シネサルの「映画のブログ」

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 『太陽への脱出』 ★★

1963年、日本(日活)、カラー、1:2.35、110分、日本語&英語&タイ語(日本語字幕)
【監督】舛田利雄
【出演】石原裕次郎岩崎加根子二谷英明梅野泰靖殿山泰司南田洋子高品格宇野重吉、他
2013/10/16(水)鑑賞、WOWOW放映
<ストーリー>
 東南アジアの内戦で日本製の武器が使われている疑惑を記事にするために、商社のサイゴン出張所の日本人社員2人が殺されたのが怪しいとにらんだ記者の佐伯(二谷)は、バンコクに飛びクラブ経営者の中国人の劉(リュウ)にサイゴン行きの手配を頼んだが、彼こそ日本人社員の1人速水(石原)だった。
 彼と杉野(梅野)は日本製マシンガンを売る死の商人の仕事をしていたが、秘密が漏れないように死んだと見せかけられて行動を監視され、速水だけは銃の密売を続けていた。
 速水の商売仲間の小川(殿山)は、戦災孤児だった養女の楊愛蓮(岩崎)を速水のメイドにしていたが、ある時彼女が日本語を話せて速水の正体を知っていることが判り、お互いに愛し合っていることにも気づいた。
 佐伯が2人の正体に気づき、帰国を望んでいた杉浦は彼と日本に連れ帰ろうとしたが空港で殺され、速水も口封じされそうになったところ逆に刺客を殺して愛蓮と逃げた。
 愛蓮は速水を日本に逃がすために、別の男の愛人になることでパスポートを作ってもらうことを小川に申し出、寺で2人きりで結婚して飛行機が飛び立つのを見送って自殺した。
 日本に帰って、新聞社への圧力で記事が出せないことが判り、速水は銀座を歩いているときにいきなり刺されながらも武器の製造工場に乗り込んで爆破しようとしたが、爆発物の倉庫の前で射殺され、それを見ていた佐伯は記事を出すことを誓うのだった。
<感想>
 舛田監督作品は、人と人とが感情をぶつけ合うシーンが迫力があって見応えがある。
 ただし、謎の組織の暗躍や陰謀によるストーリーのせいか、悪い意味で荒唐無稽で現実感に乏しく、地に足がついてない作品という印象を受けてしまった。