夕凪の街 桜の国

学生のころ、シンドラーのリストを見て2,3日立ち直れなかった。
授業に出ても集中できなくて、どんより沈んだまま過ごしてたっけ。

もうひとつ、ここ数年で感情を激しく揺さぶられた作品。
こうの史代の「夕凪の街桜の国
コミックです。
夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

原爆投下から10年経ったヒロシマの「夕凪の街」と平成の広島を描いた「桜の国」の2部作で、ページ数はたった100Pちょっと。厚みにしたら5mmも無いくらい。

原爆投下を生き延び、ようやく復興の兆しが見え始めたヒロシマで暮らす女性、皆実 。家族を失い、生き延びたことに負い目を感じながら生きる彼女。
心を共に出来る人が現れ、ようやく生きていてもいいんだと思えるようになった矢先、彼女の体に異変が現れる・・・。

60年後の東京。休みのたびに、いそいそと出かける父を不審に思った娘、七波は父の後をつける。新幹線を下りた先は・・・広島。七波はここで、父や自分、そして会ったことのない遠い家族のルーツを知る・・・。

だいたいこんなあらすじか。


「嬉しい?」

「10年経ったけど、原爆を落とした人はわたしを見て「やった!またひとり殺せた」とちゃんと思うてくれとる?」


真っ白のコマと皆実の台詞のみのラスト数ページ。ここだけで数日凹めます。




で、映画になるそうです。

めっさ、不安にょろ。
サイトのトレーラーを見て、さらに不安に・・・。なんかNHKの朝の連ドラのような安っぽさ・・・。
さらにあの情報量をしっかり消化できてるのか・・・。邦画ってあんまり信用してないんだよな・・・。ガンヘッドとかガンヘッドとか、ガンヘッドとかww

でもまぁ、一応見に行こうかな。