- 作者: 大塚英志+世界まんが塾(浅野龍哉、中島千晴、斉夢菲)
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/03/04
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (1件) を見る
絵の描き方やキャラの作り方ではない、ストーリーの作り方でもない、「まんがの描き方」を教えるとは何か。石森章太郎の「龍神沼」を文章のシナリオ形式に書き直したものを教材にして、参加者にそれを「まんが」にしてもらうのだ。完成原稿ではなく、人物背景を書き込んだ絵コンテを作らせて、それを添削指導するという形をとる。シナリオのどこからどこまでを1ページにおさめるか、コマを割ってアングルを決めて、見開きをどう構成するか。これをフランス人や中国人にやらせてみて、日本マンガの表現技法とか特質がいろいろと現れてくる。
映画がカットとカットをモンタージュでつないでいくように、コマとコマをつないでいくのが日本のまんがだ、ということなんだが、豊富な作例で解説されると、実際に読みやすかったり読みにくかったり、面白かったり分かりにくかったり、実感できて大変興味深い。同じセリフ、同じシーンでも解釈が違えば別の話になる、という実例もあるし、文化の違いや共通点が図らずも見えるのも面白い。
そういえば短い簡単なシナリオを課題として、コマ割りをしてみましょうというほったゆみ「はじマン」というのもあったな。シナリオをいかに絵コンテにするか、という「コマ割り」の面白さというのは、もっともっと語られていい。
はじマン 1 チャレンジ! はじめてのマンガ (ジャンプコミックス)
|
はじマン 2 チャレンジ! はじめてのマンガ (ジャンプコミックス)
|