茨城不安定労働組合

2100-01-30 一月の労働相談

一月の労働相談

茨城不安定労働組合では月2回、第二第四水曜に労働相談を行っています。

解雇された、給料が払われない、休みがとれない、嫌がらせをされている、入ってみたら条件が違う、と言った労働相談から、解雇されて金がなくなり家賃が払えない、既に部屋を出されている、生活費がないと言った生活相談まで、正社員、アルバイトなどを問わず受け付けます。自営業、管理職でも大丈夫です。まずはご相談を。

一月の相談会は下記の通りです。

第一回相談会 1月11日 水曜日 20:00〜22:00

第二回相談会 1月25日 水曜日 20:00〜22:00

電話番号 029-875-9289(日中は不在です。また、仕事を終えてから事務所にむかうため、もしかすると八時に間に合わないかもしれません。その際は何度か電話していただくか、下記の携帯へ電話してください。なお、下記の携帯電話への相談はいつでも受けつけています。お急ぎの時は労働相談日を待たずに電話してください。)

     090-8441-1457(加藤) 

会場 土浦市中1184−51 自由生存の家・茨城 一階 茨城不安定労働組合事務所

2016-12-31 賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(358)

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(358)コンパネ撤去、但し頭上

加藤匡通

十二月××日(月)

 マンション改修工事に呼ばれている。こういう改修はたいていの場合再塗装で今回もそうだった。会社からは三日間、初日はコンパネ撤去、二日目はコンパネの敷き直しと言われていたので床に敷き詰めたコンパネを動かすのだろうと思っていた。派遣会社からは僕一人だ、そんなに大変なこともないだろう。現場は八時四十五分から朝礼と言うし必要な装備はヘルメットとハサミ・カッター程度なので荷物も少なく随分ラクだ。

  朝は僕を入れて五人だけ、もう最終段階に入っているので朝礼もなかった。監督に仕事を聞くと確かにコンパネ撤去だった。マンションの中庭に屋根がかけられていて作業場として使われている。もちろんこの場合の作業場はマンションに入っている会社のものだ。屋根は軽天材で出来ていて本来は波板で覆われているが今はコンパネでふさがれている。軽天材も塗装するのでコンパネを外してくれ、と。高さは三メートルまではなさそうだ。梯子をかけて一枚だけビス止めしていない、ただ乗せているだけのところを開けて仮の屋根の上に出てみる。梯子をかけるのもコンパネを乗せただけなのも大手のゼネコンではあり得ない。事故につながる危険作業と見なされるのだ。そんなことがOKなのだから当然屋根の上に墜落防止の設備などなかった。「安全帯持ってきてないんですけど?」「かけるとこないからいらないです。」「わかりました。」とお約束のやりとりをしてコンパネの上に上がる。軽天材があるところとないところではコンパネのたわみ具合が全然違う。つかまるところもない。多分抜けることはないとは思うが、怖いわこれ。インパクトを使ってビスを抜き、剝がしたコンパネは下で馬に乗っている監督に渡していくと屋根が骨だけになっていく。端からコンパネを剥がし、後ずさりしながらやればコンパネの上を歩いていられる。たまに必要があって軽天材の上を歩くと、当然真下がよく見える。作業自体はあっという間に出来るんだが、しくじったらどうすんのかね、この会社は?

  明日はこれをビス止めすんのか。そっちの方がはるかに時間かかりそうだな。しかも今度は順番的に軽天材の上を歩き続けることになる。笑うしかないね。鳶なんて僕には無理!

  高いところに上ったので一応変身ポーズはとってみた。これもお約束だからね。もちろん一号ライダーだ。

2016-12-29 賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(357)

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(357)養生失敗

加藤匡通

十二月×日(木)

 先週から風邪を引いている。咳と鼻水だけで熱はない。気をつけないと熱が出て仕事を休む羽目に陥るので先週は最近楽しみにしている『逃げるは恥だが役に立つ』も『地味にすごい!校閲ガール 河野悦子』も見ずに早く寝た。おかげで風邪は治りつつあった。

