かじや体験をしてみる

長岡駅からすぐの所に出来たアオーレ長岡
市役所とホール等の複合施設なのですが、今年の春オープンしたばかりという事もあってか、毎週末のように何かやっているという印象です。

ホールでのコンサートや講演会等も開催されているようですが、付近住民としては、特に予定や予約をしていなくても散歩や買い物の途中にぷらっと立ち寄れる、「ナカドマ」という名の中庭的広場でやっているイベントを時折ゆるく楽しませて頂くのがちょうどいい感じです。

この日は「まるごと与板」というイベントをやっていました。
合併で長岡市に新規参入された旧与板町の方達が「与板地域をアピール」するというイベント。
与板の太鼓演奏、与板の物産、与板の歴史、そして与板の伝統工芸。
はじめて知る事も多くて、にわかに与板に興味がわいて来ました。

で、上の写真なのですが、
「村のかじや」という、与板の鍛冶職人さんたちのグループが企画しておられた「打ち刃物体験」を体験してる所です。かじや師匠の指導のもと、切り出しナイフをつくってます。

ちなみに頭にかぶってるのは、与板にゆかりのある直江兼続の「愛」の手ぬぐい。
一応、与板PRに協力しつつ、体験してるつもりです(笑)。

鍛冶屋といえば、ヘンデル作曲「調子の良い鍛冶屋」なんていう曲が思い浮かぶ所ですが、おそらくこんな作業をイメージした曲なのでしょう。洋の東西を問わず、鍛冶屋さんは叩くのです。

さて、私の方は「調子の良い」状態とはほど遠いながら「カン!、カン!、カン!」とひたすらたたく。
しかし、ただ叩けば良いという訳ではもちろん無いはずで、師匠からは「まっすぐ」とか「もっとはやく」とか「よーし」とかいろいろ言われるのですが、どうなら良いのか?という事がいっこうに判らぬまま、とにかく、
火から出す→必死にたたく→火に戻してしばし呆然、を繰り返し、終了。

この体験で「鉄は熱いうちに打て」という言葉の意味だけは、とっても良く理解できました。

ついでに、このとき私が思いついた新たな格言(?)「鉄はあついうちに打て、されば自らもあつくならん」
暑かったです。



こちらは、おなじく「村のかじや」のみなさんによる
「古式鍛錬儀式披露」。与板は直江兼続時代にさかのぼる鍛冶の伝統があり、今でも町の中にたくさんの職人さんたちが工房を設けておられるとのこと。

後日談。
次の日筋肉痛になって生徒さんに笑われました。