2月13日(日)「三浦半島ツーリング」


※疾走する? F8(仲間のどなたかが撮影)
  かつて所属していたツーリングクラブに1年半ぶり復帰後の初回ツー。心配していた雨や雪も深夜には止んでいて、朝起きたら明るめの曇天。第一集合場所の首都高速湾岸線大黒PA集合は9時半なので、いつもどおりに朝食の後の珈琲をゆっくりと飲んで、8時過ぎから出発の準備に取りかかったら、驚いたことにバイクカバーのたるんだところに溜まった雨水がすべて凍っていて、カバーを外すと氷のかけらが玄関アプローチにバラバラと落ちる。それに乗っかって滑ったら大変と慎重にF8をバックさせて道路に出すが、その道路が黒光りして明らかに凍結しているのが分かる。一気に緊張感が走り、ナビと無線機の調整をじっくり行うゆとりもなくそろそろと用心しながら出発。
  9時少し前に、一番乗りで大黒PA着。屋根の付いたバイク置き場にバックで停めてヘルメットのチンガードを外そうとするが、出がけに素手で氷を触った指先が走行中にすっかりかじかんで(グリップヒーターは手の平しか温かくならない)金具を上手くスライドさせられず、もたもたしているところにクラブの新会長のハマノシカさんが到着。他の方も次ぎ次ぎと到着し、雑談の後、9時半頃に9人で第2集合場所の逗葉新道PAを目指して出発。そこにはさらに多くの方が集合していて、本日の参加者は合計22名。このクラブの前身のクラブに入会当初、清里方面に行ったときに26名が参加したのが確か最高であったと記憶するが、さすがに20名(台)を超えると壮観である。
  半分ほどの方が初対面。このクラブは、ネット上ではプライバシー保護のためにハンドルネームを使っているが、実地に会うときには実名で呼び合うことになっており、かつ、役員には緊急連絡先等も公開してクラブとしての責任を保つようにしている。私の名前も覚えてもらわなくてはならないし、他の方の名前も早く覚えたいと、幾人かの人に声も掛けてみたが、みんな気さくな方ばかりであり、これからが楽しみである。
  第2集合場所では今日の幹事のmorinoさんが昼食の希望メニューとお土産用のスイーツの希望数を全員に確認した。この人数であるので、予めそれぞれの店に連絡して準備しておいてもらうためで、幹事の配慮として気が利いている。今日のもう一人の幹事は地元在のしのさん。道案内など的確で、その後の行程も含め助かった。私もかつてはこのクラブのホームページ作成や定例ツーの企画を担当したことがあるが、連れて行ってもらうばかりではなく、みんなでできるだけ役割を分担して主体的にクラブの運営を担う気持ちになるのが、この種の団体の永続の秘訣であろう。その点、今日、昼食終了時、全員分の代金の集金と精算を買って出た女性がおられ、とてもうれしかった。
  第2集合場所を出発してまず向かったのは三崎港の食事処「ちりとてちん」。TVでも紹介された、行列ができるほどの人気店で、名物はまぐろの3種類の小丼セット。3個の小振りの鉢にネギトロ丼、照り焼き丼、あづま丼が一緒に出てきて、味噌汁とデザートが付いて1,890円。全員これを食して大満足であった。
  そこで少しゆっくりした後、京浜急行三浦海岸駅に向かい、駅前の臨時駐車場にオートバイを停めて、遊歩道沿いの河津桜見物。まだ3分咲き程度であったが蕾はびっしり。根元に植えられた菜の花は満開で、往復2キロ以上は歩いただろうか、小松が池公園というところまで行って周回する形で春の雰囲気を堪能した。オートバイを乗っていると自分で歩くというのが少なくなるが、途中で話したぶちさんは槍や穂高など北アルプスの山を中心に登っておられるし、susukibinさんもオートバイのほか登山とマラソンが趣味で、鳳凰三山の縦走をしたり、10キロマラソンを走ったりとお元気がよい。しのさんは10キロを45分で走るとも伺った。オートバイ仲間にもこのような方がおられることを知って、改めて自分も、オートバイを降りていたこの1年半の間に手がけたジョギング(但し5キロまで)と登山(但し低山専門)の趣味を、身体の鍛錬も兼ねて、同時進行の形で楽しんでいこうと決意する。
 次は、再び三崎方面に戻りながら、134号線を北上したところにある菓匠「かわもと」を目指したが、その間の風光が素晴らしい。海が見え、大根やキャベツの畑が見え、のどかで伸びやかな三浦半島らしい道を走りながら、地元神奈川の良さを再認識する。「かわもと」前にはたくさんのオートバイを停められないので、手前のコンビニの広いスペースにいったん待機しながら、数台ずつ時間差で向かい、購入が終わったらその先のコンビニで待機という段取りで、この店の名物の「イチゴ大福」を入手。家に帰って食したが、これは本当に美味かった。地元産の朝採りしたイチゴを使っているそうだが、そのイチゴがとにかく新鮮で歯ごたえがあって甘い。これまでに食べた他の店のイチゴ大福は全体にしんなりしていたのが多かったように思うが、白あんや皮の美味さも相まって、これはやっぱり、予約なしでは買えない絶品と思った。実際、ふらっと車で立ち寄ったお客さんがいたが、買えなかったそうだ。
  この後は湘南国際村まで走り、そこで解散の予定だったが、時間が押していたので、「かわもと」の先のコンビニで解散となった。ただ、5月のゴールデンウイークに実施の特別ツー「紀伊半島一周」の参加を希望する者は打合せを横横道路の衣笠インター手前のファミレスで行うことになり、私も一緒に向かう。この特別ツーもmorinoさんが幹事となってプランづくりから宿の手配等までしてくださっており、恐縮至極。10名程度の参加になりそうだが、伊勢神宮、賢島、熊野古道高野山、奈良など、日本の原点を訪ねる素晴らしい旅になるようで、待ち遠しい。打合せに参加した皆さんもとても積極的で、当初2泊3日の予定を4泊5日に伸ばすことがあっけなく決まってしまった。
  この打合せが5時過ぎ頃終わり、薄暗くなりかけた横横道路に乗って帰途へ。順調にいく予定であったが、高速に乗ったとたんにフューエルランプが点灯して少し心配になる。納車後一回給油し、それからの走行距離からいってもまだガソリンは十分あると思い込んでいたのだが、その給油時に満タンになっていなかったのかもしれない(セルフ給油でこぼさないよう気をつけ過ぎ?)。それと、F8のガソリン容量表示のシステムをまだ十分に理解できていない面もある(オンボードコンピューターにいろいろ表示されるのだが、その設定方法が理解できていない)。自宅に着く前に、いつものスタンドで給油した。
  設定方法の理解の不十分さということでは、今日の無線機の設定もそうであった。朝走り出したとたんに、何もしていないのにナビの音声がどんどん聞こえてきて、「あれっ!昨日の自宅に戻る設定がまだ解除になっていない」ということでこれは大黒PAで解除。その一方で無線機からの音声が全然聞こえてこないので、休憩時間ごとにあれこれいじるが、取説を持ってきていなかったためによく分からず、結局、今日は無線機は使わずじまいであった(同じ無線機をヒガさんも付けているので教えてもらえば良かったのに、気がつかなかった)。あれやこれや、まだまだ本格復帰までに曲折がありそうだが、それを克服していく過程も楽しそうだ。
 本日の走行距離 約180km(オドメーター 438km)
平均燃費 21.5km/L (給油時に満タン法で測定)