感想 成田良悟 『デュラララ!!×7』

デュラララ!!×7 (電撃文庫)

デュラララ!!×7 (電撃文庫)

 内容を要約すると、「池袋の休日」。休日ということで、いままで登場はしてもスポットは強く当たったことがない人や、登場したばかりの人や、最終的にはあなた、いましたな!という辺りの人まで出てくる、しかしそれでも閑話。メインのお話、という部分には影響はあるにはあるものの、どちらかというといつもは見えれないフォローできない辺りにスポットあててみた、というのが妥当な話群でありました。
 閑話の内容も、久しぶりに出てきた表面バカップルとその片割れの姉が命もかかったすったもんだの後に倉庫でキスしたり、赤林さんの過去話が妙にクローズアップされたり、ヴァローナさんがとうとう幼児と張り合うという敗北のロードを全速前進しはじめたり、セルティと新羅がいい加減バカップルにもほどがあるなと感じさせられたりと、ややおかしみのあるもの群となっておりました。
 個人的な感想でいうと、キスの件がやはり良いと思いました。姉の人はあんまり出番ないせいで、最近は普通に近い扱いをしていたかと思いますが、初登場時からして殺人のもみ消しから美香の顔を"首”に偽装、とやりたい放題してた人だったのを忘れてはいけません。この話も今までのは忘れてくれとばかりにオトウトスキーの部分を全開にして、ああ、この人駄目な人なんだなー。と大納得させてくれました。
 さて、次は大きく動くのかしら。今回でイレギュラーな事態も増えたし、8巻は油断なくみていきたいです。