日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

おーいホムペ登録していいのかどうか教えてよーの hirofmix です。とりあえず小紫さま、あなたが BBS に書いてくれたホムペはここに登録してよろしいですか? 他の方もお返事ちょーだい♪
そういえば最近「はてな利用者に100の質問」というヤツに答えてみたので、超お暇な時にでも見て下さい(大したことないですから)。

誰だよ Evan Hansen !?

パルマガでも PalmFan でも取り上げられていた CNET-Japan の記事「『いまに見ていろ』:iTunesへの反攻を狙うマイクロソフト」なんですが(大体「反攻」って言葉知らないぞ)、この文章、ちょっと論旨が読みとりにくいんですよね。

この記事全体の中であからさまな(わかりやすい)部分というのが、パルマガの機長氏も呆れていた次の一文。Microsoftは携帯音楽プレーヤーなどの家電機器で時計サポートの追加を計画している。時計があれば、パソコン版デジタル著作権管理(DRM)ソフトで利用されているような「時間切れ」機能が実現できる」時間切れ機能? それは「ユーザーが期日までに月額利用料を支払わなければ、デバイス上のファイルが削除される」
…そりゃレコード会社にとっては都合がいいだろうな Microsoftで、ここで云われている「月額使用料」というのは、ようするにユーザがダウンロードサイトと月毎なり年毎なりで契約を結ぶことでサービスを受けるという、現在いくつかのダウンロードサイトが行っている面倒臭い契約方式を指しているのですがね。この文章ではその面倒臭い方法こそ「時代に先行している」のであり、ただ「パソコン以外の携帯音楽プレーヤーなどのデバイスから、音楽への無制限アクセスを許す部分」がネックであり、それがクリアされれば「究極的には、利用者は膨大な数に上るだろう」と云ってるんですが……この文章をどう読んでも何故契約方式が「優れている」のか全然わからんのですよ(いやレコード会社にとっては「優れている」んだけどな)。
重箱の隅ほじくってますがハイ(笑)。この記事全体を読み通してぼんやりと受ける印象というのは「iTunes Music Store は今成功しているけれど、本当に先進的なのは契約方式であって、ただそのための技術が遅れているのだ。技術が追いつけば契約方式の方が利用者は膨大な数に上る」という事だ。オイオイ、どうして月額使用料未納の途端に音楽ファイルが PC から消えちゃうような契約方式が先進的で利用者も増えるというのだ?
……と頭抱えている間にも Apple への攻撃は止みません。同じ CNET-Japan の新しい記事もいきなり小馬鹿にしてくれます。「エキスパートの視点:AppleのiTunes Music Storeはまだ半人前
こちらの記事の書き手は Evan Hansen 。おおさすがはエキスパート(何の?)、顔写真まで出ているではないか。ナイスガイだな、Evan。この記事についてもパルマガなどで取り上げられているんですが、先の文章よりはわりと納得されているトーンだったりします。その納得の部分というのがこちら。
「現在音楽業界では、リリースされる全楽曲のわずか2%が、全売上の80%を占めている。オンライン配信には、このバランスを修正し、何百もの無名アーティストを出世させ、業界のスターを生み出すメカニズムに飽きて関心を失った多数の人々を、新たなファンにさせる可能性があるのだ」 。なので「この(iTunes Music Store)サービスは、まだインターネットで実現できる音楽体験を提供し始めただけに過ぎず、半分くらいの出来という感じもする」という事らしい。腰引けてるななんか。
確かに現在の iTune Music Store には「何百もの無名アーティストを出世させ、業界のスターを生み出すメカニズムに飽きて関心を失った多数の人々を、新たなファンにさせる可能性」なんて機能はない。文章は続いてAmazon.comは、おすすめ商品やカスタマーレビューを導入して、書籍販売のかたちを徹底的に作り変えた」となる。うんうんそうなのか。でもカスタマーレビューはないが「Staff Fevorites」というのはある。おすすめ商品だって技術的にはそう難しくはないと思える。でもだからって「これを考えると、Appleやレコード会社が誰の目にも明らかな革新をやり残していることが分かるだろう」と言い立てるほどの事だろうか、大体 Amazon.com がすでにやっているのに。マカーの神経を逆なでしてくれるじゃあないか Evan。それによく考えれば“カスタマーレビュー”ってサービスは、無名アーティストの「良し悪し」の判断材料であって無名アーティストの「存在」を気づかせるサービスではない。“おすすめ商品”はそれに近いと思うが、はたして消費者の購入商品から<機械的に>セレクトされる「おすすめ商品」に、無名アーティストがピックアップされる可能性はあるのだろうか(ないとは言わないが)? これらのサービスで「何百もの無名アーティストを出世させ、業界のスターを生み出すメカニズムに飽きて関心を失った多数の人々を、新たなファンにさせる可能性」があると言うのは如何なものだろう。
