仔牛の病気

 年末年始は、心穏やかに過ごしたいもの。 しかし、過去では、クリスマスに、バーンクリーナーのシャフトが壊れた、12月31日に搾乳機の真空ポンプが壊れたなど、心が折れる事案も多かったです。(今では、12月に機械の整備点検を重点的に行うようになりました。)

 年末年始のこの1か月の間に、乳牛、和牛合わせて、8頭の分娩がありました。 年末年始は、共済もお休みの期間があるので、分娩事故は、出来るだけ、避けたいところですが、思惑通りには、いかないものです。(神様は、必ず試練を与えてくださる。)
 前回、書きました子宮脱に始まり、後産停滞、尿道炎と産後に起こる病気のオンパレード。 どれも症状は重くないのだけれど、尿道炎は、抗生物質の注射を10日間必要で、その間、牛乳はもちろん出荷停止、延べ2週間出荷できず、日量30kg以上の牛乳を捨てる羽目に…。
 有難いのは、注射を打ちに、毎日、獣医先生が来てくださるので、万が一病気になっても、年末年始でもすぐに診てもらえたこと、仔牛の下痢では助かりました。
 その仔牛たち… 和牛の子宮脱、後産停滞の親自体は、順調に快復したのだけれど、仔牛が下痢に…。どうも、子宮の状態の悪い母牛のミルクは、酸性に傾くか、乳汁内の脂肪球が変化しているのか、仔牛の消化が悪いようで、下痢になりやすいようです。2頭の仔牛とも人工哺乳に切り替えとなりました。
 他の和牛仔牛2頭も生児体重が30kg以下だったので、1週間ほど補助で哺乳をしていたこともあり、一時、8頭もの哺乳をしなくてはならなくなりました。(今は、5頭になりました。) 体の小さいうちは1日4回哺乳をしているため、結構大変で、夜は10時までかかります。 
 4月からの乳牛、和牛の分娩頭数が40頭になりました。年度内に後10頭は産む予定です。 年間50頭は、日高農場では、新記録です、けれど人工哺乳ケージは、もういっぱいです。 春まで、事故の無いことを願います。