ノウゼンカズラ

harimaya2005-07-08

梅雨時の花の代表選手は紫陽花と菖蒲だが
目線を「下にばかり見ないで上を見て」と
言わんばかりに、高く、赤く、いや紅くかな?
ご近所宅の花も見事に咲いて毎日が楽しみだ。
でもこの花のはかなさは、まだこれからという
ときに惜しみなく散ってしまう無常観がある。
花は凌統花(りょうせんか)ともよばれて、
佐藤春夫の詩「酒、歌、煙草、女」のなかに
「ヴィッカスホールの玄関に、咲きまつはった
凌統花、感傷的でよかったが、今も枯れずに
残れるや」
ノーゼンカズラは、どこか異国的な情緒の
美しさに漂って人々を魅了している。

G8サミット

今年のG8サミットはイギリスのブレア首相のワンマンショーのはずだった。
なにしろ会場はイギリス、2012年の五輪も決まった直後とあればブレアの
主役以外は脇役の冴えない役どころだったが、一寸先の世の中は分からない。
ロンドン同時爆破テロで世界は衝撃し怒りに震えた。サミットの歴史で初めて
味わった苦い経験だ。9,11以来のテロとの戦いの悪循環を今こそG8首脳
たちの英知を振り絞って連鎖を断ち切って欲しい。サミットも最近は慢性化し
始めたころの夢のある期待感が薄れてきた。世界のVIPのG8の親睦会の
ようなもので、それはそれでいいのだが何かが欲しい時がきていた矢先だった。
今年のテーマはアフリカ支援と地球温暖化だがアフリカはヨーロッパ諸国の
権限のみが先行する臭いがするし、温暖化対策も肝心のアメリカが乗り気薄と
あれば、その意義はますます空洞化されていくようだ。これを機会にテロとの
戦いをテーマにして欲しい。会員制VIPクラブの集まりでは時間の無駄だ。
それと記念写真のとき日本はいつも端っこで仲間はずれみたいでみっともない。
堂々と真ん中のブッシュの横で大きな顔して立つぐらいの自信を持って欲しい。
現在の加盟国のGNPは、米、日、独、英、仏、伊、加、ロ、の順だが世界の
中では中国、インド、ブラジルが5,6位になってサミットの経済的関心は
離れている。G8サミットもどこまで続くか分からないが、英、仏、独、伊は
EU加盟国、アメリカ、ロシアそして中国は軍事大国での、ハザマの中で
ウロウロしている日本がひとり取り残されないかと危惧している昨今だ。