えてしまい、好きになれないのだ。彼らの作品はそれほど本数を見ていないので断言できないのだけれども、どうも彼らの作品には性悪説とでもいうのか、「人間なんてこんな愚かなものですよ」というような奇妙に人を上から見下したような視点を感じるのだ。無論性善説ならいいのだというつもりはないが、この徹底した登場人物への突き放し方と冷淡さは、監督自身は安全圏内にいてモノを言っているような気にさせてしまう。

物語はフィットネスセンターに勤めるリンダ(フランシス・マクドーマンド)とチャド(ブラッド・ピット)がCIAを退職したオズボーン(ジョン・マルコヴィッチ)のとあるCD-ROMを入手し、これを元にユスリをしようとするところから始まる。これにオズボーンの妻ケイティ(ティルダ・スウィントン)、彼女と不倫関係のハリー(ジョージ・クルーニー)が絡み、事態は予想もしない方向へと脱線してゆき…というもの。予告編からは軽いコメディのようなタッチを想像させられるし、確かにコメディと言えないこともないのだが、その展開はきついブラックなもので、その笑いはどこか乾いたものであり、やはり観終わった後はコーエン兄弟の底意地の悪さと登場人物への冷淡さだけを感じる映画として仕上がっている。

なにしろどの登場人物も共感がまるで出来ない奇矯な愚か者で、辛うじてリンダとチャドの上司であるフィットネスセンターのマネージャー、テッド(リチャード・ジェンキンス)に人間味を感じることが出来るが、映画での扱いは虫けら並みであり、これも「虫けら用」として登場するための性格設定でしかないということが伺われる。この突き放し方って、コーエン兄弟がまるで登場人物を愛してないせいなんだと思う。それって単に物語を構成するための【駒】扱いってことじゃないの。

実の所、人間は愚かな存在だ、と言い捨てるのは簡単なことで、しかし愚かだからこそ愛せるのか、または絶望するのか、それを嘲笑するのか、それを描くのが表現者の態度だと思うのだが、コーエン兄弟はただ貶めてそれでお仕舞いのような描き方になってしまっている。しかしそれでは監督本人の"人間性"が除外されたままになってしまう。自らの"本性"というか立ち位置を表に出さずただ批評するのっていうのはちょっとずるいんじゃないのか。言ってしまえば表現者として"パンツを脱いでない"って思うんだよな。

ただ、この映画は出演者の豪華さやその演技を楽しむという部分が強く押し出された映画でもあり、そういった意味では決して駄作凡作ではないことも確かなんだよな。いや実際楽しかったんだけどさ、これってブラッド・ピットのバカ顔やジョン・マルコヴィッチのいつも苦虫噛みまくってるような表情やジョージ・クルーニーの勘違いモテ男ぶりやティルダ・スウィントンのクール・ビューティーやフランシス・マクドーマンドのムカツク馬鹿女ぶりがなかったら、単に嫌ったらしいだけの物語になったんじゃない?他のコーエン兄弟の映画みたいにさ。つまりこの「バーン・アフター・リーディング」って、有名俳優がドタバタを演じた「ファーゴ」ってことだったんだろうな。

■Burn After Reading Trailer

D

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2009/05/07 15:51 その通りですねー。
レディー キラーズの後味がとても悪かったので、コーエン兄弟の映画はもうレンタルでいいやと思っていました。が、ブラピとクルーニーだから観に行こうかな…とも考えていました。でもやっぱりな映画なんですね〜。

globalheadglobalhead 2009/05/07 19:55 なんかこうひたすら明るいわけでも暗いわけでもなく、批評的でもシニカルでもない、「こーゆーオロカモノを並べとけばブンガクテキに見えるだろう」とほくそ笑んでるような尻の青い書生っぽい映画撮りますよねえコーエン兄弟。もともとマイナー系の監督だったけど、悪い意味でマイナー根性抜けないんだよな。
ただ底意地が悪いといえば「ノーカントリー」はこの監督にマッチした題材で成功してるんじゃないかと思います。

