1月24日(月)「ショートツーリング」


※閑散とした国府津PAのオートバイ駐車場(左がF8)
  日曜日まで仕事の予定がびっしりなので、今日を逃すと当分乗れない。曇天でとても寒かったが、別用で出かける夕方までの間、オートバイと自分の慣らし運転のため少し走ろうと、11時頃に家を出る。陽も差してきたので、頭上の太陽にグリップヒーターから来る手のひらの温もりも加わり、風を切る冷気はすごいが、なぜかとても気持ちがよい。昨日の納車引き取りのときは緊張してそれどころではなかったが、今日はすべてに余裕をもって考え対処できたので、F8に対する印象もかなり違ってきた。
  まず、重さ対策として、F8に慣れるまでは必要最低限の積載に止めることとし、今日はトップケースだけにして両側のパニアケースは外して行ったが、お陰で身軽感が出て、すり抜けも楽になった。前傾姿勢がきついと思ったのは昨日だけで、今日は全然問題を感じなかった。サイドミラーは調整を十分に行い、かつ、ゆったり作られたBMW純正のウエアではなく身にピッタリの革ジャンで行ったら、後方視界も問題ないレベルに改善された。
  足着きの悪さについては、シート高がロードスターの77cmからF8の79cm(この数値はBMW社ホームページ上。同社のカタログでは815ミリ、取扱説明書では845ミリと記されていて本当のところはどうなのか、よく分からない)になったことのほか、ステップ位置がやや前になったことに起因するのではないかと思えた。足をまっすぐ降ろしたところにステップがあるので、それを避けて地面に足を着けようとすると、さらに数センチ余分に長さを要するのである。足の指の付け根部分は着くが、踵が浮き上がってしまう。いずれにしても、胴長短足の我が身を嘆くしかないが、もう少し慣れればあまり気にならなくなるだろう。
 エンジン特性のようなものは申し分ない。F8は女性ユーザーが多いと聞いていたが、力強い音と鼓動は男性にも十分満足できる。慣らし運転中なので高速でも120キロくらいしか出さなかったが、その時でもエンジン回転は6速で4000ほどしか行かず、もっと回したらどうなるか怖いほどだ。一方で中低速のときのトルクも十分にあり、のんびりとクラッチ操作をしても一度もエンストを起こさなかった。よく言われるように、日本の国土には800cc程度のオートバイが一番向いているのではないかと思う。
 その他、車体色やデザインについて。今回、せっかく新車を買うのに、2011年カラーの黒色は暗すぎて気に入らず、もう一色の明るい色のはツートンカラーのため5万円以上高いので敬遠。実物を確かめないまま2010年色のシャンパンメタリックというのを購入したが、結論から言ってこの色ではなく、同じ2010年色のブルーにすべきであったとやや後悔している。シャンパンメタリックはゴールドに近いと聞いていたが、ゴールドの混じったシルバーというべき色で、地味なのである。シルバーがシルバーに乗ってもしょうがないのであって、むしろ、シルバーこそ青年の青色に乗るべきであった。フルカウルその他、デザインはとても気に入っている。これまではネイキッドばかりに乗ってきたので、今回はF800Rも一応検討したが、あまりにも無骨な感じがして、F800STの洗練されたお洒落な外観に賭けたが、間違いなかったと思っている。カウルのお陰で、高速走行では確かに風当たりが少なくなった。
 ツーレポの予定がF8のインプレみたいになったが、ショートツーリングは、自宅→新湘南バイパス西湘バイパス国府津PA(休憩)→小田原の早川口でUターン→江ノ島(休憩)→鎌倉→自宅の総走行距離102km。3時には帰着した。月曜日のお昼前後という時間帯のため、どこも渋滞なし。国府津PAのいつもは入りきれないほどのオートバイ駐輪場は私のF8のほかに1台のみ。そのもう1台、オフ車に乗った40歳代の方は箱根に登る予定であったが、昨晩雨が降って凍結の恐れがあるため、海岸線沿いを走ることに変更したとのこと。早川口を出たところまで一緒に走って別れた。国府津PAのトイレ入口に風避け室が新設され、洗面台からは温湯が出るようになっていたのに驚いた。江ノ島はオートバイ乗りも含め結構賑わっていたが、島に渡る橋には凍結注意の看板が出ていた。早くもう少し温かくならないか、今年はいつもに増して春が待ち遠しい。