未曾有の大災害、そして原発事故・・・あれから一ヶ月、見えてきたもの、いまだ見えぬ未来・・・。

昨日とうとうレベル7に引き上げられたフクシマ原発事故、ここまで原発の怖さを見せつけられても、原発容認あるいは推進派の知事が次々に当選してゆく前期統一地方選
 地方選が終わってからのタイミングでこのレベル7への引き上げは、後だしジャンケン的な感がビンビンするわけですが、まあそういうことなんでしょう、きっと、でも先にレベル7の発表があったとしても結果は変わらないと思われ。

 

 この国っていつからこうなってしまったのか!? 多分、恐らく3月11日のあの日は脱原発から、あるいはゆるやかでも脱原発に向かう最後のチャンスだったかも知れないと思ったりしてます。
 自分たちの土地がこれから何百年も住めなくなっている状況においても、双葉町の町長は、住めるようになったら住民全員が戻って(多分、恐らくあなたが生きてるうちはもう二度と戻れないと思うんですが・・・)いまだに7、8号基を誘致したい旨、もう同情する気にすらなれません。

双葉町原発依存の町造りの果てに財政が破綻寸前となり、東電に原発増設(7・8号機)を求めてきました。放射能地獄にたたき落とされても町民の中に甘い夢を追い求める人がいるのは井戸川町長の行動と無縁ではないでしょう」

 この心情は全く理解できない。ノーテンキとしか思えない。自分たちの住むべき土地さえ奪われ、レベル7というかつて人類が経験したチェルノブイリに匹敵する被害をこうむってもなお、原発にすがろうとするその体質に同情の余地はない。

 「フクシマに原発は必要だったというBlog」が話題になりました。
最後の三行には、二度と原発はいらないで締めくくられているだけまだ救いがあるけれど、フクシマがラスボスではなくて、さらにフクイにはもんじゅというラスボスがいる。

 福井はあの土地に15基の原発を抱えている。
それは一介の福井の土建屋を、福井の若狭湾沿岸を、原発銀座と呼ばれる地帯に一変させ、原発建設により一躍、熊谷組は北陸の中小ゼネコンから日本の準大手ゼネコンとなった。太三郎は北陸で群を抜く長者番付一位に君臨するようになった。 From WIKIより・・・

 これら全てが現実の出来事で、金をばら撒くことによって地元の新聞社すら、御用学者なみの太鼓もちに変貌させた。福井では脱原発はタブーであり、神話の中で密かな危機を増大させている。

 安全で安心でクリーンなエネルギーとはなんぞや???

あれほどの被害を受けても、原発の事故の脅威さえなければ東北は着実にゆっくりとではあるけれど、復興の歩みを進めていたに違いないのだ。
100年、1000年に一度自然は猛威を振るうけれど、理不尽に人の命を奪うけれど、それでも人は雄雄しく立ち直れるのだ・・・あの原発さえなければ・・・