 先週の金曜は新築マンションの消防検査前の片付けに行った。明日には検査だと言うのに散らかり放題で、どのくらい汚いかと言うと現場を見て笑い出したくらいである。消防検査は現場が居住時同様に片付いていないと駄目で、元請けのT社はつい最近、玄関前の外構部分に通路として足場板を敷いておいたら検査に来た消防官が「こんなところを通れと言うのか!」と帰ってしまうと言うナイスな展開を味わっている。僕なぞ、どんだけ偉いんだよ消防官と思うんだが消防検査とはそうしたものらしい。そんな訳で監督は見事にテンパっている。まあそれはいいんだけど、詰所は北向きの部屋内で寒くて仕方ない。かと言って外はもっと寒い。行く所もなく休憩時間一杯身体を冷やし続けた。

  数日後には架設材搬出の仕事で入っている現場で耐火被覆のけれんが廻って来た。一日台車に架設材乗せて下ろして、をちんたら繰り返す作業だったのにその朝だけ予定が変わった。え、そんな用意してませんよ?仕方ない、紙マスクだけ着けてセメントで吹き付けられたガラス繊維をけれんした。どっちも喉に悪い材料で、きっと相乗効果が期待出来る。しかもけれんするのは天井の梁の鉄骨、当然頭から被ることになった。

  昨日はまた千葉で鉄筋をこすっていた。天気予報では翌日、つまり今日は雨。この寒い中、屋外で合羽来ての作業は遠慮したいし、土砂降りで常時鉄筋を洗い流している状態にでもならない限り錆も落ちない。下手すりゃ後日ウエスで錆を拭き取りに来ることになりかねない。初日には雨でもやると言っていたので恐る恐る監督に聞いてみた。一日開けましょうと言ったので安心した。

  一日開くのならフィルムセンター東ドイツ映画特集の『裸で狼の群れの中に』を見に行こうと休みにした。昔、零細映画会社のサラリーマンだった頃に会社にフィルムがあって会社の労組で上映会をしたことがある。が、映画については何も覚えていない。原作は日本でもベストセラーになったそうだが、僕が初めてこの本を知った高校一年の時は、少なくとも同世代は誰も知らなかった。原作を読んだのは何年か前だ。

 で今日。冷やしたり喉を苛めたりで体調は悪いが『裸で狼の群れの中に』は見たい。けど休みなので腰の方のの医者にかかりに行って、念のため風邪の方の医者にも行ってみた。熱はありますかと聞かれ、わからないと答えたら体温計を渡され、測ったら三十七度あった。朝でこれじゃ夜は間違いなく上がる。フィルムセンター無理だな。養生屋が養生に失敗したってとこか、わっはっは(全く嬉しくない)。

2016-12-20 賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(356)

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(356)自分は賃金奴隷だとまた思い知る

加藤匡通

十一月××日(金)

 千葉に鉄筋をこすりに行く仕事は続いていて、月に二回ほど通っている。それとは別で、千葉のもっと遠くに水曜から行っている。高速でも一時間半、片道で二千五百円を越える。最早全く近くもないし会社から見た方向すら違う。最寄駅から現場が遠過ぎて車でないと通えないので車を持っている人、と言うことらしい。車持っててもみんな断ってんだろうな、遠過ぎるって。僕も多少の手当が付かなければ断ってる。

  小さなゼネコンT社の仕事に派遣会社が一次で入っていて、会社からは片付けと言われ、監督には鉄骨建方合番と言われた。合番?鉄骨取り付け箇所のクリーニングでもするのか?と身構えたが鉄骨鳶の手元ですらなく監督の手元と言うより雑用係に近かった。作業中に監督に呼ばれてあれやってこれやってと言われてコンパネや端角を動かし、箒で塵を掃きと見事に雑工である。まとまって何の作業をしてくれとは言われず細切れの指示ばかり。こんなので相番とか言うなよ。何の指示もなくぼっと突っ立ってる時間も多い。これ、僕の役割は本当に必要なのか?

  初日水曜は「やることがなくなった。」と四時前で上がりになり、大喜びで八街の郷土資料館に向かった。一般道だと本当に帰り道にあるのだ。プレハブだがしっかりした展示に加えて図書コーナーの充実ぶりに目を見張る。千葉県内の行政が中心で発行された『○○市史研究』の類は全部揃ってるんじゃないのか?前回買えなかった資料を買ってご機嫌で帰って来た。

  が、よかったのはこの日だけ。建築より土木に近いからなのか、時間に追われているからなのか、十時も三時も休憩はほぼない(先に書いたように僕は手持ちぶさたでぼうっと突っ立っている。することないをなら休憩でいいと思うんだが他の職人が忙しくしてるのに雑工を休ませる訳にもいかないらしい。けど、そんな事情知らねえよ。)昼はどうにか一時間だが終わりは五時を少し過ぎる。帰りは高速代を浮かすために下の道を使うので二時間半以上かかる。月末の学習会へ向けて奥平康平の『「萬世一系」の研究』を読んでいるのだが、そんな状態なので水曜から全く進んでいない。読了出来るか不安になって来た。自動車で通勤とはこういうことだ。本も読めない眠れない、何がいいのかさっぱりわからん。