その後も微温的恐喝は続く♪「偉大なオンライン音楽ストアにあるべき--そして、きっと間もなく実現する--機能を想像することは、それほど難しくはない」「このアイディアは非常に魅力的なので、シリコンバレーベンチャーキャピタルがフル装備の新オンライン音楽販売サービス事業計画を募集しているとさえ噂されている」と話は進むので、次はそのアイディアの詳細が聞けるのかと読んでいくと、Evan その前振りの如く今までレコード会社が音楽配信サービスにおいて、消費者に無理を強いた(ようは契約方式とかCD焼けないとかの面倒臭さだな)ためにビジネスチャンスを逃した点を示し、ジョブスの発言を引きながら次の一文にたどり着く。
「しかし一方で、他のオンライン音楽サービスのなかには、音楽のパッケージのしかたや販売方法を改善しようと、もっと多くのことを試しているものもある」「私が言っているのはiTunes Music Storeマーケティング部門から不当な非難を浴びている、契約ベースのサービスのことだ」
キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!! お前もか Evan !!  その契約ベースの新しい試みとして Evan が紹介するのが Listen.com の Rhapsody というサービスらしいのだが、その説明文を引用してみよう。もう突っ込みどころ満載。
「Rhapsodyは完全というには程遠い。ストリーミング配信システムを採用しているので、ブロードバンド接続でも時々音切れしてしまう (駄目じゃん) 。音楽カタログには抜けている部分がある(駄目じゃんか)。ユーザーのハードディスクのMP3ファイルと同期できない(おいおい)。それに月額約10ドルという価格は、大衆受けするにはおそらくまだ高すぎるだろう(確かになぁ)」「しかし欠点はともかくとして(おいおい“ともかくとして”じゃねーだろそんなに穴あるのに)、Rhapsodyや他の一部の契約サービスでは、素晴らしいものがたくさん提供されている(何でしょう)。Rhapsodyの音楽リストは膨大で、音楽の百科事典を開いているかのようだ(でも抜けてるんだろそのカタログ)。ほぼどんなアーティストの楽曲でも、すぐに試聴できる。それも、iTunesのような30秒間の試聴ではなく、1曲丸ごとが数週間に渡って利用可能だ(何だそのさりげない「利用可能」って? 自分のものにはならんのかい? 大体、数週間後にはどうなるんだよ? 聞けなくなるんじゃねーのか? また金払わせるんかい?)。1ドル払えば、曲をCDに記録できるし(オイオイ、そうやってまた契約料以外に別途払わせるんかい?、それも一曲単位か?)、いったんCDに記録した曲をパソコンにコピーすれば、所有権の問題も解決される (何で PC → CD → PC なんて面倒なことしなきゃ自分のものにならないのよ?)」
この後にやっと「では、未来の理想的オンライン音楽ストアとは、どのようなものなのだろうか?」と来るのだが、そのアイディアのまず最初に「無制限のMP3ダウンロード」と耳障りの良いサービスが紹介されるのには注意が必要だ。何故ならこの“無制限ダウンロード”を可能とするには、やはり契約方式じゃないとレコード会社が納得しないだろうからだ。続いて他のアイディアがいくつか紹介されるのだが、そのアイディア自体の内容は良いのだが、いかんせんどれも契約方式じゃなくても可能なサービスばかりだ。これじゃあ「契約サービス」の説得力に欠けるぞ Evan? それでも「やっぱり契約サービスが良いんだっ!」って力説したいのか Evan ? ...Evan?
…ところで、最初に取り上げた「『いまに見ていろ』:iTunesへの反攻(だから「反攻」ってどこの言葉よ)を狙うマイクロソフト」は無署名記事だったんですが、その原文が掲載されている本家 CNET.com にはちゃんと署名が入ってるんですよ Evan Hansenって(爆)。何だただの CNET.com のスタッフ・ライターじゃんか、何がエキスパートだよもぅ。
しかしそうすると、どーして最初の記事は無署名だったのかなー CNET-Japan? 本家の方じゃちゃんと両方 Evan の名前出てるのにぃ♪ 何か含むものあるのかしらマカーに対して? 異常に疑心暗鬼になっちゃうんですけど♪ ちょっとお時間あったら二つの記事をざっと<流し読み>してみて下さい。そうすると「iTune Music Store って今は流行ってるけど非先進的なサービスで、いずれは契約方式のダウンロードサイトが有力になるのかなぁ?」って気分にさせられますから。


…読みがいあった(笑)?