つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

それでも、やはり金メダルがほしい

 またまたロンドンオリンピックの話で恐縮ですが、日本選手は大いに活躍している割には金メダルに手が届かないことが多々あり、はがゆいばかりです。ちょっと欲求不満気味になってしまいます。たとえば、体操の内村選手は、種目別「床」で絶対金が取れると確実視されていたにもかかわらず銀メダルとなり、柔道の男女2、3階級、バドミントン女子、フェンシング男子も決勝戦まで行きながら破れて銀メダルで終わってしまいました。今回のオリンピックは、水泳を含めて銀メダルが異常に多いように思います。
 選手は代表選手として選ばれた以上、いずれかのメダルを獲得したいと思っているのでしょうから、結果としてメダルに手が届けば、それなりに満足でしょう。でも、金とその他の銀や銅ではやはり意味合いが違います。一小愛国主義者の小生から言わせていただければ、やはりセンターポールに日の丸を掲げてほしかった。いや、まだ競技が残っており、レスリングはじめ可能性がある種目もなきにしもあらずですが、それでも最終的に金メダルは4個くらい、へたをすれば3個で終わりじゃないですか。ここ数回のオリンピック金メダル獲得数からすると、極めて残念な結果になりそうです。
 人口が日本の半分程度と少ない韓国が金メダルをすでに9個も取っているのはどういうことでしょうか。ここ数回のオリンピックではいずれも日本より金の獲得数は上であったように記憶しています。この差って、どうして生じるのでしょうか。同じ東洋人で隣国同士、体格もそれほど違わないと思いますが、、。選手の育成に違いがあるのか、それとも金メダリストには大きな特典があるというインセンティブの違いか、あるいは男子には徴兵制度があるように極めて高い国家意識を内在しているせいでしょうか。オリンピックが国威発揚の場、国力の成果、国民の意識を示す場と考えるならば、この差を埋めることをわれわれ日本国民は真剣に考えなくてはならないでしょう。
 女子サッカー予選リーグの南アフリカ戦で、なでしこジャパンが「無気力 」を思わせるような試合をしたことを前回のブログでちょっぴり批判的に取り上げましたが、結果として決勝トーナメント初戦で強豪ブラジルに勝利したので、南ア戦の監督判断はよかったとしましょう。何事もスポーツは結果主義。ただ、準決勝は現在最強国ではないかといわれるフランスですから、ここは心してかからないと大変でしょう。フランスに勝なければやはり佐々木監督は批判の対象になります。
 なでしこジャパンに比べ、むしろ男子サッカーの日本チームの方が、相手が最近でも勝っているメキシコ相手だけに準決勝を抜けやすいのではないか。男子チームは戦前ぼろくそに言われたことに発奮し、リーグ戦でスペイン無敵艦隊を破り、調子に乗りました。ここまできたら、ぜひセンターポールに日の丸を掲げてほしい。サッカーは、ワールドカップでも分かるように世界共通のスポーツで、国民の意地、国家の威信が強烈に示されるだけに特に頑張ってほしいなと思います。
 自分は何の運動もせず、夜、酒を飲みながらテレビ観戦しているだけといういい加減な初老男が、これまで厳しい練習を重ね、今、その成果を発揮しようと一生懸命な若い選手に対し、果たして文句を言える立場にあるのかと問われれば、忸怩たる思いはあります。ですが、それでもやはり日本には勝ってほしい、金メダルがほしい。小愛国主義者の切なる願いです。
 下の写真は、先週土曜日4日、日本プレスセンターで開かれたある会合で、恥ずかしながら講演した小生。テーマは「返還15年目、ますます中国化する香港」で、最近、2度香港を訪問したとき感じたことなどを中心に話しました。