azecchiazecchi 2009/05/07 21:01 なるほど!!
僕もファーゴとかノーカントリーはしっくりこなかったんですが、その理由がわかったような気がします。ま、あの徹底的に乾いた感じも嫌いではないですが。
しかしビッグリボウスキでは逆に性善説というか、登場人物への愛を感じる仕上がりになっていたような気がするんですけどねー。
この差はいったい何なんでしょう。

globalheadglobalhead 2009/05/07 23:15 「ビック・リボウスキ」は好きだったんですよー。ドタバタ・ハードボイルドといった物語も好きだったし、主演のジェフ・ブリッジスのダメ中年ぶりからは「将来こんなダメ男になりたい!」とマジ思ったもんです(だいたい達成できましたが!?)。
しかしその後「ファーゴ」観て「なんだこの監督?」と眉をひそめ、その後の作品も粗筋読んでも食指の沸かない嫌ったらしそうな話ばかりで…。
この差ってやっぱり主人公に感情移入できるかどうかの違いなんじゃないですかね。で、実はこのリボウスキってヒットしなくて、それでコーエン兄弟はスネちゃって、スカした映画ばかり撮るようになったんじゃないですかね?

azecchiazecchi 2009/05/10 11:52 あー、なるほど、そういう売れる売れないといった商業的な意味合いも大いに考えられますね。フモさん鋭い!!

globalheadglobalhead 2009/05/10 21:23 「ビックリボウスキ」、脚本は「バートンフィンク」と同時期だったんですが、製作を延期してて「ファーゴ」のヒットでやっと作ることが出来た映画みたいなんですね。
それが興行的に惨敗して、ああいう種類の映画を作ることをあきらめたんじゃないかなあという気がしました。

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20090506(Wed)

[]連休も終わりましてからに 連休も終わりましてからにを含むブックマーク 連休も終わりましてからにのブックマークコメント

・前半は映画観たり美術館行ったり買い物したりしていたのであった。

・エンジ色のスニーカーと国防色のワークパンツとFREITAGのバッグ買った。

・FREITAGはスイスのメーカーで、"使用済みトラックの幌をバッグ等のメインの生地に使用し、バッグのストラップには、ヨーロッパ車のシートベルトを再利用"している。独特の使用感とゴツさ、それにトラック幌のコントラスト鮮やかな模様を生かした柄が特長。 ホームページ

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・インド料理屋で和んだ。

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・ラーメンの海苔に口上が謳われていた。この白い色は塩なのかな?

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・ハンバーガー食った。

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・「これではあまりにも食い過ぎだ!腹の肉を落とすんだ!」とばかりに相方さんと二人でYouTubeの「1日6分で"割れた腹筋"を手に入れる腹筋法」を見ながらエクササイズする。

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・しかし二日目にして腹筋が痛くて動けなくなるオレと相方さんであった。

・腹筋が割れるよりも心が折れるほうが先だな…。

・岡本太郎の像の前で若者たちが音楽を鳴らしながら踊り狂っていた。

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・後半は雨で残念。しょうがないから相方さんと二人でDVD観まくる。

・ボーン・トゥー・ビー・キル。

フルメタル・ジャケット [DVD]

フルメタル・ジャケット [DVD]

・ワッツ・ア・ワンダフル・ワールド。

12モンキーズ [DVD]

12モンキーズ [DVD]

・相方さんの作ったレッド・カレーが美味かった。決め手はココナツミルクだな。ってやっぱ食ってばかりじゃん…。

[rakuten:bali-indah:470837:detail]

・相方さんは未だに「腹筋イテテテテ」とか横で言っている。

・日記の原稿も書いた。木曜日に「バーン・アフター・リーディング」、金曜日に「グラン・トリノ」のカンソーブンをそれぞれUPしますのでお好きな方は読んで読んで読んで。

・という訳で明日からまたお仕事。皆さん血管切れない程度にボチボチやっていきましょう…。

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momoko DOLL MISS WEEKDAY BITTER ver.

momoko DOLL MISS WEEKDAY BITTER ver.

