白澤社ブログ このページをアンテナに追加

2017-08-21

[]講談で聞く江戸怪談

昨夜は、講談師・神田山緑師匠江戸怪談を読む哲学堂怪談の夕べに行ってきました。

中野区にある哲学堂公園明治妖怪博士・井上円了哲学者)がひらいた庭園です。

会場は、少女の幽霊が出ると伝えられる幽霊梅の脇に建つ宇宙館。

怪談を演じるには最高のロケーションです。

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(↑哲学堂・宇宙館の前で微笑む神田山緑師匠・右肩背後や左わきになんか写っていますが気にしないでください)

そういえば、講談の世界では、講談を演じる、語ると言わずに「読む」と言うのですね。講談という芸能が「太平記読み」から始まった名残りなのでしょう。

この夜、山緑師匠が読んだ演目は、「鍋島怪猫伝」と「四谷怪談」。

紀伊國屋書店新宿本店さんの「怪異・怪談を学問するブックフェア」で、面出し展示されている小社の本が『猫の怪』と『実録四谷怪談』だというのは、まったくの偶然です(ほんとうです)。

鍋島猫騒動と四谷怪談歌舞伎でも有名ですが、歌舞伎と実録が違うように、講談と実録も似ているようで違うところが興味深く感じられました。

なお、今年の哲学堂怪談の夕べは終わりましたが、8月29日(火)には哲学堂ミステリーツアーが開催されるそうです。

詳しくは山緑師匠ブログをご覧ください。

http://ameblo.jp/sanryoku/entry-12303345214.html

[]西日本新聞で『猫の怪』紹介

2017/08/17付 西日本新聞夕刊で紹介されました。

https://www.nishinippon.co.jp/nlp/book_new/article/351545/

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 鍋島藩の化け猫騒動の原型を伝える「肥前佐賀二尾実記」と、飼い主を救う猫の話「三浦遊女薄雲が伝」の翻刻文と現代語訳を収録。この他、猫の奇談、猫にまつわる日本や韓国の民間伝承、芝居・映画も。かわいさと怖さが同居する猫の魅力に触れる。

西日本新聞さん、ありがとうございました。

2017-08-16

[]紀伊國屋書店新宿本店にて怪異・怪談を学問するブックフェア―うちのネコちゃんやーい2

猛暑が続くかと思っていたらなんだか梅雨に逆戻りしたような日が続きます。

さて、うちのネコちゃんはどこで雨宿りしているのかなと都内の書店さんを訪ねました。

ネコちゃんというのはもちろん小社新刊『〈江戸怪談を読む〉猫の怪』(横山泰子・早川由美ほか著)のことです。

今日訪ねたのは、紀伊國屋書店新宿本店さん。

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こちらでは「怖い話はなぜ怖い?」と銘打って「怪異・怪談を学問するブックフェア」が開催されています。

文書をあつかう三階カウンター前に行くと、いました。うちのネコちゃんはおおぜいのお仲間たちと一緒で機嫌よく踊っていました。

このブックフェア、小社からは<江戸怪談を読むシリーズ>の『死霊解脱物語聞書』、『実録四谷怪談』、『皿屋敷』、そして『猫の怪』の四点が選書されて、青弓社さんの『怪異の時空』全3巻ほか、錚々たる他社さんの名著・奇書・珍本と並べていただいております。

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(写真は紀伊國屋書店新宿本店さんの許可を得て撮影・掲載)

フェア台横には、このブックフェアの選書を担当された怪異怪談研究会によるパンフレット『怪異・怪談を学問するブックガイド』も無料配布されています。

また、明後日の8月18日(金)には、このブックフェアと連動したイベント「ビブリオバトルin紀伊國屋 今年の夕涼みビブリオバトルは怖い...(2017年8月18日) 」が催されます。

■開催日時 2017年8月18日 (金) 18:45開場 19:00ゲーム開始

19:00 ビブリオバトルin紀伊國屋 テーマ「怖い」

20:00 怪異怪談研究会トークイベント「怖い話はなぜ怖い?」

21時終了予定

■場所 紀伊國屋書店新宿本店8階イベントスペース

*ゲーム数、開催時間、開催場所は変更する場合がございます。

詳しくは紀伊國屋書店さんのサイトをご覧ください。↓

https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-Main-Store/20170714164251.html

