I me Mine

根暗なマイハートのネジを巻け!

大岳山

東京都の奥座敷、奥多摩にそびえたつ大岳山(おおたけさん)は、高尾山、御岳山にならびロンリープラネットという外国語による日本紹介本に掲載されている。


ロンリープラネットは御岳山の宿坊をチャーミングな集落と表現し、大岳山をハイキング気分で行ける山としている。


という訳で、大岳山に行って来た。7/31


御岳山を経由し大岳山を目指す。
青梅線御嶽駅を下車後、バスでケーブル下までいく。9:40
運転手の話を聞いていると、例年より若干客足が少ないようだ。


ケーブルカーに乗り上(御岳山駅)に着く。10:00
スイカ、パスモが利用可能で券売機の混雑が解消されていた。
御岳山を歩くのは一年ぶりだ。
http://d.hatena.ne.jp/horikita800/20090910


そのときに比べ驚いたのは、若者グループが多いこと。
見た感じの若者率で高尾山に負けていない。
ツイッターで「御岳山なう」という、つぶやきは今のところなかった。
まあ「高尾山なう」も見つからなかったけど。


ヤマユリが咲いていた。


それはさておき、大岳山、つぶやいている余裕はないかもしれない。
あちこちで「これハイキングよりきついよ〜」と、大変そうに歩いている人々がいたことは確か。
実際、急坂はあるし、岩場を登る部分もある。
岩場は雨の日はすべって危険。
逆に言えばプチ登山。
高尾山にはない楽しみ方がある。
http://www2.ocn.ne.jp/~mitakevc/courseinfoootake.html
(ケーブルカー御岳山駅からビジターセンターまでは徒歩10分)


今回の私のテーマは、できるだけ早く登る事。
これから登りたい山を決める上で自分の脚力を測る意味があった。
結局、標準3時間かかるところをその半分の時間で登頂した。11:45


道々でハイカーが道を譲ってくれる。
譲ってくれたから先に行く。
先に行ったからには追い抜かれたら恥ずかしい。
だから先を急ぐ。
の繰り返しで随分苦しい思いをした。
この心身ともに苦しい考え方は改めたい。


その日は天気が悪く、頂上はガスっていて何も見えなかった。
晴天なら富士山を始め大パノラマだ。
あげく、帰り道で雨に見舞われた。
山の雨は初めて。
ポツポツきて、木に覆われているから大丈夫かと思うと、ザーッと容赦なく打ち付けてくる。
雨具をリュックから出そうとするが、一番奥に入っていてなかなか出てこなくてイラつく。
雨具などは上のほうに入れておくものなのだ。


雨具を着て歩いていると道を間違えた。
帰りは鍋割山〜奥の院を縦走する予定だったが、分岐に気づかなかったのだ。
このため、ロックガーデンを1年ぶりに歩く事にし、ケガの光明か、幻想的な風景に出会った。


雨の日のロックガーデン、森が光っていた。


綾広の滝




天狗岩の近く、枝がビヨーンと伸びた木




そしてほぼほぼ戻ったところで、私の執着心が首をもたげた。
奥の院に行きたい。14:00


奥の院は地図によると50分必要。
雨に打たれ疲れた身体に、緩んだ地面は危険そのもの。
無理しないのが一番なのだが。
登った。
無事に着いたときには、大声で「ありがとうございました〜」と叫んでしまった。14:30
帰りは足がガクガクになった。


帰りに茶屋で食べたかき氷が美味しかったこと。15:30
お土産は、栃の実せんべい(栃の木がたくさん生えている)、清酒 澤の井に加え、奥多摩名産生わさび入り岩のリを購入。


そして、次に目指すは川苔山(かわのりやま)!

