昨日のこと
昨日は楽しい一日だった。
予測なんて不可能なものなんだな
朝5時に起きたときには、まだ寝たばかりなのではないか、という気がしていた。
何とか荷物を整えて、お客様の会社で合流し、
マレーシアのホライゾンヒルというゴルフコースに行く。
すっかり忘れていたが、このコースは二回目。前に来たときには、ひどくボールを池に落としたことを思い出す。
先週ベストスコアを出しただけあって、
最初の5ホール目ぐらいまでは好調だった。
が、
その後、がたがたと崩れて(実力が出て)10球以上を池に落として
散々なスコアだった。
スタートが早かったので、3時には自宅にたどり着いた。
その後髪を切りに行き、買い物をしに街に出て、仕事で使うノートとか、ゴルフで使う(使いたい)サングラスとか
を買って、家に帰る。
途中でツイッターを見る。
私の登録している、今、最も敬愛している日本の知識人がシンガポールに来ると言う。
これは、是非会いたい。
「これから飲み会会場に向かいます」
というツイートがあったのが、36分前。
こんな機会めったにないから、これは行くしかないと思い、飲み会会場に行ってきた。
せっかくなので、サインの一つでも欲しいと思い、
先生が講演でも話していて、手元にあった著書
「Emperor's New Mind」
をもっていった。
目当てのバーに向かうと、遠目からも先生の姿がハッキリと見える。
周りは、関係者で囲まれている。
声をかけようか、どうしようか、
10秒ほど逡巡して、意を決して声をかける。
すると、空いている席を勧めてくれた。
それから6時間。
普段、Web,TV,書籍でしか垣間見ることの出来ない姿や、
知的空間に触れることが出来て、珠玉の時間を過ごすことが出来た。
席には、偶然同い年の先生の教え子がいらっしゃり、色々とお話をすることが出来た。
私のほかにも、同じような感じで参加された方もいらっしゃった。
私は会社から海外に派遣されている身であるが、
自力で日本の外に出ている人たちには、底光りするエネルギーを感じる。
朝起きたときには、予想だにしなかった一日が今日送れた。
毎日がこうであるために、今すべきことに気づいた。
死の蔵書
- 作者: ジョンダニング,John Danning,宮脇孝雄
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古本屋で安価に売られている稀少本を発掘し、高値で売る商売で生計を立てていた男が殺害される。
事件を担当した刑事は、被害者の事件前の行動を追っていくうちに、
古本を取り巻く何か不穏な空気に気づいていく。犯人は誰か・・・
名作として名高い作品。本好きの人にはたまらないらしい。
でも、それはおそらく初版本が数万、時には数十万で取引される文化を持つ人々にとってだと思う。
この話は米国が舞台だが、このような市場があることに非常に驚いた。
日本においても、漱石などの初版本が高値で取引されているのは知っているが、
例えば、今も存命の作家の初版本が数万円で取引されている例はあるのだろうか?
きっとあるのだろう、、、と思うけど。
作者自身が古書店主をやっていたらしく、物語の中に出てくる古書店の描写や、
稀少本に関する記載が真に迫る描写のされ方をしていた。