狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

あらすじ→破産の危機に陥った行商人ロレンスがのたうちまわった挙句、金の密輸入に手を出す話。当然賢狼ホロの入れ知恵。


感想→序盤から食い物がやたらうまそうで撃沈。描写よし、リアクションよし。食い物はファンタジーの肝だよね。
そして相変わらずの二人連れ。喧嘩したと思ったらラブラブ。何だそれは。
うん、面白かったです。まあ最後のひと展開はいらんと思うけどね。


ところでたまにホロが甘いものを前にしたときとかに感情をわかりやすく外に出してくれるんで胸キュンなわけだが、これはあれだね。犬ってたまにご主人様がねっころがったり這いつくばったりすると、急にご主人様の顔が自分のところまで下りて来たもんだから嬉しくなっちゃってしっぽびゅんびゅん振り回すって聞いたことがあるけどそれと同じだね。僕らにゃ永遠の謎である女の子がたまに僕らに理解可能なレベルまで感情表現を落としてくれると僕らはそれはもう嬉しくなっちゃって見えないしっぽをびゅんびゅん振り回しながら萌え転がるのだ。


こっちが1巻の感想→http://d.hatena.ne.jp/hatikaduki/20060530

フィリパ・ピアス祭り発生中

ライオンが学校へやってきた

ライオンが学校へやってきた

児童向け短編集。うわーすごい。この子供の心理や行動の描写の真に迫りようったらないや。
想像力が暴走する話が多いけど、これは懐かしい感覚だなあ。大人には考えられないようなものごとに怯えたりするんだよな。何かがいる気がするとか、自分のせいかもしれないとか、きっとひどい目にあわされるとかって。
こわがってるのはだれ?

こわがってるのはだれ?

児童向けホラー短編集だけど大変まっとうに怖い。小さいころ読まなくてよかった。いや小さいころ読むべきだったのか?
トムは真夜中の庭でを書いたフィリパ・ピアスだけあってジジババが出てくる話が多い。老人は常に、子どもたちにとっての一番身近で一番遠くの存在なのだ。