静岡限定 桜えび

サクラエビ桜海老、学名:sergia lucens)は、エビ目(十脚目)・サクラエビ科に属するエビの一種。深海に生息する小型のエビである。

日本国内の水揚げ量の100%は駿河湾産で、主要な漁期は4月から6月までと10月から12月。6月11日から9月30日までは繁殖期にあたり禁漁、冬はエビが深くにいるため休漁である。

サクラエビ漁の歴史は浅く、1894年(明治27年)に由比の漁師が、アジの網引き漁をしていたときに網が深く潜ってしまい、そのとき偶然にも大量のサクラエビが捕れたことが始まりとされている。由比港漁協の由比・蒲原(42組84隻)と大井川港漁協の大井川(18組36隻)、計3ヶ所の基地に100隻の許可証を持つ漁船がある。

 由比漁港(静岡県静岡市清水区
期間限定で、漁港内でかき揚げ丼などが食べられる。サクラエビ・シラスなどの関連商品を取り扱う直売所も併設され、サクラエビ祭りが行われる。
 
 大井川港(静岡県焼津市
1940年(昭和15年)、蒲原町(現静岡市)の加工業者が大井川町(現:焼津市)に工場を建設。

地域団体商標として、由比桜えび駿河湾桜えびが登録されている。

「輸送中、水槽が酸欠になりやすい」「輸送のストレスで有毒なアンモニアを発生しやすい」などの理由で、静岡県外などで生きた桜海老を入手するのは困難だったが、「酸素のナノバブルを水中に増やす」、また「アンモニアを分解して窒素を取り除く微生物を利用する」などの対策によって、試験段階ではあるが、数日間程度なら生かしたまま輸送することが近年では可能になってきている。

台湾でも小規模な漁がされている。1980年代に日本で不漁となったことから、代替産地を探した結果、漁獲対象となった。主に台湾南西の屏東県琉球周辺海域と東部の宜蘭県の亀山島周辺海域、台東県大武郷沖の3ヶ所が漁場となっている。

wikiより