感想 電撃文庫記念企画 『まい・いまじね〜しょん』

 内容を要約すると、「みんなの話を少しだけオラに分けてくれ! その1」。
 アンサンブルな短編集だから要約できるわけねー、と。目当て的には成田良悟狙いだったわけですが、それを楽しむ為には全部読まねばならない、という制約がありましたので、なかなか読みすすみませんでした。単に他の読書が忙しかった、といってしまえばそこまでですが。
 で、初っ端が良い感じにぼかした着地から始まったのに*1、突如SFネタチックに走りだして先行き不安を感じたら*2、勘違いが美しくすれ違い*3、と思えばいきなり自分語り含みになって*4、お次は真っ当にラブって*5、ならばと次はメジャーなデコゲー蒼穹紅蓮隊でボディを狙い*6、いやいやここはと困ったちゃんがしゃしゃり出て*7、シロヤギサンたら読まずに食べたりした*8、次の瞬間にはくびきから放たれた汚水の本気なホラー*9、なにくそこうなったらUFO研究部だ!*10 とか言っているうちに謎のUFOクラフトは売れに売れ*11、その影でヒーローはちょっとやさぐれつつ戦い*12、それならばと、綺麗なハッピーエンドが生まれ*13中二病は乙され*14、最後に絵を生かした叙述でフィニッシュ!*15 と相成りました。途中一ヶ月開いたけれど、総覧としても機能するので、今後の楽しい読書ライフの一助になるかもしれず。

*1:最初から飛ばすなあ

*2:ネタ話はこれ以外は古橋氏だけなのがなんとも

*3:すれ違いは王道

*4:そこ引き出しますかっ

*5:真っ当すぎて逆にびっくり

*6:「INTは500くらいあるな」は名言

*7:その系統としては王道な流れ

*8:ゆーびんやさん可愛い可愛い可愛い

*9:一番異色が有沢まみずってのがまた

*10:眼鏡っ子は地味であるべきだ!

*11:売る為の計略の時が面白かった

*12:やっぱりウル○ラマンのあの設定はおいし過ぎる

*13:ハッピーエンドって言い切ったのが凄いと思う

*14:好みの絵だなあ

*15:部長は太ってると思っていた俺はどうすればいいんだ!