shidehirashidehira 2009/05/07 00:41 >この白い色
たぶんカルシウム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%A7%E3%82%93%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%A7%E3%82%93%E3%83%95%E3%83%BC%E3%82%BA
>FREITAGのBAG
ばりかっこいいけん欲しい。福岡にもあるみたいなんで今度見にいこうかと思います。

globalheadglobalhead 2009/05/07 10:14 >カルシウム
おお、なんかそれっぽいですね。特許までとってあるんですね。
>FREITAGのBAG
何年か前に雑誌で読んで「へー」なんて思ってましたが実際お目にかかるとは思ってませんでした。でも調べたら結構あちこちにあったようですね。「同じデザインは存在しない」ということみたいですが、使ってる幌の種類はそんなにないみたいなんで配色自体はそれほどバリエーションがないみたいです。値段がちょっとお高いのと、ビニール臭がするのと、開閉時にマジックテープのバリバリいう音が気にならなかったらどうぞ。

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20090504(Mon)

globalhead2009-05-04

[]「歴史の天使」展 ワタリウム美術館 「歴史の天使」展 ワタリウム美術館を含むブックマーク 「歴史の天使」展 ワタリウム美術館のブックマークコメント

昨日は外苑前のワタリウム美術館へ、現代フォト・アーチストの作品を集めた「歴史の天使」展を観に行きました。

参加作家は以下の通り:

アウグスト・ザンダー      August Sande

マン・レイ           Man Ray

ルネ・マグリット        Ren_ Magritte

ダイアン・アーバス       Diane Arbus

ロバート・フランク       Robert Frank

ジョエル=ピーター・ウィトキン Joel-Peter Witkin

ギルバート&ジョージ      Gilbert & George

ロバート・メイプルソープ    Robert Mapplethorpe

永瀬正敏            Masatoshi Nagase

ヨゼフ・スデク         Joseph Sudek

アルベルト・レンガー=パッチュ Albert Renger-Patzsch

平川典俊            Noritoshi Hirakawa

佐藤玲             Rei Satou

ジャック=アンリ・ラルティーグ Jacques-Henri Lartigue

ホルス             Horst P. Horst

ヘルム−ト・ニュートン     Helmut Newton

リチャード・アベドン      Richard Avedon

アンディー・ウォーホル     Andy Warhol

ジャン・ルー ・シーフ      Jeanloup Sieff

ピーター・ビアード  Peter Beard

ファッション・カメラマンのヘルム−ト・ニュートンやリチャード・アベドンの作品のほか、マン・レイのシュールでファンタスティックな作品やルネ・マグリットが撮ったどこかコミカルでキュートな写真、アンディー・ウォーホルの撮ったスナップ・ショット(これは平凡だったが)など見所はいろいろですが、やはり今回のお目当てはロバート・メイプルソープとジョエル=ピーター・ウィトキンのオリジナル・プリントが見られるということでしょう。

ジョエル=ピーター・ウィトキンは性転換者や四肢損傷者、死体などをモデルにし、猟奇的であると同時に神話的でもあるダークでゴシックな写真を撮り続けたアーチストですが、その異様な映像世界には誰しもが息を呑むことでしょう。

ただ全体的に展示数が少なく、1点しか展示の無いアーチストがあったり、永瀬正敏のビデオ・インスタレーションは画面が消えたままだったり、佐藤玲みたいにこのラインナップに入れるのはちょっと違うんじゃないかなあなんて思わせる作品があったり、いま一つ消化不良気味の展示だったのも確か。5月10日までやってます。

ワタリウム美術館
東京都渋谷区神宮前3-7-6
Tel:03-3402-3001

●ジョエル=ピーター・ウィトキン
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●ロバート・メイプルソープ
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●ダイアン・アーバス
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●マン・レイ
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20090501(Fri)

[]セクシャル・マイノリティの為に戦ったゲイ活動家ハーヴェイ・ミルクの生涯  セクシャル・マイノリティの為に戦ったゲイ活動家ハーヴェイ・ミルクの生涯 を含むブックマーク セクシャル・マイノリティの為に戦ったゲイ活動家ハーヴェイ・ミルクの生涯 のブックマークコメント

■ミルク (監督:ガス・ヴァン・サント 2008年アメリカ映画)

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■"カストロ通りの市長"

