バリー・ダグラス
彼の録音をせっかく買ったので、前に聴いたラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」を聴き直す。
ドロドロとうごめくような動きを旋律以外でやっていることが多い曲だが、ダグラスはそういった部分を聴かせる技量に秀でていると思った。全然あざとくないし、他の動きの邪魔にもなっていない。「ああ、こういうことをやっていたのか」と気付かされるのだが、ダグラスは決して「こういうことをやっているのだ」的な弾き方をしているわけではない。この違いを表現するのは難しい。それから、勝手な先入観で失礼だがアメリカ人らしくないと思った。音楽はずっと流れているように聞こえる。明瞭さが特徴ではあるけれども、突出した音色がドカンと来ることは稀で、一つの音はその一つ前の音が連れてきたもので、また一つ次の音を呼び繋げる。弱音への丁寧な取り組みは、オーケストラにも伝染している。そういうところが、アメリカ人らしくない。オーケストラはロンドン響。
ご褒美
別宮貞雄:交響曲第1番(1961) / 交響曲第2番(1977、1978/2004改訂)
- アーティスト: 湯浅卓雄,アイルランド国立交響楽団
- 出版社/メーカー: Naxos
- 発売日: 2005/09/01
- メディア: CD
- クリック: 2回
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ジャケットが佐伯祐三だった。字に自信なし。合ってた。