 それどころか!池田浩士と言うドイツ文学と言うよりナチス・ドイツ研究者と呼ぶ方がふさわしい人の『ドイツの戦後70年ーその現実と歴史認識』と題された連続講座がある。週に三日しか働かない都知事(なんでそのこと自体が問題にならなかったのかさっぱりわからない。)石原慎太郎が命じた統廃合によりなくなった都立明正高校の図書室で借りたTBSブリタニカ版の『抵抗者たち』を読んだのは高一で、あとがきにあった「核廃棄物を南洋に捨てようとしている今の政府侵略戦争によって南洋を支配していた政府と本質的にどこが違うと言えるのか」と言った趣旨の言葉は、僕に初めて過去の問題と現在の問題ががつながっていることを教えてくれた。なので勝手に恩を感じている。一ト月置きの第三金曜に行われると言う。それは行かねば!と通し券も買って通っている。今回の仕事の話が来た時に、その日と被るけど大丈夫だろうと思っていた。昨日から五時に現場を出て、都内の会場に何時に入れるかをずっと考えているが、どうやっても開始時間の七時を一時間以上遅れるのだ。最寄駅から電車で行っても、都内まで車で行っても間に合わない。いや、車なら間に合うとはいかなくとも大幅な遅刻はしないかもしれないが、茨城基準からはすると信じられない額の駐車場代を払うことになるし帰りも車の運転で全く嬉しくない。ちなみに自宅最寄駅近くの駐車場はまだ一日三百円を維持している。一番手堅いのは一旦自宅まで車で戻るパターンだが、これだと会場着は確実に八時を過ぎるし、交通費は往復二千五百円近い。・・・今日は無理ってことかなあ、やっぱり。あーあ。

2016-12-18 アンダークラスとは誰のことか  東京ハローワーク非正規職員組合の

アンダークラスとは誰のことか  東京ハローワーク非正規職員組合の行光さんに聞く

アンダークラスとは誰のことか  東京ハローワーク非正規職員組合の行光さんに聞く

12月18日(日)14時〜16時

土浦市亀城プラザ 第二会議室(JR土浦駅下車徒歩15分)

お話 行光誠治さん(元東京ハローワーク非正規職員組合

参加費 500円

主催 茨城不安定労働組合

連絡先 090−8441−1457(加藤) 

 景気回復の実感などないままアベノミクスは終了しつつある。過労死過労自殺は当たり前の出来事になり、ブラック企業と言う言葉は定着、大学新卒でも正社員になれないことは当たり前となっている。 一億総中流終身雇用なんて幻想はとっくに破綻、非正規労働者は二千万人を越え、労働人口の四割を越えた。アンダークラスとは「労働者」の下に形成された「労働者」からも搾取されている階級であり、非正規労働者の大部分が収まる。「労働者」の半分の年収で生活し、家族を形成することも困難な階級。それは私たちのことであり、あなたたちのことだ。

 公務員は安定した職業と言われ、それゆえにバッシングを受けてきた。しかし、その「安定した職業」のはずの公務員の中に非正規労働者が数多くいることが最近広く知られるようになってきた。ごみ収集や郵便、鉄道や電話といった仕事は公務員やそれに準ずる立場の人々が担っていたが、次々に民営化されていった。資本の論理に適さないからこそ公的に運営されていたはずなのに、それらの仕事は市場での競争にさらされ、労働者は社会の基盤を維持する仕事をきびしい条件の中で行うことを強いられている。今や公務員の三分の一が非正規であるということは、資本の論理がこの社会の基盤を支えるべき仕事すべてに浸食し、多くの人々が追い立てられている、この国の労働環境が根元から完全に崩れてし まっていることの象徴なのかもしれない。

  ハローワークの窓口で私たちと接している相談員の半数が非正規労働者だと言う。いったいどんな冗談なのかと思ってしまう。そんな職場で非正規労働者労働組合が作られた。名称に「非正規」をいれるかどうかで大もめし、それでも「非正規職員組合」と名乗っている彼らの歩みを聞いてみよう。