数学者の病

1.解けない病

先日,NHKでポワンカレ予想を解いたペレルマンとポワンカレ予想にまつわる人たちについての特集の再放送を見た.

パパキリヤコプーロスが,ポワンカレ予想を解けずに失意の中,病死した話が取り上げれられていた.

でも,多くの数学者を悩ますのは意外に次の病ではなかろうか?


2.解ける病

苦労して証明したのに(下手をすれば数年がかり),実は証明が簡単だった.

簡単になれば普通はうれしいが,簡単になり過ぎてなんで俺はこんなに苦労したのだろうという

程に簡単になると,悲しくなる.

または,やっていることは(他人には)複雑に見えるが,内容は(本人には)当たり前に見える.

そして,他人の前でしゃべりたくなくなる.

元気がなくなる(笑)

Surgery(手術)する

Surgery(手術)と言っても切り開くのは人体ではなく,

僕が切り開くのは空間(三次元多様体)です.

空間を切り開く.そして,新しい空間を切り開いた部分に接合する.


こういうと,僕がとんでもな人に思えるな(笑)

れっきとした,数学の話です.ええ(N君風).


今まで,多様体の向きとか意識したことがなかったけど,surgery理論では,向きが重要なんやね.Lens spaceも向きが大切なんだな.俺も,いつの間にかL-space surgeryとか言ってる(笑)

私と研究費

学振のホームページ見てたら

ノーベル物理学賞をとった小林先生が科研費について意見を述べているものを発見.

http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/29_essay/index.html


以下要約?


競争的資金制度は,すぐれた研究をセレクトして発展されるためには有効である.

しかし,以下のような二つの問題がある.

1.研究が近視眼的になり基礎研究の発展の妨げとなること

2.審査するのが大変になり,審査員の研究の発展を妨げること

である.

これを解決するために二段構造の研究資金のあり方を提唱する.

つまり,ベーシックインカムというべき基礎的かつ安定的な研究費が下部構造の上に,競争的研究資金が乗っかるというものである.

また,単年度ごとの予算配分の仕組みは検討の余地がある.今後はより活発な議論を通して新しい研究資金のありかたを考えていくべきである.


こんな感じ.このあたりの議論は,年功序列成果主義か?今,行き過ぎた成果主義を見直す時期に来ているのではなかようか?みたいな論調と全く同じ.違うのは発言者が偉いか偉くないかの違いだけ.私なんかは,もう予算の申請でアップアップなわけで議論とかいうレベルではありません.はい.でも,やっぱり無駄な争いは避けたいですよね.


また,争うことなく主張することない優秀な人な研究者が報われていない姿を見ると,もちろん因果応報で同情の余地はないにしても,誰が科学の発展に貢献しているのかという視点でものを考えると,やはりそれ相応の報酬があってもいいと思うわけです.


人生は矛盾に満ちている.

PDFを横にして保存する方法

手書きの講演資料をPDFにしようと思ったらトラブル発生。

講演資料をスキャンしてできたPDFを一つのPDFファイルにまとめるのは瞬簡PDF ZEROというソフトでできたが、出来たファイルを開いて見るとPDFが横向きになってた(笑)

というか、スキャンしてる途中でPDFが横を向いてることに気付いていたが、後で回転させればいいだろうと思って、そのままスキャンを続けたというのが正解なところ。

クロバットで90度回転をしようと試みるも表示はできるが、保存ができない。

うなっていたらRotPDFというフリーソフトを発見。

ダウンロードするだけで、インストールもいらない。操作方法は、誰もが一瞬で理解できる。最高。

http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/writing/se334308.html