川苔山

川乗山とも川苔山とも表記される山。
百尋の滝を経由するコースが有名。
関東百山、関東百名山である。
http://www.okutama.gr.jp/tozan/tozan01.htm


川苔山に行って来た。8/7


奥多摩駅に向かう電車の中は若者が一杯いた。
奥多摩ブーム到来?
サークルらしき一団がいて、先輩が後輩に「社会に出たらなー」と演説をぶっていたが、なかなかいいことを言っていた。


駅を降りると、私が乗る東日原行きのバスは、増便を含め2台体制で満員。8:32
川乗橋停留所で降りると、乗客の半分くらいが降りただろうか。
みんな知らない人たちだが、川苔山を目指す今日は仲間だ。


NHKでみた田部井式の準備体操をして、ひとりご満悦で歩き出した。8:55


今日のテーマは、標準ペースで歩くこと。
前回、速く歩いたのはいいが疲れた。
将来、長距離登山をするとなれば、必要なのは速さよりも、着実さだと考えを改めた。
田部井さんも、30分に一度休憩して、ゆっくり行けとDVDで言っていた。



こんな風に沢に沿って歩いていく。


ちょうど標準タイム1時間半で百尋の滝に着いた。10:25
滝の直前で、2mくらい岩肌を登る場所があって、ちょっとびっくりするが、みな登っている。


映画『劔岳 点の記』劔岳 点の記 [Blu-ray]
を観ても思ったが、山登りというのは、結構危険な場所を歩くが、デンジャラスゾーンを一般市民に開放していいのかと時々思うことがある。
まあ、沢沿いの道や2mくらいの岩登りは、その道では数のうちに入らないのだろう。


百尋の滝(ひゃくひろのたき)
高さ40mから落ちる奥多摩有数の滝


御岳山の綾広の滝と同じく「ひろ」がつく。広い系の滝と覚えたり。



東京オリンピック記念で、すぎ、ひのき、からまつを植林したとある。
便乗おそるべし。


さて、滝をすぎると急登の連続となる。
頂上まで2時間とあり、身が引き締まる。
昇っていくと、年輩のご夫婦に道を譲られた。
先週と違って「お先に失礼します。私もゆっくりゆっくりです」
と、声をかける心のゆとりが生まれていた。
抜かれたらどうしようという意味のない思い込みから開放されていたのだ。


その後、分岐があり他の登山者は右に進み足毛岩を経由する道を進んだ。
私はインターネットのブログでみた左のルートで、苔むした沢沿いに頂上を目指した。しかし、途中で道が不明確になり少々焦った。なれない道では周囲と同じに歩いた方が安心だと思った。
また、エネルギー切れを起こし、早めに昼ごはんを食べた。


そんなこんなで、頂上に到達したド〜。12:05
先ほど道を譲ってくれたご夫婦は先に着いていたド〜。
百尋の滝から約1時間半、つまり平均タイムより30分速く着いたが、こまめに休みをいれたため、心臓がきついという事はなく、体調は上々だ。


雲取山鷹ノ巣山方面


富士山、大岳山方面


鳩ノ巣駅から登ってくる人も多いらしく、頂上はちょうどいい感じに賑わっていた。
次に登る予定の鷹ノ巣山を臨み、さらなる高みの雲取山を心に刻む。


さて、下山。
鳩ノ巣駅を目指して降りたが、3時間も下りっぱなしで、かなり足にダメージを受けた。
自分、まだまだだ。


麓におりて、国民宿舎鳩ノ巣荘の温泉をめざすが、残念ながら団体客が入っているのか、3時半をすぎたからなのか不明だが、入れなかった。
このため、帰り途中で青梅線河辺(かべ)駅直結の「梅の湯」といういろんな風呂がある温泉に行った。
奥多摩の行楽客もターゲットにしているんだと思うが、河辺駅で降りたハイカーらしき姿は7人だった。
風呂は、最高だった。
露天風呂の風が気持ちよく、真っ裸で大の字に青空を眺めることができる寝台?もあっったり、洗い場の排水の流れが気にならない導線で清潔感があり、さらには、サウナのなかで水をぶっかけられたり、とてもよかった。


気分が上々だったので、お土産を購入。


次は、鷹ノ巣山
奥多摩三大急登に挑む。