海外版。

 今使用しているスマートフォンIS11Tに関して、ストレージ空き容量の不足が深刻になってきた。例えばLINEのメッセージは基本的に本体側ストレージへの保存しかできないが、これが空き容量を圧迫して数日おきに削除させられている。
 プリインストールで削除不可能なアプリケーションはともかく任意でインストール済みのアプリケーションの件数は少なく、また当初からroot取得して外部SDストレージに移動してあるアプリケーションも多い。
 もうひとつ、動作速度が遅くて電話アプリケーションが適切なタイミングで起動せず…つまり掛けたい時に数分待たされたり、逆に相手が呼び出しを掛けてきても通話エリア内にいるにも関わらず応答できない…電話なのに電話として使えないという、どうにもならない現象が頻発するようになった。RAMが少ないことが原因と考えられるのだが、いつ使うか分からない電話アプリケーションに備えてタスクマネージャを開いて起動中のアプリケーションを全てKILLしたり、あるいはRAMリフレッシュ用のアプリケーションを実行したりと手間をかけているが、根本的な解決にはなっていない。
 IS11Tの物理キーボードの威力は素晴らしいし大容量バッテリによる超長時間稼働も捨てがたいが…。
 
 ふと思い立って、現在国内で使用できる物理キーボードを備えたスマートフォンを探してみた。LG製など充実してはいないがほんの幾つか選択肢となりうる機種が販売されているようだ。
 海外でのみ販売されている機種だともう少し選択肢が増えるのだが、輸入の手間がかかるのとroot取得作業に失敗するなど障害が発生した際のサポートがないため数万円の買い物としては躊躇してしまう。
 そんな中、ある機種が人気を集めているというWEB上の記事を見つけた。SIMフリー化されて、日本国内のAmazonでも購入可能だという。
 その機種こそ「NEC Terrain」。

 アメリカでAT&Tから業務用スマートフォンとして販売されているNECカシオ製の製品だ。
 当然、物理キーボード付き。筐体サイズはIS11Tとほぼ同一だがいわゆるスレートタイプなので、キーボードが占める面積の分どうしても画面が小さくなっている。だがAndroidは4.1でRAMもストレージもIS11Tより余裕がある(残念ながら市場で平均的な容量よりは少なめだ)
 価格はというと、俺がIS11Tを購入した時より安い13,000円。これならお試しで購入してみても良さそうだ。
 もちろん携帯電話として使用する際に必須のSIMカードは自分で別途用意しなければならないが、今休眠状態のIS02用のauSIMカードDocomoへNMPして転用するか、2枚持っているIIJMIOのデータ用SIMカードを1枚転用すればいいだろう。
 そんなわけで、あまり深く考えないままAmazonへ注文してしまった…。

 さてこれが届いたTerrainである。
 画面とキーボードは予想通り小さい。IS11TやIS02のスライド式キーボードと比較するのが情けなくなるような貧弱さだ。
 しかしIIJMIOSIMカードを使って電源投入してみると、アプリケーションの起動や処理ははるかに高速でIS11Tに戻る気がしなくなる。
 Docomoと違いauSIMカードと筐体のヒモ付を行っているため、IS11TやIS02のSIMカードをそのまま使うことはできない。なのでTerrainが気に入ってもIS11TやIS02と置き換えるにはauショップ等でのNMP処理に日数を掛ける必要がある。
 しばらく、Wifi端末として試用してみよう。