東京旅日記 - 表参道・根津美術館


ワー子さんが持っていた東京のガイドブックをぱらぱらとめくっていて、ふと目に留まった根津美術館へ行ってみた。ワー子さんはすでに宿を引き払って友達のところへ行ってしまったので、デートというわけにはいかない。

根津美術館 http://www.nezu-muse.or.jp/

ここのコレクションはいわゆる東洋古美術に特化されていて、尾形光琳筆「燕子花図」だとか牧谿筆「漁村夕照図」だとかの国宝やら仏教美術やら古代中国の青銅器やらがひしめいているという。
あまりにも俺と縁のなかった表参道とかいう界隈、勘違いして青山一丁目で地下鉄を降りてしまったくらい縁のないエリアなんですが、なんかいいね。気取りが空回りしてる感じというのか。俺が言うこっちゃないけど。
まあとにかく青山一丁目だとばかり思い込んで、駅の周辺地図見ても載ってないけどまあいいか、着くなら着くし着かないなら着かないで。などと思って歩き出したら西麻布の交差点に出たのでますますわからなくなった。んでさらに適当に歩いていたらいきなり長い長い塀のある一角にたどり着き、ハテこれはいづこのお武家屋敷であらうか、と思っていたらそれが根津美術館だった。でかい。


特集展示は「華やかなうつわたち −伊万里柿右衛門・鍋島−」(紹介ページ)というもので、本当にいいウツワというものをしっかり見ておきたい、と前から思っていた俺は喜んだ。
焼き物のことは不案内なんだが、俺が入って10分後くらいに館内放送があり、これから学芸員が展示品の解説を行うのでどうぞとのことだった。ありがたい。サイトの案内によると毎週土曜日の2時から一回だけらしいので、運がよかった。
それでいろいろ話を聞けて面白かったんだけど、なんといっても収穫は鍋島の青磁染付の美しさ! あの青み、洗いざらしたような感じの色合いに、吸い込まれる感じがした。そんなわけで今日の日記は適当に写真を引っ張ってきた。根津美術館の収蔵品じゃないですけどね。