韓国経済危機 破綻へ前進。通貨スワップ協定終了でメリットも終了

170億ドル相当規模の日韓通貨スワップ協定が、期限が到来する
4月末に予定通り終了する見通しになったという報道が、26日に
韓国の聯合ニュースがいち早く報じた。


日韓両国は先日協議を行い、日銀と韓国銀行の間で08年10月か
ら結んできた通貨スワップ協定の期限を再延長しないことで意見が
まとまった模様だ。
今月初めに急激な円安ウォン高が進んだが、その理由として今回の
終了劇があったためだと想像できる。


通貨スワップとは、自国の通貨と相手国の通貨を交換すること。
韓国はリーマンショック後のグローバル金融危機で外貨流動性問題
が浮上した際、米国、日本、中国と通貨スワップ契約を結んだ。
米国とはその後も韓国側の強い要請によって何度か延長しており、
総額300億ドル規模の通貨スワップを締結したが、景気の回復と
韓国の外貨高が徐々に増加してきたことを挙げ、流動性が安定した
きたという判断から、今年2月1日に延長せず契約を終了した。


日本は同月、韓国がついに米国との通貨スワップ協定を延長しない
といった韓国経済のリスクを考え、今月末までの延長と、これまで
以上の増額を一緒に提示した。


ついに残された貸しては中国しかいなくなった。
中国と韓国間の通貨スワップ協定は2011年末まである。
韓国は日本との協定終了で、中国に対しこれまで以上の増額を要求
してくる可能性が高い。
日本円や米ドルが国際通貨(ハードカレンシー)として、世界各国で
幅広く利用されているのは承知の通り。
しかし中国の人民元はいまだにローカルカレンシーで、国際的な流
動性は低いままだ。もちろん信用面も低い。


韓国の新聞は、通貨スワップ協定のメリットやデメリットは報じてい
ないどころか、今回の延長終了ですら伝えていない。
反日新聞で名高い “中央日報” は、これまで延長が決まった途端、
真っ先に報じていたが、今回の終了については口をつぐんでいる。
驕りといったプライドがズタズタにされた気分だろう。


とにかく通貨スワップには 「期限」 だけでなく、その後は厳しい
「返済」 が待ち構えている。
いよいよ韓国はこの痛みを久しぶりに味わう時がやってきたのだ。
97年のアジア通貨危機時に起こった韓国のIMF支援要請には、
日本も個別に支援にまわった。
その支援規模はそれぞれ米国の倍、欧州の倍もの支援額だったのだ。


しかしいまだに日本への返済不履行額が6000億円もあるという。
その返済が滞っているのに、通貨スワップで利用してきた1兆円と
も2兆円ともいわれる金額が、果たして韓国に返済できる能力があ
るのだろうか?
欧米経済が2番底に陥る今年末、韓国は再び最大の正念場を迎え
ることになりそうだ。



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