今の時代に新書を買うという事

新書は相変わらずブームなのか毎月凄い量の本が出ている。それだけに競争も過酷でもう撤退しそうな所も出ているのかもしれない。これだけ量産されると中身の方もインフレーションを起こすだろうに本当に新書に価値ある情報が載っているか疑問だ。ある程度専門的な領域の話ならいいのかもしれないが総合的な話をオヤジのつぶやきのように語られてもな。そういうものだったらネットやブログでいくらでもそれを超えるものが転がっていると思う。こういう時代に700円也を払ってまで読む価値を提供してくれるのか。ネットには青空文庫だってある。そこには時代を経て生き残った古典が読め切れないほどあるのだ。そうはいってもそういうものばかり読む気もしないしやはり同時代の文章というのは読み易いし何となく散財というのは気持ちいい部分もあるので止める事はできないかも。何でも徹底するというのは息苦しいしまぁその辺は適当にやっていけばいいのだろうけど。というわけで新書ブームも厳しくなってきてるなというお話でした。
 そういえば蟹工船とかブームとかいうんで読んでみました。もちろんネットでしかもiPod touchで。『Touch the Sky』の売り文そのままですね。文章がちっとも古く感じないというのが驚きだ。短いとはいえiPod touchで全部読み切るのは大変だなと思いきや案外読めてしまった。調子に乗って小林多喜二青空文庫掲載分をほとんど読破。結構使えるじゃないiPod touch。それなら他の著者も読むかというと熱し易く醒め易い私はそこまで至らない。iPodが微妙に重いのも気になる。重さというのは絶対重量だけでなく密度も関係する。この大きさならこのくらいの重さという期待値が存在しそうで金属の部品が多いtouchは大きさの割には重く感じる。特に長時間読書していると気になる重さだ。