アメリカで史上初めてゲイであることを公言して公職に就き、マイノリティの権利の為に戦いながら、志半ばにして凶弾に倒れた男、ハーヴェイ・ミルク(享年48歳)。この映画「ミルク」はその彼の半生を描いたドラマである。

ガス・ヴァン・サントらしい柔らかな色彩と光線で構成された映像が、センセーショナルになりがちなテーマを繊細に表現することに成功している映画だ。そしてなにしろ、この作品でアカデミー主演男優賞を受賞したショーン・ペンの演技が素晴らしい。ハーヴィー・ミルク自身のことは何も知らないにも係わらず、ハーヴェイ・ミルクとはまさにこういう仕草や会話の仕方をする人だったのだろうと思わせる説得力のこもった熱演振りだ。ゲイならではの振舞い方も実に自然で、さらにその笑顔の見せ方が美しく、とてもチャーミングなのだ。ハーヴェイ・ミルクも、きっとこういう笑顔を見せる人だったのに違いない。

■「その時は暴動を起こそう」

ゲイ差別や政治的な問題以前に、それまで虐げられてきたものが団結し、ギリギリの場所から自らの存在を訴える場面というのは単純に高揚感を覚えてしまう。この映画でもデモ・シーンのアジテーションとシュプレヒコールに奇妙に感じ入ってしまった。それは自分の中のどこかに自分はどちらかというならマジョリティよりもマイノリティの側であるだろうという漠然とした思いがあるからなのかもしれない。ゲイ差別を公認する「条例6」を巡る戦いの中で、「もしこの法案が通ってしまったら?」と弱気になる仲間に「その時は暴動を起こそう」と告げるミルク。ミルクにとってこれは生死を賭けた戦いだったのだ。だから狙撃予告の書かれた脅迫状を読まされても、飄々としながら演説台に上ったのだろう。そこでミルクは、脅迫に屈するよりも人として尊厳を持って死ぬほうを選んだのだろう。

一方、ゲイの存在を認めさせる為に仲間に対しカミングアウトを強要しようとするミルクの姿にはおそろしく強権的なものを感じた。善し悪しは別としても、彼にとってこの戦いはそれほど熾烈なものだったのだろう。逆に、マイノリティ差別はあったとしても、自らの権利を主張し、団結を訴え、それを社会全体に伝え認めてもらおうと尽力する様は、実にアメリカらしい民主主義の姿だという気もした。ただ、一歩引くなら、権力構造に対抗する為にもうひとつの権力構造を作る、という図式がどうもオレは苦手だったりする。だから映画「ミルク」の中のアジテーションとデモ行進に胸を高鳴らせつつも、オレ自身の中にはこういった集団の力を信用していない部分がどこかにある。

■ハーヴェイ・ミルクの功績

差別問題にしても、自分がいつか何かの理由である種の社会的少数者になってしまうということは在り得るのだ、ということをちょっとでも想像することが出来るなら、もっと無くなるような気もするのだ。しかし他者を差別することによってしか己の立場を確認できないという人間がいることも確かだ。そして自分が差別されることを恐れるがあまりスケープゴートの如く他者を差別して安心を得るものもいるのだろう。ホームレスへの暴力事件記事などを見ているとそんな気がしてくる。

アメリカにおけるゲイの人権がハーヴェイ・ミルクの活動もあって認められるようになり、その後ゲイの蜜月時代とも言えるようなゲイ文化が隆盛を極めたが、それに水を差したのがエイズの流行である。多くの一般人と合わせ、非常に優れた才能を持つゲイ・アーチストもこの時期に多数亡くなられている。エイズがアメリカで流行しはじめたと見られるのが70年代末から80年代。この時期にミルクが生きていたら、これほどまでに多くの犠牲者が出ることを防ぐことが出来たかもしれず、また、数々の才能が費え去ることも無かっただろうと想像すると、それらアーチストに強いシンパシーを感じていた一個人としても悔しい思いが残る。

■Harvey Milk's Last Words

ミルクの葬儀の晩に何千人もの人が参加したキャンドルライト行進の様子が納められた映像がある。このビデオには、「自分の暗殺による死の場合のみ再生すべし」とされたミルク自身のメッセージ音声も含まれている。

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■MILK Trailer

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