観覧・入場 無料とのことなので、小社もこっそりまぎれこもうかと思います。

2017-08-15

[]「出版ニュース」で『希望について』紹介

出版ニュース」8月中旬号で、岸見一郎著『希望について――続・三木清『人生論ノート』を読む』が紹介されました。

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記事では、本書から三木の言葉「人生は運命であるように、人生は希望である。運命的な存在である人間にとって生きていることは希望を持っていることである」を引いたうえで、次のように評してくださいました。

生誕120周年を迎えた哲学者三木清が再び注目を集めている。本書は戦後長きにわたって読み継がれてきた『人生論ノート』を「希望」をキーワード

して読み解く。懐疑、習慣、瞑想、感傷、噂、利己主義、健康、秩序、仮説、旅、偽善、娯楽といった各章のテーマを当時の時代背景とともに三木の思

考を辿ってゆく。危機と不安の時代にあって希望の意味を説く三木の思想的立脚点を分りやすく明快に。

出版ニュースさん、ありがとうございました。

2017-08-08

[]うちのネコちゃんやーい

本屋さんは冷房が効いていて避暑にはうってつけの場所です。

あんまり暑いので、さて、うちのネコちゃんはどこで涼んでいるのかなと都内の書店さんを訪ねています。

ネコちゃんというのはもちろん小社新刊『〈江戸怪談を読む〉猫の怪』(横山泰子・早川由美ほか著)のことです。

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今日訪ねたのは、毎夏怪談本でお世話になっている、明屋書店中野ブロードウェイ店さん。

お店に入るや名物のサブカル棚に直行。

猫好きの担当者さんから強気のご注文をいただいたのですが…、ない、一冊もない。

ああ、変則的な古文が載っている本は売れずに返品されたのかな、と、肩をおとしてとぼとぼと帰ろうとすると、ばったり担当者さんとはちあわせ。

「すみません、売れなかったみたいですね」

「え?そんなことはありませんよ。健闘してます!」

と案内されたのはサブカル棚ではなく、なんと浮世絵本のコーナー。

暁斎北斎のあいだにはさまれて機嫌よさそうに踊るうちのネコちゃん(表紙絵は国芳「猫飼五十三疋」の部分を加工)。

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(↑明屋書店中野ブロードウェイ店さんの許可を得て撮影・掲載)

2017-07-26

[]鍋島直茂公400回忌

新聞や雑誌に本の広告を出すと掲載紙(誌)をいただけます。

特に地方紙の場合は、ふだん目にすることのないローカルニュースを読むことができるので楽しみです。

今回、小社では、新刊『〈江戸怪談を読む〉猫の怪』(横山泰子・早川由美ほか著)の広告を佐賀新聞に出稿(広)しました。

化け猫といえば佐賀藩鍋島家のお家騒動にからんだ物語がいちばん有名だからです。

そこで、佐賀新聞7月25日付朝刊に広告を出したのですが、送られてきた掲載紙を読んで面白い記事を見つけました。

「地域と縁 400回忌」と題された記事で、佐賀藩の藩祖鍋島直茂(1538〜1618)の400回忌の法要が営まれたことを報じたものです。

記事はネットでも読めます。↓

http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10105/449179

この記事の最後に、この法要は「鍋島家と、同家に伝来する美術・歴史資料を管理する鍋島報效会が主催した」とありました。

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実は、『猫の怪』に注・現代語訳とあわせて掲載した、鍋島化け猫騒動談の古いかたちと考えられる『肥前佐賀二尾実記』原文は、この鍋島報效会の所蔵する文書で、同会のご許可をいただいて掲載したものです。

戦国時代から続く旧家の所蔵する資料は、幕末に近くなってから脚色された歌舞伎と異なり、理由もなくあらわれた化け猫に翻弄される佐賀藩の人々と、この不明生物(?)による災害に、知略と武勇で対抗する佐賀藩士の忠義を描いた物語で、かの有名な『葉隠』を連想させる部分もあります。

詳しくは、早川由美さん担当の『猫の怪』第一部をご覧ください。