最新海外ミステリーニュース20100810(執筆者・木村二郎)

2010 CWA Dagger Award Winners


The Crime Writers Association of Britain announced the first set of winners for the 2010 Dagger Awards as follows:


CWA International Dagger Award:
The Darkest Room, by Johan Theorin (Doubleday)


CWA Gold Dagger for Non-fiction:
Aftermath: The Omagh Bombing and the Families' Pursuit of Justice, by Ruth Dudley Edwards (Harvill Secker)


CWA Short Story Dagger:
"Can You Help Me Out There," by Robert Ferrigno (from Thriller 2, edited by Clive Cussler; Mira)


CWA Dagger in the Library ("awarded to an author for a body of work, not one single title"):
Ariana Franklin (Random House)


CWA Debut Dagger ("a new-writing competition open to anyone writing in the English language who has not yet had a novel published commercially"):
A Place of Dying, by Patrick Eden (UK)



2010 CWA Dagger Award shortlists


The Crime Writers Association of Britain has announced the second set of the 2010 Dagger Award Shorlists as follows:

CWA Gold Dagger 2010:
・ Conman, by Richard Asplin (No Exit Press)
・ Blacklands, by Belinda Bauer (Corgi)
・ Blood Harvest, by S. J. Bolton (Bantam Press)
・ Rain Gods, by James Lee Burke (Orion)
・ Shadowplay, by Karen Campbell (Hodder & Stoughton)
・ The Strange Case of the Composer and His Judge, by Patricia Duncker (Bloomsbury)
・ Still Midnight, by Denise Mina (Orion)
・ The Way Home, by George Pelecanos (Orion)

CWA Ian Fleming Steel Dagger 2010 (sponsored by Ian Fleming Publications Ltd.):
・ 61 Hours, by Lee Child (Bantam Press)
・ A Loyal Spy, by Simon Conway (Hodder & Stoughton)
・ Gone, by Mo Hayder (Bantam Press)
・ Slow Horses, by Mick Herron (Robinson)
・ The Dying Light, by Henry Porter (Orion)
・ Innocent, by Scott Turow (Macmillan)
・ The Gentlemen's Hour, by Don Winslow (Heinemann)

CWA John Creasey (New Blood) Dagger 2010:
・ Acts of Violence, by Ryan David Jahn (Pan)
・ Cut Short, by Leigh Russell (No Exit Press)
・ Martyr, by Rory Clements (John Murray)
・ Random, by Craig Robertson (Simon & Schuster)
・ Stop Me, by Richard Jay Parker (Allison & Busby)
・ Rupture, by Simon Lelic (Picador)
・ The Holy Thief, by William Ryan (Mantle )
・ The Pull of the Moon, by Diane Janes (Robinson)

The winners will be announced on October 8 in London.

シマロン・ローズ (講談社文庫)

シマロン・ローズ (講談社文庫)

扉の中 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

扉の中 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

変わらぬ哀しみは (ハヤカワ・ミステリ文庫)

変わらぬ哀しみは (ハヤカワ・ミステリ文庫)

前夜(上) (講談社文庫)

前夜(上) (講談社文庫)

前夜(下) (講談社文庫)

前夜(下) (講談社文庫)

悪鬼(トロール)の檻 (ハルキ文庫)

悪鬼(トロール)の檻 (ハルキ文庫)

「翻訳道楽」のお誘い

 初めまして。「翻訳道楽」という同人誌をやっております宮澤洋司(ハンドルネームは「米丸」)と申します。この場をお借りして「翻訳道楽」の紹介をさせていただくことになりました。が、本題の前に、ちょっとだけ……


 みなさんはフォーチュン氏(『フォーチュン氏の事件簿』(創元推理文庫)など)の生みの親H・C・ベイリーがどれだけ酷い事の書ける作家かご存じですか? ベイリーは「人間はどれだけ酷い事ができるのか」というテーマで手を変え品を変え書き続けた作家でした。ベイリーの描いた悪意の切れ味に肌が粟立つ思いをしたことがありますか?
 盲人探偵マックス・カラドス(『マックス・カラドスの事件簿』(創元推理文庫)など)で有名なアーネスト・ブラマは当代きってのストーリーテラーでした。その活き活きとした人物描写や、「そこまでやるのか!」と驚かされるほど変化に富んだ豊かな物語性に触れた事がありますか?
 スチュアート・パーマーは女性向けの高級雑誌にミス・ウィザーズ(『犯罪の中のレディたち/上』(創元推理文庫)所収「緑の氷」など)の活躍する楽しい短編を何編も書きました。パーマーの描く中年女と冴えない警部のロマンスの香りにほっこり和んだことがありますか?
 最初の「怪盗」とも言われるクレイ大佐(『シャーロック・ホームズのライヴァルたち1』(ハヤカワ・ミステリ文庫)所収「メキシコの予言者」など)の生みの親グラント・アレンは、十九世紀末のイギリスを代表する進歩的文化人/良心的社会主義者の一人でした。独占資本家批判などという堅苦しいテーマが、アレンの才気あふれる筆の下では、どれほど愉快なエンターテインメントに化けるものなのか知っていますか?


 「そんなの知らないよ」って方が多いだろうと思います。それがフツーです。こんなマニアックな部分を知らなくたってかまやしません。


 でも、それではちょっとだけもったいない。
 だって、本当に面白いんですから。


 というわけで「翻訳道楽」です。詳しいことはサイトhttp://homepage3.nifty.com/yonemaru/Douraku/Douraku.html)に説明がありますので、ご覧になってみて下さい。〜「翻訳道楽」は未訳の海外ミステリ短編を翻訳紹介していく試みです〜なんて謳ってますが、そう、要するに落ち穂拾いです。
 でも!/だから!


 一緒にやりませんか!


 一緒やろうって人大募集してます。自分の好きな作品を訳して「翻訳道楽で出せ」という申し出大歓迎。「翻訳してやるから適当なテキストをよこしな」というお話も大歓迎。翻訳はできないがサイトの管理なら手伝おうなんて人も大歓迎。印刷・発送(あるいは電子書籍化)は自分でやるから、ノウハウを教えろよっていう方も大歓迎です。


 「自分の好きなものを翻訳する」ってことは、とっても楽しいことです。これホント!
 みんなで続けていけば、いつかは翻訳ミステリ短編の立派なアーカイブだって作れるはず、と言ったら誇大妄想だと思われますか?


 興味を持って下さった方は、下記までご連絡下さい。
 「翻訳道楽」の作品を読みたいというかたはサイトhttp://homepage3.nifty.com/yonemaru/Douraku/Douraku.html)からご注文をどうぞ! いつでも大歓迎です!


 宮澤洋司 (米丸@「翻訳道楽」)
 YFA39148@nifty.com(「翻訳道楽」専用)

フォーチュン氏の事件簿 (創元推理文庫)

フォーチュン氏の事件簿 (創元推理文庫)

マックス・カラドスの事件簿 (創元推理文庫)

マックス・カラドスの事件簿 (創元推理文庫)