香港映画とは

新寶戲院もうすぐ完成
2月1日、金像奨のノミネートが発表された。
人によっては劉徳華アンディ・ラウ)が入っていないとご不満の向きもあるようだが、文雋(マンフレッド・ウォン)がそれに答えているので、ちょっと訳してみよう。

ノミネートには香港映画である必要がある。香港映画とは香港の投資で、香港の監督、映画の中に6つの重要な職が香港人であること、これらのうち2つが満たされていて初めて香港映画と言える。劉徳華の昨年の映画である《十面埋伏(LOVERS)》と《天下無賊》は香港映画とは言えない。従って資格がないので、選考対象にならない。その他の作品は選考で票を集められなかったため、ノミネートされなかったということだ。申告の段階では、《江湖》《龍鳳鬥》《魔幻厨房》の映画会社が劉徳華を「最佳男主角」で申告していた。文雋はノミネートされなかったのは、「演技が人におよばなかった」から票が良くなかったのだろうと話した。by 2005.2.3「時代商報」

ノミネートされるには、かつて演じた役よりも、何かしら目立った良さや驚きがなくてはならないと思う。《江湖》《龍鳳鬥》《魔幻厨房》の劉徳華は、《無間道》にも《大隻佬》にもとうてい及ばない。同じ意味では《2046》の梁朝偉トニー・レオン)はエロオヤジでいいけど(笑)、やっぱり《花様年華》には及ばないと思うのだ。金像奨の一覧はid:hkcl:20050201#p1かココで確認を。

《赤壁之戦》スタッフは精鋭ぞろい

呉宇森ジョン・ウー)が北京へ赴き準備している映画《赤壁之戦》について、その予定が決まってきた。それによると今年の末に撮影を始め、2006年末に公開予定だという。スタッフについては、呉宇森はすでに実力のある多くの映画製作人たちと接触しており、最終的に脚本はドラマ《鐵歯銅牙紀暁嵐》*1や張藝謀の新作《千里走単騎》の鄒静、美術は葉錦添(ティン・イップ)、撮影に《孔雀》の顧長衛(クー・チャンウェイ)が決まった。しかし出演者についてはいまだ決まっていない。
また《赤壁之戦》の出資については、保利華億公司と香港友利控股が協議のすえ、香港友利控股が5億5千萬人民元で保利華億の株を取得、大陸外の企業が大陸の映画産業に投資する最高額を記録することになった。by 2005.2.5「東方日報」

経済関係のニュースを引くと、香港友利控股(Universal Appliances Limited)は保利華億の50%の株を取得したことになっている。つまりは買収ってことか。内容については、脚本が出来るまでゆっくり待ちましょう。周潤發がたとえ出なくとも、いい映画が出来ればそれでいい。

*1:この名前で検索しても出てきませんね

AV女優と撮影

彭浩翔(パン・ホーチョン)監督の新作《AV》は昨日撮影が開始された。劇中、曾國祥、黄又南(ウォン・ヤウナム)、周俊偉(ローレンス・チョウ)は、大学生を演じる。監督は彼らと日本のAV女優を共演させようとしている。撮影前に彼らはAVを見ており、さらに撮影時にはAV女優と親密な場面があるという。3人のうち、黄又南はなにやら含むものがあるようで、AVを見るときには恥ずかしかったと笑って話し、AV女優との共演を心配していた。又南は日本で勉強したことがあるが、練習していないので、日本語は下手になったと言う。今、AV女優とのコミュニケーションのためにまた勉強をしている。また、又南は映画で大胆にヌードになる可能性がある。
曾國祥と周俊偉は、映画がIII級にはならないので、撮影時に粗口(放送禁止用語)と露出を増やすように要求した。彭浩翔は映画がIII級にならないように、彼らを監視して、要求は阻止した。
曾國祥は、いつもおいしいことを言って女性を口説いている役だが、実生活では彼女一筋だと言う。父(曾志偉(エリック・ツァン))は自分の彼女を見て、「フィリピーナ」に似ていると笑ったと話す。さらに曾志偉は、以後「フィリピーナ」を見たら息子の彼女だと思うことにするという。周俊偉は14歳ですでにHビデオを見ていて、その時は兎に角驚いたという。生理的反応はあったのかと問うと、とても醜いと感じたので、何も反応は無かったと笑った。by 2005.2.5「明報」

今日見た《喜馬拉亞星》でもネタにされていたが、香港人男子みんなAV見てるんだろうな。笑う笑う。さらにそこだけ発音が良すぎます(爆)。彭浩翔も日本がお好きなようで。
彭浩翔、《買兇拍人》《大丈夫》《公主復仇記》と上手くなっているが、最初の《買兇拍人》が一番新鮮な感じがした。《公主復仇記》は主役に鍾欣桐(ジリアン・チョン)を選んだのが功を奏してかなり出来がよかった。毎回、構想が面白いから次回作も期待してみよう。周俊偉クンも出るようだし。