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7月3日、5日、6日の3日間、ツイッターで連句を巻きました。ツイッターで巻くのははじめての経験で、あたふたしたところもありましたが、なんとか半歌仙1巻を完成させることができました。
下に作品を発表します。
また、その日のログをせやなさん@seyanaaaaaaaがまとめてくださいました。こちらで投句されたものすべてを見ることができます。
連衆の数が多かったこともあり、そのときその流れのなかで取れなかったなかにも名句がたくさんありますので、ぜひこちらでお楽しみください。
第1回(7月3日)
http://togetter.com/li/332288
第2回(7月5日)
http://togetter.com/li/333235
第3回(7月6日)
http://togetter.com/li/334296
はじめは身の回りを繊細に詠んだ句が多かったのが、「パンダ号外」で外の風がはいって風通しがよくなり、恋を抜けるあたりから世界が広がって、さまざまな場所をめぐり、時間も越えた旅のような1巻になりました。
すばらしい発句をくださった東直子さん、ありがとうございました。
参加してくださった皆さん、見てくださった皆さん、どうもありがとうございました!
■半歌仙「パンダ号外」 捌 ほしおさなえ
夏雲のふくらむ朝や鳥放つ 直子
飛沫あげたるクロールの子ら さなえ
ピペットでことだまを吸う人がいて やん
はかりとられる風のいろなど そらた
ふろしきの中身は月の仄あかり ナヲコ
いちじく割れて新しい我 もいもい
蜩のゆくえ見つめる窓の先 由加
パンダ号外配られている 直子
もふもふの君の産毛をなぞりつつ やん
熱出した日にくれた水飴 ゆほ
ただとおくつらなっていく天のうえ 眠
北風揺れる月蝕の海 かつし
ジョバンニが齧った果実受け止めて こまお
雨傘の森駆ける学ラン ささのは
グラスにはあふれるほどのギムレット 紗都子
山間響く仔鹿呼ぶ声 みずき
花仰ぎこちらを向いてとせがむ稚児 渉
靴紐結びうららかな道 たま