Bags And Things / Dennis Lambert

howdymoon2009-09-02


 ブライアン・ポッターと組んで,数多くのヒット曲(オリジナル・キャストの「Mr.Monday」やグラス・ルーツの「Two Divided By Love」、ハミルトン・ジョー・フランク&レイノルズの「Don't Pull You Love」、プレイヤーの「Baby Come Back」など)を生み出してきたデニス・ランバート。 ソウル系で言うと,タバレス『Hard Core Poetry』やFour TopsのDunhil / ABC時代の諸作品(Keeper Of The Castle』『Main Street People』『Meeting Of The Minds』)も彼らのプロデュース作。
 その彼の唯一のアルバム。「Somebody Found Her」「Cross My Mind」で聴かれる大人のポップス具合が心地よいです。アルバムの一押しは,フィフス・ディメンション「Ashes To Ashes」の作者バージョン。決して派手な音じゃないし,奇をてらった所なんて全くないのだけど,すんなり心に染みこんでくる。若い頃にいろいろな遍歴を繰り返していって,酸いも甘いもわかった初老の男が一人でゆったりと聴くのはこんな音楽なのかもしれないですね。

 愛媛県に注目

 政権交代の大波や全国学力テストの結果公開に隠れてあまり注目されていないが、「学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」が公表された。今、取り組んでいる仕事に関係のあるもので、まだ斜め読みだが興味深く見させてもらった。
 pdfファイルも見てみると、各県ごとのデータが詳細に載せられている。気になるわが県の値だが、ICT整備状況は平均値よりかなり高い値である。これは学校数が少ないということもあるだろうが、全国比で見ると行政側は努力をしていただいているということになるだろう。その一方で、教師側のICT活用指導力の数値はほぼ真ん中に位置している。*1
 さて本題。このICT活用指導力の5項目のいずれも1位なのが愛媛県である。先述の整備状況はほぼ平均値であるにもかかわらず、きわめて高い値なのである。これは何故なのだろうか? 試しに愛媛県の教育センターのサイトをざっと眺めてみたのだが、それを見る限り何か特別のことをしているようには思えない(失礼)。 このICT活用指導力は自己評価なので、信頼性や客観性は絶対的なものではないものの、何か特別な工夫があるのだとしたら、知りたいものである。
と、ここまで書いてみてふと我に帰ることができた。当たり前のことだが、このデータはあくまでも数値である。肝心の授業の様子が表れているわけではない。行政側に身を置いているわけでもない一介のヒラ教員が取り組むべきなのは、県の数値を気にすることではなく、目の前の授業の質を上げることであり、同僚のICT活用の手助けをすることであろう。

*1:誤解がないように書いておくが、ICTを活用しているからよい授業が出来ているなんてことは全く思っていない。ICTを活用していても拙い授業の例は、自分の授業も含めてたくさん見てきている。